最高裁判所判事 大谷剛彦 (おおたに・たけひこ)
学生時代はラグビー部に所属し、スクラムの最前列(プロップ)で活躍。
任官後は主に刑事裁判を担当し、外務省機密漏えい事件(いわゆる西山事件)の左陪席裁判官として、1審無罪判決にかかわった(後に逆転有罪)。「報道の自由と国家機密の関係についてだいぶ勉強した」と振り返る。
後に東京地裁の裁判長(部総括判事)として、オウム真理教 地下鉄サリン事件の公判などにも携わった。
最高裁の事務総長なども歴任。
司法修習生時代の旅行で、足の不自由な同期を背負って入浴し、先輩裁判官を感心させたこともあるという。
実兄は、フリージャーナリストの大谷昭宏氏であることでも有名。 弟として「性格も体格も正反対」だと語る。
亡き妻は、大学で社会福祉学を教え、日本の「資本主義の父」と呼ばれる実業家、渋沢栄一氏の福祉貢献に光を当てた論文を書いた。
スコッチを飲みながらのラグビー観戦が「至福」のときだという。2019年に日本で開催されるラグビーW杯を楽しみにしている。
◆ 「最高裁判事もラグビーも15人。チームワークは大切。私が人並み以上なのは、体力だけ」(最高裁判事の就任に際して)
● 「今後複雑な事件の審理が行われ、裁判員の負担も重くなる。制度が定着するよう検討していきたい」 (最高裁判事就任会見)
※ 最高裁の経理局長や事務総長として 裁判員制度の準備段階で最前線にいた張本人。 法壇の高さを従来より5cm低くした裁判員法廷を導入した。
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