人間とセミは共存できるか
>>> 光ファイバー天敵、西はクマゼミ…枝と思い産卵管刺す
インターネットなどで大容量の情報をやりとりできる光ファイバーをカラスが切断する被害が首都圏などで増えるなか、東海以西では、クマゼミに損傷される例が、夏場に多発していることがわかった。
温暖化の影響か、都市部に増えたクマゼミが、木の枝と間違えて産卵管を家庭用ケーブルに突き刺し、内部の光ファイバーを傷つけるのが原因だ。 (読売新聞) - 6月16日
宿命の対決!! 光ファイバー VS クマゼミ 近日公開
……異種格闘技にも ホドがありますね。
光ファイバーのユーザーにとっては不愉快な出来事かもしれませんが、素直に(?)電話回線を使っとる外野からは、興味深く見てられます。
驚くべきは、クマゼミのメスに付いてる産卵管の強靭さですよね。 やはり、母から子へ、世代をつなぐ絆ですから、丈夫にできているのでしょう。 ……何の話や。
クマゼミの生息する北限は、関東地方あたりなんだそうですね。 これから、時代が移って、温暖化が進んでいけば、もっと北のほうにもクマゼミが進出していくんじゃないですか。
通信事業会社は、損傷しにくい新型ケーブルを導入するなど、セミ時雨の季節を前に予防対策に追われている。(同上)
なんだかなぁ、「卵を産み付けさせたくないから、クマゼミの産卵管が突き刺さらないぐらい頑丈にしとこう」ってんでしょ。
カラスみたいに光ファイバーの線をちぎられてしまったら、さすがにかないませんけど、クマゼミの場合は、そこまで思い切った攻撃はかけてこないわけでして。
どうせ「新型ケーブル」を導入するなら、クマゼミが卵を産み付けられるぐらいの“ゆとり”を設ければいいんじゃないですか。
光ファイバケーブルの基礎知識(住友電工Optigate)
上記のサイトによると、光ファイバーそのものは二層構造になっているんだそうです。 透明度の高いガラス質である「コア」という部分と、そのまわりを覆う「クラック」ですね。 光として送られた情報は、コアを集中的に通っていきます。 じゃあ、コアが少しでも傷つけられるとしたら、この高度情報化社会の恩恵を享受する人間様の立場からしてみりゃ痛いですね。
でも、このファイバー自体は、糸のように非常に細いものです。 ここをめがけてクマゼミを卵を産み付けてくるというのは考えにくいでしょう。 そもそも、光ファイバーが剥き出しの状態で各家庭に引かれているわけでないですし。
光通信に供用されるケーブルは、複数の光ファーバーが、ひとつに束ねられたものです。 さらに「保護層」や「シース」と呼ばれる素材で包まれています。
となると、この「保護層」「シース」部分が、クマゼミの卵にとって「ゆりかご」代わりになっているんじゃないでしょうか。 たぶん。
だったら、もっと保護層・シースを分厚くして、クマゼミが卵を産み付けてもかまわない環境にしてやればいいんです。 「どうぞ、ココに産卵管でも突き刺して、産んでってくださいな。 クマゼミママの皆さん」と。 いっそのこと、クマゼミの生育に適した養分も、光ケーブルの中に染みこませましょうか。
え? セミなんかのために、そんな余計な開発コストをかけてられるか?
んー、どうなんですかねぇ。 保護層やシースの強度を上げるのと、分厚くするのとで、そこまでコストに違いが出ますかい。
もちろん、本来、卵が産み付けられるべき「木の枝」も、並行して街の中に増やしていかないといけませんね。 クマゼミにとってうれしい、緑にあふれた環境は、ホモサピエンスにもうれしい。
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