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2009年5月15日 (金)

新聞記者の義憤

 月曜日、コムロ判決で傍聴券を外したのに続き、

 今年の「さまぁ~ずライブ」の事前予約も、さっき「残念ながらチケットをご用意することができませんでした。」というメールが来ました。

 やっぱり、運勝負になると弱い。 ガキのころからジャンケンも弱いので仕方ないのだ。

 

 ところで、知り合いの某新聞記者の方から、

 TK(テツヤ・コムロ)の執行猶予について、納得いかない!

 ……という内容のメールが届きました。

 ホリエモン、村上世彰、耐震偽装に関わった会社社長たちなど、立場のある人が有罪になれば、すべてを失い、同じ業界でやっていくことは難しいはずなのに、

 なぜ、TKだけは「音楽でもう一度」という反省の仕方が許されるのか?

 ……ということです。 もっともな疑問です。

 

 そこで、取り締まりを受けた一部の経営者や、耐震偽装の連中と、TKの違いを考えてみました。

 

■ TKは、今回の件で本気で懲りている(ように見える)こと

 裁判を受けても後悔も反省もしていない人を刑務所に送るべきです。 なぜなら、どこの刑務所も満杯だからです。

 あとは、今後の継続的な行動によって、反省の態度を明示的にすればいいのです。 それでもコスイことをして当座のカネを得ようとするなら、そのときに改めて刑務所にぶちこめば十分でしょう。

 

■ 1回きりの犯行で、「魔がさした」とも考えられること

 もちろん、譲渡する権限がないのに、あるように装って、相手から金品を受け取れば、立派な詐欺ですが、やろうと思えば二重・三重譲渡も容易な犯行だったはず。

 1回きりの犯行にとどまった点は(かりに本人に、そのつもりがなかったとしても)、いちおう考慮すべきです。

 

庶民からみたら5億円は想像を絶する大金ですが、かつてのコムロにとっては、800曲の楽曲と引き替えるには破格、ヒットメーカーとして鳴らした誇りをかなぐり捨てた額だと考えたかもしれません。 割り算したら、1曲あたり60数万円ですからね。

 

■ (エイベックス社による立て替えとはいえ)被害弁償は済んでいること

 殺人や性犯罪などの被害と違って、詐欺被害は、ハッキリ言ってお金で十分にあがなえるものです。
 今回の「ギリギリ執行猶予」判断は、TKに特殊な事情が重なってなされたものであるため、「5億円の詐欺でも執行猶予になるんだ。甘いなぁ。よーし、オレもやろう」と考えることは、よほどのおバカさんでない限り、なかろうと思います。

 なので、刑罰の一般予防(威嚇)機能も減殺されないと考えられるのです。

 

 杉田宗久判事が「音楽で再起してください」と言ったのは、以上の事情を踏まえたうえでの、二次的なものだと思いますが、

 「みんなが納得する作品を作らないと、世間から『立ち直った』とみなされない」のも、お決まりの懲役刑メニューを超える、ものすごいプレッシャーじゃないかなと思います。

 ただ、「世界にひとつだけの花」のメガヒットにより、世間が薬物事犯の前科を忘れ去ってくれた、槇原敬之さんの前例もありますから、険しいながらも決して不可能な道ではないのでしょう。

 

……おおむね、以上のような返事を送ったところ、くだんの記者さんからは「100納得できなかったのが、50は納得できました」と返ってきました。

 残り50、納得できないのも、ムリはありません。

 私の場合、中高生時代の思い出の片隅に、TMネットワーク・TMNが確実に鎮座しているから、時間をかけてイロイロ書いてますけど……

 これが、個人的に何の興味もないグループだったら、ここまで懸命に長文でフォローするかどうかわかりません。

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