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2005年10月25日 (火)

不思議な強盗シリーズ 2本放出

>>> 「長い人生どうするのよ」と諭された強盗が
>>> 「ちくしょう」と逃走(横浜)

 調べでは、男は紙袋から瓶を出し「金を出せ。火を付けるぞ」と脅迫。局長が「まくならまきなさいよ」と応じると、男はカウンター越しに窓口に液体をまいた。局長が「そんなことはよしなさい。長い人生どうするのよ、あんた」と諭すと、男は「ちくしょう」と叫び、カウンターをけって逃げたという。男は60歳ぐらい。(日刊スポーツ)2005/10/21


 局長さんは、お名前から察するに男性なのですが、なぜか、ちょっぴりオカマ口調なのが、ちょっぴり気になります。余計なお世話か。
 なにか得体の知れない液体を撒かれても、落ち着いて強盗犯に対応したのですから、お手柄ですわ、局長。

 男は建物に火を付けたわけではありませんが、男の撒いた液体が、ガソリンなどの揮発性が高いものだとすると、そういった類の液体を撒いた時点で、現住建造物放火の未遂罪が成立する、というのが過去の裁判例です。なんらかの原因で、局内に火花でも散れば、気化したガソリンに引火してアウトなんですから、そりゃそうでしょう。
 現住建造物放火罪は、最高刑として死刑が設定されている凶悪犯罪ですので、たとえ炎の出ていない未遂であっても、そうそう甘い処分では済みません。

 ちなみに、最高刑に死刑か無期懲役が規定されているような事件であれば、2009年からは裁判所に一般人が6人呼び出されて、彼らは裁判員として審理に加わることになります。
 
 
 
【関連参考記事】
>>>「金を出せ!」「金はない」「オレも金はない」
>>> 郵便局長、定年退職の日にお手柄 (千葉・市原市)

 「金を出せ」。カウンター越しに女性局員(36)に刃物を突きつける男の声を聞いた局長は、局員の後ろに駆けつけ、「金はない」と声を張り上げたという。「おれも金はない」と応じる男に、局長は「パトカーが来るぞ」と返した。この間に、別の局員が非常通報。男はカウンターの上に刃物を置き、長いすに座り込んだという。

 局長は「36年間の郵便局勤務の中で、強盗に入られたのは今回が最初で最後。けが人も被害もなく退職を迎えられてなによりでした」と話した。(朝日新聞)2005/03/31
 
 
 

>>> 若い女性店員見て、コンビニ強盗断念(広島)

 包丁を持ちコンビニに侵入したとして、広島県警広署は、銃刀法違反(所持)の現行犯で呉市の無職男(43)を逮捕した。

 容疑者は強盗をしようと包丁を上着に隠してコンビニに入ったが、店員の女性(20)を見て「傷つけてはいけない」と思い断念。包丁を差し出し「警察を呼んでくれ」と申し出た。

 調べでは、容疑者は午後4時ごろ、呉市郷原町のコンビニで、正当な理由なく包丁(刃渡り約20センチ)を持っていた疑い。「3日間何も食べていなかった」と供述している。(スポーツニッポン)2005/10/20


 なんなんでしょうか、これは。恋の始まりなんでしょうか。犯行をあきらめ、「警察を呼びたまえ」と潔く気取れば、彼女が「まぁ、ステキなお方」と惚れてくれるとでも? まさかねぇ。

 「彼女を傷つけてはいけない」……この被疑者、なんだかキレイな風に供述しておいでですけど、よくある、留置所に収容されるのが主な目的ではたらいた強盗のような印象も受けます。
 留置所でとりあえずの食事にありつければ本望なので、強盗(5年以上20年以下の懲役)などの大ごとにせず、比較的軽い刃物携帯(1年以下の懲役or30万円以下の罰金)だけで済ませておこうとしたんじゃないか、とも考えられます。まぁ、強盗目的でコンビニに入ったのなら、建造物侵入(3年以下の懲役or10万円以下の罰金)や強盗予備(2年以下の懲役)も付くような気もしますが。

 私のニュースストックによると、今年の留置所収容目的での犯行は、以下のようなものがあります。……この妙なコレクションも、こうしてようやく日の目を見る時が来たんですね。


■宮城県・52歳 住所不定無職(軽ワゴン暮らし)の男 (5/14)

 ファミレスの出入り口で閉店準備をしていた女性店員に包丁を突き付け「強盗だ。捕まりてえんだ。警察を呼べ」などと要求。
 「クルマのエアコンをつけたくても、ガソリンが買えず、エンジンがかけられなかった。寒さに耐えられず、留置所に入りたかった」と供述
 仙台管区気象台によると、寒気などの影響で宮城県内は数日間低温が続いており、14日未明の現場周辺の気温は4月中旬並みの5度前後。


■神奈川県・47歳 住所不定無職の男に(4/11)

 昼前、横須賀市内のスーパーでロールケーキ1個(168円相当)を盗み、駆け付けた署員に窃盗容疑で現行犯逮捕。店側は「盗んで逃げるでもなく、変な客だった」と首をひねった。
 男は1月に通行人を殴った暴行容疑で浦賀署に捕まり、起訴後に身柄を横須賀刑務所の未決拘留房に移された。3月30日、横浜地裁横須賀支部で懲役6月、執行猶予2年の判決を受け、釈放されていた。執行猶予中の再犯者は、今度は実刑になる。
 「3食付きの刑務所のほうが、暮らしやすい」と供述しているという。
 
 
 
【関連参考記事】

>>>「運転手、いい人そう」 タクシー強盗中止 (沖縄)

 調べによると、男はこの日、強盗を目的に、那覇市安里からタクシーに乗車。カッターナイフで脅し、現金を奪うつもりだった。 犯行の機会をうかがっていたところ、運転手との何げない会話で 「いい人そうだな」 と思い、犯行を思いとどまったという。男は浦添市内で所持金がないことを告げたが、怒ることなく事情を聴く運転手に対して、「強盗をするつもりだった」と告白したという。 男はギャンブルで消費者金融や知人などから約270万円の借金を抱え、返済に追われていたという。(琉球新報)2005/06/07
 
 
 
【関連参考記事】

>>> コンビニ強盗「店員かわいそう」と出頭(名古屋)

 コンビニ強盗をした際、「明日出頭します」と店員に言い残して逃げた男が愛知県警北署に予告より1日遅れて出頭し、逮捕された。「滞納している携帯電話料金に充てる金欲しさでやったが、店員があまりに怖がったのでかわいそうになった」と供述しているという。

 同署が強盗容疑で逮捕したのは住所不定、無職(42)。逃げる際、店のカウンターに写真付きの身分証明書を置いていった。(日刊スポーツ)2005/02/03
 
 
 

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