都道府県別! あなたが1年間に裁判員候補として呼び出される確率
こんな重大なデータを知らずに見過ごしていたとは……、まったく不覚です。
他のどこにもない、あたしの手作りランキング。
どうぞ め・し・あ・が・れ♥
※ 2004年データは、最高裁作成の裁判員制度ハンドブックに掲載されていたデータに依拠し、ランキング形式にして改変しております。
※ 2003年データは、2004年7月23日 日経新聞夕刊に掲載されていたデータを、ランキング形式にして改変しております。 当時、最高裁が出した試算です。 ( )内は、2003年当時の順位です。
※ 1件につき、何人が裁判員の候補として裁判所に呼び出されるのかは、まだ未定ですが、有力な数字として「50人程度」というのがあります。 仮に「50人」が呼び出される場合の確率です。
※ うち、6人の裁判員として選出され、実際に審理にたずさわる確率は、さらに、その8分の1以下ということになります。
2004年 前年比 2003年
第1位 滋賀県(大津地裁) 0.28% ↑ (3) 0.22%
第2位 栃木県(宇都宮地裁) 0.27% ↑ (4) 0.20%
第3位 福岡県(福岡地裁) 0.25% ↑ (6) 0.19%
第4位 千葉県(千葉地裁) 0.24% ↑ (14) 0.17%
第4位 大阪府(大阪地裁) 0.24% ↓ (1) 0.25%
第6位 香川県(高松地裁) 0.23% ↑ (11) 0.18%
第6位 高知県(高知地裁) 0.23% ↑ (45) 0.09%
第8位 千葉県(千葉地裁) 0.21% ↑ (14) 0.17%
第8位 愛知県(名古屋地裁) 0.21% ↑ (26) 0.14%
第8位 和歌山県(和歌山地裁) 0.21% ↑ (4) 0.20%
第11位 徳島県(徳島地裁) 0.20% ↑ (6) 0.19%
第12位 東京都(東京地裁) 0.19% → (6) 0.19%
第13位 群馬県(前橋地裁) 0.17% ↓ (6) 0.19%
第14位 神奈川県(横浜地裁) 0.15% ↑ (29) 0.13%
第14位 京都府(京都地裁) 0.15% ↑ (29) 0.13%
第14位 奈良県(奈良地裁) 0.15% ↑ (45) 0.09%
第14位 長崎県(長崎地裁) 0.15% → (19) 0.15%
第14位 宮崎県(宮崎地裁) 0.15% ↓ (2) 0.24%
第19位 山形県(山形地裁) 0.14% ↓ (6) 0.19%
第19位 埼玉県(さいたま地裁) 0.14% ↑ (36) 0.11%
第19位 兵庫県(神戸地裁) 0.14% ↑ (29) 0.13%
第19位 広島県(広島地裁) 0.14% ↑ (29) 0.13%
第19位 島根県(松江地裁) 0.14% ↑ (36) 0.11%
第19位 沖縄県(那覇地裁) 0.14% ↓ (14) 0.17%
第25位 北海道(函館地裁) 0.13% ↓ (19) 0.15%
第25位 三重県(津地裁) 0.13% ↓ (11) 0.18%
第25位 富山県(富山地裁) 0.13% ↑ (47) 0.08%
第28位 北海道(旭川地裁) 0.12% ↓ (17) 0.16%
第28位 静岡県(静岡地裁) 0.12% ↓ (29) 0.13%
第28位 岡山県(岡山地裁) 0.12% ↓ (17) 0.16%
第31位 北海道(釧路地裁) 0.11% ↑ (48) 0.07%
第31位 青森県(青森地裁) 0.11% ↑ (40) 0.10%
第31位 山梨県(甲府地裁) 0.11% ↓ (11) 0.18%
第31位 新潟県(新潟地裁) 0.11% → (36) 0.11%
第31位 愛媛県(松山地裁) 0.11% ↑ (40) 0.10%
第31位 大分県(大分地裁) 0.11% ↓ (34) 0.12%
第37位 福島県(福島地裁) 0.10% ↓ (19) 0.15%
第37位 長野県(長野地裁) 0.10% ↓ (34) 0.12%
第37位 岐阜県(岐阜地裁) 0.10% ↓ (19) 0.15%
第37位 福井県(福井地裁) 0.10% ↓ (19) 0.15%
第37位 鳥取県(鳥取地裁) 0.10% ↓ (14) 0.17%
第42位 宮城県(仙台地裁) 0.09% ↓ (40) 0.10%
第42位 秋田県(秋田地裁) 0.09% ↑ (50) 0.04%
第42位 石川県(金沢地裁) 0.09% ↑ (48) 0.07%
第42位 山口県(山口地裁) 0.09% ↓ (19) 0.15%
第42位 熊本県(熊本地裁) 0.09% ↓ (26) 0.14%
第47位 北海道(札幌地裁) 0.08% ↓ (17) 0.16%
第47位 鹿児島県(鹿児島地裁) 0.08% ↓ (40) 0.10%
第49位 岩手県(盛岡地裁) 0.07% ↓ (40) 0.10%
第50位 佐賀県(佐賀地裁) 0.05% ↓ (19) 0.15%
……この確率を、あなたは高いととるか、低いととるか。
高知県や奈良県エリアの、赤丸急上昇っぷりが気になりますね。 「騒音おばさん裁判」の陰に隠れて、ひそかに裁判員対象の凶悪事件が増えてしまったようです。
ま、統計上の数値はどうあれ、実際に裁判員候補に選ばれた、その人にとっては、確率100%なわけでして。
……それを言っちゃあ、おしめぇよ。
※ 裁判員は、原則として20歳から70歳までの日本国民から選ばれますので、「一生のうちに」裁判員候補として選ばれる確率は、以上に掲げた各数値を約50倍したものになると考えられます。(重大犯罪件数や人口の増減などの不確定要素を抜きにして)
※ 地方裁判所は、各都府県に1つずつ設置されていますが、北海道には、札幌・函館・旭川・釧路の4地裁があります。
>>>>>>>>>> みそしるオススメ本 <<<<<<<<<<
今の段階で、世に出ている裁判員制度関連の本は、意外と多くて20冊前後あるんですが、一通り目を通してみまして、一番面白かったのはコレ。
三択の女王(古っ)竹下景子さんを迎えての特別対談や、皆さんの熱演が光る 実写版(?)裁判員シミュレーションなど、他にない企画が盛りだくさんです。
でも、まだ説明文が難しくて読みにくい。 もっとわかりやすく書けるはずです。 私が仮に裁判員制度の本を出すことになったとしたら、とりあえず、この本の完成度を超えることが最初の目標になるでしょう。
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