「私も同じ心臓病」と、裁判官が被告人に説諭
いや~、ごぶさたしておりました。
今月に入って急に押し寄せた繁忙期を、今日なんとか乗り越えることができました。
「忙しかったクセに、花見には行ったのか」とイヤミを言われそうですが、日本人ですし、花見ぐらい行かせてくださいな。
桜はもう散っちゃいましたが、今日の異様な寒さをキッカケに、もう一度桜が咲いてほしいと願い……… って、さすがに無理か。
先日、書籍の出版企画がボツになったとお伝えしましたが、にもかかわらず、なんでこんなに次々と時間が取られて、忙しくなってしまったのやら。
でも、私に声を掛けてくださった多くの皆さんを、ガッカリさせまいと、時間を割いて尽力してまいりました。
出版不況が長引く昨今ですけれども、自分の働きが業界の景気を上向かせるわずかな一助になることを願ってやみません。
それにしても、
自分のブログを、更新どころかコメントチェックすらやる余裕がなかったことは、あまりよろしい傾向とも思えません。 コメントをくださった方には申し訳ない。
では、ひさびさに、裁判官の最新お言葉のご紹介。
>>> 裁判官「私も心臓病、頑張って」 有罪判決の被告励ます
(前略) 3年間で約9400万円を脱税したとして、法人税法違反罪に問われた東京の金属卸販売会社長(54)と同社の公判。片岡理知(まさとも)裁判官は社長に懲役1年執行猶予3年(求刑懲役1年)、同社に罰金2千万円(同罰金2800万円)を言い渡した。複数の心臓疾患を理由に寛大な判決を求めていた社長に、片岡裁判官は「体調がよろしくないことを酌んだ判例はあるが、今回はあえて(減刑の理由に)挙げなかった。体が悪いから罪が軽いとは言い難い」と指摘。「あなたの診断書にあった病気の一つを私も持っている。それに負けないで、会社の事業を頑張ってほしい」と語りかけた。
言い渡し後、社長の弁護人は「被告の更生を真に願った言葉。被告も真摯(しんし)に受け止めていた」と話した。(2010年4月10日10時45分 アサヒ.コム)
片岡裁判官は、司法修習が54期ということで、わりと若手ですよね。
若くして心臓に疾患があるということですから、身体的なハンディを背負っている裁判官だという見方もできるでしょうか。 ご本人は否定なさるかもしれませんが。
ただいま、ちょっと出掛けですので、ウチに帰ったら資料で生年月日を調べてみます。
( ※4月18日追記 … 片岡裁判官の生年月日は、1974年11月19日。 現在、満35歳です。 )
自分の過去や取り巻く環境をさらけ出して、被告人に説諭する「カミングアウト型」の裁判官としては、室橋雅仁裁判官(東京地裁刑事12部)が有名ですが、
今回の説諭をみると、片岡さんも同系統なのかなと。
ただ、東京地裁刑事8部という、経済犯罪(脱税など)を主に裁くところに所属してらっしゃいますので、セコい刑事事件を積極的に観る傾向のある私としては、あんまり片岡さんの裁判を傍聴した記憶がない……。
これから、刑事8部にも注目してみようと思います。
そして、今後、何も特筆すべきことがない日には、私のパソコンの中に溜まっている「最新お言葉ストック」を、少しずつ小出しにさせていただこうかなと、
そんな心づもりでおります。
……こんな宣言をしても、私の性格上、また集中的に忙しくなったら忘れちゃうかもしれませんが。
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