おすすめ本「放送禁止歌」
放送禁止歌 | |
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放送法第1条第2号「放送の不偏不党、真実および自律を保障することによって、放送による表現の自由を確保すること」……
私が「放送禁止歌」と聞いて真っ先に連想してしまうのが、つぼいのりお氏の「金太の大冒険」だったりするのが恥ずかしいですが、たとえば「金太の大冒険」が、リリース後わずか2,3週間でラジオ放送禁止になったり、梅宮辰夫兄貴の「シンボルロック」も放送禁止扱いになった理由は、だいぶわかりやすいと思います。単純に、当時の価値観で「品が無かった」からです。
この本は、「闘うエンターテイメント」が規制されていく様子を通して、同和や反体制という時代背景を浮き彫りにしようとする、非常に興味深い構成で展開されています。放送の世界にある「政治」が見えてきます。
それに、意外な曲が民放連によって「要注意歌謡曲」に指定されているのも目を引きます。ピンクレディーの「SOS」も、「不適当な箇所を削除・改訂すれば可」という取り扱いだったらしいです。それは「♪男は狼なのっよー」の歌詞が眉をひそめられたわけではなく、イントロ部分にあるSOSを表すモールス信号が、災害や緊急事態が発生したとの誤解を生みかねないからだとのウワサ。
ただ、モロに公共の電波に乗せられなかった「イムジン河」や「自衛隊に入ろう」は、要注意歌謡曲としてリストアップされていないのが不思議です。こちらは本当に自主規制で、現場の判断だということなんでしょうね。きっと。
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