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2006年2月15日 (水)

新しい日弁連会長は、こんな人

 日弁連の会長が、内部選挙のすえに決定したもようです。 元最高裁判事の梶谷玄氏の弟さん、剛氏の後任として、平山正剛氏です。

 んー、偶然にも「剛」つながりだねぇ……と、当たり障りのない字面だけの感想を抱いた後に、平山新会長についての横顔を調べてみました。 しかし、ネット上には意外とめぼしい資料が見あたらないんですよね。平山相太クンとか、平山あやちゃんの情報ならタップリあるんですが。

 デジタルでダメなら、アナログで。 というわけで、図書館に寄って調べてまいりました。 「日弁連 新会長」や「平山正剛 プロフィール」などのキーワードで検索しておられる方の、お役に立てれば幸いです。

 

060215hirayama■ 平山 正剛 (ひらやま・せいごう)

日本弁護士連合会 次期会長
2006年4月1日就任予定

【生年月日】 昭和9年(1934) 4月15日(満71歳)

【本籍地】 熊本県

昭和36(1961) 司法試験合格

昭和37(1962) 早稲田大学大学院修了

昭和39(1964) 弁護士登録(東京弁護士会)

平成4(1992) 日弁連 理事

平成7(1995) 武蔵野簡裁 調停委員

平成8(1996) 法制審議会 民事訴訟法部会委員

平成9(1997) 早大法学部 非常勤講師

平成11(1999) 住宅紛争処理検討協議会 座長
 ※ ADR「住宅紛争審査会」の立ち上げに寄与。

平成12(2000) 日弁連 副会長 / 東京弁護士会 会長

(以上、日本弁護士大観ほか)

  

 新会長は、裁判員制度について「刑事裁判手続きの改革を進め、全力を挙げて成功させなくてはならない」と抱負を語っておられます。 ちなみに、会長選挙の対立候補には、裁判員制度などの司法改革に懐疑的な高山俊吉氏(東京弁護士会)や、ビジネス弁護士として名高く「法化社会」などのキーワードでおなじみ、久保利英明氏(第二東京弁護士会)がいらっしゃいました。 ふーん、みんな東京なんだ。

 以前に、「歴代日弁連会長のまとめページをつくりたい」と書きましたが、誰かが作るだろうと思って放置してました。でも、まだ誰も作ってないみたいですね。需要が無いのかな。

 

<<<<<<< みそしるオススメ本 >>>>>>>>

 前にご紹介した「裁判トリセツ」が、裁判傍聴マニュアルの初級編なら、本書は中~上級編ですね。 20世紀の本なので、記述に少し古い部分がチラホラありますが、傍聴を本腰入れて始めてみたい方にとっては読みごたえが十分にあり、実用にも耐えうると思います。 「本気になったら」こちらです。

 イラストも、少しクセのあるダークな感じで、好みが分かれるでしょうか。 個人的には好きですけど。

 

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2006年2月14日 (火)

聖なる万引き?

>>> バレンタインチョコ万引 茅ケ崎市課長を逮捕
 神奈川県警茅ケ崎署は12日までに、スーパーでバレンタインデー用のチョコレートなどを万引したとして、窃盗容疑で茅ケ崎市文化推進課長(56)を逮捕した。「自分で買ったものだ」と容疑を否認しているという。
 調べでは、容疑者は11日午前11時半ごろ、寒川町岡田のスーパーで、バレンタイン用のチョコレート4個とカップめん3個(約3300円相当)を盗んだ疑い。
 容疑者が商品を店のレジ袋に入れて店外に持ち出したのを女性警備員が見つけ、取り押さえた。約3万円を所持しており、トイレットペーパーだけはレジで支払いを済ませたという。(共同通信) 2006/02/12

 その道で経験を積み上げ、地位も名誉もある、いい年したオッサンの犯行。 はたして何が、彼を悪の道へ導いたというのでしょうか。 まぁ、容疑を否認しているとのことですから、あんまり決めつけるのもよくありませんが、

 去年のバレンタインデーに、奥様や娘さんあたりから「えー、1個ももらえなかったのぉー?」と、半笑いで呆れられてしまったのかもしれません。 その記憶が頭をよぎり、傷ついたプライドと威厳を取り戻すために、父は動いた…… って、バレちゃったら、わずかに残っていた威厳すらも吹き飛んでしまうことになるのですが。 若者向けのしゃれた感じのチョコは、早々に売り切れてしまうと警戒して、3日前、休日の土曜日にスーパーへ寄ったのでしょう。

 しかし、いざバレンタインチョコを買う段になって、レジに持っていくのが恥ずかしくなった。 そこで、トイレットペーパーを買ったときに、レジ袋を余計にもらい、その中にチョコを……?
 じゃあ、カップ麺は何だろう。 トイレットペーパーはレジ袋に入れずに、店のサンキューテープだけ貼って済ませますよね。 カップ麺も一緒にレジに通して袋をもらった方が、「買ったフリをする」という、彼流のカモフラージュとしては自然だと思えるのに。 ひょっとして、カップ麺については、何の変哲もないドロボーをやっちゃったんでしょうかね。 「どうせ盗むなら、他にも何か……」って感じで。 あーあ、貧乏くさい発想です。

 それにしても、もう、義理チョコの儀式とかやめてほしいですよね。 私みたいに毎年、「ふっ、本命以外は要らねぇぜ」と高らかに宣言したところで、塾講師をやっていたころに、生徒からチョコをもらえば、「ん? これは本命かぁ?」と照れ隠ししながら、けっこう嬉しかったりしてましたし。 かといって、もらえなかったらもらえなかったで、帰り道が無性に悲しいし。 複雑なのは乙女心ばかりではありません。 いちおう、私にだってプライドってもんがあるんですから。

 今日はバイトを休んで、終日、東京地裁の法廷にこもっていました。 本命のプレゼントのあてなく「義理チョコすらゼロ」という現実から逃避したという意味では、この「聖なる万引き」をやってしまったオッサンと同罪なのでしょう。

 男という生き物は、傷つけられたプライドを取り戻すためなら、万引きすら辞さないってことなんですよねぇ………… あ、そうか。 この方、犯行を否認してるんだったっけ。

 

 ((( 過去の関連ニュース )))

 >>> バレンタインのチョコもらえず…少女殴った組員逮捕
 鳥取署は6日、暴行容疑で鳥取市、指定暴力団山口組系組員(28)を逮捕した。
 調べでは、山元容疑者は2月14日午前6時ごろ、鳥取市内で知り合いの無職少女(16)と会い、「今日はバレンタインデーだけど、おれの分のチョコはないのか」などと質問。 少女が同容疑者のためチョコレートを用意していなかったことに腹を立て、逃げようとする少女を羽交い締めにして引きずり回し、顔面などを殴った疑い。 (共同通信・夕刊フジ)2005/04/06

 

<<<<<<<<<<<<< みそしるオススメ本 >>>>>>>>>>>>>>

 神戸市・児童連続殺傷事件で、当時14歳だった加害男性の少年審判などを担当し、その後も見守り続けた家庭裁判所裁判官のエッセイ。

 凶悪犯罪を犯した者は、たとえ少年であっても罪は厳格に償われるべきでしょう。では、その後の更生に、どこまで期待を寄せていいものなのか。「酒鬼薔薇」クンの心の変化が丁寧に描かれています。

 愛情を知らなすぎた若者の「可塑性」というものが、少し見えてくるかもしれません。

少年裁判官ノオト
少年裁判官ノオト 井垣 康弘

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2006年2月13日 (月)

4年ぶりに蘇る、お遊び企画

 私がその昔、受験生時代に運営していた、気分転換お遊びサイト『司法試験に呑まれるな!』で、ありがたいことに「法律用語“裏”辞典」と二分する人気を頂戴していたのが、「最低裁判所」というCGIページでした。

 昨日、その存在をふと思い出して、すっかりホコリをかぶったファイルを、ハードディスクの奥から引っぱり出してきたんですが、過去ログを読み返してみると、やっぱり面白いんですよね。 みんなが寄せてくれた告発やコメントに、すごくセンスやパワーがある。 これを眠らせたままにしておくのは、とてももったいないということで、本日から復活させることにしました。

 「裏辞典」も、いまや「正義の法律用語辞典」と名を変えて、当初の原型をとどめないほどに肥大化してしまってます。 「最低裁」も、また盛り上がってくれるといいなぁ……と、ほのかに願っています。

 さぁ、最低裁の裁判官は、ブログ訪問者のあなたです! 遠慮なしの判決理由を付して「有罪」「無罪」の評決を下してください。 もちろん、審理してほしい事案も、皆さまから広く募集しておりますので、どしどし投稿してみてください。 ただし、本当に深刻な悩みは、お寄せいただかないほうが身のためかと思います。

 最低裁判所 大法廷

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2006年2月12日 (日)

嗚呼…〒…郵便ポストの受難

>>> ポストにアイス投げ入れた男逮捕
 埼玉県警狭山署は3日、狭山市、派遣社員の男(42)を郵便法違反の疑いで逮捕した。調べでは、容疑者は3日午後7時半ごろ、同所の新狭山駅前郵便局前の郵便ポストに棒状のチョコレートアイスクリームを投げ入れ、郵便物を汚そうとした疑い。
 現場周辺では先月から計4回、アイスや液体石けんでポスト内が汚され、同署が余罪を調べている。容疑者は「仕事がうまくいかず、うさ晴らししたかった」と供述しているという。(毎日新聞)2006/02/04

 ヒドい話ですよ。さいわいこの日は寒波が到来して気温が下がっていたので、アイスクリームも溶けず、被害は最小限におさまったようですが。 (※埼玉県所沢方面の2006年2月3日20時の気温は1.2℃、同23時は-0.4℃……気象庁ホームページより)

 この犯罪には「郵便法」という特別法が適用されています。 普通はポストの中の封書やハガキ等に対する器物損壊罪が成立しそうなものですが、料金を徴収して郵便局が預かっている、という郵便物の社会的な重要性から、刑が重く設定されているのです。


◆ 刑法 第261条(器物損壊等)
 (※前略)他人の物を損壊し、又は傷害した者は、3年以下の懲役又は30万円以下の罰金若しくは科料に処する。

◆ 郵便法 第78条(郵便用物件を損傷する等の罪)
 郵便専用の物件又は現に郵便の用に供する物件に対し損傷その他郵便の障害となるべき行為をした者は、これを5年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。

 

 ポストに入れられた郵便物は「現に郵便の用に供する物件」にあたります。 また、郵便ポストや郵便配達のスーパーカブを蹴り壊したりした場合も、郵便法で刑が加重されると考えられます。 これらは78条にいう「郵便専用の物件」ですからね。

 郵便法って、あまり耳にしない法律ですけど、ニュースの記事をよく読んでいると、たまーに散見されます。

  

>>> 許せない!……年賀状用投かん口に人糞投げ込まれる
 5日午前5時40分ごろ、千葉県船橋市の郵便ポストに汚物が付着しているのを、年賀状を投かんしようとした女性が発見、県警船橋東署に通報した。このポストと、約800メートル離れた別のポストの年賀状用投かん口から 人糞が投げ込まれており、中にあった計147枚の年賀状が汚れていた。
(※中略)
 両ポストを管轄する船橋東郵便局によると、汚れをふき取ってビニール袋に入れた年賀状と、新しい年賀状、おわび用のタオルを持って差出人方を回り、事情を説明するという。同局は「一年に一度の思い出を踏みにじる許せない行為」と憤っている。(毎日新聞)2006/01/05

 私の名推理によると、犯人は、非常に脚の長い人物ですね。 ポストの投入口の高さにお尻の穴が届くぐらいの足長オジサンです。 その夜は新年会で酔っぱらって、ポストと公衆トイレを間違えてしまったのでしょう。

 まったく、いくら郵便事業が民営化されるからって、誰かの人糞を配達するほどのサービス向上は望むべくもありません。 切手はちゃんと貼ったんでしょうか。

 

>>> ポストに火付いた紙入れる 容疑の男逮捕
 郵便ポストに入った郵便物を燃やそうとしたとして、栄署は3日、郵便法違反(郵便用物件損傷など)の現行犯で、鎌倉市の無職(24)を逮捕したと発表した。犯行現場のポストは、県警学校のすぐ前。たまたま通りがかった学校入学中の男性巡査(26)が犯行を目撃し“御用”となった。
 調べでは、清水容疑者は2日午後8時45分ごろ、横浜市栄区桂町の県警学校前の郵便ポストへ、火を付けた紙を投げ込んで郵便物を燃やそうとした疑い。
 紙はポスト内部の受け皿に防がれて郵便物がある下まで落ちず、火もすぐに消えた。容疑者は調べに「火を付けたかった。そこにライターがあったからやった」などと容疑を認めているという。(中日新聞)2005/03/03

 「そこに山があるから登るのだ」という誇り高き名言に比べれば、なんとも涙が止まらない宣言です。

 本件は未遂に終わっているようですが、郵便法の第85条で「第78条……の未遂罪は、これを罰する」とハッキリ書かれちゃってますので、やはり言い逃れはできません。

 また、一見すると放火罪のようにも思えますけれども、金属製のポストの中に火種を入れたとしても、ポストごと燃え上がる可能性は極めて低いので、放火罪までは成立しません。 ポストの上から油を撒いて火を付けたなら、また話は違ってきますけど。
 

◆ 刑法 第110条(建造物等以外放火)
 放火して、前2条に規定する物(※建造物等)以外の物を焼損し、よって公共の危険を生じさせた者は、1年以上10年以下の懲役に処する。

 

 それにしても、ポストの内側には「受け皿」があるんですね。 へぇ~。 こういう良からぬ輩の行動に対する、最低限の防波堤としての役割を果たしているんでしょう。

 

<<<<<<<<< みそしるオススメ本 >>>>>>>>>>

 「どうせ、アメリカ様に命令されてのグローバル大改正だろ?」と、いまさら斜に構えても仕方がありません。変わるものは変わるんです。会社法。

 まぁ、この方は相変わらず書き方が上手いですね。これだけ上手かったら、別にイラストは要らないんじゃ…… とは言わないお約束で。イラスト担当の方も頑張っていらっしゃいます。

 最初から「売れる」と分かっているからできる、この価格設定。 私もこの域まで達したいです。

 

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2006年2月11日 (土)

法隆寺もターゲット… 「仏像泥棒」の動機

 奈良県内で相次いだ仏像の盗難事件で、うち1件の窃盗容疑で逮捕された埼玉県朝霞市朝志ケ丘1丁目、自営業の男(43)が奈良県警の調べに対し、「東京の浅草寺などでも約20体の仏像を盗んだ」と供述していることがわかった。動機については「夢の中で、多くの仏像を集めるよう告げられた」などと話しているという。(朝日新聞)2006/02/08

 なるほどぉ。仏様のお告げなら仕方ありませんね。……って、そういうワケには参らぬぞよ。ひさしぶりの「ふしぎ発見」です。

 「仏像をコレクションせよ」と、如来や菩薩に選ばれしこのお方。お仕事はネイルサロンの経営者とのこと。ますます不思議な感じです。まぁ、仕事と趣味は分けたほうがいいですよね。私みたいに好きなことを仕事にしようとすると、バイトしなきゃ食えない事態になります。でも、好きなことでドロボーしようとは、さすがに思いませんが。

 この仏像ドロボー、世界遺産の法隆寺や観光名所の浅草寺など、メジャーどころを外さずに狙っており、しかも、すべて「拝観時間内」という白昼堂々の犯行。大寺院の警備体制が問われます。
 法隆寺では、大宝蔵院で展示されている「聖徳太子像」のガラスケースを割ろうとしているのを、朝番の清掃員によって発見されたのですが、駆けつけた警備員に彼が「弁償する」と言ったところ、その場は帰されたようなのです。その直後に、別の場所にあった文殊菩薩像の盗難が見つかった、という経緯です。

 ただ、この自称「仏像コレクター」も、そのわりには「戦利品」の扱いがぞんざいだったり、一部が破損している仏像もあったようで、「好きが高じて」とは単純に思えない部分も。壊すぐらいなら盗むなよ。

 そういえば、去年の春に滋賀県で、神社の「こま犬」の連続窃盗事件がありましたよね。あれも意味がわからない事件でした。続報は届いてきませんけど、解決したのでしょうか。こま犬なんて横流ししても、買い取ってくれるような「市場」があるとは思えないし……。

 かたや神社で、かたや仏閣か……。パッと見では「同好の士」みたいですが、テリトリーが違うと。切手コレクターと古銭コレクターみたいなもんでしょうか。

 

((( 過去の関連ニュース )))

>>> 懸賞金につられ……盗品の十一面観音「返還」で御用


 滋賀県西浅井町の腹帯観音堂で2003年9月、十一面観音菩薩(ぼさつ)像が盗まれる事件があり、滋賀県警木之本署などは23日、盗品であることを知りながら観音像を保管していたとして、京都市山科区、風俗店経営の男(36)、同区音羽役出町、中古車販売業の男(36)の両容疑者を盗品等保管容疑で逮捕した。
 この観音像に巻かれた腹帯を身に着けると安産がかなうと伝えられ、皇后陛下が皇太子さまをご懐妊の際、この腹帯を宮内庁に献納。指定文化財ではなく、時価約100万円だが、地元信徒は「大切な仏像」として、300万円の懸賞金をかけ、情報提供を呼びかけていた。

 調べでは、今月中旬、同町の信徒団体代表方に、容疑者から「盗難に遭った観音像を預かっている。京都市のマンションのごみ捨て場に捨ててあったので拾った。23日に返還したい」と電話があり、写真を郵送してきたため、代表は県警に連絡。同日午前10時ごろ、指定された京都市南区の神社の駐車場に行くと、容疑者ら2人が車で観音像(高さ1・6メートル、重さ約50キロ)を運んできたため、張り込み中の捜査員が2人を逮捕。

 調べに対し容疑者は「今月初め、インターネットで仏像を捜していることを知った。懸賞金が欲しかった」と供述、入手経路などを追及している。(読売新聞)2005/04/25

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2006年2月10日 (金)

いよいよ本腰! 裁判員制度は浸透するか?

東京都心の情報ばかりで、すみませんが……

裁判員制度がよくわかるシンポジウムin東京 (主催:法務省、検察庁)

2月25日(土)13:30~ 申し込み締め切り:2月17日(金)

 ドラマ「裁判員制度」も上映され、出演されている俳優の西村雅彦さんも登場予定なのだそうです。他にも、オール阪神巨人師匠や、パーマの強いバイオリニストの妻・高田万由子さんなど、パネラー陣はそうそうたる顔ぶれ。また、手話通訳や託児サービスの体制を整えるなど、かなり当局の「本気」が感じられます。 また、そのダンディズムで上智大学女子学生のハートを鷲づかみする(?)刑事訴訟法学者の酒巻教授も出席されますね。

 

裁判員制度アピール映画「評議」の試写会 (主催:最高裁)

3月23日(木)14:00~ 申し込み締め切り:2月24日(金)

 こちらは、イケメン俳優 中村俊介さんや、いぶし銀の榎本孝明さんと会える! さらには、わが国の歴史を塗り替える画期的判断をしたり、ときにはみんなをガッカリさせたりしてきた「最高裁判所 大法廷」まで見学できるチャンスもあるようです。私も一回しか入ったことありませんが、いかにも法廷らしき間接照明、見上げればドーム型の天井から日の光が淡く降りそそぐなど、まさしく豪華絢爛な聖域ですよ。

 

 私は、いずれのイベントに応募するのも遠慮しておきます。裁判とは縁遠い一般の方に、ぜひ一人でも多くご参加いただきたいと、強く思っているからです。

 たしかに、私が応募しないのは、応募者多数の場合の、いざというときのクジ運がまるっきり悪い……って理由もありますけども。

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2006年2月 8日 (水)

親王殿下誕生で、ホリエモン釈放!?

 秋篠宮紀子妃殿下、ご懐妊おめでとうございます。健やかなお子さまがお生まれになることを祈っております。  

 某ブログによると、親王殿下(男児)のご誕生によって、恩赦が行われ釈放されることも、ホリエモンは想定内なんだそうです。うそーん。そこまで近未来を想定する能力があるんなら、さっさと自慢のジェット機か宇宙船で逃げとけよ。

 ちなみに、恩赦の代表的なものとして「大赦」と「特赦」があります。特赦は有罪が確定した特定の者に対して、その刑の言い渡しの効力を失わせるのですが、大赦は、まだ裁判中でもストップさせて免訴判決が言い渡され、捜査中の事件までも終了させてしまうという、理屈ぬきで強い法律効果があります。

 妃殿下のご出産予定は今年秋とのことです。ホリエモン事件が、そこまでスピーディーに判決確定まで漕ぎ着けるとも思えませんので、特赦ではなく大赦を想定しているということなのでしょうか。

 ただ、大赦は、あらかじめ罪の種類が指定されて行われます。「親王さまご誕生」という慶事に、「証券取引法違反」という、せせこましい罪名が指定されるかどうかには、あんまり期待しないほうがいいのかも。

 私はあいにく、毎週早起きして「皇室アルバム」を視聴するほどの熱心さは持っておりません。いつもは皇室の存在を意識せずに過ごしているけれども、外国人留学生が天皇陛下や皇族の方々をバカにするような発言をしていれば、素直にムカついてくる、普通のジャパニーズ・イエローモンキーです。

 それにしても、現存する世界最古の「万世一系の皇統」……その継承の危機という問題が、どうして通常国会での単なる法改正とか票読み、党議拘束などの問題にまで矮小化されるのでしょうか。畏れ多いとは思わないのでしょうか。そんなに民主主義がエライのでしょうか。小泉さんは靖国神社で何を祈っていたのでしょうか。

 まぁ、皇室典範を改める動きが、このたびの報道により、昨日今日で一気に下火になったからよかったものの。だいたい誰じゃ、皇室典範を「法律」という消耗品にしたヤツは。責任者出てこい、ミニッツ、マッカーサー。

 民主主義、ひいては国民主権の原理は、極端な話、その時々の民意さえ反映していれば文句無いわけですから、「今さえ良ければいい」という風潮さえも正当化されます。しかし、今の時代は、今いきなりポッと出で存在するわけではありません。過去の膨大な積み重ねがあって、初めて現在があるのです。

 現代の日本人も、飛鳥時代の大和民族も、「皇統を男系でリレーさせていく」という同じ意識を、時空を超えて共有しています。形あるものを次代に残していく文化は、比較的珍しくはないでしょうが、それとも違うようです。「万世一系」という壮大なロマンを体得できるのは、この国に生まれた人間の特権だと思います。いみじくも「血脈の世界遺産」と呼ばれるゆえんです。
 日本国憲法1条、「天皇は……日本国民統合の象徴」という場合の「日本国民」には、私たちのご先祖様も含まれるというのが、私の(独自の)解釈です。皇族という営みを継続的に支えてきた、名も無き一人ひとりの度量が驚異的なのです。それが日本という国の性質が、目に見えない形で底上げされているポイントかもしれません。

 特に最近は、歴史や伝統の「縦のつながり」に価値を見いださず、「そんなものいらん」という方も多いのでしょう。合理的に勉強して合理的に合格し、クールに使える人脈を構築しクールに出世して、死亡を停止条件として、クールな遺産や保険金が飛び交い、死体の肉片は燃えるゴミの日に捨てられる合理的な人生も、確かにステキです。しかし、そういう合理主義が幅を利かせる時代だからこそ、「理屈じゃないもの」の威光を求めたいのです。

 36年前の大阪万博で、洗練されたデザインのパビリオン、科学礼賛・進歩主義に基づく展示が軒を連ねる中、人々から絶大な支持を集めたのが、広場の金属屋根を突き破って、場違い的に立てられた岡本太郎作「太陽の塔」でした。あの作品、今では原爆やキノコ雲がモチーフだという説が有力ですが、だったら、なぜあんな奇妙な顔がいくつも付いているのか。ワケがわかりません。しかし、愛された。万博の施設としては唯一の永久保存が決まりました。

 日本には、もともとああいう得体の知れないもの、神秘的・呪術的なものを慈しむ土壌があるのかもしれません。そこを見抜いた岡本太郎は、じつは最高の「ポップ・アーティスト」だったのでしょう。ポップアートのクセに、大衆や時代にまったく迎合していない、むしろ前衛的な意匠なのですから、とんでもないのですが。

 ただし、皇室が単に「理屈じゃないもの」と割り切れるような、単なる宗教団体の類であったら、神話時代も含めて2660年もの間、ここまでしなやかに続いてこなかったとも考えられます。仮に、全国の神社を取りしきる日本神道のトップである天皇の地位が、「女系」で引き継がれていたとしたら、どうでしょうか。その女性天皇の権威をめぐって、良家の荒ぶる男どもが皇座を争い、かなり面倒でグチャグチャな事態となって、皇室のありがたさも失墜していたかもしれません。
 つまり、皇統が「女系」でなく「男系男子」で継承されてきたことは、先人が編み出した知恵であり、それなりの必然性・合理性もあったとされているのです。

 ……と、もっともらしいことをゴチャゴチャ書いてはみたものの、じつは「せっかく続いてきたものを終わらせるのは、もったいない」という、ケチな感覚に基づいたコジツケに過ぎないのかもしれません。 ま、「もったいない」ってのも、これはこれで日本的ですか。

 皇室という存在は、私が論じるには大きすぎるテーマですが、皇統の継承が「皇室典範1条」という法律の条項に書かれている以上は、このブログでも採り上げないわけにはいかないのでしょう。しかし、今の段階では通り一遍のことしか書けそうにありませんので、詳しくは、またの機会に。

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 明日は、いよいよ「横浜事件」の判決ですね。そこで「ぬれぎぬ」つながりで(あんまり関連性ないですけど)ご紹介。

なぜ痴漢えん罪は起こるのか―検証・長崎事件
なぜ痴漢えん罪は起こるのか―検証・長崎事件 長崎事件弁護団

おすすめ平均
stars悲しすぎるくらい事実

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2006年2月 4日 (土)

「極刑」としての終身刑 ― 生きる刑罰

 いきなり、なんとも物騒なタイトルで、すみません。

 日本の大量殺人のワースト記録とされる「津山の三十人殺し」の都井睦夫(21歳)は、1938年5月、1時間足らずで30人を殺害し、猟銃自殺を遂げている。その遺書には、「僕は幻滅の悲哀を抱き、淋しくこの世を去っていきます」とある。そこで行きがけの駄賃に、日頃の恨みを晴らした。30人も殺害しておいて「身を以て償う」とは、恐るべき傲慢さではないか。

( 佐木隆三「人が人を裁くということ」より )

 佐木氏は、「死刑の廃止」が持論の方です。おそらく、「誰かの命を、キサマなんぞの薄汚れた命で埋め合わせることなど、到底できまい」というニュアンスは込められていそうですね。なんとなく、武論尊先生が好きそうなセリフではあります。

 こんなことを書くと誤解を受けそうなので、どんどん書いていきたいんですが、1938年と現代とでは、「生きる」という奇跡の重みが変わってきているようにも思えるんです。「生きるのがやっと」の時代に比べれば、私なんか、ロクな収入にならんのに好き勝手なこと書き散らかして、平日の昼間から観たい裁判を傍聴して、幸せなもんです。心配事といったら、来月の家賃が払えるかどうかぐらいです。

 弱冠30男などが達観したフリで言うようなことではないでしょうが、たぶん、「生きる」ことのほうが辛い。小学校に乱入して、8人の未来を身勝手に奪った男は「はやく死刑にしてくれ」と懇願し、法務省もその願いにいち早く応えましたね。国家の最高刑が、犯罪者へのアフターサービスになってどうするんですか。そんなギャグ、笑えませんよ。

 だとしたら、この“人生80年”時代、刑罰も見直されるべきなんです。死刑存置でも廃止でも、どっちでも構わないので、とにかく死刑より厳しい位置づけで「生きる刑罰」を置くと。

 今、死刑と無期懲役(「無期」とは名ばかりで、20年かそこらで仮釈放される)の間に、だいぶ処遇の開きがあるので、その両者の間隙を埋めるべく(あるいは、死刑廃止の引き替えとして)終身刑を新設すべきかどうかが議論されています。
 たしかに、終身刑はエゲツない刑罰かもしれませんね。自ら命を絶つことも許されず、残りの人生を孤独に、娯楽ひとつ無い場所でやり過ごしつづけるのです。個人的には、その「非人道性」は、絞首刑を超えていると考えています。
 「死刑に犯罪抑止力はない」という、証明が事実上不可能な説を信じる方々も、恐怖の終身刑が導入されるのなら、その一般予防力に納得がいくのでしょう。また「後で冤罪だと判明した場合に取り返しが付かない」というのが、死刑という刑罰の最大の弱点ですが、受刑者を生かしておけば、その批判はなんとか弱まります。繰り返しになりますが、生きることのほうが辛いのです。

 ただ、「生きる刑罰」は、この終身刑をさらにエグく発展させたものです。大勢の人々の生命を奪った者、そのひとりの命を断つことでは、犯罪被害を償うには足りないのです。そうです。そんな考えは傲慢きわまりないんですよ。だったら、奪った命のぶんだけ、受刑者には生きていてもらおうではありませんか。

 人生80年です。 小学生を8人殺したのなら、ひとりにつき約70年の人生が踏みにじられたとして、受刑者には、あと560年生きていただきましょう。
 アメリカなど諸外国では「禁固999年」など、しばしば冗談みたいな刑期が設定されて話題を集めます。さすがにそんな刑期を満了することなど生物学上ありえませんので、事実上の終身刑として機能しているわけです。

 しかし、「生きる刑罰」は、マジです。現代医療で実現できる、ありとあらゆる延命措置を講じて、しゃにむに560年生きていただきます。もちろん、薬剤をジャブジャブ投与することによって、精神を安定・平穏に保ちながら。 これが死刑を超える最高刑、「延命刑」でございます。医学の発展にも寄与する、新時代の刑罰。「死刑は国家による殺人だ」と断じる佐木氏にも、ご納得いただけることでしょう。

 ただ、「延命刑」の受刑者がすべて収容されるだけの施設規模が確保できるのか、そこは課題でしょうか。「収容しきれないから、一部を死刑に……」というのでは、なんとも人道に反しますから。

 

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 盲点を巧みに突いてみせている、今までにありそうでなかった企画。少し悔しいです。

 なんとなく「知ったかぶり」になりがちな法律の改正点を、各分野の専門家がコンパクトに解説して、一冊にまとめています。法律本にはめずらしく、贅沢なオールカラー。  私もこの本で、あわてて法律知識を更新してる最中です。

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2006年2月 1日 (水)

東京地裁に「立川支部」が仲間入り

地・家裁 地検八王子支部 立川移転が正式決定(産経新聞)

 なるほど。私は八王子支部がパンク状態だから、新しい支部を設置しようとしてたのかと勘違いしておりました。立川って、八王子から近いんですね。まだまだトーキョー・メトロポリスの地理がよくわかっていません。こないだも、東京地裁から歩いて日比谷まで行こうとしたら、新橋に着いてしまって、「霞ヶ関と新橋って、こんなに近かったのか!」と、妙にココロが打ち震えてしまいました。

 大田区の「大田」は、「大森」と「蒲田」の一文字ずつを取ったんですね。先週まで知りませんでした。妥協案だったのね。へぇ~。
 そこを、「蒲田区」だったらわかりやすいのに……と、ヨソ者がボソッと言いでもしたら、大森の住民から襲撃されたりするのでしょうか。……大丈夫ですよね、「“平和”島」ですし。

 そういう地名って、地元の住民の間ではすごくモメますよね。特に昨今の「平成の大合併」では。結局、どこからともなく第3案が持ち込まれて決着しているようです。まぁ、「四国中央市」や「南アルプス市」は、まだ許せるけど、「南セントレア市」って……。そんな浸透まもない新参者に飛びついていいの? 国際空港なんか、昨日かおとといできたようなハナ垂れ小僧じゃろう。 ヨソ者から見ても違和感があります。

 福岡県の県庁所在地は福岡市ですが、最初のネーミングの際、「博多市」という案と最後までモメて、結局1票差で振り切ったというのは、福岡市民の間では知られている話です。その交換条件で、国鉄・山陽新幹線のターミナル駅は「博多駅」になったのだそう。 そんな内輪もめの産物だなんて、ヨソから来た人はわかりませんよね。
 ちなみに、福岡の街は、中洲(那珂川)が基準です。そこから東側が商人の街「博多」で、西側が武士の街(黒田家)の「福岡」にわかれます。でも、最近は結構ぐちゃぐちゃですけどね。初夏には、天神や福岡ドーム付近にも、「“博多”祇園山笠」の飾り山が設置されたりしますし。ボーダーレス時代です。

 んー、何の話でしたっけ?  えーと、あ、裁判所ですね。 八王子支部は昨年の今ごろ、あの野球部の卑劣な集団痴漢行為に判決を言い渡したことで全国的に知られました。 立川支部ができるのは、いよいよ裁判員制度のスタートが秒読みになってるはずの2008年度中とのこと。 いったい、どんな世の中になるんでしょうか。

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