那須弘平(なす・こうへい)

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 最高裁判事 在任期間
  2006年5月25日 ~ 2012年2月10日

 

エピソード

 
 大学時代は弓術部で主将を務め、大学4年の夏には、司法試験よりも学生選手権大会(インカレ)を優先させたという。 卒業後、数カ月のサラリーマン生活を経て、司法試験に挑戦、最終合格を果たした。

 駆けだしは渉外弁護士(いわゆる国際弁護士)だったが、その2年後、群馬で地域密着型の法律学校(現 群馬法科ビジネス専門学校)を経営していた義父が亡くなり、校長として経営を引き継ぐことを決めた。

 校長としての活動と弁護士業務と両立できるよう、独立し、個人事務所を開業。 花王株式会社の監査役も務めた。

 法律学校の校長らしい理論家の面を持ち、著書も多数。「迅速でわかりやすい裁判の実現」が持論。

 行動力にも定評がある。 1998年の民事訴訟法大改正よりも、はるか昔から集中証拠調べや争点整理手続きなどの導入を提言。弁護士会の「仲裁センター」の運営にも力を注いだ。また、法科大学院構想での「二弁案(=司法研修所の廃止案)」に対し、第二弁護士会所属でありながら、あえて批判的検討を加えている。

 なお、涌井紀夫判事と生年月日が同じ。

 
 

プライベートの横顔

 
 民俗学や歴史が好きで、道祖神(どうそじん)や庚申塚(こうしんづか)の研究をしていたという学究肌。 週末の早朝、自宅周辺を8キロほど歩いてリフレッシュするのが楽しみ。「同じルートは通らず、新しい道を探している」という。 学生時代に励んだ弓道についても、「機会があれば、また弓を引きたい」と話す。

 

最高裁判事 就任のあいさつ

 

 「依頼者の話に耳を傾けて法廷で主張するのが弁護士の仕事。弁護士時代に培った技術や能力を生かしたい。裁判所を外から見てきた人間の感覚を生かし、工夫と改善のエネルギーを吹き込みたい」 

 

裁判員制度について


 

 「言葉だけでなく結論も含め、周囲の関心が薄れないうちに、分かりやすい裁判をすることが大切だと思う。そうした裁判を心掛ければ、国民の関心も高まり、支援も得られるのでは。義務ではなく、権利を実行する機会と分かってもらえたら」

  

もっと「力強い」法律家を…

 
 ダイナミックな自然科学の進歩に力負けしない 弁護士や裁判官を養成することは、どうすれば可能になるのだろうか。 それとも、そのようなことを望むこと自体無謀な企てなのであろうか。 それにして も、せめて講義の進め方ぐらいは、自然科学の手法を応用できそうなものだ。 司法試験の受験予備校では、かなり進んだ手法が採用されていると聞くが、大学 の講義の実態はどうなっているのだろうか。 (「法律のひろば」2000年9月号より)

 

弁護士増員論について

 
 「教え子には受かってほしいが、急激な増員は質の低下を招く。対応策としては、法科大学院自らの選抜意識だ。 不適格者には1年目で引導を渡すべき。 ときに 退学させる強い態度が各法科大学院には必要だ」 (第二東京弁護士会80周年記念シンポジウム 2006年3月4日)

 

民事訴訟での「口頭主義の復活」

 
 だいたい弁護士は尋問にさいし、 証人や当事者本人に対し「聞かれたことだけに答えなさい」という助言ないし指導を長年やってきたわけだけれども、よくよく考えると、きわめて非人間的です よね。やっぱり、しゃべりたいことをしゃべらせろという欲求があるわけです。(著書「民事訴訟の過去・現在・未来」(日本評論社)より)

 
 

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