涌井紀夫(わくい・のりお)
最高裁判事 在任期間
2006年10月16日 ~ 2012年2月10日
エピソード |
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「転勤も仕事のうち」である裁判官のなかにあって、東京勤務の長さは驚異的。 最高裁の人事部に、若手のころから能力を高く評価されていた様子がうかがえる。
「勉強家で判決を書くのも早い。明るく話題も豊富」とは、周囲の評価。 最高裁を代表して国会で答弁する仕事は、他の部局のぶんまで引き受けていたという。 柔らかな関西弁で角が立たず、受け答えに好感が持てるようである。
プライベートの横顔 |
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鉄道ファンとして知られる。 具体的には「乗り鉄」。
全国各地を列車でめぐっており、福岡高裁長官時代には忙しい合間をぬって、JR九州全線と西鉄など各種私鉄、長崎・熊本・鹿児島の路面電車、沖縄の都市モノレールをほぼ乗りつくしている。 おすすめは、JR肥薩線で九州山地を越える区間。
九州新幹線の部分開業(2004年)や、福岡市営地下鉄七隈線の開通(2005年)を、現地で迎えることがうれしかったと語る。
神戸に生まれ育った「純正の虎キチ」を自称。甲子園球場でのゲームが終わった後には、阪神電車における観客輸送の「名人芸を思わせる巧みさ」に、いつも驚かされるという。ほかには、大学時代から続ける俳句も趣味。
最高裁判事 就任のあいさつ |
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「最高裁は最終審として非常に重い。裁判官の仕事を続けられることを光栄に感じつつ、気を引き締めて重責を担いたい」
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