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2005年7月 1日 (金)

ナゾの「メガネ狩り」

>>> 眼鏡マニア?警察困惑  宮前区で泥棒8件  夜間に若い男性狙う  川崎市宮前区で昨年1月から今年6月までに、道などを尋ねてきた男に、かけていた眼鏡をひったくられる事件が8件起きていたことが28日、分かった。被害に遭っているのはいずれも若い男性で、ほかにも、持っていたコンタクトレンズを盗まれる事件や、コンタクトレンズを貸してくれるよう頼まれて拒否した男性が、男に殴られる事件も発生している。宮前署では、同一犯の可能性が高いとみているが、同署幹部は「誰が何のために」と首をかしげている。(2005年6月29日 読売新聞)

 昔、10年ぐらい前ですかね、「ナイキ狩り」というのがありました。エアマックスやエアジョーダンといった人気スニーカーを履いている青年たちを脅して、そのスニーカーを脱がせ強奪するという、何のヒネリもない手口です。まぁ、ヒネりゃやっていいという話では当然ありませんが。
 あのナイキ狩りは、稀少なスニーカーの高価なプレミアム狙いでした。単に所持の事実を自慢したかったり、転売したりという目的でしょう。それを考えると、このメガネハンターの犯行動機は謎に包まれています。

 記事によると、警察(宮前署)幹部は「高価なサングラスなら転売目的なのかもしれないが。単なるメガネの収集家だろうか」と語っているようです。しかし、私は別の視点から考えてみました。

 犯行時間は、1件を除き、すべて夜間なのだそうです。男は、バイクや軽トラック、徒歩で男性たちに近づき、道を尋ねたり、「眼鏡を見せてくれ」などと声を掛けたりした後、相手のすきを見て眼鏡をひったくっているといいます。
 男の目撃情報は、年齢が20~40歳、身長が1メートル65~1メートル78とまちまちですが、メガネやコンタクトを盗むという極めて特殊な犯行から、読売新聞の記事の通り、同一犯によるものと考えるのが自然でしょう。

 なぜ、被害者が語る犯人の情報がまちまちなのでしょうか。

 理由は簡単です。被害者はド近眼だからです。

 ド近眼の人間がメガネやコンタクトをなくすと、心の底からヘコみます。作り直すのが面倒とか高価であること以上に、とにかく目先の問題として、何も見えませんので。タダでさえメガネ無しでは困るのに、さらに視界の狭まる夜に引ったくっているというところからも、犯人の底知れぬ嫌らしさを感じます。
 そんな状況で被害者が犯人の人相を確認しようとしても、視力が0.1に満たない場合、どこに目や鼻が付いているのかすら判別できない場合もありえます。あらゆる推論をフル回転させて、せいぜい「このあたりが肌色だから、ありゃ顔かな」といった認知が精一杯なんです。

 まるで犯人の顔にモザイクがかかっているように映るんですよ。そいつが捕まる前から。

 ド近眼の人間が銭湯などにいきますと、周囲の人の大事なところに、すでにモザイクがかかっているんです。ナチュラル自主規制です。私は男女混浴の露天風呂や温泉などに入った経験はありませんが、私が混浴の楽しみを100%享受するためには、コンタクトレンズをつくる必要があるでしょう。

 この事件について、私は、ド近眼として生きる我々の弱みにつけこむ、嫌がらせ目的であろうと見ています。いずれにせよ、ミョーな事件です。
 
 
◆ 刑法 第235条(窃盗)
 他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、10年以下の懲役に処する。

【参考】
◆ 盗犯等ノ防止及処分ニ関スル法律 第3条(常習累犯窃盗等)
 常習トシテ前条ニ掲ゲタル刑法各条ノ罪又ハ其ノ未遂罪ヲ犯シタル者ニシテ其ノ行為前10年内ニ此等ノ罪又ハ此等ノ罪ト他ノ罪トノ併合罪ニ付3回以上6月ノ懲役以上ノ刑ノ執行ヲ受ケ又ハ其ノ執行ノ免除ヲ得タルモノニ対シ刑ヲ科スベキトキハ前条ノ例(※3年以上20年以下の懲役)ニ依ル



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コメント

この裁判を傍聴したいんですが、そういうのはどうやって調べられるんですかね?

投稿: Kちゃん | 2005年9月22日 (木) 14:34

いらっしゃいませ。

そういえば、この事件の被疑者が逮捕されていましたよね。
お目当ての事件を傍聴なさりたいとのことですが、これが社会的影響の大きい訴訟ならば、初公判の日程が事前に新聞で報道されたりします。ただ、この場合は裁判所(この場合はたぶん横浜地裁川崎支部)に電話で問い合わせてみるのが一番でしょうね。「まだ決まっていない」と言われることも多いでしょうが、粘り強く。

ひょっとしたら、もっといい方法があるのかもしれませんけどね。私はやったことありませんが、新聞社の社会部に問い合わせてみたりですとか。

ただ、マスコミで話題になった事件の場合、傍聴席が足りずにくじ引きになる可能性もあります。それを外せば、せっかく日程を把握できても台なしですので、お気をつけください。

投稿: みそしる | 2005年9月23日 (金) 09:09

お返事ありがとうございます!!
うぎゃー、小さい事件だと公表されないんですか。
電話で聞いてみることにします。
すごい緊張。そういうのはみんなやってることなのかしら?

投稿: Kちゃん | 2005年9月26日 (月) 15:56

残念ながら、公判はショービジネスではありませんので、それを観覧したい人たちに向けて、あんまり親切にお膳立てしてくれるものでもなかったりします。

いつでもいいんです。平日の昼間、お時間があるときに裁判所に足を運んで、係の方にリストを見せてもらってみてください。いろいろ裁判が行われているものです。そこから、近い時間帯で行われるものを選んで傍聴してみてください。そこで交わされる話から、社会の意外な仕組みが見えてきたりして面白いですよ。個人的には飛び込みで傍聴するほうが好きです。

民事裁判は書類の提出だけで5分ぐらいで終わるものがほとんどですので、見てもつまらないと思います(それでも、法律屋を目指す人間は1度は傍聴しておくべきでしょうが)。刑事、それも判決公判でない口頭弁論がオススメです。

投稿: みそしる | 2005年9月27日 (火) 19:23

アドバイスありがとうございます。

民事裁判?う!よくわからなくなってきた!!

投稿: Kちゃん | 2005年10月 3日 (月) 13:00

ある人の、ある人に対する法律的な請求を認めるか認めないか、認めるとしてどの程度認めるのかを決めるのが民事裁判です。
他方で、罪の事実があったのかなかったのか、あったとしてどういう刑罰を与えるかを決めるのが刑事裁判(公判)です。

こればっかりは抽象的な説明しかできないので、かえってわかりにくくなったかもしれませんが、裁判所で一般傍聴を担当している職員の方に「今日の刑事裁判のリストを見せていただけますか」と言ってみればいいと思いますよ。

投稿: みそしる | 2005年10月 6日 (木) 08:58

結構前の事件になってしまいましたが、妙な事件だったので覚えてます☆私も、ド近眼(0.1未満)なので、そんな奴に狙われたらと思うだけでもブルーです。ちなみに、コンタクト使用ですが、眼鏡は必携ですからね。。。女なので、混浴の楽しみと言う発想はないんですけど、私はお風呂ではコンタクトもはずしますよ?流れていってしまっては大損害ですから★
ちなみに、今回の事件ですが、被害者を目の前に、ひったくったり、だまして持ち去ったりしているので、窃盗と言うよりは強盗になるのではないのでしょうか…??

投稿: 月下美人 | 2005年10月 6日 (木) 23:39

たしか、この被疑者は「自分に合うメガネ(フレーム?)を探していた」とか供述していましたよね。だったら、コンタクトまで盗む必要はないし。どことなく信用しにくい部分が散見されます。

私も昔はコンタクトを使っていた時期がありましたけど、とにかく手入れが面倒だし、よう失くすしで、「やっぱりメガネかな」という結論に達しました。
ところで、最近の使い捨てコンタクトって、どうなんですかね。維持費とか。

まぁ、「暴行または脅迫」がないと強盗にはなりませんので、メガネひったくりで、被害者の身体に向けてどの程度の有形力の行使があったのかには注目したいです。ただ、「コンタクトレンズを貸してくれるよう頼まれて拒否した男性が、男に殴られる事件」、……これは故意の認定次第では強盗未遂になりうるかもしれませんねぇ。

投稿: みそしる | 2005年10月10日 (月) 20:45

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