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2010年4月22日 (木)

鈴木宗男議員ら、袴田死刑囚を救えるか? (衆議院16控室にて会見)

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 ワタクシ、田舎モノゆえ、「国会議事堂への社会科見学」というものを学童時代に体験していません。

 本日生まれてはじめて国会議事堂というトコに入りました。

 入構手続きにバタバタ手間取ってしまい、会見開始時間ギリギリで会場に入ったため、大理石や赤じゅうたんなど、豪華な設備を味わって感慨にふける余裕はありませんでした。

 まぁ、発起人 兼 本日の司会の鈴木宗男さんが5分ほど遅れたので、結果的には急がなくても余裕はあったのですが。

 とりあえず、国会議事堂への入り方を修得して、ライターとしての経験値が少し上がりました。

 

 皆さん、袴田事件はご存知でしょうか。 念のため、以前の記事にリンクしておきます。

 1966年8月18日、元プロボクサーの袴田さんが、味噌工場の一家4人惨殺事件の犯人として逮捕・起訴され、1980年に死刑判決が確定したという件です。

 しかし、捜査機関が、袴田さんを有罪とする証拠を“捏造”した疑惑が浮上します。

 袴田さんは、犯行後に証拠隠滅のため、着ていた服を味噌樽の中に投げ入れたとされていますが、その衣服、1年以上も味噌に漬かっていたにしては、汚れ方がえらく淡泊なのです。

 それに、肋骨を切断するほどの、むごたらしい殺戮がなされたわりには、返り血の付着も大したことありません。

 しかも、ズボンは小さすぎて、袴田さんの太ももすら入らない状態です。

 味噌樽に漬かっているうちに縮んだのか、とも想像されますが、1994年ごろの弁護団申請の鑑定によると、ズボンのもともとのサイズが袴田さんに合わなかったことも明らかになっているそう。

 しかも、犯行に使われた凶器だと認定されているのは、木工用の繰り小刀(刃渡り14センチ)です。

 繰り小刀って、こんなヤツですよ。 これでどうやれば肋骨が切断されるのか。

 
 

 袴田死刑囚は、現在74歳。 20年近くにわたる再審請求が一昨年に退けられ、今では身柄拘束が長すぎることによる精神障害をわずらっています。

 奥さんとの面会中に「この中に電気を出しているやつがいる」と話しだすなど、家族との会話もまともに成り立たない状態です。

 鈴木宗男さんは、「一刻も早く、死刑執行の停止を法務大臣に求めたい」としながらも、「こうした活動のスタートが遅れて、申し訳ない」とも話していました。

 たしかに、時期は遅きに失した感はあるものの、その類い希なる人脈力を駆使して、設立時点ですでに50人以上の議員が、設立の趣旨に賛同し、参加しているそうです。

 それも、すべての政党(ただし、新党「たちあがれ日本」は除くそうですが)からの参加が実現できているとのこと。

 これからも、その動きに注目していきたいと思います。

 会見の模様の記録に関しては “なんでもあり(フルオープン)” だといわれましたので、私はすべてボイスレコーダーに録りました。

 もし時間に余裕があれば文字に起こして、有料マガジンなどで特別配信させていただく考えでおります。

 

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 袴田死刑囚への面会を希望する旨の要望書を、牧野聖修会長へ渡す、姉の秀子さん (※ブレ過ぎ注意)

 そうです。 宗男さん(右端)は会長ではないのです。

 連盟の「事務局長です」というような趣旨のことを話していましたが。

 
 

◆ 刑事訴訟法 第479条 【死刑執行の停止】
 1 死刑の言渡を受けた者が心神喪失の状態に在るときは、法務大臣の命令によつて執行を停止する。
 2 死刑の言渡を受けた女子が懐胎しているときは、法務大臣の命令によつて執行を停止する。
 3 前二項の規定により死刑の執行を停止した場合には、心神喪失の状態が回復した後又は出産の後に法務大臣の命令がなければ、執行することはできない。
 4 (略)

 
 

◆  「袴田巖死刑囚救援議員連盟」規約
   (会見で配られた資料より)

◆ 第1条(名称)
 本連盟は、「袴田巖死刑囚救援議員連盟」と称する。

◆ 第2条(目的)
 本連盟は、袴田巖死刑囚の処遇を改善させ、早期釈放を実現することを目的とする。

◆ 第3条(事業)
 本連盟は、前条の目的を達成するため必要な事業を行う。

◆ 第4条(組織)
 本連盟の会員は、第2条の目的に賛同する国会議員により構成される。

◆ 第5条(役員)
 本連盟は、次の役員を置く。
 1.会長1名
 2.世話人若干名
 3.事務局長1名
 また、本連盟は、顧問その他の役職を置くことができる。

◆ 第6条(会議)
 本連盟の会議は、総会及び役員会とし、会長が必要に応じて召集し開催する。

◆ 第7条(会費)
 本連盟の会費は、月額100円とする。

◆ 第8条(その他)
 この規約に定めるほか、本会の運営に関して必要な事項は別に定める。

附則
 この規約は、平成22年4月22日より施行する。

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2010年4月21日 (水)

不二家のペコちゃんは、「子どもたちの夢」か

>>> ペコちゃん連続窃盗で有罪判決=和歌山

 ペコちゃん人形の連続窃盗事件で、8件で人形の持ち出しや売却役を担ったとして窃盗と同未遂罪に問われた大阪府四條畷市、解体作業員池田興應(おきまさ)被告(38)の判決が29日、地裁であった。国分進裁判官は「犯行は計画的で悪質」として懲役3年、執行猶予4年、保護観察付き(求刑・懲役3年)の有罪判決を言い渡した。
 判決によると、池田被告は2008年12月30日~09年2月12日、和歌山や京都など、2府2県の不二家の店頭から、ペコちゃん人形7体(計約40万円相当)を盗み、同1月3日に大阪府岸和田市で1体を盗もうとした。
 国分裁判官は「人形の返還や供託金の支払いなどで実質的な被害が回復されている」などと執行猶予の理由を述べ、「子どもたちの夢を奪うなど、社会的に大きな影響を与えたことを十分認識してください」と説諭した。 (2009年3月30日 読売新聞・大阪)

 

 裁判官のおっしゃたいことも、わかりますけども、

 不二家のペコちゃん人形を盗むことが、「子どもたちの夢を奪う」という、その表現は、だいぶオーバーな気もします。

 今どきは、ピカチュウとかリラックマかな……。

 

 不二家やミルキーの象徴たるペコちゃん人形は、子どもたちというより、むしろレトロモノ好きのマニアに人気かもしれませんね。

 ヤフーオークションを覗けば、不二家の店頭に置いてあるような看板人形は、5~10万円ぐらいの相場で取引されています。

 たとえ中古品でも、それぐらいの立派な資産になるんですね。

 本件では、ペコちゃんを7体も「さらって」いますが、いちおうの被害回復がなされているとのことで、執行猶予がつきました。

 拙著『罪と罰の事典』(小学館)でもご紹介しましたが、2004年の群馬では、小遣い稼ぎ目的で、ペコちゃん2体を盗んだ男に、懲役1年6カ月の実刑が言い渡された例もあります。

 かと思えば、未成年者略取の罪で、懲役数カ月とか、執行猶予が付く事例も多いですね。

 本来は比較すべき問題じゃないことは、重々承知の上で、あえて書きますが、「人間をさらう」ことと、「人形を盗む」こと、量刑のバランスについて考えさせられます。

 

◆ 刑法 第235条(窃盗)
 他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、 10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。

◆ 刑法 第224条(未成年者略取及び誘拐)
 未成年者を略取し、又は誘拐した者は、3月以上7年以下の懲役に処する。

 
 

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 本日ようやく、フリーマガジン『ウィークリー?ながみね』を配信することができました。 2カ月ぶりでお恥ずかしい。

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2010年4月19日 (月)

過去に司法試験を受けたことのある有名人

 あくまで、ウィキペディア情報だという点を差し引きながらご覧ください。

 

柴田秀一 (TBSアナウンサー)

 学生時代の受験ですので、司法浪人経験はないようです。 別にあんな経験、なくていいが。

 

小池一夫 (漫画家・『子連れ狼』原作者)

 小説家を断念した後に、司法試験を3回受験したそう。 その後、職を転々としたのち、表現者として栄光を掴んだようです。

 

河村たかし (名古屋市長) 

 検察官を目指して、9回の受験経験(短答合格4回)があるそう。 本気の司法浪人時代があったとは、ちょっと意外?

 

高山智司 (衆院議員) 

 会社勤めの後、司法浪人を経て、国会議員の秘書に転身。 父は弁護士。

 

 また、近ごろ受験したことで知られたところでは、女優・沢田亜矢子の元旦那がいますね。 あとは、フジテレビの菊間アナが法科大学院に通っているとか?

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2010年4月18日 (日)

裁判員対象の事件数が急減! …のナゾ

 裁判員制度の公式サイトでも公開されている、『裁判員制度ナビゲーション』(最高裁)に載っかった統計資料によると、

 ここにきて、裁判員制度の対象事件が、急速に減っているようなのです。

 2004~2008年の5年間の通しデータが出ているのですが、

 総数で、

 3800件(2004年) → 2324件(2008年)

 異様な減り方を見せています。

 

 裁判員対象事件の内訳で、最も多い強盗致傷罪は

 1146件(2004年) → 590件(2008年)

 ほぼ半減です。

 

 全体的な大幅減ですが、特に目立った減り方をしているのは、
 殺人       761件(2004年) → 543件(2008年)
 現住建造物放火 357件(2004年) → 234件(2008年)
 強姦致死傷   316件(2004年) → 189件(2008年)
 危険運転致死   38件(2004年) →  17件(2008年)
 偽造通貨行使  151件(2004年) →  36件(2008年)
 通貨偽造      53件(2004年) →  23件(2008年)

 

 うーむ…… なんだこれ。 

 以前にお伝えした、検察の秘技『罪名落とし』も一因にあるのでしょうか?

 ただ、フタを開けてみると、昨年以来、裁判員裁判では量刑の厳しい判決が続々と出ています。 だから、一概に検察が裁判員裁判を嫌がる理由もなさそうです。

 また、「強姦致傷」や「強制わいせつ致傷」など、裁判員対象の性犯罪では、できるだけ事件の詳細を一般人に知られたくない被害女性の心情に配慮し、あえて検察が「強姦(強制わいせつ)+傷害」へ切り替える場合もある模様。

 つまり、裁判員制度の下では、検察による罪名落としに積極的な意義を見いだす考え方もありうるんです。

 

 それに、殺人事件に関しては、2009年の最新統計で、警察による認知件数が前年比15%減だそうで。

 殺人そのものの発生数が減っているとすると、検察の「罪名落とし」だけに根拠を求めるのはムリがあるのでしょう。

 2008年の裁判員対象事件数データは、去年6月に公表されていますから、統計を取るのが1年ペースだとすると、今度の6月には、最新データ(2009年ぶん)が?

 今年は、ちょっと気をつけて確認してみたいと思います。

 

 世界的には凶悪犯罪が増加傾向にあると言われているのに、ホントに日本国内でだけ減っているとしたら、それはナゼ??

 なのに、ニュースやワイドショーが、猟奇的な殺人事件の話題に相当な時間を割いているのは?

 テレビのコメンテーターの先生方には、そのへんをビシッと分析していただきたい。

 うかつに分析したら、番組干されるかもしれんので、ムリにとは申しませんが。

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2010年4月17日 (土)

ニッポン全国、これマジ!?珍部署

 先日、当ブログのコメント欄にて、「役所の珍しい課を紹介してほしい」という、素晴らしいご提案をいただきました。

 そこで、今日は朝っぱらから3時間ぐらいを費やして、徹底的にグーグル検索をかけてみました。

 その結果は、以下の通り……。

 

 

北海道伊達市 住んでみたいまちづくり課

 

秋田県大潟村 ソーラー課

 

秋田県仙北市 「教育委員会・文化財課・桜係

 桜の名所として有名な角館(かくのだて)の保存、ひいては他の地域のきれいな桜を発掘し、観光客に紹介する事業を行っているよう。

 

宮城県丸森町 しあわせのまちづくり推進課

 

千葉県松戸市 すぐやる課

 これは比較的有名ですかね。 対応の遅さの代名詞である「お役所仕事」のイメージを払拭するために、約40年前に設置されたそう。 東京・世田谷区など、他の自治体にもありますが、ココが元祖。 ドラッグストア「マツモトキヨシ」の創業者が始めたらしいと、風の噂で聞いたことがあります。

 

千葉県習志野市 「総務部生活安全室・すぐきく課

 → 松戸に対抗心?

 

京都府八幡市 「商工観光課・自動車処理事業対策室」

  自動車解体業者がたくさんあるという土地柄で、設置されている様子。

 

山梨県富士吉田市 「経済部・富士山課

 

京都府篠山市 丹波ささやま黒まめ課

 

和歌山県みなべ町 うめ課

 

徳島県阿南市 「産業部・野球のまち推進課

 

高知県 「観光振興部・おもてなし課

 

高知県 まんが・コンテンツ課

 

福岡県福津市 うみがめ課

 

佐賀県伊万里市 婚活応援課

  以前は「嫁に来ない課」だったのですが、男女差別的だという批判があって、名称を変更した模様。

 

佐賀県武雄市

 この自治体は、珍部署の宝庫。 行政組織規則によると……

「営業部・わたしたちの新幹線課・新幹線係」
「営業部・いのしし課・特産品係/被害対策係」
「営業部・レモングラス課・レモングラス係」
「営業部・佐賀のがばいばあちゃん課・佐賀のがばいばあちゃん係」
「くらし部・健康課・たっしゃか係」
「こども部・食育課・楽しい食卓係」

 

沖縄県那覇市 「健康福祉部・ちゃーがんじゅう課

  「いつまでもお元気で」という意味の沖縄弁(ウチナーグチ)だそうです。かつての『介護長寿課』から改名。

 

沖縄県糸満市 「経済観光部・海人(うみんちゅ)課

  水産事業の振興に取り組んでいる模様。

 


 

 ……皆さんからの情報も、首を長くしてお待ちしております課。

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2010年4月16日 (金)

「私も同じ心臓病」と、裁判官が被告人に説諭

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 いや~、ごぶさたしておりました。

 今月に入って急に押し寄せた繁忙期を、今日なんとか乗り越えることができました。

 「忙しかったクセに、花見には行ったのか」とイヤミを言われそうですが、日本人ですし、花見ぐらい行かせてくださいな。

 桜はもう散っちゃいましたが、今日の異様な寒さをキッカケに、もう一度桜が咲いてほしいと願い……… って、さすがに無理か。

 

 先日、書籍の出版企画がボツになったとお伝えしましたが、にもかかわらず、なんでこんなに次々と時間が取られて、忙しくなってしまったのやら。

 でも、私に声を掛けてくださった多くの皆さんを、ガッカリさせまいと、時間を割いて尽力してまいりました。

 出版不況が長引く昨今ですけれども、自分の働きが業界の景気を上向かせるわずかな一助になることを願ってやみません。

 それにしても、

 自分のブログを、更新どころかコメントチェックすらやる余裕がなかったことは、あまりよろしい傾向とも思えません。 コメントをくださった方には申し訳ない。

 では、ひさびさに、裁判官の最新お言葉のご紹介。

 

>>> 裁判官「私も心臓病、頑張って」 有罪判決の被告励ます

(前略) 3年間で約9400万円を脱税したとして、法人税法違反罪に問われた東京の金属卸販売会社長(54)と同社の公判。片岡理知(まさとも)裁判官は社長に懲役1年執行猶予3年(求刑懲役1年)、同社に罰金2千万円(同罰金2800万円)を言い渡した。複数の心臓疾患を理由に寛大な判決を求めていた社長に、片岡裁判官は「体調がよろしくないことを酌んだ判例はあるが、今回はあえて(減刑の理由に)挙げなかった。体が悪いから罪が軽いとは言い難い」と指摘。「あなたの診断書にあった病気の一つを私も持っている。それに負けないで、会社の事業を頑張ってほしい」と語りかけた。

 言い渡し後、社長の弁護人は「被告の更生を真に願った言葉。被告も真摯(しんし)に受け止めていた」と話した。(2010年4月10日10時45分 アサヒ.コム)


 

 片岡裁判官は、司法修習が54期ということで、わりと若手ですよね。

 若くして心臓に疾患があるということですから、身体的なハンディを背負っている裁判官だという見方もできるでしょうか。 ご本人は否定なさるかもしれませんが。

 ただいま、ちょっと出掛けですので、ウチに帰ったら資料で生年月日を調べてみます。

 ( ※4月18日追記 … 片岡裁判官の生年月日は、1974年11月19日。 現在、満35歳です。 )

 

 自分の過去や取り巻く環境をさらけ出して、被告人に説諭する「カミングアウト型」の裁判官としては、室橋雅仁裁判官(東京地裁刑事12部)が有名ですが、

 今回の説諭をみると、片岡さんも同系統なのかなと。

 ただ、東京地裁刑事8部という、経済犯罪(脱税など)を主に裁くところに所属してらっしゃいますので、セコい刑事事件を積極的に観る傾向のある私としては、あんまり片岡さんの裁判を傍聴した記憶がない……。

 これから、刑事8部にも注目してみようと思います。

 そして、今後、何も特筆すべきことがない日には、私のパソコンの中に溜まっている「最新お言葉ストック」を、少しずつ小出しにさせていただこうかなと、

 そんな心づもりでおります。

 ……こんな宣言をしても、私の性格上、また集中的に忙しくなったら忘れちゃうかもしれませんが。

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