次回作のタイトル決定!
訪問者の皆さまにお尋ね (2/25)
↑のエントリで、皆さんのご意見を頂戴していた件ですが、次回の著書のタイトル(6月上旬発売予定)が、本日決定いたしました。
皆さんに好評だった「悪魔の法律用語辞典」ですが、いったんはタイトル会議の議題に乗ったとのことです。
しかし、「内容が伝わりにくい」とのことで、あえなく却下。
あとは、最近流行の“意表を突く書名”の傾向を採り入れて、「あなたは憲法を守らなくていい」というタイトル案を出していました。
やらしい話、かなり自信があったのですが、
「堅苦しい憲法論の本だと思われたらいけない」ということで、こちらも却下。
そして、
「ズレまくり!正しすぎる法律用語」
で、正式に決定したそうです。
「正しすぎる法律用語辞典(仮)」という仮タイトルの要素を、大幅に採り入れていただいたのはありがたいです。
ただ、仮タイトルが元になっているだけに、少しインパクト不足かな? とも思いましたけれども、きっと大丈夫でしょう。
「正しすぎる法律用語辞典」なら、正しすぎる(正直すぎる)のは「辞典」ということで確定するのですが、「正しすぎる法律用語」だと、法律用語が正しすぎるとも、本の説明が正しすぎるとも、どちらの意味にも取れてしまいます。
担当編集の方からは「どちらに取れてもいいのだ」というお話がありました。 たしかに、ダブルミーニングは面白い試みです。 その複雑な遊びの意図が、世の中へ伝わればいいなと願います。
デビュー著書の「裁判官の爆笑お言葉集」のときは、タイトルが大げさすぎて、違和感すら抱いていましたが、その違和感もどこ吹く風。
結果的に、老若男女たくさんの方に読んでいただけて、反響も多く頂戴しました。
あの経験により、「本のタイトルはインパクト勝負なんだ」と、この業界の定石を学びました。
今回のタイトルは逆に、おとなしいように見えるので、少し心配です。 もしかしたら、これぐらいの加減で、ちょうどいいのかもしれませんけれども。
そんな中でも、「ズレまくり!」の部分が、インパクトの要かと思いますので、ここの効き目がどう出るかが勝負の分かれ目。 私の心配が杞憂であると信じています。
そして、タイトル会議では、「著者の意向」をめぐって、担当編集者が上層部と、最後まで懸命に戦ってくださったようなので、心から感謝しています。
あとは、この「ズレまくり!正しすぎる法律用語」という正式タイトルをもって、ほかの面白そうな大量の新刊に、いかに立ち向かい、挑んでいくか、できるかぎりの策を練りたいと思います。
タイトルの引きだけでなく、装丁やオビ文、口コミなど、ほかの手段で最終的に、自分の書いたモノが、たくさんの方々の目に触れれば、それで私の仕事は報われます。
決して、おとなしい内容の本じゃないと思いますので、皆さん、どうかよろしくお願いします。
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