オバマ市がオバマ氏支持 (早口言葉)
>>>選挙権ないのに…福井県小浜市がオバマ支持のナゼ
米大統領候補者争い大注目黒人初の米国大統領を目指すバラク・オバマ上院議員(46)の民主党候補者指名争いでの戦いぶりを、福井県小浜市の人々が注目している。名前の発音が同じで、オバマ氏が来日した際に「小浜市から来ました~」とギャグを飛ばしたという都市伝説めいた噂も広まり、市民の間で“支持率”が急上昇中なのだ。単なるダジャレではなく、「オバマ大統領」が実現すれば「宣伝効果は計り知れない」(大手広告代理店関係者)だけに期待が高まっている。(夕刊フジ) 2008.02.04
なんだ? このニュース? すごく、ワタシ好み
えーと……最近、この@niftyのブログで絵文字が使えるようになったということで、さっそく使わせていただいております。
たしかに「OBAMA」の文字が、テレビ画面に何度も露出すれば、OBAMA市民としては、素朴に嬉しいでしょうねぇ。
そういえば、鳥取に「羽合(ハワイ)温泉」ってありましたっけ。
もっと言うなら、大分には宇佐市があります。
あの水曜どうでしょう陣も、「サイコロの旅3」(だったっけ?)で一瞬目撃した、JR宇佐駅の看板「USA」の文字……。
ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメーリカー!!
USAの3文字は、OBAMAよりもはるか昔から露出度は極めて高いはずですよ。
そうそう、例の同時多発テロ直後にだって、ミサイル使った報復攻撃を正当化すべく、みんなで連呼して盛り上がってたじゃないですか。 USA! USA!って。
そういうことを考えに入れますと、仮に「OBAMA」の連日露出に経済効果・宣伝効果があるとすれば、いまごろ大分のUSA市民はウハウハのはずですな。
市にメールを送ったという十一面観音菩薩立像で有名な羽賀寺(同市羽賀)の玉川正隆住職に聞いてみると、事情は少し違っていたようだ。
「オバマさんが日本のテレビの取材に応じ、過去に来日したとき空港の税関職員から『私は福井県の小浜という市の出身です』と声をかけられ、そのこともあって日本に親しみを感じる、と話していたんです。いくらなんでもオバマ氏がそんなことを言うわけがない」と苦笑する。(同)
そりゃそうですよねぇ。 そんなデーブ・スペクター(埼玉出身)みたいな調子のいいこと、OBAMA氏が言うわけないでしょう。 いくらなんでも。
由緒正しきお寺の住職さんがおっしゃっているんですから、間違いありません。
そんな古い歴史のある街、福井県オバマ市は、1000年以上前より宮廷に食材を供給した「御食国(みけつくに)」としての伝統とプライドから、2001年に「食のまちづくり条例」を制定しました。
○福井県小浜市 食のまちづくり条例
平成13年9月26日
条例第30号
<前文>
小浜市に暮らす私たちは、先人が守り育ててきた優れた自然環境と伝統文化に感謝し、さらに磨きをかけ、未来につなげていくことが必要です。
若狭おばまには、古く、飛鳥・奈良の時代から、宮廷に食材を供給した、全国でも数少ない「御食国(みけつくに)」としての歴史があります。平安時代以降は、「若狭もの」という呼称のもとに、京都の食卓をも支えました。その歴史と伝統は、今も脈々と受け継がれており、若狭おばまは、食に豊かなまちとして発展してきています。
地方分権時代の中で、特色あるまちづくりが求められていますが、小浜にないものを外から取り入れたり、急進的にまちづくりを行うのではなく、もともとある資源を活用し、市民意識の高揚の中で持続的に進めていくことが必要です。
小浜市がまちづくりを推進する上で活用すべき資源は、歴史と伝統を誇る「食」です。持続可能な「食のまちづくり」を創造し、展開していくことが小浜市の将来にとって最も価値の高いものとなります。
私たちは、若狭おばまの歴史や風土を理解し、たぐいまれな「御食国みけつくに」としての伝統を重んじるとともに、「食のまちづくり」を共通した認識のもとに、自由な発想と絶え間ない学習の中で推進していかなければなりません。
市、市民および事業者が主体的に参画し、協働して「食のまちづくり」に取り組むことによって、さらにいきいきとした市民意識をはぐくみ、個性的で表情豊かな小浜市を形成することを目標に、この条例を制定します。
◆ 第2条(定義)
この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
(1) 食 食材の生産、加工および流通に始まり、料理、食事に至るまでの広範な食に関わる様相ならびに食に関連して代々受け継がれてきた物心両面での習俗である食文化および食に関する歴史、伝統をいう。
(2) 食のまちづくり 食を守り、はぐくみ、および活かすまちづくりをいう。
(3) 身土不二(しんどふじ) 人は、生まれ育った土地および環境と密接なつながりを持っており、その土地で生産されたものを食することが最も身体に良いということをいう。
(4) 地産地消(ちさんちしょう) 地元で生産されたものを食することをいう。
熱い定義だな~。
国が食育基本法を制定したのが2005年ですので、ずっと早くから食育教育を推進してきたわけです。
……あのー、「食育教育」っていうコトバ、違和感ありません?
「育」がしつこいんですよね。 「市川市」「四日市市」みたいな。 「御御御付け」みたいな。
こういう取って付けたような感じのモノ、法律用語でも何かあったような気もしますね。 パッとは思い出せないですが。
たとえば、「名前みたいな苗字」の人を見たときのような……「由美かおる」とか「奈美悦子」とか「真弓明信(元阪神タイガース)」とか。
どーでもいいわ。オレのほうがしつこい
それはともかく、OBAMA市の食育で特徴的なのは、市内のすべての幼稚園・保育園児を対象とした幼児料理教室「キッズ・キッチン」。
たしかに、実際に食材を扱って料理をつくれば、子どもたちの好き嫌いも減りそうですね。
おととしから内閣府が始めた「食育推進全国大会」。2006年の第1回は大阪で開催されたそうですが、昨年の第2回大会は、OBAMAを擁する福井県で開かれました。
群馬も第2回大会の開催地に名乗りをあげていて、最後まで候補に残っていた模様ですが、結局は福井に敗れています。 しかし、今年の第3回開催県になって、群馬はリベンジを果たしたかたちですね。
群馬県は、食育をテーマにした幼児向けのカルタ・絵本・紙芝居・替え歌CDなどを積極的に制作しているという話でして、いまに、福井・オバマ市ぐらい気合いの入った「食育」自治体が出現することも期待されています。 両者はライバル関係なんですねぇ。
つまり! 小浜がオバマだとすると、群馬は、ヒラリー・クリントンだと!
……今日は、単にそれが書きたかっただけです。 すいません。お許しください。
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コメント
オバマ氏が民主候補に決まりそうでやんすね。
で、マケインに負ける……と。
日本としては、共和党と民主党のどちらを相手にしたほうが良いのでしょう?
……と・こ・ろ・で、管理人殿。
絵文字を節操なく使いすぎでござる~~~!
投稿: | 2008年2月10日 (日) 19:40
だ……だって、殺風景なのが寂しかったんでござるバイ
むむむ、キョーワトーとミンシュトー、どっちを相手にするか…… 拙者に二者択一を迫るほど追い詰めるとは、おぬし、なかなかワルでござるな!
ズバリ、どっちも相手にしない!
投稿: みそしる | 2008年2月11日 (月) 01:46