セブンイレブン弁当の見切り販売は、なぜ悪い?
今日16時35分から、裁判員制度について話をさせていただくため、文化放送「たまなび」に生出演させていただきます。
関東近郊で、平日の昼間にラジオを聴ける環境にある方は、1134kHzに合わせていただいて、私の滑舌の悪さをご堪能ください。
どうぞよろしくお願いします!
◆ 私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律 第2条
9 この法律において「不公正な取引方法」とは、次の各号のいずれかに該当する行為であつて、公正な競争を阻害するおそれがあるもののうち、公正取引委員会が指定するものをいう。
四 相手方の事業活動を不当に拘束する条件をもつて取引すること。
◆ 同 第19条
事業者は、不公正な取引方法を用いてはならない。
◆ 同 第20条
1 前条の規定に違反する行為があるときは、公正取引委員会は、第八章第二節に規定する手続に従い、当該行為の差止め、契約条項の削除その他当該行為を排除するために必要な措置を命ずることができる。
◆不公正な取引方法(昭和57年6月18日公正取引委員会告示第15号)
私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(昭和22年法律第54号)第2条第9項の規定により、不公正な取引方法(昭和28年公正取引委員会告示第11号)の全部を次のように改正し、昭和57年9月1日から施行する。
14(優越的地位の濫用)
自己の取引上の地位が相手方に優越していることを利用して、正常な商慣習に照らして不当に、次の各号のいずれかに掲げる行為をすること。
三 相手方に不利益となるように取引条件を設定し、又は変更すること。
消費期限が切れる直前の弁当を、定価より安く売る「見切り販売」が、コンビニの各店舗で広がってしまうと……
同系列のチェーン店同士で、熾烈な価格競争が起こってしまい、客の食い合いが起こって、よろしくないという、マーケティングの専門家のご意見を新聞で読みましたが、
少しでも安いものを買うためなら、いくらでも店を厳しく選ぶような、しっかり者の消費者は、そもそもコンビニに行かないと思うんですね。
スーパーまで食材や総菜を買いに行くには、疲れ過ぎてるとか、夜遅いとか、雨が降ってるとか、そういった心理的・肉体的に余裕がない場合に、私は近所のコンビニを利用します。
……って、おれは生命力不足か!
ハイハイ、見切り販売、どんどんやってくださいよ~! うちの近所にセブンイレブンがないのがネックですが。
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コメント
■7月から食品廃棄原価の15%を本部負担=セブン―イレブしン―結局は値下げ販売はさせないということに!!
こんにちは。一昨日、セブンイレブンの社長の公正取引委員会の命令に対する記者会見を行い、昨日臨時取締役会を開催し、本決まりとなりました。意思決定が速いですね。。このことに関して、多くのブログを見ていたら、公正取引委員会の命令に対して、ほとんどの人が諸手で賛成していて、今にも、セブンイレブンで値下げ販売が始まるように書いていていましたが、私は、そんなことはあり得ないと思っていました。
そんなことをすれば、フランチャイズのパッケージが崩れてしまうからです。それに、安易な値下げを許容すれば商売の原点を崩すことになります。廃棄ロスと、値下げとは全く別問題です。何でも、安易に根下げで対応するのは、商人としては、最も安易で最低のやり方です。ここに書くと長くなってしまうので、詳細は是非私のブログをご覧になってください。
投稿: yutakarlson | 2009年6月24日 (水) 13:13
こんにちは。コメントを寄せてくださいまして、どうもありがとうございます。
その昔、セブンイレブンでバイトしていたときに、消費期限切れの弁当を休憩中に食べたり持ち帰ったりすることが「本部からの指示」「食中毒になったときに責任が取れない」といった理由で許されなかった記憶を、あらためて思い出しました。
いずれブタのエサになるんだから、もったいなくないという考えもあるのかもしれません。
ただ、ほかのコンビニ系列店ではOKな場合もありましたし、もしかしたら、セブンイレブンのチェーン店によって、店長判断で密かにOKとなってたりするのかもしれませんが。
鈴木会長が、日本にコンビニエンスストアという業態をいち早く採り入れ、完全に定着させてみせた功績は、私などが評価するまでもなく、計り知れないほど大きなものです。
コンビニ店舗の現場で、消費期限切れの生鮮食料品に限って、見切り品としての値引きを行うことが、「安易」で「最低」かどうかは、この際、問いません。
ただ、徹底した「定価販売維持」という、セブンイレブン本部の判断の根拠も、私にはよくわからないのです。
「安易で最低な値引き」は、商売人としての流儀に反するから、という気持ちが強いのか、それとも、各チェーン店の裁量判断を一切許さず、本部の掌握するイニシアチブやコントロール権を従来どおりに保ちたいのがホンネなのか。
今や、ブランドモノのかばんや服も、条件付きで値引き販売している時代です。
日本に存在する食料品の6割は、外国から輸入されたもので、しかも、わざわざ大量に輸入しておきながら、(コンビニ、ファストフード店、ホテルのバイキングやパーティなどで)大量に廃棄しているという、目に見えない矛盾もあります。
これまで、コンビニが強気に築き上げてきた「さまざまな便利さを提供する(大量のエネルギーを使い、余分なコストがかかる)代わりに、商品は定価で売る」という常識も、今回の件をキッカケに、疑いの目が向けられました。
すぐに現状は変わらないでしょうが、長い目で、そして広い視野で見たとき、「値下げするぐらいなら捨てる」ことと「捨てるぐらいなら値下げする」ことの、どちらがより合理的な判断なのか。
時流を的確に見極めるべき商売人としてのセンスが問われているような気がしています。
私だって、在庫が裁断処分され、紙くずとして捨てられてしまうほど売れない(つまらない)本を出さないように、ひとりの物書きとして相当悩みながら原稿を書いています。
投稿: みそしる | 2009年6月24日 (水) 21:42
昨今“エコ”という言葉が周囲に溢れています。あらゆる商品にエコが謳われています。一説にはエコなくして商品は売れないとも、、、
環境に留意する企業経営は今や常識になっています。確かに、環境を守ることは非常に重要なことですが、難しいエコに取り組むよりも誰でも簡単にできるエコがあります。
「食べ物を残さない」というエコです。
食べ物を残すということは、たとえそれがブタのエサになろうとも、輸送、飼料化と多くのエネルギーが必要となります。
また、地球規模で水問題が騒がれる中、食品廃棄は間接的に貴重な水を捨てています。
安売りを全面的に肯定するわけではありませんが飽食の時代、改めて食べ物を無駄にしないという取り組みを、企業も個人も実践することも大切なのではないでしょうか。
“出されたものは全部喰う!!”精神を胸に、飲みに行きましょう!
投稿: にしざわ | 2009年6月25日 (木) 08:29
契約書には、「価格の決定権は、本部ではなく加盟店側にある」としておきながら、ロスチャージという仕組みで、廃棄したほうがトクになる計算にしておくなど、どうやら裏側には、いろいろあるみたいですね。
ロスチャージ条項については、最高裁が「違法ではない」とする判決を出しているようです。 そりゃ、違法性があるとまではいえんだろうけど……。
「出されたものは全部喰え」と、両親からしつけられた私としても、その精神は大切で当たり前のことだと思うのです。
飲みに行きましょう!!
投稿: みそしる | 2009年6月27日 (土) 10:27
セブン‐イレブン批判本を「封殺」するトーハン
http://facta.co.jp/article/200902061.html
投稿: | 2009年7月 1日 (水) 23:34
セブンイレブンの24時間営業の弊害の映像がありますのでぜひご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=5bHGleQNPI4
投稿: 七里ガ浜住民 | 2009年9月15日 (火) 09:52
どうもありがとうございます。
弁当問題とは論点が違いますので、ご意図はわかりかねますが、この映像だけでは、暴走族の連中にほぼ全責任があるようにしか思えません。
周辺住民の方だけでなく、このセブンイレブン店の立場にとっても大迷惑だと思います。
暴走族の件で、この店舗の売り上げが大幅に落ちたりしていないのでしょうか? そちらのほうが不思議ですよね。
もし経済的に打撃を受けていれば、セブンイレブン側は放っておいてもしかるべき対策を打つと思いますので……。
投稿: みそしる | 2009年9月20日 (日) 17:12