田原睦夫(たはら・むつお)

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 最高裁判事 在任期間
  2006年10月31日 ~ 2013年4月22日

 

エピソード

 
 若手時代には、騒音公害「大阪国際空港訴訟」の弁護団に参加したこともあり、弁護士としての業務経験は多岐にわたる。 得意の企業破たん処理業務のみにとどまらず、最高裁で被告人の死刑回避を訴えるなど、200件以上の刑事弁護も手がけている。

 同じ日付の新聞紙面に「イトマン事件の弁護人」「末野興産の管財人」として、別々の記事に名前が登場するという“珍事”も経験しているほど、八面六臂の活躍を見せた。

 「正義のため、と言ったら言いすぎだけど。ゼニカネのためじゃなくて、事実の究明のために精いっぱい働きたいと思った」と、みずからの使命感を語っている。

 歯に衣着せぬ、容赦のない物言いが特徴的で、業界内でも「敵」をつくってきたというが、その自信を裏で支えているのが、他を圧倒する勉強量。 発表した論文数は弁護士界でも群を抜き、著書も多い。 その知識や経験を買われ、倒産法規や民事訴訟法の改正作業にも関わった。

 

プライベートの横顔

 
 趣味は夏山登山。 日本アルプスの登山道は、小さな道以外すべて踏破した。 「同業者とは行かず、下界の話はしない」ことが、リフレッシュのこつ。
 「山は途中で“降りる”ことはできない。途中を飛ばしたりできないんですよ」と話し、それが法律家の職務にも通ずる魅力という。 

 

最高裁判事 就任のあいさつ

 
  「刑事被告人から企業のトップまで、弁護士でなければ出会えない人と仕事ができた。 いわゆる『常識』だけで計れないのが現実の社会。 常に立ち止まって 考えることの大切さを学んだ。最高裁判事として、現実の痛みをどこまで理解できるか。 多種多様な訴訟が増えており、適切に時代の先を見越した判断をした い。 約37年の弁護士活動で培った生の知識、経験を生かしたい」 

 

最高裁に、弁護士経験者が加わる意義とは?

 
 「裁判官は数多くの事件を手がけるが、その経験はあくまで間接情報。生の事実を知る弁護士出身者が加わるのは大きい」(朝日新聞 2006年11月2日)

 「街の弁護士として、依頼人の生の声を受け止めてきた。最高裁の扱う分野は幅広いが、多種多様な経験を判決に生かすことが、私に期待されていることだと思う」(産経新聞 2006年11月6日)

 
 

 

一部の最高裁判事が、引退後に出版する著書について

 
 「“私の少数意見”というような本を書くのは、敗戦記録だ」(朝日新聞 2006年11月2日)

 


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コメント

こういう理屈っぽい人は必要だな。

投稿: R | 2009年8月30日 (日) 14時41分

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