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2009年3月29日 (日)

私は今日、浮気しました

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 去年の暮れに、責任編集の北尾さんに久々にお会いして、原稿のご依頼をいただきました。

 弁護人と検察官の、法廷での駆け引きについて、その実例を紹介しながら見どころを解説した「法廷バトルの観戦術」を寄稿させていただいてます。

 ただ、「この裁判がすごい」は、鉄人社「裏モノJAPAN」の別冊です。「鉄人ノンフィクション」というシリーズの、立ち上げ第1弾。

 内容は全体的に、インパクトや刺激の強いコンテンツの連続ですので、私の文章はオトナシ~イ感じになっております。

 ぜひ手にとってご覧ください。できれば、レジまで持って行ってくださいね。

 去年の今ごろ、イースト・プレス社から「裁判傍聴マガジン」が創刊されましたが、いまだにVol.2の話は聞こえてきません。

 「鉄人ノンフィクション」シリーズが、シリーズとして動き出すことを祈ります。

 

 で、表題についてですが、私は浮気をしてしまいました。

 

 いつもは、ペプシネックスを愛飲している私ですが、最近はオマケが付いてるんですよね。

 言っちゃわるいですけど、中途ハンパな完成度を誇るフィギュアの入った小袋が、ペットボトルの首にブラブラぶらさがってるんです。

 前にも、スターウォーズか何かのフィギュアが付いてましたよね。 ああいうのは、私の購買意欲を萎えさせます。

 価値がわからんから、持って帰ったって、燃えないゴミになるだけやもん。

 

 なので、今日はコカコーラゼロに浮気してしまいました。

 ふ、ふしだら!

 ……私に書ける「刺激やインパクトの強いコンテンツ」なんて、こんなもんです。

 

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 本当は、ペプシネックスと添い遂げたかった。

 同じお墓に入りたかった。

 だけど、まるで独身のころのように浮気をしてしまいました。

 誘惑に負けてしまいました。

 すべては私の責任です。申し訳ありません。

 ただ、彼女が「被害者」「かわいそう」みたいに扱われてばかりですが、彼女のほうにも責任の一端はあったと思うんですよね。

 新婚当初は、一緒に風呂に入ろうとしなかったり、自室に鍵がかかっていたりしていたそうじゃないですか。

 それはイカン! 自分の価値を上げてナンボの女優かもしれんけど、ダンナにまで自分をもったいぶるなよ~。

 男としては、夜も「永遠にともに」と洒落こみたいところですからねぇ。

 

 ついうっかり、ジンナイノリカの話になってましたが、それはともかく。

 ペプシネックスにオマケが付くと、かえって購買意欲がなくなる顧客は、私だけじゃないと思うので、逆効果なんです。

 それでも、フィギュアをつけると、全体としてみれば確実に売り上げアップの実績があるのでしょう。

 じゃないと、さっさと止めるでしょうから。 現に「止めてほしい」と思っている人間が、ここにいるんですし。

 

 大勢に嫌われてでも、少数の強力なファンを獲得する。

 品物を世に問う者の態度としては、いさぎよくカッコイイ。

 オマケのフィギュアを付けたって、それ目当てで寄ってくるのはニワカの客ですよ。

 そんなニワカの中でも、ペプシネックスを「ウマイ」と感じとる人が10分の1でもいて、将来の固定ファンになってくれることを、ペプシ(サントリー)は願っているのでしょう。

 従来の固定ファンで、オマケを敬遠している人に犠牲を強いていますが、払った犠牲を承知のうえでの冒険なんですかね。

 私を含めてそいつらは、オマケ付きの期間が過ぎたら、きっと戻ってくるので。

 でも、コカコーラゼロも、久々に飲んでみたら、そんなに悪くないぞ。

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2009年3月20日 (金)

マイケーのライブ

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 ナマで観に行くなら、ユニコーン、あるいはラーメンズ、最近ならパフュームのお嬢ちゃんたちのライブだなと思っている私。

 昨日予告したとおり、友人からの強い誘いで、倉木麻衣ファンクラブのライブに行ってきました。

 いちおう妻も子もいる男なのですが、家族ぐるみで彼女を応援しているんだそう。

 

 その前に少し時間があったので、東京ドームシティのジェットコースターに乗ってみましたよ。

 ああいうもの、昔はわりと平気な顔で乗れたんですが、久々に挑戦すると結構怖くて、しかも終わった後は、遠心力などによるGで、腰と首と肩が痛んで仕方なかったです。

 まさか1000円払って、心身の衰えを実感させられるとは。

 

 どうやら、フリークの間で、倉木麻衣のことは「マイケー」と呼ぶそうです。アルファベット表記では「Mai-K」とのこと。

 今日のライブでは、残念ながら自分の知っている曲が1つも披露されなかったけれども、曲の合間に「マイケー! マイケーー!」と、覚えたての倉木麻衣用語を知ったかぶりで連呼し、場の盛り上げに一役買ってみる私。

 「今日はファンの皆さん、熱いですねっ!」と、マイケーもステージ上から、その熱気に笑顔で応えます。

 そして、ライブ後には、ちょっとしたサプライズ。

 今回のテーマ、「Touch Me」にちなみ、会場のファンが、ひとりひとり壇上にあがって、マイケーと手のひらを1回ずつタッチできちゃうという特典が。

 私は、マイケーに対して、あいにく特別な感情はないわけですが、べっぴんさんとお手合わせ願えるなら、普通に男子の感覚として悪くない話です。

 「麻衣ちゃんの手が腫れちゃうので、軽く優しくタッチしてくださいね!」という係員の指示を破って、握手したり強く叩いたりするファンが結構いました。

 マイケーに、自分の存在を意識してほしいあまりの暴走なのだろうが、ありゃ、いかがなもんかと。

 マイケーは悲しんでるぞ。
 

 20分ぐらい待って、ようやくわれわれの出番。

 「今日はありがとうございました」

 倉木麻衣の手のひらは、ちょっと柔らかかった気がするが、一瞬すぎて、よくわかりませんでした。

 その背後で、「イェー!」と大声を張り上げ、友人が変なハイテンションで、マイケーに近づいたような気配がしましたが、振り向かずに他人のフリをしてステージを降りました。

 なるほど、マイケーは楽しかった。

 今度は、逆に彼をお笑いライブにでも誘ってみようと思います。

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2009年3月19日 (木)

裁判官が、衝動買い!

長官自ら 言渡しする AV自販機 「罪と罰」 (「弁護士任官どどいつ集」より)


 弁護人として上告したのは、知る人ぞ知る良心的ヤメ検ブロガー落合洋司弁護士。

 最近、長嶺超輝さんとの共著で「罪と罰の事典」を発刊された。斬新な構成に感心して衝動買いしてしまった。

 増補改訂版を出す際には、「自動販売機等に有害図書類を収納する罪」(福島県青少年健全育成条例違反)を追加してほしい。


 

 お褒めにあずかりまして、どうもありがとうございます!

 法律のプロから「斬新な構成」なんて言われたら、舞い上がってしまいますよ。

 これを読んだとき、少しウルッときてしまいました。

 このブログをお書きの裁判官とは、じつは面識があるんですが、あれからメールアドレスが変わっていて、連絡取れず…。

 改訂版を出すためには、「改訂版を出せば、買ってくださる方の人数がある程度見込める」だけの実績が必要。

 なので、今は「罪と罰の事典」の存在を、ひとりでも多くの方に知っていただきたい。 こうして、ちょっとずつ、ちょっとずつ広がっていけばいいなと願います。

 

 この国には、どんな種類の犯罪があるのか?

 この国で、何をやらかしたら、どんな刑に処せられるのか?

 裏を返せば、この国で認められている自由とは何か?

 純粋に知りたい人、興味のある人、話題にしたい人って、潜在的に必ずいると思うんですよ。

 そんな方々の手元に届くまで、私は「罪と罰の事典」を粘っこく広報いたします。

 

 「罪と罰の事典」は、いちおう私の単著でして、落合先生には、内容に間違いがないかどうか、法律監修をお願いしました。

 さらに、イラストレーターの方と、デザイナーの方と、装丁イラストレーターの方にも協力をお願いしています。

 もし落合先生との共著だったら、もっと完成度が高くなって、さらに去年には発売できていたかも…。

 

 えー、今日は裁判所で3件傍聴してきましたが、やっぱり皆さんにお伝えするほどのものは……。

 法廷でネタ探しするのは、相変わらず効率がよくないけれども、数を打たなきゃ「すごい裁判」に巡り会えませんのでね。

 来週ぐらい、ひさびさに八王子支部へ行ってみようと思います。まもなく閉鎖されますし、思い出づくりに。

 

 本日の傍聴取材は、午後2時で切り上げて、帰りに春物のシャツを1枚買い、ドンキホーテに寄って、トイレ芳香剤(198円とは安い!)などを購入。

 そして、次回作の原稿、「連帯保証」を書き上げようと思ったら、某スポーツ新聞記者の方から電話がかかってきて、バーで飲み話。

 たった今、帰ってきました。 酔っぱらいながら書いていて、すみません。

 

 明日は、倉木麻衣ファンの友人から強引に誘われている、シークレットライブへ行ってきます。

 なんでも、ファンクラブに入ってないとチケットが買えないらしい。 ふぅーん。

 ただ、あんまり気が進まないんですよねー。

 倉木麻衣のデビュー曲を耳にすると、私の脳裏に、司法浪人時代の苦々しい空気感がフラッシュバックするので♪

 あのノリノリのデビュー曲が出たのが、浪人3年目か4年目でしたかね。

 予備校や図書館の自習室で勉強するのに飽きてきて、長崎の田舎の、亡くなった婆ちゃん家で「ひとり山ごもり」と称して、2週間ぐらい単独訓練をやっていたころです。

 当時は、ラジオで「パワーリコメンド」されて、しつこく毎日何度もかかってましたから、ちょっとウンザリなイメージが今でも染みつき……… あ、書いちゃった。

 だから別に、麻衣女史とか、その周りの人たちに罪があるわけではないのです。

 「明日に架ける橋」はイイ曲ですよね~。 あれは倉木麻衣の名曲だと認めよう。

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2009年3月18日 (水)

日本○○協会

 今日は朝から、国会図書館で調べ物。

 昨晩ふろを沸かさずに寝たので、出かける前に、ガッツリシャワーを浴びてみる。今年初シャワーだが、たいして寒くない。ナイス!

 みなさーん、来てますよ~~、春!

 

 ……と思ったら、国会図書館は閉館日で、ムダ足。

 月に1度の整理日だということを忘れてましたね。 そういえば、上京したての頃にも同じ失敗をしたような。

 仕方がないので、オシャレ国際タウン・広尾にある、都立中央図書館へ。

 ひさびさに来たら、思いっきり大改装されていました。

 広々した感じになっているのはイイんですが、システムや窓口の位置などが少し変更されていて、閉架の新聞を出してもらったり、コピーしたりするだけなのに、だいぶウロウロ…。

 

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 同図書館の5階にできていた、文房具の自販機です。 ボールペンや付箋に、ミニ菓子も入ってます。へぇ~。

 

 けっきょく、本日の「正しすぎる法律用語辞典(仮)」における原稿の進捗状況は、「死刑」「原則」の計8ページ。

 

調べ物に時間食い過ぎたなあ。

 「忌避」の解説文も書きたかったんですが、忌避申し立ての却下率の統計データが、中央図書館では見あたらなかったです。国会図書館で仕切り直しをします。

 あと、昨日保留にしていた「弁護人」の項目の方針も、少し見えました。今週中に書き上げたいものです。

 あー、くたびれた。目と腰が痛いので、とりあえず目薬とフェイタスで応急処置。

 明日は傍聴へ行こうと思います。 そういえば金曜日が祝日で、裁判所が閉まってるんだったと気づいたので。

 

 さっき、録りだめていた番組を観ていましたら、「日本チューイングガム協会によると…」というナレーションがあったんですよね。

 

不思議に思い、ためしに「日本 協会」で検索してみました。

日本折紙協会
日本惑星協会
日本ダム協会
日本ブルーベリー協会
日本ゴム協会
日本バーベキュー協会
日本テディベア協会
日本性教育協会
日本野良猫協会
日本試薬協会
日本昆布協会
日本こんにゃく協会


……いろいろあるもんだなぁ。いろいろと普及に努めているんでしょうね。惑星も?

 思えば、「日本○○学会」も、バリエーション豊富っぽいですね。

 どうやら、「日本チューインガム協会」が正式名称らしい。「グ」は不要なのです。

 そういえば、備え付けのボトルガムがなくなったので、明日買いに行こう。

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2009年3月17日 (火)

速さは力、だが…

 きのうは確定申告の後、午後から4件傍聴しましたが、特筆すべきことは何もなし。

 何かあるとしたら、裁判官が開廷時間から15分経っても来ないので、いったん被告人が法廷の外に引っ込んだことぐらいでしょうか。

 まぁ、寝坊とかウッカリが原因ではなく、前の裁判がずいぶん押していたためなので、仕方ないといえば仕方ないのですが。

 あとは、詐欺に手を貸した冴えない感じの男についての裁判で、情状証人として法廷に出てきたルーマニア人の奥さんが、えらく美人で茶目っ気もあって、うらやましかったこと。

 ……書いてみたら、意外といろいろ特筆すべきことはありましたね。 ただ、傍聴録にまとめるほどではなかったです。

 

 なので、今日はおとなしく、一日中パソに向かって、「正しすぎる法律用語辞典(仮)」の原稿を書いていました。

 きのう、傍聴の合間に、思いついたことをチョコチョコとメモしてましたので、書き出しの準備はできてましたね。それでも、「違法」「失踪宣告」「国民審査」で、だいたい12ページ、約6000字といったところ。

 ライターは「速さが力」だということは重々承知のうえなのですが、ややこしい法律の話を、専門用語に頼らず読みやすく、しかも本音ベースで面白く…… ということをやっとるもんですから(そうしないと、弁護士の書く本との差別化が図れない)、どうしても「効率よい仕事」というわけにはまいりません。

 まだまだ修行が必要です。

 今日は、「弁護人」という項目を設けて、「なぜ弁護人は悪者をかばうのか?」について説明しようとしたのですが、プチ挫折しました。

 もちろん、「判決の確定まで、被告人は無罪と推定されている」「検察官の一方的な主張に、別の方向から光を当てて、真実発見を図る」「必要的弁護事件だと、弁護人がいなきゃ裁判すら開けない」など、教科書どおりの話はすぐに書けるのですが、

 たぶん、それだけでは一般の方は納得しないだろうなと。

 なので、とりあえず保留にしちゃいました。

 

 園尾隆司判事が、東京高裁の裁判長(部総括判事)に出世だそうです。

 「爆笑お言葉集」の211ページで、私は園尾さんのことを手放しに絶賛してしまったのですが、その後に不祥事を起こしてしまいました。ご記憶の方もいらっしゃるでしょうか。

 「研究のため」ということで、自分の担当でない裁判の法廷に出席して、当事者に質問を投げかけたというのです。

 しかし、キャリアの面では、園尾さんにとって大したダメージではなかった模様。 あの不祥事も、私利私欲が動機ではなかったからでしょうか。

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2009年3月16日 (月)

確定申告を終えて

 お金の細かい計算が苦手だからと、後回し(政治家的に言うと「先送り」)にしていたら、本日、受け付け最終日の確定申告になってしまいました。 今年は消費税も納めなきゃいけません。

 去年の領収書を1枚1枚整理していると、当時のことをいろいろ懐かしく思い出しました。 「人情お言葉集」の傍聴取材で、全国各地の裁判所を巡りましたからねぇ。

 ああいうふうに、また自腹で取材旅行できるよう、今年こそガッツリ頑張らなきゃいけません。 去年の所得を確定させて、だいぶ尻に火が付きました。

 
 

 今年は、秋までに必ず衆議院の総選挙があって、国民審査もあります。

 そこで、こないだの土曜日をまるまる使って、国民審査の判断資料サイト「忘れられた一票 2009」を立ち上げました。

 とりあえず、最高裁の裁判官に、少しでも親近感を持てるような「おまけコーナー」から先に充実させてみました。 いかがでしょう。

 完成へ向けての進捗度は、まだ5%ぐらいですね。

 ただ、まだバイトで食いつないでいた時代に、仕事を3日休んで「法Wiki」というものを一気に立ち上げ、「忘れられた一票200X」と名付けたページも作ったんですが……。

 どうも私には、Wikiよりブログ形式のほうが作りやすい。 法Wikiは、そのうち消します。

 

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 「罪と罰の事典」(ツミダス)の発売から、もうすぐ1カ月。 この段階で売れゆきの芳しくない本は、次第に店頭から消えていくという、かなり厳しい時期です。

朝日新聞の一面「サンヤツ広告」

↑ なんでも、これひとつ載せるだけで、100万以上かかるという話ですよ。 ありがたい。

 小学館が出稿してくださった、この広告の効果で、一時期の売り上げが跳ねたんですが、やはり文字だけの広告ではインパクト不足なのか、また元に戻っています。

 受け身じゃダメだと、編集の方と大雨の中、書店に挨拶めぐりをしたり。 また、先週末に大阪へ行く用事があったついでに、ひとりで挨拶めぐりしてきました。

 梅田のブックファーストでは、ありがたいことに書店オリジナルのPOPが! 法律書の担当の方から直接「面白かったです」と言ってもらえたのが、とてもうれしかったです。

 

 そうそう、現在発売中の「週刊文春」の書籍コーナーでも紹介してくださっています。

 また、木曜日発売の「女性セブン」では、“罪と罰”特集が、4ページにわたって掲載される予定です。これはデカイ。

 金曜日には、県内ローカルですが、福島テレビの裁判員制度の特番にVTR出演します。

 東京地裁前と、うちの事務所(兼自宅)で、都合3時間近く収録していただいたのですが、完成VTRになるのは3分程度とのこと。 テレビも大変な仕事です。 

 

 丹念に作った自信作が、なかなか世の中に知られない状況は、ショックといいますか、ちょっと悔しくはあるけれども、各メディアの皆さんからのお力添えは、少しずつ確実に頂戴できています。

 まったくあきらめていません。 5年前、弁護士になるのをあきらめて、もうあきらめるのはそれで十分だと。

 ひとりでも多くの方に「ツミダス」(罪と罰の事典)を広める活動。 手を替え品を替え、じつは今日もまた、次の一手を打っています。

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2009年3月 4日 (水)

解散権は、ホントに首相の専権なのか?

 はい、司法試験受験生の民主党代表、小沢一郎さんの秘書が逮捕されました。

 その反動で、相対的に自民党の印象がよくなり、衆議院解散・総選挙の時期が早まる可能性も考えられますね。 あくまで「可能性」ですが。

 ただ、いま解散されては、最高裁の国民審査の時期も早まりますので、判断資料公開の準備がほとんどできていない私は困ります。 9月の任期満了で十分です。

 それにしても、「解散権は総理大臣の専権」だと、どこのメディアも疑わず当然のように報道されているのが気になりますけどね。

 

◆ 日本国憲法 第69条
 内閣は、衆議院で不信任の決議案を可決し、又は信任の決議案を否決したときは、10日以内に衆議院が解散されない限り、総辞職をしなければならない。

◆ 日本国憲法 第7条
 天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。

  三  衆議院を解散すること。

 
 

 衆議院の解散が、内閣総理大臣の権限とは、どこにも書かれていません。 「内閣」としか。

 だから、ほかの国務大臣が、「解散しましょうよ」と閣議に提案し、解散を渋る総理に口出ししてもかまわないわけです。

 

◆ 内閣法 第4条
1 内閣がその職権を行うのは、閣議によるものとする。
2 閣議は、内閣総理大臣がこれを、主宰する。この場合において、内閣総理大臣は、内閣の重要政策に関する基本的な方針その他の案件を発議することができる。
3 各大臣は、案件の如何を問わず、内閣総理大臣に提出して、閣議を求めることができる。

 
 
 

 ただし、首相は、気に入らない大臣の首を、独断で切ることができます。

 

◆ 日本国憲法 第68条
2 内閣総理大臣は、任意に国務大臣を罷免することができる。

 
 

 

 思えば、アノ小泉さんも、2005年夏の郵政解散の前、郵政民営化に反対していた大臣を罷免し、その役職を小泉さん自身が兼務し引き継ぐ形式で、閣僚全員一致のかたちをつくって解散に持ち込んだという経緯もあります。

 だから、大臣の罷免権と一体で捉えたら、首相にのみ衆院解散権があると考えるのも、それはそれでアリなのかもしれません。

 

 いや、単なる思いつきなので、マト外れのことを書いている可能性も大です。 どなたか詳しい方、お気軽にご教示をお願いします。

 

 

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2009年3月 2日 (月)

麻生太郎の「無知」は、漢字だけに限らなかった!?

 

【KYですまない】麻生首相が「最高裁国民審査は○を付ける」と大勘違い (「国会傍聴記by下町の太陽・宮崎信行」さま)

 

 ↑のブログにて、先月5日に行われた、国会予算委員会の様子が報告されています。

 最後に鈴木宗男議員が質問に立ったのですが、選挙事務担当である鳩山邦夫総務大臣に対して、

「衆院選のときに最高裁判所の国民審査ってありますよねえ。あの名前の上に×をつけるやつです……」と切り出しています。

 その質問に割り込むかたちで、「麻生首相が閣僚席からヤジ。『×じゃないよ、○マル』と言ったのですが、これは勘違い。」と、ブログ主は書いてらっしゃいますね。

 ご指摘のとおり、そのヤジは勘違いです。

 国民審査の用紙に、○印は付けられません。 ×以外の印を付けたら無効票になりますから。

 気になったので、国会サイトで当日の議事録を検索してみました。

こちら

 

 329番、鈴木議員の質問ですが、こう記録されています。

 

 総務大臣、衆議院の解散・総選挙のときに最高裁判官の審査がありますね、バッテンをつけるの。恐らく、大臣でも、ここにいる・・・(発言する者あり)マルですか。マルをつけるんですか。信任する人はマルですね。(発言する者あり)マル・バツどっちでもいいんですけれども、

 

 不規則発言ですので、誰が言ったことなのかは公式に特定されていません。 実際に映像を確認してみたいなあ……。

 

 と思っていましたら、いやあ、便利な世の中になったものです。 ヤフーにおいて、国会中継のストリーミング動画が無償で提供されています。

 

こちら



 問題のヤジは「21:04」あたりですね。 私には、何を言っているのか聞き取れないので、麻生さんの声色なのかどうか判別することは極めて困難です。

 しかし、その前後になされている、宗男さんから各大臣への呼びかけ、そして、ヤジの瞬間に宗男さんが首を向けている方向から推測するに、

 おそらく有力なのは、麻生総理か河村官房長官あたりかなと。

 このヤジの主、皆さんは、誰だとお考えですか?

 

 いずれにせよ、日本国の主要閣僚が、最高裁判所裁判官の国民審査のやり方を知らないというのは、ムチャクチャです。

 もっとも、最高裁の判事は内閣が任命しますので、内閣メンバー自ら×を付ける気など、ハナからないのでしょう。

 しかし、いくら信任するつもりであっても、○を付けちゃったらダメ。 もしや、今までの人生、国民審査でずっと知らずに無効票を投じていたんでしょうか。

 こんな無知は、仮にド忘れにしたって、あまりにもヒドすぎますね。

 

 時期は予想できませんが、今年の秋までに、総選挙は100%行われます。つまり、国民審査も100%行われます。

 いや、「100%」は無いか。

 国内で革命が起こって、体制がまるごと塗り替えられる可能性も…… ひたすら限りなく0に近いですが、0ではないでしょう。

 

 今回も私は、前回以上に充実させた最高裁判事の判断資料を作成するつもりですよ。

 このブログを訪問してくださる皆さんだけは、国民審査の方法を間違えずに把握していただきたいと思います。 よろしくお願いします。

 

 繰り返しますよ~。 国民審査では、やめさせたい裁判官の氏名の上欄に「×」を付けてください。

 やめさせる必要がない裁判官には、何も書かないでくださいね。

 国民審査を棄権したい場合は、用紙を係員に返却してください。

 総選挙の投票と違って、国民審査で無記載の票を投じるのは、全員信任の有効票になりますので、注意が必要です。

 

 鈴木宗男さんは、国民審査制度について素晴らしい提言をしてらっしゃいますので、ぜひ直接聞いていただきたいなと願いますね。

 まぁ、宗男さんのほうだって、ウッカリ「最高裁判官」と2回も言っちゃってるので、それもかなり気になりますが。

 そんな役職はありません。 略すにしても、せめて「最高裁裁判官」としていただきたかった。

 残念ですが、宗男さんサイドも、トータルするとプラマイゼロでしょうか。

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