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2005年1月22日 (土)

あけましておめでとうございます(遅ればせながら)

 「なんだ。ここのブログの作者は、お亡くなりにでもなったのか。」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。そう気に懸けてくださるだけでも有り難いことです。みなさま、丸2ヶ月のごぶさたでした。当ウェブログ執筆者のみそしるでございます。

 実は昨年11月も終わりに差し掛かった頃でした。家に帰り着き、いつものようにパソコンの前に座るわけですが、なぜかどのサイトを見ても、白バックに「表示できません」の文字が出てくるわけです。おかしいなと思い、ふとモデムを見ると、なんとまぁ、ADSL回線が切断されているではありませんか。

 そこから相当にゴチャゴチャ面倒くさい紆余曲折を経て、ようやく昨日ネットが復活したわけです。うれしかったですよ。プロの誇り高く粘り強いNTTのおじさん、昨晩は本当にありがとうございました。皆さんも、電話のトラブルは局番なしの113まで。
 昨日までの紆余曲折を全部書いてもいいですが、別に面白くはならないのでやめておきます。ただ、「ADSLがダメなら、かなり不便だけどISDNにしとくか」と、116に電話したら、光ファイバーを勧められたんです。金も無いのに「しょうがないな」と思って承諾したんですが、いざ調査をしに来てもらったら、「この部屋に“光”を引くのはムリ」だということが判明し、結局あっさり解約することに。この調査に来てもらうまでにも10日待ちだったのに、調査自体は10分そこらで終了。この調査のためにその日は休みを取ったのに。
 世の中うまくいかないものですが、それも過ぎ去りし頃の話。我がプライベート空間にも、ふたたび情報化の灯がともりました。

 ネットにつなげないと、ちょっとした情報を集めるのにも数十倍ぐらいの手間がかかりますからね。でも、これからは大丈夫。むしろ、以前よりも通信速度が上がったほどですから、どんどん法律・裁判系の記事をご紹介できることと思います。どうかご期待くださいませ。

 まずは、この年末年始にかけて、最高裁判所の裁判官が2名交替する人事がございましたので、その話題から。

■ 今井 功(いまい・いさお)
 京大卒。64年判事補。仙台高裁長官などを経て、02年11月から東京高裁長官。64歳。兵庫県出身。

■ 中川 了滋(なかがわ・りょうじ)
 金沢大卒。64年弁護士登録、第1東京弁護士会会長(日弁連副会長)などを歴任。64歳。石川県出身。

 まだ、現時点では、最高裁の公式サイトにプロフィールが掲載されていませんが、中川判事は、20年にわたって民事調停委員も務めてこられた方。当事者のトラブルを話し合いで解決するためのお手伝いをする仲介人です。ここだけ見ると、法律だけに縛られない広い見識をお持ちの方なのかもしれない、という気もいたします。
 就任記者会見で「激職で責任も大変重い。重責を全うできるか心もとない思いもあるが、おくすることなく毅然(きぜん)とまい進したい」というコメントを出されたと、共同通信により伝えられています。たしかに、最高裁判事の仕事は「激職」らしいんです。ただ、バリバリ動いて働くという意味の激務ではなく、とにかく机に向かって膨大な量の書面と格闘する「デスクワークの激務」なんですけどね。

 今井判事に関しては現時点では未知数ですが、少なくとも、東京高裁長官という、裁判現場のコアな身分からの順当な出世だということがいえそうです。どんな判決を書いた人なのか知りたいですが、ネットでは限界があるみたいです。そのあたりは、アナログ的に調べてまた後日。まぁ、東京高裁の長官が行った裁判についての知識が全くない私も私ですが…。
 …かと思えば、過去に最高裁民事局長も歴任していた模様。そこで司法行政を担当し、簡単に言えば、いわゆる「裁判しない裁判官」としての経験もあったということになります。まぁ、高裁長官まで登り詰めるような方には、むしろ多いケースですけどね。

 なお、最高裁といえば、来週水曜日(26日)に、全裁判官が集う大法廷での判断が行われます。内容は、外国籍の地方公務員が、他の同僚と比べて出世できないのは、憲法の保障する「法の下の平等」に反しないのか、というもの。
 「差別」なのか、それとも国民主権理念など合理的理由に基づく「区別」なのか。ここで差別だということで違憲判決が打ち出されれば、たしかに大ニュースになると思いますが、別にそこまでいかなくても構いません。私は、どなたが反対意見や補足意見を出されるのか、それとも全員一致なのか、そこに着目してまいります。

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