【法廷傍聴】 新パターン?の振り込めサギ
昨日傍聴した刑事裁判より。
いわゆる“振り込め詐欺”を実行したとして起訴された、被告人の男。
振り込め詐欺の典型的パターンといえば、
・ 身内の者を装って電話をかけ、「交通人身事故を起こした」などとして、損害賠償金を立て替えてほしいと頼み込み、警察官役や弁護士役の者も絡めて電話口に出させ、信用させる。
・ 有料アダルトサービスを利用したと因縁を付けてきて、利用料を振り込むようメールを送ってくる。
……といったところでしょうか。
本件での被告人は、ある女性宅に電話をかけ、息子を装い「会社の同僚に、株式投資を勧められて、200万円借りたんだけど、20万円しか返せない。残り180万円を払って」と要求したそう。
180万円が振り込まれたことをいいことに、同じ女性に再び電話をかけ、さらに50万円を振り込むよう要求したところ、さすがにバレて警察に通報されたという顛末です。
しかも、この被告人は、ある男にそそのかされて本件犯行の実行に及んだとのこと。
詐取金は、ほとんど手にできてないようです。もちろん、それでも共犯として弁償義務があります。
窃盗の前科で、執行猶予期間中だった被告人。
本件によって刑務所に収容されるのは確実。
母親が情状証人として出廷し、「生活は苦しいけれども、被害弁償をしていく」と話す様子に、なんと自分は親不孝ものだと思い知り、感極まったのか、被告人は顔や目を真っ赤に腫らしていました。
被告人は、本件被害者の女性にたどりつくまで、700人ほどに電話したといいます。あまりにも効率の悪い「稼業」ですね。
「株式投資で借金」では、あんまり切迫感がない感じもしますし、「自分の息子はムチャをしない」と心得ている親なら、真っ先に怪しむ話かもしれません。
もちろん、だまされるほうより、だますほうが断然悪いのですが。
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