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2009年8月10日 (月)

新型の傍聴整理券は、腕に巻く! …裁判員裁判2号(さいたま地裁)

 

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 先週、東京地裁で史上初の裁判員裁判が行われ、殺人罪に問われた被告人に懲役15年が言いわたされました。

 その余韻も冷めやらないまま、全国2件目の裁判員裁判が、さいたま地裁で行われる。

 っちゅうことで、もちろん行ってまいりましたよ。

 JR浦和駅の西口を出て、徒歩十数分という、お世辞にも交通の便がいいとはいえない場所に、埼玉県のメイン裁判所はあります。

 向かいには県庁。

 また裁判所と隣接する敷地には、法務局・拘置所・少年鑑別所も一緒に設置されています。

 一箇所に、ここまでイロイロ固まっているのは、わりと珍しいかもしれませんね。

 

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 汗だくの腕で失礼します。

 これが、司法によって新しく導入された、「腕輪型」の傍聴整理券です。

 ステキなブレスレットですね。 しかも無料!

 ビニールっぽい繊維が入った破れにくい紙の素材でできています。

 そして、ナゾの強力粘着剤により、輪っかの継ぎ目は、しっかり付着しています。

 

 この「腕輪型」のメリット。 2つ考えられるかなと思います。

 ひとつは、正式な傍聴券の「合格発表」タイムまで、大勢の傍聴希望者が行列を作って待たなくてもいい、という点ですね。

 従来のチケット型の整理券だと、1人で2枚も3枚も取って行くヤツが出現しかねません。

 なので、そんなズルを未然に防ぐべく、1枚取ったら「傍聴希望の方は、こちらでーす」なんて、係員に誘導され、行列から抜けられないシステムになっているのです。

 この時期に晴れたら、高温の炎天下でジッとしてなきゃいけませんし、雨のなかで待つのも悲惨です。

 しかし、

 「右手に腕輪型の整理券を付ける」と決めていれば、2枚目をもらおうとしたとき、係員がすぐに1枚目の整理券の存在に気づきますので、不正がなくなるのです。

 だから、腕輪型整理券を付ければ、あとは合格発表タイムまで、公園で寝ていようが居酒屋で呑んでいようが、自由なのです。 トイレも自由。

 今日は、さいたま地裁の105号法廷が「傍聴希望者の待合室」になっていましたので、私はそこで考え事をしながら待っていました。

 待合室の座席(傍聴席)は50人ぶんありましたが、30人ぐらいしかいませんでしたね……。

 曇り空だったので、皆さん、外で待つのがあんまり苦にならなかったようです。

 

 え?

 行列に並ばなくて済むことをイイことに、いったんちぎって、2枚目の腕輪整理券をつけてもらう、ですってぇ?

 なんと、あくどい!

 一度、輪っかをちぎった整理券は無効になります。

 もし、ちぎった整理券を、なおもずうずうしく腕に巻こうとすると……

Photo_3  ↑ このように、ビミョーな感じになっちゃいますので、あなたの企みは、きっとバレます。 気をつけましょう。

 

 もうひとつは、当選した整理券が他人に譲り渡されるのを防ぐ効果もあるでしょうね。

 司法記者クラブに所属してなくて、確実に座れる傍聴席が確保できていないようなマスメディア(週刊誌など)が、下請けの業者などに頼んで、「整理券をもらって行列に並ぶだけ」のアルバイトをたくさん動員し、「数打ちゃ当たる作戦」で傍聴券を取ろうとする試みが、水面下で当然のように行われています。

 まぁ、傍聴席をまったく持っていない出版社などなら、まだ理解できますよ。

 運が悪ければ「何十万も費やして収穫ゼロ」なんて事態もありうるわけですから。

 理解できないのは、司法記者クラブに所属している新聞社やテレビ局が、なおも同様のことをやって、コネでつながっているジャーナリストや、ニュースやワイドショーのMCなどに傍聴させている点です。

 山口・光母子の差し戻し控訴審で、広島高裁の前に4000人以上の傍聴希望者が並んだそうですが、そのほとんどは「動員アルバイト」だったらしいですしね。

 いやぁ、オレだって、虎の子のように大事な傍聴券を、誰かからゲットしたいものですよ。

 「ワタクシねぇ、アノ裁判、この目で観ましたよ!」と前置きして、自分の立場に箔を付けてみたいなぁ。 いいなぁ。

 この私、意外と、日頃の行いは良いほうだと思うんですけど(自分で言ってりゃ世話ないが)

 

 各種大規模メディアは、何をどうしたくて著名事件の傍聴券だけを露骨にかっさらっていくのか。

 お金儲け・興行目的は結構ですが、それは、日本国憲法82条「裁判の公開」という要請を妨害してまでやることなのか。

 

 ま、そうやって、これからも傍聴券をカネで買うようなマネを続けてればいいですよ。

 おお、上等だ。 かかってこいや!

 そんなデカすぎる障壁をも乗り越えるほどの幸運で、いつの日か傍聴席に座ってやる。

 別に殺人事件を傍聴したいわけじゃないけども、これは司法ライターとしての意地です。

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コメント

長嶺さまが司法試験に失敗した原因などの体験談を書かれた本はありますか。あれば教えてください。

投稿: とも | 2009年8月12日 (水) 09:20

こんにちは。ともさん。

どんな道に進むにせよ、他人に何か尋ねるときぐらい、最低限の礼は守ってくださいね。

特に、顔の見えない(見えなくて済む)インターネット上の交流では。

さて、私が司法試験に失敗した原因は、出題の空気が読めなかったから。つまり、頭の使い方が下手だったということです。

投稿: みそしる | 2009年8月12日 (水) 10:07

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