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2005年7月 9日 (土)

来週の判決スケジュール

7月11日(月)
 【東京高裁】
 埼玉 愛犬家4人連続殺害事件 控訴審(一審:死刑)

7月13日(水)
 【さいたま地裁】
 社員寮放火・重過失致死事件(求刑:懲役12年)

 【東京地裁】
   衆院事務局発注の工事をめぐる汚職
    元電気施設課長:受託収賄容疑(求刑:懲役2年 追徴100万)
    電気施設会社元社長ら:贈賄容疑(求刑:懲役1年6ヶ月)

7月14日(木)
 【松山地裁】
  出所直後 19歳女性を監禁強姦殺害した容疑(求刑:無期懲役)

 【神戸地裁】
  県警 機動パトロール隊員 捜査書類ねつ造(求刑:懲役2年)

7月15日(金)
 【東京地裁】
  宗教法人「法の華三法行」代表・詐欺容疑(求刑:懲役13年)

 いよいよ「法の華」教祖 福永“最高ですか”法源容疑者に刑事判決が言い渡されます。詐欺罪の最高法定刑は、懲役10年なのですが、おそらく疑われている詐欺の犯行が多くて、併合罪加重(刑法の規定により、最高刑を1.5倍まで引き上げられる)されたのでしょう。民事では、全国各地で元信者の皆さんが損害賠償訴訟を起こして、実際に巨額の賠償命令が出されています。

 そのうえで、検察官は2月、懲役13年を求刑しました。有期懲役で法定刑の上限いっぱい(※本件では懲役15年)での処罰を求めるということは、よっぽどの悪質さが無い限りなされない慣行ですが、本件は「よっぽど」でいいんじゃないですかねぇ……。

 だって、「足裏診断」などと称して、「ガンになる」などと、お年寄りの弱みに付け込み、800億円以上ダマしとってるんですよ。宗教という高尚な体裁をまとっているぶん、単なる詐欺よりも根深いあくどさがあります。

 金儲けは結構ですが、その儲けは、お客さんの幸せや笑顔と引き替えでありたいものです。

 ひょっとしたら、現世で得た経済力を持てあました方が信者になって、怪しげな「研修」や「天声グッズ」などに有り金を注ぎ込んでいるケースも少なくないのかもしれません。そうして、お布施や寄付などの形で教団に尽くしている信者ご本人が幸せならば、それでいいじゃないかという意見も論理的には成り立ち得ます。
 ただ、そうした信者たちの自己犠牲に対して、教団側はどう応えたのか、何を返したのかは問われるべきでしょう。それでも、宗教活動の内容は金銭価値に換算しづらいので、認定はムズカシイといえば難しいのかも……?

 もしかして検察側は、信者から奪った800億円に見合うだけの価値ある宗教活動をしていた可能性があると見ているのでしょうか。もっともらしく「ガンになる」などと告げており、詐欺は詐欺だろうが、凶悪な詐欺事件だと断定できないため、その自信のなさが、最高刑から懲役2年分を引いた求刑として現れてしまった、というのは穿った見方でしょうか。

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