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2006年3月17日 (金)

待てど暮らせど来ぬ人を……

 メールマガジンには書きましたが、私、14日の最高裁口頭弁論に行ってまいりました。あの「山口・光市 母子殺害事件」の上告審です。しかし、皆さんご存知の通りの顛末です。

 弁護側ドタキャン……裁判員模擬裁判のリハーサルが理由?

 せっかく寒い中待って傍聴券を当てたのになぁ……。 来月、弁論がやり直されますが、こうして変な注目のされ方をしてしまったので、今回みたいな61名という傍聴希望者の数じゃ済まないかもしれません。だとしたら、また運よく中に入れるとは限らないし。

 弁護士稼業を一生やっていても、1度あるかないかの貴重な機会だという最高裁の弁論。それを平気ですっぽかしてみせた、安田好弘、足立修一の両弁護人。 言っときますけど、裁判官の心証だけでなく、私の心証も悪くなってますからね。(笑) どんだけ多忙だと思われたいのかね。

 あのですねぇ、私が法廷を傍聴するときの気持ちって、たとえば、元 野球少年がプロ野球の選手を応援しに球場へ通い詰めるのと似てるんじゃないかと思ってるんです。 志半ばに夢を断念した者たちは、晴れの舞台で輝くヒーローを憧れのまなざしで見つめています。 それが、このていたらくですか。

 死刑廃止という高尚な持論も結構です。 しかし、書面審理がポリシーである最高裁が、わざわざ時間や手間をかけて口頭弁論を開くというのは、暗黙の「逆転判決メッセージ」なわけです。 このままでは被告人に逆転死刑判決が出てしまいますよ。 よろしいんですか? 言動不一致な状態のままで。 弁護士って、そういう商売でしたっけ?

 来月、ちゃんと姿を現して、目の前でプロの技を見せてくださいよ。お待ちしてます。 だいたい、濱田裁判長は再来月で定年なんですから。 たぶん最後の大仕事ですよ。

 そういえば、傍聴席。 私の隣にはなんと、あの佐木隆三先生が座ってこられて、少しビビりました。 この世界の第一人者は、どういうノートを取るのかなぁと、ちょびっと覗き見しちゃいましたけど。えへ。

 最高裁って、驚くほど頻繁に有名人に会えますね。 会えますね、というか、見れますね。

 

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 話題を集める重大事件だけでなく、意外に細かい裁判も積極的に傍聴されておられる、このお方。

 法廷メモが解禁された「レペタ訴訟 最高裁判決」の前時代、確信犯的に高性能の小型テープレコーダーを法廷内へ持ちこんだという、なんとも大胆なエピソードも明かされています。

 第1章 : 少年犯罪という社会的病理
 第2章 : あなたが犯罪者になったら
 第3章 : 裁く側の「人間」が見えるとき
 第4章 : 判決を受ける背中が語る
 第5章 : 裁きの場の深遠を知る

人が人を裁くということ―罪と人間のはざまにある“心”の記録を追って
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コメント

管理人さんのご指摘に共感できる面が
多くてコメントをお送りしますが。

私は理系の人間でありまして、法律を体系的に
学んだ経験はないのですが、
周囲の学生の1人が「最高裁を軽く見ている
証左」と憤慨していました。

私は本件について、知らない事の方が多いのですが、最高裁の弁論をすっぽかすというのは、
弁護士として許容される行動ではないような・・・

裁判官の前で正々堂々と論を展開すべきであった
と思います。

今回のドタキャンには驚きました。

追伸:みそしるさんは傍聴券を求めて
並んで待ったとのこと。寒い中ご苦労様です。

司法ライター魂全開で、私のようなのほほんとした
学生にはできない事です。

投稿: カプラン | 2006年3月20日 (月) 20:22

コメントありがとうございます。

まさか、理系の学生さんが読んでくださっていたとは意外でした。重ねてお礼を申し上げます。

たしかにお友達のおっしゃるとおり「最高裁を軽く見ている」のかもしれませんね。だとしたら、いったい何を重く見ているのか、お二人にお伺いしたい気もしますけど。

ただ、私としては、1回のドタキャンで「最高裁への侮辱」と決め付けたくはないんです。もしかしたら、2人とも寝坊しちゃったのかもしれませんし。
せっかく夜を徹して一生懸命準備をしたのに、うかつにも昼1時半の法廷に遅刻してしまって、今ごろ悔しい思いをしている可能性も捨てきれません。なので(?)、裁判長は次の弁論を「昼3時」に指定しました。さすがに寝坊はできんでしょう。

2回もドタキャンされたら、かないませんからね。よっぽど素敵な彼女が待ち合わせ場所に来るならまだしも。

投稿: みそしる | 2006年3月20日 (月) 21:06

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