新しい最高裁判事が仲間入り
最高裁にも、そろそろ「サプライズ人事」が欲しいですけどね。15名のうち、1名か2名ぐらい構わないじゃないかとも思うんですが。
たとえば、独自の理論構成で時代を見通そうとする、行政法の阿部泰隆教授を起用してみるとか。あるいは、思想界のトリックスターから、評論家の呉智英氏ですとか。この方に任せれば、死刑と民主主義を廃止して、仇討ちと封建主義を復活させる方向で尽力していただけるはずです。
もちろん、新任の堀籠氏にも期待、そして歓迎いたします。自分の立場をわきまえ、与えられた任務を粛々とこなせることも才能ですから。ちなみに、新判事の最有力候補だったはずの、東京高裁長官(仁田陸郎氏)は「またの機会に」という感じですかね。おそらく、町田長官の後任ってことになるでしょうか?
堀籠幸男 (ほりごめ・ゆきお)
東京都出身 64歳
1964年 東京大学法学部卒業
1965年 司法修習生
1967年 判事補任官
1971年 最高裁刑事局付
1973年 那覇地裁判事補
1976年 最高裁調査官
1979年 最高裁人事局任用課長兼調査課長
1983年 東京地裁判事
1984年 内閣法制局参事官
1990年 内閣法制局総務主幹
1992年 東京地裁判事(部総括)
1994年 最高裁人事局長
1998年 最高裁事務次長
2000年 最高裁事務総長
2002年 大阪高裁長官
最高裁判事プロフィールも更新しましたので、ご覧ください。
■参考
元裁判官の参議院議員、江田五月氏とは、大学時代の同期で、クラスも同じだったらしい。
■語録
○2005/05/17(就任挨拶)
「最高裁は司法の最終判断の場であり、刑事裁判官としての経験を生かして迅速に判断できるよう努力したい」「最高裁まで争う当事者はそれぞれ独特の思いを抱えている。一件一件の訴訟を大切にして全力で判断したい」
「(裁判の現場から離れていた期間が長かったことについて)かえって他の人が気付かない見方もできるのでは」
(座右の銘)
『日々新たにす』
「毎日、自分の短所を反省し、他人の長所を取り入れる姿勢を貫いていきたい」
(最高裁事務総長時代には、裁判員制度の導入に尽力)
「司法制度改革の中で一番スケールの大きなもので、審理を短縮した国民に分かりやすい裁判が必要になる」「事件について十分な議論をするため、裁判員の人数は6人より少ない方がいいと考えていた」「6人の方がより妥当な裁判ができるというのが国民の判断なら、それを前提に裁判所が努力するべき。国民の不安を解消する広報活動も必要だ」
○2004/03/31(ジュリアーニ市長来日 大阪講演)
「ニューヨークを安全な都市に変えたジュリアーニ氏の発言には説得力がある。犯罪者を検挙し、刑罰を与えるだけではなく、さまざまな施策を講じることが必要と再認識した」
○2001/06/13(司法制度改革審議会の意見書が出たことを受けて)
「我が国の司法制度の在り方について大きな方向性を示すもので、より利用しやすく、より信頼される司法を築くために大きな意義がある」
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