裁判官が被告人を「バカ」呼ばわり
万引をして窃盗罪などに問われた男性被告(20)の公判で、岐阜地裁の男性裁判官(40)が反省の態度を示さない被告に対し、「ばか」などと発言してい たことが16日、地裁への取材でわかった。地裁総務課によると、被告は大麻を買うことが目的で窃盗をしていたが、裁判官の質問に「ネットによると酒やたばこより良い」などと話した。裁判官はこれに対し「だまされているんだよ、ばかだから」と発言したという。(4月16日 共同通信)
裁判所サイトと「全裁判官経歴総覧」を照らし合わせれば、岐阜地裁の40歳の刑事裁判官は、特定できます。 ひとりしかいません。
大麻については、いろんな見方、意見があります。
たしかに「タバコやアルコールより、大麻のほうが害が少ない」という学説はあります。
覚せい剤のように、使えば使うほど量を増やしたくなる依存性は、大麻にはないようだし、常習性も少ないとされます。
しかし、大麻の使用をキッカケ、入口にして、覚せい剤やMDMAのようなハードドラッグに手を出すような事案は山ほどあります。
ほかの違法薬物と違って、大麻は自分で栽培できてしまうという性質があり、それが若者の間違った好奇心を止められなくなっている。
大麻そのものの害というより、大麻取締法を安易に破ることにより、社会規範を守ろうとする意識が薄れていく危険のほうが大きいように思います。
この裁判官は、そういった説得の材料をお持ちでなかった。 だから、被告人の考えの甘さを「バカ」という言葉で押さえつけてごまかすしかなかった。 そのように思います。
だからといって、「バカ」という発言が引き金になって、裁判官としての適性を問われ、弾劾裁判→罷免という事態にまでは至らないでしょう。
繰り返し侮辱したわけではないようですし、1回「バカ」と言ってしまって、本人もその失言に気づいたのだと思われます。
……といったことを、報知新聞社の記者の方から電話インタビューを受けたときに、コメントいたしました。 本日付けのスポーツ報知に載るはずです。
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コメント
普通は皆大麻を吸うような人を馬鹿といいます。
さらに万引きしてまで大麻を買うような人は馬鹿以上です。
投稿: | 2009年4月17日 (金) 05:28
ありがとうございます。
ふつう、犯罪を犯すような人はみんな「バカ」です。
ひいては、公訴事実を争わずに犯行も証拠上明らかな被告人も、すべて「バカ」ということになります。
だから、法廷で裁判官が被告人に対し、ものの弾みで「バカ」と言っていたらキリがない。
これ以上「バカ」をさせない方策を、裁判官の権限で可能な範囲で考えていただきたいと思っています。もちろん、それは裁判官だけが考えればいい問題ではないのですが。
投稿: みそしる | 2009年4月17日 (金) 12:16
裁判官は子供のころから勉強ばっかりして、世間の感覚からかけ離れた堅物ばかりなのかと思っていました。国民の感覚を取り入れるため、もうすぐ裁判員制度が始まりますね。私は、言葉使いは悪くても、バカをバカと言ってしまう裁判官は好意をもてます。しかし、こんなことで全国版のニュースにまでされて、裁判官も大変ですね。今後は言葉に気をつけ、被告人が刑務所で反省する時間を十分持てると同時に、遵法精神のない犯罪者を一日でも長く社会から隔離できるよう、にっこり笑って重たい判決を下せば良いと思います。
投稿: | 2009年4月17日 (金) 14:42
そもそも失言なんですかね。
説諭は自由裁量に任されてるのでは?
マスコミ>裁判官の力関係にはなって欲しくない。
投稿: ななし | 2009年4月17日 (金) 22:50
裁判員制度のスタート前にグッドタイミングな記事ですね。「お言葉集」の売上も少し期待できそう。みそしるさんに「空気」が来ているような予感…。
投稿: ある弁理士 | 2009年4月17日 (金) 23:01
>ななしさま
こんばんは。
私も、裁判官の発言を愛好するひとりですので、どうにかフォローしたい気持ちはあるのですが…
そもそも、今回の発言は説諭(訓戒)ではありませんし、説諭も、被告人の将来に向けて必要な範囲でのみ認められるものです。
裁判官の権限や身分保障に比べれば、マスコミはずっと弱いのでご安心ください。
>ある弁理士さま
いやいや、この件だけで、お言葉集が売れたら苦労しませんよ。カンベンしてください…(^^;
投稿: みそしる | 2009年4月18日 (土) 00:55
はじめてコメントします。
今話題の大麻取締法について一緒に考えませんか?
きたる5月20日、15:00-大阪高裁#1002法廷で控訴審があります。
詳しくはhttp://blog,m,livedoor.jp/holyplant/
投稿: 麻ゆみんべ | 2009年5月 8日 (金) 01:20