« エアマックスと私 | トップページ | 通称「ツミダス」 »

2008年10月13日 (月)

なんじゃこりゃ都市宣言

 今日、本屋で買い物をして、出たときに、ある親子とすれ違いました。

 すれ違う瞬間、その女の子…… 小学校低学年ぐらいですかね。 手をつないでいるお父さんを見上げて、こう言っていたのです。

 

 「ねぇ、この本屋さんに 『夢をかなえるゾウ』あるかなぁ?」

 

 ……んーと、

 あれって、そういう本なの?

 
 絵本とか童話あつかいなんでしょうか。

 でも、こういった類の誤解がチラホラ見受けられるのも、ベストセラーである証拠であり、面白さといえるでしょうね。

 著者によるコントロールなどまったく効かない、巨大なウネリのような広まり方をしない限り、著者の意図しない解釈もされないのです。 誤解されているうちが華というか。

 それにしても、子どもが読んでくれるというのは、うらやましいですね。

 「ねぇ、パパ! 本屋さんで『裁判官の人情お言葉集』買ってよ~」

 

 ……無いですね、それは。

 それを言ったら「どれほどのマセガキなんじゃ?」と、むしろ心配します。




>>> 「おっぱい体操」貸し出し開始

 光市は今月から、母乳が出やすくなる効果をうたった市独自の「おっぱい体操」を収録したCD・DVDセットの一般貸し出しを始めた。市立図書館など3か所の公共施設で借りることができ、市は「誰でも気軽にできる運動なので、お母さんだけでなく、男性や高齢者もDVDを見ながら体操し、健康に役立ててほしい」としている。

(中略)

 市は、子育てしやすいまちづくりを進めようと、2005年度に「おっぱい都市宣言」を発表。翌年度には、母乳栄養率が68・8%から75・1%に上昇し、全国的にもトップクラスになった。問い合わせは健康増進課(番号略)へ。

(読売新聞/山口)2008年4月17日

 
 

 似たり寄ったりの政策しかできない自治体が溢れる中、あいかわらず独自の道を突き進んでいますね。

 好きです。光市。

 今年は、8月10日に光市主催の「おっぱいまつり」が開かれましたので、去年に続いて2度目、行ってきましたよ。

 去年の「はしご車体験」に代わり、今回は「地震車体験」だったかな、実施されていましたねぇ。

 また、おそらく手作りの「トトロ」や「猫バス」も、アトラクションとして子どもたちを楽しませていました。

 

Photo

  そして、光市の光ファイバー…… まぁ、これはどっちでもイイです。

 

Photo_2

 

 それはともかく、たとえば「暴力追放」とか「核廃絶・平和」とか「男女共同参画」だとか、そういう都市宣言はよく見かけますけどね。

 ただ、少し気合いを入れて世の中を眺め回すと、おっぱい都市宣言のほかにも、「えっ? それを宣言しちゃう?」という都市は散見されます。

 隣町のマネじゃない!美しい理念の横並びでない! 全国各地に存在する独自のポリシーを、とくとご覧アレ↓

 
 
 

○福島県 郡山市 音楽都市宣言

美しいメロディー
心おどるリズム
音楽がまちにあふれ
人の輪が広がり心をつなぐ

私たちは音楽を愛し
人と人が織りなすハーモニーを奏で
明るい笑顔が輝く
魅力あるまち
“こおりやま”を創ります

明日につなごう こころのハーモニー」

郡山市は、
ここに「音楽都市」を宣言します。

平成20年3月24日
郡山市

 

 

○兵庫県芦屋市 芦屋庭園都市宣言

わたしたちのまち芦屋は、山・川・海に恵まれた自然環境のもと、文化性にあふれたまちとして発展してきました。
 21世紀を生きるわたしたちは、この歴史あるまちの美しいまちづくりをさらに進めて、世界中の人々が一度は芦屋を訪れてみたいと思うまちを目指すため、次のとおり「芦屋庭園都市」を宣言します。

わたしたちは
1     今ある自然を大切に守り育て、人と緑の調和を目指します。
1     花と緑いっぱいの美しい潤いのあるまちにします。
1     四季折々の花や緑に囲まれたいのちの躍動感あふれるまちにします。
1     花と緑が絶えないまちづくりをみんなで続けます。
1     一人ひとりの心の中にも花を咲かせます。
1     花や緑を愛する子どもたちを育てます。

平成16年1月1日
芦屋市

 

 

○東京都 東村山市 無火災都市宣言
昭和46年11月30日
人間の生命及び財産は、等しくこれを保障されねばならないが、年々多くの尊い人命と莫大な財産が火災の悲劇により、一瞬のうちに失われていることは、真に憂慮すべき事態である。
特に、今日、技術革新の目覚ましい発展により、都市の過密化が進み、危険物の需要が拡大し、消防力の強化にもかかわらず、火災の規模、態様は、益々複雑多様化している。瞬時にして、全てのものを灰燼に帰し、我々の生活の安定を破壊し、生命身体を損傷する火災の脅威は、いわば我々が不断に対決してゆかねばならぬ最も困難な敵である。
よつて、市民の防火意識を高め、市民の生命と財産を保持し健康で明るい生活を営めるよう、全市民一体となって積極的に火災の悲劇を撲滅することを決意して、ここに東村山市を無火災都市とすることを宣言する。

 

 

○東京都 東村山市 助け合い命を守る安心都市宣言
平成14年9月9日
人の命は、何よりも大切であり、かけがえなく尊いものである。
人の命は、何よりも重く、いかなる場合でも守られなければならない。
私たち東村山市民は、誰もが互いの命を尊重し、緊急時には救いの手を差し伸べることができるよう、救急・救命法などの知識、技術を習得し、市民の命は市民が守り、安心して暮らせるまちづくりを推進するため、助け合い命を守る安心都市を宣言する。
平成14年9月9日
東京都 東村山市

 

 

○長崎県松浦市 ほんもの体験日本一のまちづくり宣言

 松浦市民は、豊かな自然の中で多様な生業を営みながら築いてきた独自の文化を大切に守り、貴重な財産として後世に引き継がなければなりません。

 私たちは、体験交流で松浦市を訪れた人々に、ありのままの「ほんもの」の地域文化に触れる機会を提供することで、食べる喜び、心が通じ合う喜び、自然に囲まれて働く喜びを実感していただきたいと願っています。

 私たち松浦市民は、誇りを持ってこれらの地域文化を提供し、体験交流を新たな産業として育て、魅力あるまちづくりをすすめるために、ここに「ほんもの体験日本一のまちづくり」を宣言します。

 

 

○福岡県大野城市 節水都市宣言

“水は生命の根源であり動植物の生存上欠くことができない貴重な資源である。
 私たちにとって水は、天が与えてくれた恵みであり、生活の一部であった。蛇口を捻れば何時でも必要なときに必要なだけ出てくる為に、水は無尽蔵にあるものと錯覚しがちである。しかし、水は限りある資源である。
 水道の高普及時代を迎え、水道が国民生活を支える基盤となった今日、水道水源の不足は社会問題となってきている。節水のイラスト
 大野城市においても、人口の増加、生活水準の向上による水使用機器の普及、水道普及率の向上、第3次産業の活動の増大等、水需要は年々増加しているが、 それに伴う水源の確保は思うに任せぬ状況にあるといえる。
 しかし、行政は市民に安全で良質な水を安定的に供給する為に、長期的、広域的に水源の確保と水源の保全涵養に鋭意努力し続けていかなければならない。
 また、市民の日常での節水意識の浸透、節水型水使用機器の普及、雨水や井 戸水の利用等、水使用の合理化の促進が急務である。
 大野城市が、人・街・緑が調和、共生するコミュニティ都市を目指す為に、行政と市民、事業所が一体となって節水意識の高揚をはかると共に、水の適正かつ合理的な使用に不断の努力を行い、ここに本市を『節水都市』とすることを宣言する。”

平成7年12月20日 大野城市

 

 

○兵庫県神戸市 ファッション都市宣言

 

○東京都八王子市 八王子ファッション都市宣言

活力ある産業と特色ある地域文化が高度に融合した美しく、魅力溢れる八王子をつくろう。
○私たちは、産・官・学・市民の連携により、<産業> <くらし> <まちづくり>を一体的にとらえた、新しい 都市の活性化運動に取り組みます。
○私たちは、産・官・学・市民の中に、それぞれ個性的なクリエーション・マインドを育み、感性豊かで活力み富んだ新しい都市文化の発展に挑戦します。
○ 私たちは、世界の中の八王子であることを自覚し、人・モノ・コト・情報の幅広い交流と連携を促進し、生活者と直結した新しいファッション産業の発展を追及します。

 

 

○名古屋市 デザイン都市宣言

私たち名古屋市民は、何よりも平和で人間的な暮らし、まちづくりを希求してきた。
そして名古屋市は、世界デザイン博覧会を契機に、平和な時代の永続を願い、新たな生活文化の創造と今世紀までに蓄積された知恵と技術を結びつけるデザインというヒューマニズムに支えられた創造的な都市への発展を世界に呼びかけてきた。
デザインは、単なる装飾や意匠にとどまらず、生活文化の一つとして、その果たす役割は、ますます重要になるものと考えられる。
都市は、人間が生活し、活動する場であって、一人ひとりの市民を大切にする、人間性豊かな個性と魅力にあふれたまちづくりを進めるためにも、デザインを大切にする風土づくりが求められている。
よって、名古屋市は、世界デザイン博覧会の開催を踏まえ世界に開かれたデザインに関する情報発信基地を目指すとともに、デザインを大切にする世界に誇り得るまちづくりを進め、平和を願う感性あふれるデザイン都市を創造することをここに宣言する。
右決議する。  平成元年6月30日

名古屋市会

  

 

○三重県鈴鹿市 モータースポーツ都市宣言

 私たちの住むまち鈴鹿は,国内はもとより,広く世界の人々に,モータースポーツのまちとして知られています。
 私たち鈴鹿市民は,四季折々の美しい自然や,長い歳月をかけて培った伝統文化とともに,躍動感あふれるモータースポーツを愛することによって,生き生きとした夢や未来を語ることのできるまちをつくるため,次の目標をかかげ,ここに鈴鹿市を「モータースポーツ都市」とすることを宣言します。

1 モータースポーツを通じて,鈴鹿市民であることに誇りを持ち,活気と希望に満ちた、光り輝くまちをつくります。
1 モータースポーツを通じて,国際人としての自覚を持ち,国際社会の和平と友好に貢献します。
1 モータースポーツを通じて,自らの道を創造的に切り開くことのできる子どもたちを育てます。
1 モータースポーツを通じて,国内外から訪れる人々をおもてなしの心でお迎えし,友情とふれあいの輪を世界に広げます。
1 モータースポーツを通じて,住む人にも,訪れる人にも快適で美しい街並みをつくり,事故のない安心で安全なまちをつくります。

鈴鹿市
(平成16年12月24日 鈴鹿市告示第180号)

 

 

○沖縄県 浦添市 ハンドボール王国都市宣言

 私たち浦添市は、青い空と輝く太陽のもと国際性豊かな都市にあって、ハンドボールに親しむとともにすべての生涯スポーツを推進し、青少年と市民に夢と希望を与え明るく活力に満ちた浦添市を築いていくために次の目標を掲げ、ここに浦添市ハンドボール王国都市を宣言します。

一 ハンドボールを通じて、次代をになう青少年を育成します。

一 ハンドボールを通じて、健康な心とからだをつくります。

一 ハンドボールを通じて、交流の輪を広げ広く世界の人々と手をつなぎます。

一 ハンドボールを通じて、想像力あふれる活力に満ちた浦添市をつくります。

|

« エアマックスと私 | トップページ | 通称「ツミダス」 »

条例で見る“地方の時代” 〔その他〕」カテゴリの記事

コメント

おっぱい体操のCD・DVDを貸し出すとは素晴らしいです。とくに映像を用意したという点が重要だと思います。

私は、正確には名古屋市民ではありませんが……、
名古屋のデザイン都市宣言は、「世界デザイン博覧会」というイベントにあわせて、決められたものです。
それ以来、名古屋の街角には、不思議な形のモニュメントが増えました。それらを見ると、決して大成功とはいえなかったイベント内容と、直前のオリンピック招致失敗を思い出し、少しだけホロ苦い気持ちになります。相当に批判されたこともありました。
でも、悪いことばかりではなくて、今では不思議なモニュメントは、すっかり名古屋名物となった感もあります(^^)

例えば、バスターミナルでショッピングも楽しめるオアシス21
http://www.sakaepark.co.jp/
という施設には、ガラス張りに水をためてあるスゴイ形の屋根(水の宇宙船だったかな?)がありまして、これはデザイン都市宣言のたまものだろうと思います。こんな変なもの、名古屋以外では見たことないです(ホメ言葉)。

最大の成果は、FM-DEPOという博覧会のミニFM局が人気だったことです。その後、名古屋のFM局はどんどん充実していきました。まだティーンエージャーだった私も、斬新な番組が楽しくて、熱心に聴いていましたよ♪

イベントとしては失敗だったかもしれませんが、理念のようなものが遺産として残って、現在も生き続けているのかもしれません。

都市宣言がどのぐらい市民に影響を与えているのか、健康になったとか、儲かったとか、逆に大損したとか、何ら変わりなかったとか、測る目安があったらいいかもしれませんね。市民による監視が楽になる、という大義名分につながります。

「おっぱい都市宣言を市民が監視」って何だか淫靡な香りがしますけど(^^;

投稿: 絶坊主 | 2008年10月14日 (火) 14:08

ゼツさん、まいどどうも!

オアシス21は、機能美っぽい素晴らしいデザインで、とても好感が持てますね~。

たしか、テレビ番組の「ナニコレ珍百景」で、上から見たらプールの中を人が歩いているように見える屋根っていうのがあったのを見ましたけど、それってココですかね?

都市宣言の実効性というのは、本気で取材したら自治体は嫌がるかなあ……。

でも、光市は母乳率の面で一定の成果が出ているようですね。なにしろ15年の歴史がありますから、生半可ではないです。

投稿: みそしる | 2008年10月16日 (木) 03:12

お久しぶりです^^

光市の話はニュースで見たことがあります。
どこぞかの国で似たようなことしてますよね。
一斉に授乳するっていうやつ。
…光市が真似したのでしょうか…??
音楽都市宣言は素敵ですね。
なんかとても楽しそうです。
うちは神戸をうろうろしておりますが、地味な格好
です(苦笑)
ファッション都市宣言であるのは知っているのです
が…。

都市宣言とは話が異なりますが、どこぞかの県では
教員採用で県歌を歌えなかったら採用してくれない
というところがあるそうですよ(これもテレビで聞
きました)

明日は裁判傍聴のレポート提出のために、裁判傍聴
に行ってくる予定です。
刑事事件の傍聴は慣れているのですが、民事事件の
傍聴は全く慣れていなくて、この前は5分で終わって
しまいましたorz
でもやたら覚せい剤取締法違反の刑事裁判が多いです。
それだけ流通してるんでしょうね、きっと。

関係のないコメントを残して済みません。

投稿: 架図南 | 2008年10月16日 (木) 21:10

>架図南さんへ

ごぶさたです!

「おっぱいまつり」は、一斉に授乳するまつりじゃないですよ

たしかに「おっぱい都市」を宣言した都市は、世界で光市が唯一のようです(光市議会いわく)が、ギネス記録とかを狙ってるわけではないんです。

「子育て」をテーマに、自治体がさまざまな取り組みを地道に行っているわけです。

「おっぱい」は、あくまで子育ての象徴であって、母子関係だけでなく、父親が子どもに向き合う態度も含む解釈のようですね。

県歌を歌えないと教員に採用されないとは、まるで、応援歌を全て覚えてない新人を遠征に連れて行かない応援団みたいだなぁ…。

依存性薬物の事件(裁判)は本当に多くてウンザリしますよ。どんだけ満足に生きづらい世の中なのだろうかと心配です。

投稿: みそしる | 2008年10月18日 (土) 04:43

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: なんじゃこりゃ都市宣言:

« エアマックスと私 | トップページ | 通称「ツミダス」 »