裁判員対象の事件数が急減! …のナゾ
裁判員制度の公式サイトでも公開されている、『裁判員制度ナビゲーション』(最高裁)に載っかった統計資料によると、
ここにきて、裁判員制度の対象事件が、急速に減っているようなのです。
2004~2008年の5年間の通しデータが出ているのですが、
総数で、
3800件(2004年) → 2324件(2008年)
異様な減り方を見せています。
裁判員対象事件の内訳で、最も多い強盗致傷罪は
1146件(2004年) → 590件(2008年)
ほぼ半減です。
全体的な大幅減ですが、特に目立った減り方をしているのは、
殺人 761件(2004年) → 543件(2008年)
現住建造物放火 357件(2004年) → 234件(2008年)
強姦致死傷 316件(2004年) → 189件(2008年)
危険運転致死 38件(2004年) → 17件(2008年)
偽造通貨行使 151件(2004年) → 36件(2008年)
通貨偽造 53件(2004年) → 23件(2008年)
うーむ…… なんだこれ。
以前にお伝えした、検察の秘技『罪名落とし』も一因にあるのでしょうか?
ただ、フタを開けてみると、昨年以来、裁判員裁判では量刑の厳しい判決が続々と出ています。 だから、一概に検察が裁判員裁判を嫌がる理由もなさそうです。
また、「強姦致傷」や「強制わいせつ致傷」など、裁判員対象の性犯罪では、できるだけ事件の詳細を一般人に知られたくない被害女性の心情に配慮し、あえて検察が「強姦(強制わいせつ)+傷害」へ切り替える場合もある模様。
つまり、裁判員制度の下では、検察による罪名落としに積極的な意義を見いだす考え方もありうるんです。
それに、殺人事件に関しては、2009年の最新統計で、警察による認知件数が前年比15%減だそうで。
殺人そのものの発生数が減っているとすると、検察の「罪名落とし」だけに根拠を求めるのはムリがあるのでしょう。
2008年の裁判員対象事件数データは、去年6月に公表されていますから、統計を取るのが1年ペースだとすると、今度の6月には、最新データ(2009年ぶん)が?
今年は、ちょっと気をつけて確認してみたいと思います。
世界的には凶悪犯罪が増加傾向にあると言われているのに、ホントに日本国内でだけ減っているとしたら、それはナゼ??
なのに、ニュースやワイドショーが、猟奇的な殺人事件の話題に相当な時間を割いているのは?
テレビのコメンテーターの先生方には、そのへんをビシッと分析していただきたい。
うかつに分析したら、番組干されるかもしれんので、ムリにとは申しませんが。
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