« 「被害者と共に泣く検察」を実践? | トップページ | もし、クローン人間が誕生したら? »

2009年11月13日 (金)

司法試験浪人から、自動車学校の社長へ

 

■ 株式会社南福岡自動車学校 江上 嘉実 代表(福岡の社長.tv)
   ↑ こちらで、江上社長のインタビュー映像を観ることができますが……

 

 このお方、淡々とした口調ながら、かなりユニークなことをおっしゃってますねぇ。

 壁や塀には囲まれていないが、毎日毎日受験勉強に張り付いていなければならない司法浪人生活を「解放刑務所」と表現。

 身柄こそ拘束されていないが、精神が縛られている感覚。 しかも、自分で選択した道だからこそ、簡単には逃げ出せない、遊んでいられない、という強い心理的圧迫感。

 最低でも毎日8時間は集中して頑張り続けないと、就職した社会人の同級生に負けてしまう!

 ……と、グイグイ追い込まれた感じを示す、じつに的確な表現です。

 ということは、私は「懲役7年」の刑に処せられたわけですが(笑)。

 強盗致傷ぐらいの重罪を犯した償いに匹敵します。 この人生選択ミスの罪は。

 

 しかし、江上社長の「服役歴」は、そんなものではありません。

 なんと「懲役13,4年」という「心痛む」年数を経て、お父様の助言で、あきらめて自動車学校に就職します。

 1、2年ぐらい働いて、再び司法試験を受ければいいやと軽く構えていたところ(まだ受験しようと考えていたところが、この方のタフネス)、自動車学校の校舎や職員の考え方が、どうにも古くさく感じられ、

 司法試験で溜め込んでいたマグマが噴出し(笑)、学校改革の道へと突き進もうと決めたそう。

 

 何なんだ、この方。  面白いなぁ~。

 どうにか、江上社長へのインタビュー取材の口実を作れないモノか。

 冗談半分で、『司法試験Zファイル』(Zは、挫折者[zasetsusha]の頭文字)というマニアックな出版企画を、以前から周囲に言いふらしていますが、

 「受験勉強の才能が足りず、人生にしくじっても、ちゃんと元気に立ち直れるぞ!」という暑苦しいエネルギーを発する本として作れば、広く一般向けにもアピールできそうですね。

 もし、キャラの濃い司法試験挫折者が15人ぐらい集まれば、1冊に仕上がるかもしれません。(別に薄味のキャラでも構わないのですが)

 どなたか心当たりのある方は、ぜひ私にご紹介くださいね。

|

« 「被害者と共に泣く検察」を実践? | トップページ | もし、クローン人間が誕生したら? »

司法試験挫折後…… 人生再建あれこれ」カテゴリの記事

コメント

お久し振りです、帰蝶です
『司法試験Zファイル』、面白そうですね~ 是非、出版化して頂きたいです 周りはどんな反応なんですかぁ??

ところで、織田裕二主演の『正義は勝つ』というドラマをご存知ですか??

ここで段田安則演じる石田学弁護士が、みそさんを彷彿とさせるプロフィールなので、此処に記載させて頂きますm(_ _)m

――――中央大学法学部卒。小さい頃は、富山の神童ともてはやされる。神童の例に漏れず、「二十歳すぎればただの人」で、司法試験に苦戦。一気に「ただ以下のひと」に転落。3度目の不合格で付き合っていた彼女の親が見切りをつけ、5度目の不合格には彼女の縁談が決まった、という悲しいエピソードの持ち主。ようやく7度目の司法試験にして合格した苦労人、34歳()。独身。和解調停に命をかける穏健派弁護士。淳平(織田裕二)と同期入社。戸川先生(室井滋)のお気に入り。――――――

でも7度目の34歳で合格してる・・・
江上社長の足元にも及ばないですね・・・  
みそさんは・・・just now

投稿: 帰蝶 | 2009年11月13日 (金) 21:01

>帰蝶さま

『正義は勝つ』、懐かしい!! あのドラマ、好きでしたよ。織田裕二がベンツのカブリオレに乗って疾走してるヤツですね。

当時は、ちょうど法学部の学生時代でしたが、完全に鶴田真由めあてで観てました。(おい)

それでも、弁護士ドラマとして、すごくよくできていたのを覚えています。

たしか最終回では、かなりマニアックな条文(刑事訴訟規則124条…対質)を使って、元上司(井上順さん)を責め立てて、形勢逆転してましたね。織田さん。

最終回(と、その前の回)はビデオに録って何度も繰り返し観たので覚えてます。

段田さんが演じてたのは「和解の石田」ですよね。彼は7回で受かってたんですか。素晴らしい!

投稿: みそしる | 2009年11月14日 (土) 23:35

私も「正義は勝つ」の織田裕二、好きでした。シルバーのオープンカー。実は今年、シルバーのユーノスロードスターを11年ぶりに復活させました。このドラマの影響で、司法試験合格の際には乗ろうと決めて、実家に眠らせていたものです。

司法試験浪人から弁理士。では、あまり面白くないですね。もうワンステップ、上手く行ったら、私もZファイルに載せて下さい。

投稿: ある弁理士 | 2009年11月20日 (金) 00:17

司法試験挫折組の華はやはり小沢民主党幹事長ではないでしょうか・・・。

投稿: 通りすがり | 2009年11月21日 (土) 09:34

>ある弁理士さん

司法試験から弁理士というのも、けっこうユニークな部類に入ると思いますよ。

ユーノスロードスター! ちょっと懐かしいですし、いいクルマをお持ちで。

暖房は効かせても燃費には関係ない(らしい)ですし、これからの季節だって、屋根を開けながらひとっ走りもいいですよね。

うちの愛車も傷が治ったので、火曜日は足利事件再審の第2回公判を観るため、また宇都宮まで安全運転で行ってきます。

まぁ、傍聴券外れても、ほかに栃木で行くところがあるので、いいのです。

 

>通りすがりさま

おっしゃるとおりだと思います。Zファイルが実現するとして、巻頭インタビューは小沢さんの回顧録にしたいですね。

あとは、こちらの取材申し込みを受けてくださるかどうか……。

投稿: みそしる | 2009年11月22日 (日) 12:03

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 司法試験浪人から、自動車学校の社長へ:

« 「被害者と共に泣く検察」を実践? | トップページ | もし、クローン人間が誕生したら? »