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2006年3月20日 (月)

車載カメラ「ウィットネス」の意外?な使い方

((参考過去ログ))
 普及するか? ドライブレコーダー (2005/07/26)

 今日のフジ系「FNNスーパーニュース」で、交差点の信号機に設置されたカメラや、某タクシー会社の全車に配備された車載カメラ「ウィットネス」が記録した交通事故の映像が、次々に公開されていました。 いやー、生々しいですね。そして怖い。

 雪道やアイスバーンでのスリップ事故や、直進車と右折車の接触事故の模様も。 なんでも、右折車が「曲がれそうだな」と錯覚しがちな、対抗車線の直進車同士の間隔は「3秒間」なのだそうです。
 2秒なら、たいてい「無理、曲がれない」と思うし、4秒以上空いてくれれば、右折は総じてうまく行く。 しかし、3秒空いた隙に「行ってしまえ」と発進させれば、しこたまぶつかってしまう可能性が格段に上がる、というのです。その統計データが、『魔の3秒間』というフレーズとともに紹介されていました。

 ドライバーの方々、くれぐれも気をつけてくださいね。 金無しペーパードライバーの私も、こんなリスクを犯してまで将来的にマイカーが欲しいかなぁと、ちょっとためらいそうになりますけど。

 今 私は、被告人が事実関係を一部争っている交通事故の裁判を、継続して傍聴中です。 現在、こういう交通事故関連の裁判では、被告人の主張と、他の証拠・証言とを突き合わせて、「どこかに食い違い、矛盾点がないか?」を探していくのが主です。 検察官に加えて裁判官も「あなたの言うことはおかしいよねぇ」「さっきと言ってること違いますよねぇ」と、被告人に逐一確認する作業に終始するような印象です。

 まさに手さぐり状態。 そういった追及の様子を傍聴席から見ていた私には、「♪見えないものを見ようとして~~」というBGMが聞こえたような気がしましたが、空耳でした。

 そんなところに、車載カメラが記録した動画が、証拠として法廷に持ち込まれるようになったなら、裁判は劇的に、というより革命的に変わるんでしょうね。

 ただ、こういう映像モノや機械モノの記録は、なまじっか人間に与えるインパクトが強烈なだけに、全面的に信用するような姿勢もまた慎みたいものです。 先日、オービスの速度記録は信用できないとして、あるスピード違反事件で公訴棄却判決(※「こんなの起訴しちゃダメやんか!」と、検察官が怒られちゃった判決)が出ていましたしね。

 今日の「スーパーニュース」の特集で、私の中で最も深く印象に残ったのは、交差点でのクルマと自転車がぶつかって、自転車に乗った人が転倒している様子の映像です。 この場合は、カメラを載せた自車が事故を起こしたのでも巻き込まれたのでもなく、ただ信号待ちをしていたにすぎません。 そんなときに目の前で起こった事故を、第三者の立場から収録しているわけですね。 まさに文字どおりの「ウィットネス(目撃者)」。

 前回もご説明しましたが、この車載カメラは、運転中のフロントガラス越しに見える光景をすべて保存しつづけるものではありません。 事故や急ブレーキ・急ハンドルなどの衝撃を受けたときに限って、『衝撃前12秒間と衝撃後6秒間』の計18秒間の映像だけをCFカードに保存する、というシステムになっています。
 つまり、カメラ自体は運転中ずっとスイッチが入っていて、映像も記録しつづけている状態なのですが、事故も起こらず平穏無事に過ぎていれば、いったん記録された映像は12秒後に、片っぱしから消されていくわけです。 映像の記録と消去が、同時並行的に行われているんでしょう。

 この「録画制限」が付けられている理由としては、おそらく、映像の記憶容量が限られているという物理的な要因と、「街中にカメラが増えつづける監視社会」を警戒し、「個人の肖像権を保護すべし」と強調する人々に配慮する社会的な要因との2種類があると思われます。
 車載カメラの映像そのものも、決して解像度の高いものではなく、ちょっと性能が良くなった携帯テレビ電話ぐらいのガタガタ感があります。なので、運転者や歩行者の顔や表情は認識できないけれども、どんなクルマがどのタイミングでどう動いているかは判別できる、そんなちょうどいい感じになっていますしね。

 ま、それはともかく、前方で接触事故が起こり、その模様を客観的に記録したいと思ったなら、そのカメラを手ではじいて衝撃を与えてやればいいらしいんです。 そうすれば、かりそめに記憶していた過去の直近12秒間の映像も含めて、カメラはメモリーカードへ格納してくれるというわけですか。 なるほどなぁ。

 でも、こんな便利なものも、思いがけない方法で誰かが悪用することになるんでしょうか。 以前にも書きましたけれども、良いように使えるものは、悪くも使えてしまうのが世の常ですから。

 

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 私、最近ちょくちょく、東京地裁の法廷で大噴火さんをお見かけします。 スカートをはいたヒゲ面の男性なので、まずご本人に間違いなかろうと思うのですが、ちょっと声はかけられませんねぇ。 こないだの簡易裁判所における「賭博罪」被告事件に至っては、大噴火さんと二人きりの傍聴席。 ……じつは、好みが似ているのか!?

 著者の奇抜なビジュアルに反して(?)、文章がかなり上手いのに、まずビックリ。大川興業の総裁から「オウム裁判を見たい」と命じられ、傍聴券を取りに並んだのが、事の始まりなのだそう。

 全員がマスクを付けるよう命じられる裁判、長野「日本司法博物館」のリポート、山梨の甲府地裁他 地方都市での傍聴体験、ヨルダン軍事法廷の傍聴経験者へのインタビューなどなど、その内容はとことんマニアックかつディープ。 宗教めぐりも趣味ということもあって、「法の華」裁判に関する章は、特に読ませます。

 一方で、一般人としての素朴な視点で貫かれているので、法律業界の人には出せない親しみやすさも漂っていますね。

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