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2008年12月20日 (土)

良い意味でのあきらめの悪さ ― Perfume

 水曜日に、赤坂のTBSへ、「新知識階級クマグス」の収録に行ってまいりました。 V6と竹内香苗アナと、ナマで話してきました。

 この番組でいう「クマグス」とは、粘菌研究の先駆け、第一人者として知られる南方熊楠の名から採られていて、誰も注目していないニッチ分野の研究に異常な情熱を捧げる人に向けられる称号ともなっています。

 私は僭越ながら「裁判官のクマグス」と呼ばれちゃいました。えへ。

 関東地区では、来年の1月30日(金)深夜24:40~25:30に、放送予定です。

 あくまで予定なので、変更があるかもしれません。

 

 番組で、V6の岡田さんから「裁判官は全国で何人ぐらいいるんですか?」という質問を受けました。

 「3500人ぐらいです。だいたいNHKホールの収容人数と同じなので、紅白歌合戦のときに客席を見ればいいかも」と、回答を返したら、イノッチさんから「わかりやすい」と褒められちゃいました。てへ。

 えーと、たしか弁護士人口は、約2万5000人ですか。だったら、日本武道館公演(2days)ぐらいのキャパシティでしょうか。

 

 そして、今年の紅白歌合戦と、武道館公演といえば、Perfumeですね。

 なぬ? パフュームご存じない?

 いったい今まで、どこに山ごもりしてたんですか。 おかえりなさい。

 

 去年、公共広告機構やNHKのリサイクル推進CMにて、テーマソングとなった「ポリリズム」を世に広め、一躍大ブレイクを果たした、20歳の女性3人組。

 近未来っぽいピコピコしたサウンドに、妙に熱く切ない内容の歌詞を組み合わせた曲が特徴的。ダンスも斬新で定評があります。

 正直、最初テレビで見かけたときは、「なんじゃこりゃ」としか思わなかった私。

 完全に、理解の範疇を超えていたんですね。

 

 しかし、この子たち、あなどれません。

 小学校時代に、広島のパフォーマンススクールで出会い、地元でデビューし、上京し、ここまでの高い評価を獲得するまでに「苦節8年」かかったというじゃありませんか。

 小さなイベントやお祭りを盛り上げるなど、地道で細かい活動を続け、ようやく花開いたんですってね。

 そんな事実を今ごろになって知り、完全に見る目が変わりました。

 「よー頑張ったのぉ~!!」

 「ええ娘たちや!」

 手のひら返しで、好感度が一気に急上昇して、目頭が熱くなったオジちゃんは、思いっきり応援したくなりました。

 もし、Perfumeの3人が、どこぞの「ポッと出」だったら、悪いけど見向きもしてなかろうと思います。

 ああいう調子のデジタル感覚ポップを、たとえばクールなファッションモデルみたいな印象のムスメたちがスマートに披露するというのは、もはやイメージ的に当たり前で、結構つまんないと思うんですね。

 無機質な楽曲に乗せて、素朴で温かいパーソナリティを持つ女の子たちが、懸命に歌って踊るから、それが新感覚で楽しい。

 新曲の「Dream Fighter」も、爽快で気持ちいいですね。

 いや~、彼女たちのパフォーマンスを観ながら「こういう可愛らしい妹がいたらなぁ~」と思ったり。

 こんなこと書いたら、実家の妹に横腹蹴られますね。

 

 そして、先月の武道館公演の模様が、昨日、NHKのBSハイビジョンで放送されました。 素晴らしい!

 ホントに売れてよかったのぉ~!

 たまに、売れ線の音楽を網羅的にバカにする人がいますけれども、売れないよりは売れたほうが絶対にいいじゃないですか。

 それだけ、たくさんの人を喜ばせて、世の中に貢献してみせたのです。

 売れれば制約も出てきますが、それを上回る可能性も広がります。

 

 こないだ、Perfumeのアルバム買いそうになりましたもん。

 まぁ、買いたきゃ買えばいいんですが、ちょっとだけ、こっぱずかしいですよね。 ある意味で、エロ雑誌買うより恥ずかしくないですか?

 それはともかく ……どうして恥ずかしいんやろう。 照れる必要ないですよね。

 彼女たちの活動を本気で支援するなら、CDを購入すべきなんですよね。

 

 不肖この私、大学卒業後に司法試験浪人(フリーター・ニート)を、ズルズル7年を続けちゃうという、恥ずかしい古傷を持っています。 中途半端なプライドがアダとなりました。

 さらに、派遣バイトと並行しながら、勝手にライターとして活動するも、数々の出版企画がボツとなり、いろいろ迷走し、デビュー著書を出すまで結局3年近くかかってますからね。

 なので、こういう個人的な汚れた「黒歴史」を、Perfumeちゃんの下積み時代と重ね合わせて見てしまいます。

 まぁ、その「黒歴史」が無かったら、現在の状況も無いわけですが…。

 

 聞くところによると、奥田民生さんもPerfumeの音楽性やパフォーマンスを高く評価しているようです。

 だったら間違いないですが、もっとすごい新曲つくってくださいよ、民生さん。

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コメント

「裁判官のクマグス」様
そうですか。Perfumeの経歴をご自分の経歴に重ね合わせられて、応援されているのですね。ただ、私のような「おじさん」には、彼女達の音楽は理解できません。20年前のテクノ音楽?が戻ってきたような気がして…。もっとも、私も心の中では応援してますよ。
今年のM-1といい、今年は長年頑張ってきた実力者達が報われた年のようでしたね(みそしるさんも含めて)。
来年は、もっと良い年になればいいですね。
良いお年を…

投稿: ある弁理士 | 2008年12月31日 (水) 22:42

>ある弁理士さま

あけましておめでとうございます。

個人的には、YMOなども違和感なく聴けますので、ああいう音楽には抵抗のないほうだと思います。電気グルーヴは、音楽よりしゃべりのほうが好きですが。

西欧、特にドイツはテクノブームらしいので、Perfumeの海外進出も決して夢でないと思いますね。

かしゆかちゃん(前髪パッツンの娘)なんかは、むしろ欧米受けしそうなルックスかなと思ってます。

ノンスタイルも頑張ってきたみたいですが、賞レースでの評価はやたら高く、若手では恵まれた境遇にいるほうだと思います。
答案には最小限のことしか書かず、流れと勢いでそつなく受かっていく、洗練された若年合格者のようなイメージです。私のなかでは。

準優勝のオードリーは、ネタが非常につまらなかった時代から知っていますが、春日さんがあのキャラを確立してから化けましたね。昨年で一番うれしい出来事でした。

ナイツも、彼らが大好きなプロ野球ネタをいったん封印して、老若男女を広く掴むスタイルを掴みました。ノンスタイルと同じく、ダジャレがベースのネタですけど、その物量で圧倒しようとしています。

長年努力してきたという意味では、バッファロー吾郎がようやく全国区にのしあがって、よかったな~という思いもあります。

投稿: みそしる | 2009年1月 2日 (金) 14:52

「クマグス」の次回予告を見て、名前は出なかったけどたぶん長嶺さんだろうとこちらに初めて来ました。
V6はどうでしたか?3500人というのは簡裁判事も入れた数字なんですか?

投稿: | 2009年1月18日 (日) 13:48

こんにちは。

そうなんです。来週金曜深夜の放送予定だったのですが、1週繰り上がって、今週金曜深夜となりました。

また、あらためてお知らせします。たぶん面白い回になるんじゃないかなと。

「タモリ倶楽部」や「モヤモヤさまぁ~ず2」など、とにかく裏番組が強い時間帯ですが、私が気にすることでもないので。(^^;

V6の皆さんは、どうすればバラエティ番組が盛り上がるか、うまく転がるか、さすがに知り尽くしてらっしゃいますね。クロストークが純粋に楽しかったですよ。

3500人というのは簡裁判事も含めた数字です。

投稿: みそしる | 2009年1月19日 (月) 20:30

イノッチさんも下積み長いですよ、デビューできないと半ば諦めていたそうです。

投稿: どうも | 2010年12月10日 (金) 19:46

>どうもさま

コメントありがとうございます。
そうなんですね。今は朝のNHKでもご活躍ですし、やはり底力がある印象を持ちます。

投稿: みそしる | 2010年12月13日 (月) 08:19

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