最高裁国民審査の “リアル有権者” になろう!

 

 私が生まれて初めて総選挙の投票所へ行ったときのことです。 思えば、今から15年以上も前の話になってしまいました。 最近、言動がおっさんくさくなってるのも無理はありません。

 それはともかく、当時 投票所で、選挙の投票用紙と一緒に、最高裁判所の国民審査用紙を受け取ったのですが……

 当時、大学の法学部で学生をやっていたクセに、そこに並んでいる裁判官の名前を、一人も知らない自分にショックを受けました。

 
 
あれ以来、最高裁の出した新しい判例について、どの裁判官が関与し、どういう意見を示したのか、自分なりに確かめてから国民審査に行くようになりました。

 しかし、せっかくですから、そうやって個人的に調べたデータを、決して法律に詳しくない全国の多くの有権者の皆さんへも、わかりやすくお伝えできないだろうかと考えるようになったのです。

 今では、そんな考えを実現してくれる、インターネットという便利な場も整備されました。

 「世のため、人のため」なんて、偉そうなことは申しませんが、貴重な一票を投じる前に、皆さんの参考にしていただければ、大変うれしく思います。

 

 ★12月13日
 メインコンテンツである「国民審査×ガイド 2012」が、ようやく完成しました。
 既に期日前投票をなさった方々、あなたの一票に間に合わず、申し訳ありませんでした。次回こそ間に合わせます。


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 12月4日、国民審査が告示され、裁判官10名の審査用紙への掲載順が正式に決まりました。統計学・心理学における順序効果で、最初に掲載された選択肢に×が集まりやすい傾向があるため、山浦判事は受難か。

<第22回 最高裁判所裁判官国民審査 疑似審査用紙>
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海外在住日本人の有権者については、総選挙へは投票できるが、国民審査には投票できない。 一説には、審査用紙の準備・現地への配送に手間がかかるため… ともいわれている。
 そのことに対する憲法違反の訴えも提起され、2011年4月、東京地裁(民事3部・八木一洋裁判長)は原告の訴えを退けながらも、「合憲性に重大な疑義がある」と指摘した。
 にもかかわらず、国民審査法は改正されないままで、今回も海外在住日本人は国民審査不可。 参政権の行使に対する、国会と政府の適当さ・いい加減さが滲み出ている。

 弁護士出身の須藤正彦判事、12月26日に定年退官。今回の国民審査の時点で、任期切れまで残り10日! 審査する意味あんのか…? ただ、野田首相があのタイミングで衆院解散してなければ、須藤判事は全く審査を受けないまま退官となるところだった。未審査の最高裁判事は過去2名。

 国民審査の期日前投票ができるようになるのは、投開票日の7日前から。12月9日(日)以降です。 総選挙の期日前投票を考えている方はご注意を。あんまり早い段階で期日前投票へ行けば、国民審査は棄権となるか、国民審査だけ後日改めて投票に行くか、となります。

 最高裁の裁判官15名中、弁護士出身枠は4名。従来は「東京弁護士会」「第一東京弁護士会」「第二東京弁護士会」「大阪弁護士会(など関西圏)」から各1名ずつ大物弁護士が輩出されるのが慣例となっていたが、現在は東弁2名、一弁0名と、わずかに「既得権」の均衡が崩れている。

 寺田逸郎判事は、1980年に審査を受けた第10代最高裁長官・寺田治郎氏(故人)を父に持つ。 親子2代で国民審査を受けるのは史上初。

 

 

 この「忘れられた一票2012“歳末”」を作成した者は、弁護士など法律の専門家ではありません。 また、専門家の監修を受ける予定もございません。

 大学で法律学を専攻したものの、その後、司法試験に7回落ちたフリーライターがまとめたものにすぎませんので、くれぐれもご注意ください。

 掲載している内容の正確性や中立性には、細心の注意を払っておりますが、もし、内容に誤りを発見された方は、できるだけ参考資料を添えていただいたうえで、メール送信(お手数ですがプロフィール欄からお入りください)にてお知らせくださいますよう、皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。

 

 

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 身近に、パソコンを使うのが苦手な有権者がいらしたら、適当なページをプリントアウトして見せてあげてください(ただし、著作権は放棄しませんのでご了承ください)

 

 

 つぎの国民審査で、自信を持って一票を投じられるよう、
 そして、
 投票所からの帰り道が、もっと気分よく感じられるよう、
 少しでも、当サイトを訪問してくださる貴方の助けになれれば幸いです。

 どうぞよろしくお願いいたします!

 

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【更新履歴】

* 2012/12/13 「国民審査の×ガイド」を公開。予定全てのコンテンツ完成。
* 2012/12/09 「よくあるご質問」を作成。
* 2012/12/06 若干の更新。第1問「一票の格差」問題に関する解説を公開。
* 2012/12/02 プレオープン状態 最高裁判事10名のプロフィールを登録。
* 2012/11/16 衆議院の解散 …総選挙と国民審査の投開票は「12月16日」に決定。

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