友人が詐欺被害に!
タイトル通りですが、つい先日、私のある友人が詐欺の被害に遭ってしまいました。
ミクシィで知らない人から声を掛けられて、マイミク登録したそうなのですが、そいつから「私は、ある有名芸能人のマネージャー『山田智子』と申します。 現在、その担当芸能人が精神的に参っている。 ついては芸能人の相談相手になってほしい」と頼まれたそう。
そのうえで「他人にばれるとスキャンダルになるので、誰にも言わないでほしい」「協力してくれたら謝礼を支払う」とクギを刺され、怪しげな有料SNSに誘導され、登録させられてしまいます。
そうして、芸能人を名乗る謎の人物とのメッセージのやりとりを頻繁に行っているうちに、数日で通信費がものすごいことになってしまった(数万円単位)とのこと。
「だまされてるんじゃないか。 そもそも『お金を払えば、お金がもらえる』って話だし、おかしいと思わんのか?」と私が問いただして、その友人は初めて「山田智子 詐欺」のキーワードでネット検索をかけました。
すると、同じような詐欺被害に大勢の人が遭っていることを知り、警察と消費生活センターに被害を届けるに至ったのです。
以下のようなサイトにも、同種の被害状況が報告されています。
・ http://www.deai-fraud.com/datebase/12559/
・ http://ex.xlopp.net/comment.php?id=40950
・ http://aku.ooxyz.net/pc/detail/1033/
近ごろ広まっているみたいですね。
こうした報告だけ読んだら、子供だましみたいなレベルの低い詐欺で、疑り深い私から見れば「どうしてだまされるんかね?」「ツッコミどころ満載じゃないか」と思えてしまいます。
(※ たとえ他人にだまされない自信があると豪語する理屈バカでも、数万円入りの財布を落として、失くしたりするようなドジな性格なら、結局は同じことなんですが……。 い、イッツミー!)
ただし、ネットに載っている情報は、あくまで最大公約数的なものであり、だましの全貌、特に個別事情が十分に反映されているとは限りません。
友人の名誉のために、もう少し補足しておきます。
詐欺グループの連中は、どうやら事前に、友人のミクシィ日記を読み込んでいた様子で、芸能人と名乗る人物が、友人と似たような辛い境遇に置かれているキャラ設定にし、そうした要素も、だましメッセージの中に盛り込んでいるのです。
人間の柔らかい、デリケートな部分を執拗に突いてくる点では、非常に悪質といえるでしょう。
友人は私に「誰か弁護士を紹介してほしい」と言ってましたが、犯人グループがまだ捕まっていませんし……。
裁判の相手方が不明な以上、現時点では民事裁判で被害を回復できるわけでもなく、捜査の進展を待つしかありません。
特に、ミクシィやグリーなど、SNSを利用している皆さんは、くれぐれもお気をつけください。
知らない人物、知り合ったばかりの人間からの頼み事には、迂闊に応じないことです。
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コメント
突然の質問お許しください。
長嶺さんはTwitterはやられていないんですか?
ざっと検索かけた感じではヒットしなかったので気になっています。
「法律」「裁判」という分野はTwitter界でもまだまだ未開の感がありますので
もし長嶺さんがまだ参加されていないようでしたら、ぜひTwitter界に参入して頂きたく思います!
投稿: daida2010 | 2010年7月11日 (日) 02:29
ユミちゃんは落ち込んでない?
投稿: たいちょ | 2010年7月11日 (日) 18:46
>daida2010さま
コメントをくださいまして、どうもありがとうございます。
せっかくお勧めしてくださったのに、申し訳ありませんが、現時点でツイッターを始める予定はありません。
情けないことに、わずか140字で一定のまとまった考えを表明しきれる自信がないのです。
ツイッターは、しばしば端的に「ミニブログ」だと説明されることがありますが、だとしたら、この従来型のブログをやっていれば十分で、新たにミニブログに着手する必要性を見いだせずにいます。
今のブログすら満足に更新できずに、心密かに恥ずかしい思いをしているのに。 メールマガジンはもっと配信できてないし………。
それに、気軽にしょっちゅう外部と交信しあうのは、私の性に合わないです。
じっくり考えたり調べたり、友人らとバカ話に興じたり面白い作品を鑑賞したり、いろんなものを吸収する時間まで、「つぶやき」や「フォロー」と呼ばれる書き込みの手間に捧げなければならないとしたら、物事や情報の出入りのバランスが崩れそうで、なかなか大変です。
じつは、携帯メールの返事すらも確信犯的に遅い(正直めんどくさい)ので、私は周囲の一部から顰蹙(?)を買っているのを自覚しております。
ただ、最も大きな理由は、流行りものに飛びついたり、行列に並んだりするのが恥ずかしいからかもしれません。
ガキの頃から、キン肉マン消しゴムやビックリマンシール集めなどに興じる子どもたちに対して、常に距離を置いていました(そのくせ、郵便切手や学習漫画は集めてましたけど)。
パソコン通信やインターネットも、話題になってから約5年ほど様子を見て始めました。iフォンやiパッドどころか、iポッドすら所有してません。
別に深い理由はありませんで、もし、流行に飛びつけば、その流行の作り手たちに、してやられた感じ、大げさに言えば敗北感をおぼえるからでしょうか。
むしろ、自分が世間様の流行をつくる側に回りたいと、常に強く願って、どうすればいいのかと足掻いています。……非常に難しいですけどね。
もちろん、ツイッターを楽しむ行為を否定しているわけではありません。 単に私が柔軟性に欠けているだけでして。
>たいちょ
あんまり公共の場に余計なこと書かんでくれるかね(笑) って、まぁいいか。
あの子も、だまされた自分を責めて追い込んで辛いみたいだし。
とにかく性格がピュアすぎて困ったもんだけど、今後は同じ目に二度と遭わんよう、さすがに気をつけるだろう。
投稿: みそしる | 2010年7月12日 (月) 08:31
なるほど。
丁寧な御返答ありがとうございます。
これからもこのブログ記事や著書を楽しみにしております!
投稿: daida2010 | 2010年7月15日 (木) 02:32