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2006年5月28日 (日)

注目の判決スケジュール 【6月第2週まで】

※ 判決期日等は、直前になって変更される場合があります。
   また、すでに期日の変更がされているにもかかわらず、私自身がフォローできていない場合もございますので、その点はご了承ください。

  ([ ]は、原審の結果や、関連する別件の裁判です)

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【5月30日(火)/東京地裁】
 ■刑事 威力業務妨害

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 <都立高校教諭「君が代」斉唱拒否>
  2004年3月の都立高校卒業式で、生徒入場の前に、被告人が校長などの制止にかかわらず、いわゆる「日の丸 君が代問題」を特集した週刊誌記事のコピー200枚を保護者席に配布し、「この卒業式は異常」などと叫びながら式場から出ていったとされる。
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 (被告人)元 都立高校教諭(64)
       ※無罪・公訴棄却を主張 「言論弾圧目的だ」
 (求刑)懲役8月
     
 「卒業式の厳粛な雰囲気を乱した。計画的な犯行」
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 (裁判長)村瀬 均
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【6月2日(金)/横浜地裁】
 ■刑事 強盗殺人

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 <米兵ひったくり 強盗殺人事件>
  今年1月3日午前6時半ごろ、横須賀市 米が浜通で、被告人は通りがかった被害者女性(56)のバッグを奪おうとしたが、抵抗されたため、被害者をビルの通路に引きずり込んで暴力をふるい、内臓破裂で出血死させ、現金1万5000円を奪った疑い。
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 (被告人)米空母「キティホーク」1等航空兵(21)
        ※殺意なかったと主張
 (求刑)無期懲役
      
 「浪費を重ねた末の遊興費欲しさの身勝手な犯行。非力な被害者に一方的で執拗な攻撃を加え、人間性のかけらもない」
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 (裁判長)小倉正三
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 (備考)公訴事実を一部争っているが、審理2回で結審。
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【6月7日(水)/東京地裁】
 ●行政 国家賠償請求

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 <ドミニカ移民訴訟>
  日本政府は、今から45年前(1955[昭和31]年から1959[昭和35]年にかけて)、「カリブ海の楽園」での大農場経営と銘打ち、ドミニカ共和国(中央アメリカ)への移民を企画・立案・推進した。
  移住者には、豊かで広大な農地が無償譲渡されるという約束だったが、実際は耕作に適さない土地で、土地の所有権も認められなかった。原告らは劣悪な環境下で生活を強いられたと主張している。
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 (原告)中米のドミニカ共和国へ移住した日本人とその遺族177名
  ↓請求総額:約32億円
 (被告)国
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 (裁判長)金井康雄
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 http://www.dominica.jp/2suit_sosho.html
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【6月9日(金)/最高裁 第2小法廷】
 ■刑事 殺人

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 <女性2人 ドラム缶焼殺事件 *上告審*
  被告人らは2000年4月、金銭トラブルから喫茶店経営者らを名古屋市内で襲撃。
 経営者の妻=当時(64)=とその妹=同(59)=を拉致し、ドラム缶に入れて
 焼き殺した上、現金などを奪った。 
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 (被告人)中古車販売業の男(42)、同手伝いの男(36)
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 (裁判長)今井 功
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 [第一審・控訴審] ともに死刑
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【6月9日(金)/仙台地裁】
 ■刑事 身代金目的誘拐・要求

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 <新年初旬の新生児略取事件>
 被告人(夫)は、今年1月6日午前3時40分ごろ、「光ケ丘スペルマン病院」(仙台市宮城野区)3階病室から、母親(23)の横で寝ていた生後11日の男児を誘拐し、同院の院長に身代金6150万円を要求した。以上の犯行は、夫ひとりで計画したという。
 被告人(妻)は、自宅で男児の世話をしていた。男児は事件から約50時間ぶりに無事保護された。
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 (被告人・求刑)衣料品販売業の男(55) ←懲役10年
          その妻(35) ←懲役5年 ※無罪主張
        「身代金の受け渡し場所を何度も変更するなど、推理小説まがいの方法で捜査をかく乱した犯行は悪質」
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 (裁判長)卯木 誠
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 [分離公判] 犯行後から行動をともにしていた男(32・被告人である男の長女の元夫)の公判も、別で進行中
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 人の記憶って、思い込みによって簡単に変わるものです。 目撃者の証言だって、目撃した後に得た情報のインパクトによって、いくらでも捻じ曲がってしまう。

 これを専門用語で『誤誘導情報効果』なんていうらしいです。
  

 過去の事実関係を、今知るために、頼るべきは目撃証言しかないとします。 しかし、証言は決して、過去の再現ではないのです。

 本人は決してウソを付こうとしていないのに、後から知った情報と矛盾しないよう、無意識に体験していないことを言ったりします。 誘導尋問とまではいかなくとも、法廷での質問によって、証言内容が変わることもありえます。
 また、幼児や高齢者の証言というのは、どこまで「使える」のでしょうか。

 事実認定が真正面から争われる刑事裁判は、実際は珍しいほうの部類に入りますが、そこでは、いかなる「真実」が裁判官に認定されるかで、犯罪の名前が変わったり、ときにはシロかクロかまで塗り変わってしまいます。

 人間の知恵の「限界」を思い知る一冊。

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