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2006年5月30日 (火)

「忘れられた一票」の粗末な扱い

 あぁぁ、私としたことが。 こんな重大ニュースを今ごろ知るなんて。

 

>>> 国民審査 「そのまま投票箱に入れて」

 佐賀県鳥栖市の牟田秀敏市長が、衆院佐賀1区の候補の応援演説の際、最高裁判所裁判官の国民審査について「(国民審査の)白い紙はそのまま投票箱に入れて帰るように。 何か書くといろいろ問題になるから」と発言していたことが10日、分かった。
 牟田市長はこの候補の選対本部長。 7日夜、鳥栖市と上峰町で行われた同候補の総決起大会の応援演説で、小選挙区は候補名、比例代表は政党名を挙げて投票を呼びかけた後、この発言をしたという。 国民審査は、罷免したい裁判官には「×」印を書き、何も書かなければ、信任となる。
 牟田市長は「小選挙区、比例代表、国民審査と色の違う投票用紙で3回投票するので、間違えないように強調したかっただけ。裁判官を信任してほしいとの趣旨ではなかった」と弁明。同県選管は「何も考えずに投票して、という意味だとすれば不適切」としている。 (西日本新聞) 2005/09/10

 
 こういうことこそ、マスメディアが大々的に報じていただきたいのに。 やっぱりメディアも、国民審査の形骸化計画に荷担してるんじゃないかと、勘ぐりたくもなります。

 間違えないように「何も書くな」と指示するんじゃ、あなたがたを支えている有権者をアホ扱いしてるだけじゃないですか。 恩をアダで返しますか。

 ただ、仮に、「国民審査で何か書け」と言われても、書けない有権者が大部分であることも悲しい現実。 私たちみたいな、よっぽどマニアックな人間でない限り、「どの最高裁判事が良くて、誰がダメなのか」わかりゃしません。

 私ゃ、まがりなりにも「国民審査のオカズ」を書いて、昨年9月に皆さまからご支持や応援をいただいた人間です。 「国民審査で何か書いたら問題になる」なんて、根拠の欠けた「市長命令」を気軽に口走られたんじゃ、今さらながら言いたいことだってあります。

 今度の国民審査こそ、私たち一人ひとりが司法権を監視する、活きた制度となるように息をプープー吹き込んでやりますよっ。 たとえ、この私ひとりだけでも。 肺活量には、あんまり自信ないですが。

 

■ 次回の国民審査対象である最高裁判事
   
那須弘平先生の就任コメント 2006/05/25

 「依頼者の話に耳を傾けて法廷で主張するのが弁護士の仕事。 弁護士時代に培った技術や能力を生かしたい」

 「裁判員制度については大変よい制度だと思っている。 義務ではなく権利を実現するチャンスとして国民に分かってもらうことが大切」

「言葉だけでなく結論も含め、周囲の関心が薄れないうちに、分かりやすい裁判をすることが大切だと思う。そうした裁判を心掛ければ、国民の関心も高まり、支援も得られるのでは」

 

>>>>>>> みそしるオススメ本 <<<<<<<
 

 「ねぇ、パパぁ、あのさいばんかんのひとは、なんでさいばんやらないの?」

 『裁判をする裁判官より、裁判しない裁判官のほうが、偉い裁判官なんだよ』

 「ふーん、へんなの」

 
 一人ひとりが独立しているはずの裁判官を「統制」し、裁判官の中でも選び抜かれた者のみが召集される最高裁判所事務総局。 その現状と問題点を、緻密かつ膨大なデータ分析で斬る!
 

日本司法の逆説 ― 最高裁事務総局の「裁判しない裁判官」たち
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コメント

国民審査のオカズ・・・行ってみたら

おお!あなたでしたか!
あのときはかなり参考にさせていただきましたよ。
どうもありがとうございます。

今後もがんばってください~
また来ますんでよろしくね

投稿: ましーん10号 | 2006年6月 1日 (木) 10:15

ましーん10号さま

ご利用ありがとうございました。うれしいです。

次回の衆院選は、いつになるやらわかりませんが、もっと情報の量や精度、閲覧のしやすさなどを上げていく計画があります。

また、ご愛顧のほど、よろしくお願いします!

投稿: みそしる | 2006年6月 2日 (金) 08:02

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