日本全国 裁判官語録(説諭)
いちおう、ネット検索をシコシコ駆使して、集めてはみましたが、使い道が無くなりましたので、ここに公開します。 中には、私がこの目で直に傍聴した判決公判もありますけど。
皆が皆、同じように黒い法服をまとっている裁判官ですが、それぞれに豊かなキャラクターや、独自のホンネをお持ちであることが、これらの発言からうかがえます。 意外と面白いもんですよね。
また、法廷の壇上から見下ろしながら被告人に投げかける言葉ですので、各裁判官も細心の注意を払っておられます。
きっと、裁判官という立場で、法を適用し、権限の行使を宣言するだけでは、「足りない」と直感した方々なのでしょう。 そのもどかしさや渇望感が垣間見えるような気もします。
もちろん、こういうのを「蛇足」とか「しゃべりすぎ」とかで、好ましく思わない人々もいるんでしょうけどね。 個人的には、そんな声は気にしてほしくないです。
(※特に注意書きがある場合以外は、すべて判決後の訓戒です)
(※肩書きは、発言当時です)
『もし犯人でないのなら、説明してくれれば ありがたかったとも思います。 たしかに、黙秘権は被告人の権利。 だが、あなたの声をもう少し聞いて判断したかった』
犠牲者の遺体が見つからないまま起訴された強盗殺人事件で、「身に覚えがない」と無罪を主張しつづける被告人に、情況証拠を積み重ねたうえで有罪(無期懲役)を認定して。
(京都地裁 上垣猛裁判長)2006/05/12
『だだっこ。 これも個性だけど、そういう感情が優先してしまうところを、直せとはいわないが、気づいてほしいね。 社会人の先輩としてはそう思うけどね』
元「ジャニーズJr」の会社員男性に対し、数年間ストーカー行為をしつづけた女性の被告人に、有罪判決を言い渡して。
(東京地裁 村上博信裁判官)2006/04/18
『電車の中では、女性と離れて立つのがマナーです』
電車での痴漢が疑われた裁判で、男性の被告人に、逆転の無罪判決を言い渡して。
(東京高裁 白木勇裁判長)2006/04/14
『今回の事件の関係でパソコンを覚えられ、随分上達されたようですね。 最終陳述の書面は、パソコンを使って作成されたとのことで。 この先、これを使わなくてよければ、それに越したことはないと思います』
『今、ちょうど桜がよく咲いています。 これから先どうなるか分かりませんが、せめて今日一晩ぐらいは平穏な気持ちで、桜を楽しまれたらいかがでしょうか』
政治資金規正法違反 被告事件で、元 内閣官房長官の村岡兼造氏に無罪判決を言い渡して。
(東京地裁 川口政明裁判長)2006/03/30
『酒の影響はあったというが、あまりに年甲斐がないですね』
自宅から市役所に電話し、「爆弾を仕掛けたぞ。10時になったら破裂しちゃうぞ」などと脅して、職務を一時的にマヒさせた66歳の被告人に対して。
(札幌地裁 遠藤和正裁判官)2006/02/27
『お母さんの顔を忘れないように』
自宅で母親を殺害した、当時19歳の少年に、懲役8年の実刑判決を言い渡して。
(大阪地裁 宮崎英一裁判長)2006/01/27
『君は事件に向き合っていない。 遺族は君の反省の言葉を望んでいる。 君が殺したんだよ。 遺族は"到底許せない"との気持ちを深めたと思わないか』
女性3人を殺害した強盗殺人事件の公判。被告人質問で「事件を防ぐにはどうするべきだったか、今も分からない」と答えた被告人に対して。
(福岡地裁 谷敏行裁判長)2006/01/26
『一時的にも"裁く立場"にあった法律家として、被告人は法的な場で問題を解決すべきだったと思います』
離婚した妻の親権に服していた小学生の実娘を、無理やり連れ去ったとして、未成年者略取の罪に問われた、元裁判官で弁護士の被告人に対し。 ※被告人質問で
(福岡地裁 谷敏行裁判長)2006/01/25
『少ない額でもキチンと納税している方々を、あまりにも馬鹿にする行為といえます』
約10億円を脱税した、元 経団連(現 日本経団連)会長の長男に実刑判決を言い渡して。
(東京地裁 細田啓介裁判長)2006/01/11
『君はまだ22歳の若さだ。 何でもできる。 政治家の夢は断念したそうだが、会社組織に入れば同じようなことがあるかもしれない。 悪いことは悪いと言わないといけない』
選挙運動を手伝った大学生に金を渡したとして、前衆院議員の私設秘書に、執行猶予付きの有罪判決を言い渡して。
(横浜地裁 川崎支部 加登屋健治裁判官)2005/12/28
『お母さんとしての心情は、わからないではないですが、結果的に息子さんのためにはならなかった』
消防士採用試験の受験者の母親が、息子の採用を依頼し、50万円を消防本部側に渡したとする贈賄事件で有罪判決を言い渡して。
(奈良地裁 奥田哲也裁判長)2005/10/14
『子供が2、3歳になれば、泥棒はだめだと教える。 教える立場の保育士が泥棒やったらシャレにならんでしょう。 あきれた事件だ。 一人でできることは限られている。 周りの人にちゃんと相談できる人間になって下さい』
勤務していた保育園で同僚のキャッシュカードを盗んだ元保育士に向けて。※被告人質問で
(富山地裁 手崎政人裁判官)2005/08/10
『嘆願書がある人とない人で、刑に差を付けていいと思いますか。 あなたは、やったことで判断される。 そこが裁判所のキツいところ』
大麻を大学生らに密売した被告人につき、減刑を求める嘆願書305人分が弁護側から提出されたことを受けて。
(福岡地裁 平島正道裁判官)2005/07/27
『いかなる立派な人でも、例えば、万引きをすれば罪に問われます。 人ではなく、行為を裁くのです』
「ホークスタウン」前社長の高塚猛氏が、強制わいせつ罪に問われた公判で、弁護側が、被告人の人柄を評価し寛大な判決を求めている知人からの減刑嘆願書30通を、情状証拠として提出して。 ※被告人質問の中で
(福岡地裁 谷敏行裁判長)2005/06/23
『人間というものは生きていく上で、誰だってつらい思いをする。 いいこともあれば悪いこともある。 悪い時にはスポーツをするとか、気分転換を図るとか。 君は生きていく知恵が欠けていたかもしれないね』
ネットの「自殺サイト」で知り合った男性3人が集団自殺を図り、1人が死亡した事件。生き残り、自殺幇助罪に問われた大学生の被告人に向けて。※被告人質問の中で
(富山地裁 手崎政人裁判官)2005/06/06
『あなたの引きこもりを治すのが、両親の供養です。 刑務所では、社会内で生きていく力を身につけてほしい』
自宅に約20年間にわたって引きこもった末、両親を絞殺した37歳の被告人に、懲役16年の有罪判決を言い渡して。
(大阪地裁 上垣猛裁判長)2005/04/25
『暴力団にとっては石ころを投げたくらいかもしれないが、人の家に銃弾を撃ち込むと相当、罪が重くなるわけです』
殺人未遂幇助と銃刀法違反の罪で、指定暴力団の元幹部に懲役11年の刑を言い渡して。
(前橋地裁 久我泰博裁判長)2005/04/18
『自分のやること、自分の名前に誇りを持って生きるように』
「振り込め詐欺」事件で、振込先の一つとなった口座を売り、詐欺罪の共犯に問われた被告人に対し。
(松江地裁 飯島健太郎裁判官)2005/02/22
『プロには、一度失敗しても立ち直って活躍した人もいる。 精進することが、被害者への償いになるかもしれない』
電車内の集団痴漢の罪に問われた、元 私立大学の硬式野球部員に対して。
(東京地裁 八王子支部 長谷川憲一裁判官)2005/02/09
『誰のために市長になろうとしたのか、もう一度考えてほしかったと思います』
草津市長選をめぐる収賄事件で、「県内最年少市長」として名を馳せた47歳の被告人に対し、実刑判決を言い渡して。
(大津地裁 伊藤寛樹裁判官)2004/12/09
『社会に戻れば、これまで以上につらいことがあるでしょう。 そんな時は『大変なことも必ず終わる』と言い聞かせて生きてほしいと思います』
生活苦を理由に、青木ヶ原樹海で一家心中を図り、長女を殺した母親に対して。
(甲府地裁 柴田誠裁判官)2004/06/22
『名古屋が"民主主義の後進地"ではないかと、全国の人に思われるきっかけになった。 信頼を取り戻すよう社会で償ってください』
選挙公示前に運動員を買収した前衆院議員へ、有罪判決を言い渡して。
(名古屋地裁 伊藤新一郎裁判長)2004/05/25
『脱税の手口からみると、あなたは有能かつ着実な人間であろうと思います。ただ、その有能さが使われた場面が悪かった』
パチンコ競馬情報会社グループが、約6億円の法人税を逃れていたことにつき、会社役員の被告人に執行猶予付きの有罪判決を言い渡して。
(東京地裁 飯田喜信裁判長)2004/04/22
『逮捕後、一貫して罪を認めた 一流の格闘家らしい潔い態度は、評価するのにやぶさかではないが、犯行の重大さをみると実刑はやむを得ない、と判断しました』
総合格闘技「K-1」の元館長が、約3億円を脱税した上、逮捕を免れるために証拠を偽造した事件の判決公判で。
(東京地裁 飯田喜信裁判長)2004/01/14
『私なりに事件解明に努力したつもりです。 今度、法廷でお会いするときには、今とは違う形でお会いできることを希望します』
強制執行妨害 被告事件で、弁護士の安田好弘氏に無罪判決を言い渡して。
(東京地裁 川口政明裁判長)2003/12/24
『捕まったにもかかわらず逃げたことは馬鹿げているし、何も得られない。 逃げ出すエネルギーをまっとうに仕事をする方に使うべきで、使い方を間違っている』
建造物侵入容疑で逮捕されたが、パトカーから脱走し、3日間逃げつづけた被告人に有罪判決を言い渡して。
(札幌地裁 遠藤和正裁判官)2003/11/27
『ワンマンだったあなたの指示で会社が悪い方に向かい、だれも止める者がいなかった。 そういう組織をつくったあなたが悪い。 副所長のあなたも、"これはいかんですよ"と言わなければならなかった』
佐世保重工業(SSK)の助成金不正受給事件で、前社長と前佐世保造船所副所長に対して。
(長崎地裁 山本恵三裁判長)2003/03/05
『刑が多いか少ないか、議論はある。 ただ、殺人でも業務上過失致死でも危険運転致死でも、遺族の気持ちに変わりはないんです。 被害者が亡くなった事実が一番大事なこと』
飲酒ひき逃げ死亡事故で、業務上過失致死罪と道路交通法違反に問われた被告人に、懲役6年の実刑判決を言い渡して。
(横浜地裁 小田原支部 荒川英明裁判官)2003/01/20
『求刑も判決も、決して重い刑とは言えません』
鹿児島女子短大生殺害事件で、一審判決の懲役15年(求刑20年)を破棄し、懲役18年を言い渡して。
(福岡高裁 宮崎支部 岩垂正起裁判長)2002/10/03
『今回は子供の足を焼いたが、これからはわが身を焼く思いで、自分の子供に何が最善か、よく考えるようにしてください』
当時1歳5ヶ月の息子の足の裏を、ライターの火であぶるなどの虐待を繰り返した母親に、有罪判決を言い渡して。
(旭川地裁 遠藤和正裁判官)2001/12/25
『社会が今後、あなたを受け入れるかどうかはあなた次第です。再び元の世界に戻り、これまで以上に活躍されることを期待しています』
大麻取締法違反と麻薬取締法違反の罪に問われた、俳優のいしだ壱成氏に、執行猶予付きの有罪判決を言い渡して。
(大阪地裁 飯島健太郎裁判官)2001/11/02
『これからは、人に感謝されることをしなさい。 被告人は若い。 その力がある』
携帯電話で訪問すると、勝手に警察へ110番通報する「いたずらサイト」を開設した専門学生に、有罪判決を言い渡して。
(東京地裁 木村烈裁判官)2000/11/01
『"鉄さびは、鉄より出でて鉄を滅ぼす"と昔から言う。 心のさびがはびこらないようにしてほしい。 名誉欲に身を焦がすことなく、存在そのものの香り高さから尊敬されるように』
成田市議会議長選をめぐる贈賄事件で、元 市議会議長の被告人に、執行猶予付きの有罪判決を言い渡して。
(千葉地裁 小池洋吉裁判官)1999/05/14
『娘さんは、一日も早くあなたと生活したいと待っています。 裁判所としても、その日を期待しています。 まじめに働いて下さい』
借金苦から9歳の長女と無理心中しようとして、殺人未遂の罪に問われた父親に、執行猶予付きの有罪判決を言い渡して。
(福岡地裁 陶山博生裁判長)1998/07/27
『たとえ、鳥越被告が、3割、3割5分打とうとも、山田被告が15勝あげようとも関係ない。 社会人として、してはならないことを忘れてしまうと、グラウンドで活躍できなくなる』
各1500万円近くの納税義務を免れた、現役プロ野球選手らによる脱税事件で、所得税法違反の罪に問われた中日ドラゴンズの内野手(鳥越裕介氏)、投手(山田洋氏)に、執行猶予付きの有罪判決を言い渡して。
(名古屋地裁 川原誠裁判長)1998/01/20
『子供に障害があろうとも、親には養育する責任がある。 それを放棄したのは大きな考え違いです。 一人の考えには限界があるから、今後は一人で悩むより、自分の弱みを見せて、人の力を借りるという生き方を考えて下さい』
難聴の長女(当時5歳)と自分の将来を悲観して、無理心中を図り、長女をスカーフで絞め殺した母親に、執行猶予付きの有罪判決を言い渡して。
(東京地裁 大谷剛彦裁判長)1997/02/12
『今、この場で子どもを抱きなさい。 わが子の顔を見て、二度と覚せい剤を使わないと誓えますか』
覚せい剤取締法違反の被告事件で、被告人の男性に対して。※被告人質問で
(釧路地裁 帯広支部 渡辺和義裁判官)1996年夏
『君の今後の生き方は、亡くなった3人の6つの目が厳しく見守っている』
妻子3人を殺害し、遺体を海中に投棄した、元 医師の被告人に対し、無期懲役判決(求刑・死刑)を言い渡して。
(横浜地裁 松浦繁裁判長)1996/02/22
『中国は歴史のある素晴らしい国。 私も北京や西安で、若い人にとても親切にしてもらったことがあります』
中国人集団密航事件の審理中に、被告人に対して、正規の渡航手続きについて説明しながら。
(福岡地裁 吉田京子裁判官)1994/07/28
『全国の野球ファンには執行猶予を望む人もあるが、法治国家である以上、責任をとってから立ち直ってほしいと思っている人もいる。 裁判官としては、後の道を選択するしかなかった』
『あなたの将来にはかつての名声も収入もないかもしれないが、それは他のプロ野球選手が引退した後も同じこと。 一日も早く過去の責任を取った上、輝かしい記録を打ち立てた者として、誇りと自信を持って生きていってほしい』
覚せい剤取締法違反事件で、プロ野球評論家 江夏豊氏に一審で言い渡された、懲役2年4月の実刑判決を維持した控訴審判決で。
(東京高裁 近藤和義裁判長)1993/12/24
『反省が十分でなく、はがゆいです。 被告人は拘置所で静かに自分を見つめるべきだった。 保釈が早すぎたと思っています』
窃盗と住居侵入の罪に問われた元警察官に対し、執行猶予付きの有罪判決を言い渡して。
(大阪地裁 七沢章裁判官)1993/07/20
『これからは罪を償って、暴力団との交際を絶ってほしいと思います。 情状証人として証言台に立ってくれた、江本、衣笠、大島(渚)さんの友情を思い出し、一日も早く立ち直ってください』
覚せい剤取締法違反事件で、プロ野球評論家 江夏豊氏に、懲役2年4ヶ月の実刑判決を言い渡して。
(横浜地裁 広瀬健二裁判官)1993/07/15
『被告人の美術館建設の意思も、名画の曇るようなことが行われたことは残念です』
仕手筋と癒着して便乗した株取引で得た巨額の利益を隠し、34億円近くを脱税した、前「地産」相談役に対し、懲役4年、罰金5億円の実刑判決を言い渡して。
(東京地裁 松浦繁裁判長)1992/04/27
『司法試験をめざす学生なら、自分の行動の法律的意味が理解できたはず。 これを、人生の1回だけのつまずきと思い、社会に役立つ人間になってほしい』
強盗殺人の犠牲者の預金の引き出しや、死体運搬を手伝った、早稲田大学卒の司法浪人に対して。
(東京地裁 島田仁郎裁判長 ※現・最高裁長官)1987/12/23
『総会屋は違法行為を標榜する人間。 廃業を宣言した以上、実行して下さい』
株主総会の運営に絡み、住友海上火災保険の総務部長らから現金200万円の利益供与を受けた大手総会屋グループの常務理事に、執行猶予付きの有罪判決を言い渡して。
(東京地裁 大出晃之裁判官)1987/07/07
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コメント
あれれ?川口さんって三月いっぱいで定年って聞いてたけどまだやっておられるんですか?
投稿: いのげ@割り箸事件被告人支援の会会長 | 2006年5月26日 (金) 02:41
いらっしゃいませ。
川口判事は、東京地裁 刑事16部の部総括として、今も現役です。
「辞められるらしい」という話は、いのげさんが以前もされてましたが、少なくとも定年退官ということはないと思います。まだ54歳ですし。
川口判事は、割り箸事件の一審も担当されてましたが、公判の中で何か印象に残る言葉などありましたか?
投稿: みそしる | 2006年5月26日 (金) 11:44
はじめまして。
裁判官語録・・・すごいですね。
一言一言にずっしりと重みを感じます。
未だ一度も裁判を傍聴したことがありませんが、いつか行こうと思ってます。
最後に、ブログにこの記事の事を書かせていただきました。
事後承諾ですが、ご勘弁ください。
投稿: はなた | 2006年5月28日 (日) 00:46
はなた さま
はじめまして。コメントに加えて、記事の紹介までしていただき、本当にありがとうございます。
やっぱり、一般の方々に裁判や法律に興味を持っていただくには、こういうところから入ったほうがいいんだろうなと確信していました。私の勘は、そんなに外してなかったようで、ホッとしております。
裁判傍聴って、最初は身構えてしまうと思いますが、「えいやっ」と1回行ってしまえば、2回目以降は何ともなくなります。(笑)
おすすめは、地方裁判所の刑事事件の『新件(初公判)』です。あとは、興味のある罪名を選んで、もぐりこんでみてください。
投稿: みそしる | 2006年5月28日 (日) 15:21
思い出した
定年じゃなくて異動だったみたいです
55にはみえんなぁ(失礼)
投稿: いのげ | 2006年5月29日 (月) 13:43
いまのところ異動もないみたいですよ。
今年55歳になられますけど、たしかに老け……じゃない、優しくも貫禄ある感じはします。
ま、裁判官が若く見えても、いいことはない気もしますし。
投稿: みそしる | 2006年5月30日 (火) 13:42
ましーん10号さんのブログを経由しておじゃましました。
とても興味深く読ませて頂きました。
今後とも宜しくお願い致します。
投稿: 府中家具店長 | 2006年5月30日 (火) 18:49
いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。
なかなか好評みたいですので、続編を書いてアップしてみようかな、とも考えております。調子に乗らせていただきます。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
投稿: みそしる | 2006年5月30日 (火) 22:20
平成15年(ワ)第850号慰謝料請求事件
横浜地方裁判所小田原支部 加藤謙一裁判官は10年間に及ぶ内縁関係不当破棄のさいばんで
慰謝料請求事件を 不法行為による損害賠償債務を負うかが争点であるなどとして 損害賠償請求事件にすり替え 棄却の判決原告の請求を退けた
原告弁護士も被告に有利になるように 原告訴状の他
何も原告に反論させず 被告の100枚近いでたらめな準備書面で判決
その判決文の中「二重人格的生活を夫と別居した時点で可能性を予測し得たか(又は逆に期待したかどうか)結婚の約束をしてる原告と被告がお互いの結婚相手に離婚を言って同居を始めた時点で 逆に期待したか・・・などと信じられない判断
また 「家を出るとき多額の費用が被告が出したことが認められ この別居が原告の意志に反する物で有れば経済的支援を拒絶できた」などと判断 お互いに夫婦になるため家を出たと原告も被告も言っている
何を考えて判断してるのか 意味不明
また極め付けは「この被告との関係が精神的肉体的苦痛が伴うものであれば それが終了する事で精神的苦痛があるというのは矛盾ではないか」
婚約の不当破棄で お互いに同居していた家に住居侵入 器物損壊などと警察に訴え原告を警察に逮捕させようとした被告を 虚偽告訴までして別れようとしたことに納得が行かず 裁判にしたのに
精神的や経済的苦痛があっても夫婦になるため頑張ってきたと言ってるのに このような仕打ちに対して
不当だと言ってることに対し なぜこのような判決文になるのか 全く意味不明である
他 沢山の審議の過程で原告は不当な扱いをされました どうなっているのか 裁判所は
民事訴訟法に違反していることが一杯あります。
投稿: 中村博子 | 2006年6月13日 (火) 11:34
> 中村博子さま
はじめまして。貴重な情報をお寄せくださいまして、ありがとうございます。ご自身の体験談なのでしょうか。
加藤裁判官の印象に残る発言など、覚えていらっしゃる範囲で結構ですので、教えてくださるとうれしく思います。
(なお、手元の「裁判官Who'sWho」では、『判決も実務もかなり雑』と評価されておりまして、えらい言われようですが……)
大学では民法を専攻していた私としては、個人的には興味深い内容ですが、この「裁判官語録」の企画といいますかエントリは、裁判所による判断の当不当にまでは踏みこみません。どうぞご理解ください。
投稿: みそしる | 2006年6月14日 (水) 22:11
解りました 裁判官語録ですね
争いのない事実 の裁判官の語録 H15年12月19日原告訴状提出 同12月26日訴状訂正提出
被告答弁書 H15年1月19日 裁判所受付H16年1月20日受付
訴状を原告が出す1年もの前の答弁書しかも 訂正前の訴状に反論した答弁書を争いのない事実と加藤謙一裁判官は判決文に書かれています
裁判官は神様ですか?色々な所に相談しても誰も相手にしてくれません 触れてはいけない地雷の様に...
裁判の当不当はどこへ訴えたら良いのですか?
私は一人でズート悩んで苦しんでいます。
投稿: N・H | 2006年6月18日 (日) 00:18
地方裁判所の裁判が不当だということであれば、高等裁判所に控訴、さらに最高裁判所に上告することができます。おそらく代理人の弁護士さんから止められてしまったのでしょうけれども。
裁判官に、その威信を著しく失うべき非行や、職務上の義務に違反する言動があった場合は、裁判所訴追委員会という組織に「この裁判官を辞めさせてほしい。弾劾裁判にかけてほしい」と訴えることができます。
ただ、こちらは裁判で逆転するより、はるかに難しい壁があります。
ここに書き込んでいただいた内容だけで、私が状況を把握するのは難しいのですが、気になりましたので、ひとことだけ。
相談しても「誰も相手にしてくれない」というよりも、周囲の方は「これ以上、その裁判・慰謝料請求にこだわっても、中村さんの今後の幸せや喜びにつながらない」ということに気づいてらっしゃるのではないでしょうか。
的外れでしたら、立ち入ったことを申して、たいへん失礼いたしました。
投稿: みそしる | 2006年6月18日 (日) 16:09
お優しいお言葉ありがとうございます。
勿論控訴しました 控訴で和解です。納得行かない裁判内容だったので 自分の裁判記録を裁判所に行って見ました そこで知ってしまいました 原告本人尋問
の調書がでたらめ書かれていたのです 約30ページ
です。
被告本人尋問調書は要約調書 テープも録音されず速記者もいない30分の内容がたったの3ページ
ほとんどの尋問内容が削除 裁判が終わっても原告に原告代理人が反訳調書をくれませんでした
これが原告に渡っていれば・・悔しいきもちがおさまりません しかし被告には渡ってその調書に反論している準備書面がありますがしかし その調書が裁判所の外の出た記録がどこにもありません
怒ってその日の内に書記官の所に飛んで行きましたが
書記官曰く テープは外注 反訳が正しいと確認後
破棄した とのこと これって公文書偽造に当たりませんか?
勿論H17年3月31日裁判官訴追委員会に出しましたが H17年10月21日訴追しないことと決定の通知がありました
投稿: N・H | 2006年6月18日 (日) 18:46
東京地裁の正門前では、週に3日ぐらい、おじさんが、折りたたみイスに座って拡声器を持って「デタラメ判決! なにがエリートだ! 司法の正義はどこへ行った!」と、台本に目をやりながら叫び続けています。
今や、警備にあたる係官も、おじさんを放置状態です。
きっと、何かの裁判で敗訴してしまった方なのでしょう。あのとき、裁判に勝ってさえいれば、今まで気になっていた裁判所への様々な不満も消し飛んだのに。
他人事ながら、「よくこまめに通うよな」と感心してしまいます。それがおじさんにとって、残りの人生を賭けるべき生き甲斐なのでしょうか。
裁判というものに期待を寄せすぎた反動で、ああなってしまったおじさんの気持ちもわかりますが、世の中の出来事で、法律を使って何とかなることって、ほんのわずかです。スキマ産業です。
なお、尋問調書の件は、公文書偽造にはあたらないようです。あしからずご了承くださいませ。
投稿: みそしる | 2006年6月18日 (日) 21:57
解りました ありがとうございます。
東京地裁前のおじさん お気の毒です
「原告 被告 両者が平等に同じルールで争い、裁判所が判断するのが民事訴訟」と思っていましたが
残念ながら 現実はまるでちがっています。
これで良いとは決して思いません なぜこのような事が起きたのか徹底的に調査をして二度とこのような事を起こさないためのチエック機能を作るべきです
誰も踏み込めない聖域にしておくことが 犯罪の温床になっていることを みんなが知るべきです。
司法の場をきちんと監視するのは国民みんなの義務です。
投稿: N・H | 2006年6月21日 (水) 01:28
お気持ちは察します。しかし、間違っているのは裁判官ではないようです。判決を見る限り、裁判官は民事訴訟法には反しておりませんでした。
裁判官が、今の法律に従って公正に判断しようとすると、こうなってしまうのです。たぶん判事も、悩んだ末にこうするしかなかったのでしょう。
つまりは、この判決が不当だとすれば、
間 違 っ て い る の は 、 民 法 で す 。
国会の責任です。
正しい法律を作るのは、国民の役目です。
自分の考えた正義を立法に反映させてくれそうな議員を応援したり、自ら出馬したりすることによって、世の中を変えることが必要です。
他人任せではいけません。
頑張ってください。
投稿: 匿名 | 2006年7月 2日 (日) 14:23
陶山博生って飯塚事件で状況証拠しかないのにも関わらず死刑判決下した殺人鬼かな?
造られた感満載の目撃証言と二転三転するDNA鑑定にも関わらず死刑判決下すとかあり得ん。
疑わしき者は罰せず。これ原則。
もう一回勉強し直してこい。
※死刑は執行され、今その人はこの世にいません。
投稿: | 2009年8月 9日 (日) 14:37