冥王星のご冥福をお祈り申し上げます
>>> 太陽系第9惑星が消滅――「冥王星は惑星ではない」ことに決定
冥王星は「惑星」ではない――国際天文学連合(IAU)が8月24日、総会で採択された「惑星」の新定義を発表した。この結果、冥王星は「惑星」ではなく「矮惑星」と定義され、太陽系の惑星は、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8個となることが決定した。
新しい定義によると、太陽系の惑星は「太陽の周囲の軌道を公転し」、「自身の重力により球状を形成し」、その重力により周囲の天体を吸収するため「自身の軌道近くにほかの天体(衛星を除く)がない」天体とされる。
一方、新たに設置された「矮惑星」の定義は「太陽の周囲の軌道を公転し」、「自身の重力により球状を形成」するが、「自身の軌道近くにほかの天体が残っており」「衛星ではない」天体。周囲に同程度の天体が発見されている冥王星は、この代表例とされた。(ITメディア) 2006年08月25日 06時34分 更新
こんなこと書くと「偉そうに」と怒られるかもしれませんが、私はガキの頃から、ずっと「おかしいな」と思っていたんです。
よく、子供向けの宇宙の本なんかに、黒バックに太陽系惑星のイラストが一列に並べられたりする図が載っていますよね。 冥王星って、その端っこに、むちゃくちゃ小さい白点1つで描かれているじゃないですか。
さらに「冥王星は、地球の衛星である月よりも小さい惑星です」なんていう説明がされていれば、「これを、木星や土星やらと同じ仲間に入れるのって、アリなん?」という疑問がフツフツと湧いてくるわけです。 約30年越しの疑問です。
たしかに「太陽のまわりを公転している」という共通点はあるでしょう。 ただ、共通点があるからって。
じゃあ、「“鼻が長い”という共通点があれば、ゾウとゾウムシは同じ仲間なのか」という話にもなるわけです。 まぁ、ガキの屁理屈ですけどね。
このたび、冥王星は、人間様の決定により「惑星ではない」という結論に至りました。 詳しくはわかりませんが、どうやら、原初段階での生成過程が、冥王星は他の惑星とは違う、という理由もあったようです。
ついつい、「オマエ見たんか!?」と言いたくなりますけど。
ITメディアさんの「太陽系第9惑星が“消滅”」という書き方は、正しいです。
が、一部のマスメディアが打ち出している「さよなら冥王星」「冥王星が消えた」などという見出しは、どう考えても乱暴でしょう。
ましてや、このエントリの題名にある「冥王星のご冥福をお祈りします」って、くだらねぇ。 ……まったく、何考えとるんじゃ。オレは。
じゃあ、何ですか。 冥王星は、地球上から存在が確認された1930(昭和5)年に産声をあげ、他の馬鹿でかい先輩惑星と肩を並べ、ときには海王星の軌道の内側に寄り道する気まぐれも見せながら、2006(平成18)年、惜しまれながら没。
冥王星は、享年76歳のジジイですか。 死んで、お星様にでもなったんですか。
違いますよね。 冥王星は、何十億年も昔からずっと、そこで粛々と周り続けてきたんです。 そして、これからも。 飽きもせずにクルクルと。
太陽系第3惑星の表面で、何かひそひそ、良からぬウワサが立っていようと、冥王星はビクともせずに、やっぱりクルクル。 人類の都合など、知ったこっちゃありません。 そんなチマチマしたものからは超越した営みなのです。
なので私は、これからも彼のことを敬意を表して「冥王星」と呼びつづけます。
メーイ オーー セェーーイ!
ま、実際は「水金地火木土天海冥」よりも、「~土天海」までで切ったほうが、伝統的な七五調に近いので、本当は語呂がいいんですけどね。
これも人間様の都合です。 それも日本語話者だけのメリット。
ビンツェル委員は「今後、画期的な発見があれば惑星の定義は再び変わるだろう。その日は遠くないと思う」と指摘。観測技術などの急速な進化に対応して、定義や名称は常に見直していくべきだとの認識を示した。 (日本経済新聞)2006/08/25
この部分です。 ここが、同じように人間の都合で作られた「法」というものの性格と、じつによく似ているなと感じるんです。
世の中を「こうである」と観察したうえで、「こうあるべき」と打ち出していく。 現実社会の進み方を「後追いする」という宿命ですね。
長期的に見れば、惑星も、モーニング娘みたいに、1人減ったかと思えばまた増えて、といったサイクルを繰り返していくのかもしれません。 国際天文学連合という名の「つんく」の意向によって。
まぁ、「惑星」ユニットから脱退したからといって、冥王星がソロデビューすることは難しいでしょうけども。
あ、そうそう。 代わりにあの「こりん星」が、太陽系の第9惑星として加わる日だって、そう遠くないかもしれないこりんね。 一説によると、「こりん星」は東京都港区に所在しているそうですが。
でも、ゆうこりんは、今ごろ太陽でなく、よゐこ濱口さんの周りをクルクルまわっていることでしょう。
以前、なにかの番組で、濱口さんは「オレの奥さんになる人は、むっちゃ褒めたい。 照れて奥さんをバカにする人は世間に多いけど、オレは自慢していきたい」と力説していて、その言葉が印象に残っています。
ゆうこりん、地球上で腹いっぱい幸せになりなさい。 気が早いか。
>>> 宇宙の軍事利用を可能に 自民が基本法案骨子
自民党宇宙開発特別委員会は2日までに、自衛権の範囲であれば宇宙の軍事利用も可能とする「宇宙基本法」(仮称)の骨子案をまとめた。
与党内の議論を経て8月中に正式な法案をまとめ、秋の臨時国会への提出を目指す方針。審議では従来の宇宙平和利用の原則を見直すことの是非が議論になりそうだ。
同日、日本経済団体連合会の宇宙開発利用推進会議で提示した。
研究開発を中心としてきた宇宙開発を見直し、安全保障や産業振興にも予算を振り向けるのが狙い。高解像度の偵察衛星の開発や、弾道ミサイルの発射を検知する衛星の開発も可能にする。
省庁を横断的に統括する組織として、内閣に首相を本部長とする宇宙開発戦略本部を設置。副本部長に担当相を置き、有識者も加えて基本計画を策定する。
(共同通信) - 2006年6月2日
この「宇宙基本法案」の話題について、いつどこで採り上げようかなと、タイミングを図っていたのですが、このたび、願ってもない機会に恵まれました。
ありがとうございます。 メェーーイ オォーー セェェーーイ!
もはや議論は「集団的自衛権を行使して、自衛隊はどんな地域まで出動して行けるのか」というレベルでは無くなりつつあります。
なにしろ宇宙ですから。 範囲は横だけでなく、縦方向にも広がりました。 ただ無邪気に「世界平和」を叫んでいる場合ではないですね。
この私も、「宇宙」イコール「ロマン」「かっこいい」と単純に結びつける脳みその持ち主ですが、この「宇宙基本法案」とやらに関しては、日本国にとって、どれだけの必要性ないし許容性があるのか、ひとつ思いをめぐらせてみようかなと、心の準備をしています。
そういえば、「宇宙戦艦ヤマト」では、敵の基地が冥王星にありましたよね。 きっと、あのアニメは太陽系が戦火に巻きこまれ、地球が危機を迎える未来を、鋭く予言した傑作だということなのでしょう。
ところで先日、「ヤマト」の原作者である松本零士先生は「冥王星は太陽系の中の惑星だと固く信じていたのでショックだ。 理論的には正しい決定かもしれんが、人々の心情を考えろや」という趣旨の、お怒りのコメントを寄せておられました。
あのコメントばかりは、理解に苦しみます。
「惑星」だろうと「矮惑星」だろうと、そんなレッテルは関係ないんですよ。 どっちみち、冥王星の地表は岩石状なんですから、軍事基地が建っているという設定に問題は無いでしょうに。
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