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2008年1月24日 (木)

気になった裁判ダイジェスト 【1月4週】

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 いくら裁判員制度に反対していても、このシーサーの屈託ない笑顔にやられちゃう人も多いんじゃないですかね。

 私も決して同制度には賛成しておらず、「今のまんまじゃ混乱するぞぉ! ホントにやるのかぁ?」と思ってますが、癒し系シーサーを前にして、ついつい振りあげた拳を下ろしてしまいます。 もともと別に振りあげてないけど。

 このところ、裁判員制度が導入されることをきっかけに、不十分ながらも新しい仕組みが日本の刑事裁判にどんどん導入されています。

 公判前整理手続きや取り調べの可視化などは、個々単独では導入され得なかった制度かもしれません。 裁判員制度も、その限りでは、いわば「オトリ」的な成果があるのではないでしょうか。

 

 私は今週、月曜から木曜まで、那覇地裁に通い詰めてました。青森・宇都宮に続く、お言葉集の第2弾に関する取材の一環でして、某お目当ての裁判官による裁判を直接見てみようと思ったからです。

 たしかに各裁判官の担当曜日は決まってますが、具体的にその日に裁判が開かれるかどうかは、大都市の裁判所でもない限り、一種の賭けです。東京地裁と違って、翌日以降の開廷表を見せてもらえないもので、毎朝直接来てみるしかないんですよね。

 総務の人に問い合わせするにも、「この裁判の法廷は?」という問い合わせならイイでしょうが、「この裁判官は、いつ裁判やりますか?」という問い合わせ方は、なんだか先方に怪しまれそうですしねぇ。 当人に変な警戒をされたら、裁判の様子を取材する意味が無くなりますし。

 今回、月曜・火曜と連続で外したときにゃあ、さすがに「どうしようか」「突然の人事異動でもあったか」と不安になってましたが、水・木で、たっぷり拝見することができましたよ。

 ひととおり、沖縄における取材の成果が出たので、明日は遊びに行こうと思ってます。もちろん単独行動で。

 

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■ とある強制わいせつ 〔1月21日 那覇地裁〕

 被告人は24歳の男。職業は保育士。大学卒業後、保育士を目指して専門学校に入り直すという、そこだけ見るとかなり志の高い人間に見えます。見た目も穏やかそうです。

 その専門学校で知り合った友人(彼氏あり)を含め、数人で居酒屋で飲んでいて、「ゲームに負けた人はキス!」と持ちかけた被告人。場の全員が白けて、家路に就こうとしていたにもかかわらず、「まだゲームは終わってないからね」と、女性に対して胸をもむなどの乱暴を行ったといいます。

 今まで酒で失敗したことがないという被告人。だとしたら、本件は酒が原因でなく、その女性に対する横恋慕が強すぎたということでしょうか。

 情状証人として、厳格そうなお父さんが出廷。被告人と同居しているそうですが、在宅で起訴されていたため、起訴状が届くまで事件に全く気づかなかったと激怒していました。

 職場である保育園にも事件は知られていないそうで、被告人が「バレたらクビになると思います」と答えていたのが不思議でした。バレずにやりすごすことなんか可能なのか?


■ とある道路交通法違反 〔1月23日 那覇地裁〕

 無免許運転で起訴され有罪判決を受けるも、量刑が重すぎるとして控訴。その控訴審で裁判が続行していた間に、またも無免許で捕まるという、あきれた事件です。

 情状証人の母親は「優しい子なんです」と息子をフォローしていましたが、「いくら優しくても無免許で運転していいわけがないです。もっと厳しく監督してもらわないと」と裁判官。


■ とある窃盗 〔1月23日 那覇地裁〕

 被告人はバイクを盗んだ20歳の男。元不良で、3度の補導歴。少年院に送られたこともあるようです。身動きひとつせず座っています。

 奥さんが情状証人として出廷していましたが、どうやら今まで被告人の言いなりで生活してきた感じで、監督者としては心もとない印象。

 裁判官が「あなた、旦那さんの様子をちゃんと見てますか? この裁判の前、朝ご飯や昼ご飯を普通に食べていました? 食事がノドに通らないという感じありました?」と、監督能力をさぐる質問をしていました。

 被告人質問で、弁護人が「あなたの奥さんが、傍聴席で泣いてますよ。奥さんは全然悪くないのにね」と告げると、被告人の堂々とした態度が少しずつ崩れていきます。

 さらに裁判官が「あなたには、どうしようもない盗癖があるようですね。こういう公開裁判は初めてと思いますが、今までの保護処分とは違いますよ。あなたに責任を取らせるため、あなたを刑務所に入れるかどうか審理をしてるんですよ」と話しかけるにつれ、被告人に少し動揺の色が見えたような気がしました。

 「裁判は機械的に進められるもの」と思いこんでいると、面食らってしまうかもしれません。


■ とある道路交通法違反 〔1月24日 那覇地裁〕

 呼気中アルコール濃度0.61ミリグラムという、悪質な酒酔い運転事件。ここで出廷した情状証人の奥様は対照的で、「今度やったら離婚します」と言ってました。

 那覇地裁で、飲酒運転の裁判は4件見ましたけど、どの冒頭陳述でも「泡盛○杯」と読み上げられるところなんて、お国柄が見えますね。

 
 

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