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2010年12月 7日 (火)

これだけ証拠が少なくても、裁判員は死刑を出せるか? 判決まであと3日

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((鹿児島老夫婦強盗殺人裁判 関連記事))
 桜島の夜明けでゴワス (2010/11/02)

 
 

>>> 否認被告に死刑求刑、裁判員3週間の重い評議へ

 裁判員の目の前で「絶対にやってない」と訴え続けた被告に、検察側が求めたのは死刑だった。17日に鹿児島地裁で結審した高齢夫婦殺害事件の裁判員裁判。重い判断を迫られる6人の市民たちは、12月10日の判決に向けて長く厳しい評議に入った。

 遺族の意見陳述には、蔵ノ下忠さん(当時91歳)と妻ハツエさん(同87歳)の4人の子ども全員が参加。「2人を殺してまで奪う物がありましたか」。強盗殺人罪などに問われた白浜政広被告(71)=写真=の前に立った長女(65)は、怒りで声を震わせた。忠さんが、育てた野菜などを子どもたちに渡すのを楽しみにしていたなどと語り、モニターに麦わら帽子姿で笑顔を見せる忠さんの写真が映し出された。

 三男(60)は裁判員に向かって「死刑をためらうかもしれないが、遺族の心の整理のためにも、死刑にすべき犯人は死刑にするしかない」と強い口調で述べた。

 続く論告で、検察官は「2人の遺体があった和室を、現場検証で見たときの状況を思い出してほしい。その光景は冷静に見られないほど残虐だったはず」などと裁判員に語りかけた。

 弁護側は最終弁論で、検察の立証に対する疑問点を書いた紙をホワイトボードに次々に張り出し、「ずさんな捜査で分からないことだらけ」と強調。「白浜さんの命がかかっている。納得するまで話し合い、一点の曇りもない結論を出してほしい」と呼びかけた。

 白浜被告は遺族の意見陳述にも表情を変えず、死刑求刑の瞬間も動揺した様子はなかった。最終意見陳述では「痛ましい被害に遭われたご夫婦には、一人の人間として心からご冥福をお祈りします」と述べ、「私のぬれぎぬを晴らし、苦しみを取り除いていただきたい」と訴えた。

 公判中、裁判員たちは硬い表情を崩さなかった。死刑求刑の際には、身を乗り出して白浜被告の方をのぞき込む人も。10日間の審理で、裁判員が裁判 官に話しかけ、裁判官が代わりに証人や被告に質問するような場面は度々見られた。ただし、裁判員が直接質問することは最後までなかった。 (2010年11月18日  読売新聞)


 
 

 先月2日から17日まで、鹿児島の現地で、全10回の審理のうち、傍聴券を入手できた6回、傍聴してきました。

 「絶対にやっていません」と淀みない口調で主張する被告人に対し、検察側が死刑を求刑した決め手としているのは、事件現場に残されていた指紋・掌紋・DNA。

 これだけ科学的な有罪証拠が揃っていて、しかも事件当日(2009年6月18日)に被告人の姿を見た人は誰もいないという事実があります。

 被告人は「パチンコでお金を使い果たし、クルマのガソリンもなく、居候していた姉とも顔を合わせづらいので、鹿児島市内を一日中散歩していた」と供述し、被告人質問では歩いたルートも地図で示しました。

 まぁ…… お金が無くて行くところもないので、急に散歩するっていう判断は自由ですが、こんなもんがアリバイといえないのは明らかです。

 また、7年前にコンビニ強盗の前科まであるところをみると、「こりゃ、やっぱり、この人がやっとるんじゃないか?」「ウソつきまくっとるんじゃないか?」と思えてきます。

 
 

 しかし、

 裏を返せば、指紋・掌紋・DNA以外で、被告人と事件を結びつける物的証拠がまるで無いのです。

 

【目撃者がいない】

 現場周辺は整備された道路が通っており、新興住宅地やアパートもあります。しかも、事件発生推定時刻の昨年6月18日(木)夜8時前後は、道路工事に伴う交通整理が行われ、作業員や警備員もいたそうです。

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 しかし、被告人らしき人物の目撃証言は皆無。 それどころか、窓ガラスが突き破られた音を聞いた人もいません。
 唯一の目撃証言は、夜11時ごろ、地元民しかわからない裏道を、殺害された老夫婦の次男らしき人物が歩いていて、クルマですれ違ったというもの。 ちなみに、その次男は法廷で「その夜は家で寝ていた」と述べました。

 

【金品が手つかずのまま】

 家人をすべて殺害しているんですから、本当に物取り目的なら、ゆっくり物色できるはずです。しかし、金庫には被告人の指紋どころか、いじった形跡すらありません。そのほか、整理ダンスなどに、現金が計10万円以上あったのに、まったく無くなっていないそうです。特に台所にはテーブルの上に小銭が4000円ほど、箱に置かれていたのに手を付けていないのです。本当に押し込み強盗なのでしょうか?

 

【被告人は、そんなに金に困っていなかった】

 たしかに、仕事が見つからないのに、2009年6月に支給された年金を、パチンコや飲み屋で3日で使い果たすなど、被告人の生活にはだらしない面があったようで、強盗の動機があったようにもみえますが、だからといって、今回の強盗殺人に結びつけるのは早計です。
 被告人は姉夫婦の家に居候していて、とりあえず衣食住には困らない生活をしていました。実際、預金残高が3桁(858円)の状態で、1カ月以上過ごした記録もあります。
 前科のコンビニ強盗は、消費者金融5社に返済を迫られて、追い込まれての犯行だったようですが、当時は消費者金融からの借り入れはなく、年金を担保にしての借り入れがあったのみで、激しい返済請求はありませんでした。

 

【逮捕当初から、一貫して否認している】

 被告人は逮捕された初日こそ黙秘していましたが、それからは一貫して否認を続けています。供述内容にもブレがほとんど無いようです。

 

【被告人は、被害者夫婦と面識がない】

 被害者宅の裏には山があって、その中腹に神社があり、家屋や庭を見渡せる位置にあります。被告人はその神社に少なくとも一度行ったことがある事実はあるようです。
 検察官は、神社から被害者宅を見下ろして、老夫婦しか住んでいなかったことを把握していたと主張しますが、遠くから眺めただけで、そこまで詳細な情報を読み取ることは可能でしょうか。

↓実際の風景 (ズーム無し)
↓中央が事件現場となった被害者宅の母屋
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【面識がないのに、殺害態様が残忍すぎる】

 被告人は、被害者夫婦や遺族のことをまったく知りません。なのに、被害者の老夫婦は、その家の庭にあったスコップで、計150回以上も殴りつけられたとみられます。ご主人のほうは部屋で寝ていたところを襲われたそうですが、壁じゅうに血痕が線状に残っており、犯人はスコップを勢いよく振り回したと推測されます。布団を持ち上げると、おびただしい量の血液が床にしたたるほどだったといいます。照明の蛍光灯も激しく割られていました。
 被害者夫婦に対して、特別な恨みがあった者の犯行と考えるほうが自然ではないでしょうか。

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【なのに、凶器のスコップから指紋やDNAが出ていない】

 検察官は、スコップが古く、表面が錆び付いていてザラザラしており、指紋が非常に付きにくい状況だったと主張します。また、鹿児島県警の指掌紋主任鑑定官は、「凶器には、かえって指紋が付きにくいもの。人の身体に勢いよくぶつけることで、握った部分が動くので」とも証言しています。
 これに対し、主任弁護人は最終弁論で「バットを150回も素振りしたら、皮膚がこすれたり、まめが出来て潰れたりするだろう。スコップに犯人のDNAぐらい残っていてもいいのではないか」と主張しました。ちなみに、凶器として使われたスコップの重さは約1・6キロ。一般的なバットよりも重いですね。

 

【前科のコンビニ強盗とは、犯行態様がだいぶ異なる】

 被告人の前科であるコンビニ強盗致傷は、灯油入りのお手製の火炎びんを持ちこんで、店員にやけどを負わせたというもの。結局お金が取れなかった点は似ていますが、今回のようなまがまがしい暴力は手段として用いられていません。
 火炎びんにしても、投げつけるでもなく、最終的にはコンビニの床に立てた状態で置いて、現場から逃走しました。しかし、店員に追いかけられ、現行犯逮捕されています。当時は軍手も着用していましたから火炎びんなどに指紋も付着しません(ただし、被告人は軍手をはめていた理由について「火炎びんが熱くなるんじゃないかと思い、仕事で使っていたクルマの中にたまたまあったのを使った」と供述していますが)。
 今回の強盗殺人事件のあった6月18日の直前5日間ほど、被告人は行方をくらませています。しかし、その翌日を境に、被告人は姉の家に戻ってきて、年金を使い込んでしまったことを謝罪し、同居を再開しました。そのまま逃亡を図ろうと思えば逃げられたのに、です。
 この「逃亡を図っていない点」は「強盗に失敗したから、お金に困って姉を頼った」と考えることもできますので、検察の主張を崩すまではいきませんが、そもそも強盗に失敗する要素があったのかどうか不明です。

 

【指紋・掌紋の発見場所が偏っている】

 犯人の侵入口(だと検察側がみる)「掃き出し窓」のガラス破片に指紋1点。整理ダンスの引き出し面に左右の掌紋5点。その引き出しに入っていた契約書封筒に掌紋1点。整理タンス下に散らかっていたメガネ店のチラシなどに指紋が計4点。以上11点が被告人のものと一致しています。
 しかし、犯罪現場はたくさんの部屋がある立派な民家なのに、それ以外に被告人の指紋や掌紋が残っていないというのは、痕跡として少なすぎないでしょうか。整理ダンス周辺だけに、11点中10点が集中しているのも不自然です。しかも、チラシや紙袋などメガネ店関連品4つに、被告人の左手人差し指の指紋が1つずつ付いているのも奇妙です。

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【被告人の指掌紋ばかり多い】

 現場から発見された被告人の指掌紋は、判別できるものだけで11点。その一方、現場を住居として長年住んでいた被害者妻の指紋は10点、夫の指紋は2点しか発見されていません。

 

【ガラス片の指紋の不自然さ】

 スコップで突き破られた掃き出し窓のガラス破片のうち、大きめの2つは、窓のそばの壁に丁寧に立てかけられていました。法廷では便宜上、それぞれ「四角ガラス片」「三角ガラス片」と呼ばれていましたが、三角ガラス片にのみ、表面を指が滑ったような指紋が1つ残っていました。それぞれ1枚ずつ運んだのであれば、四角ガラス片にも指紋が付くはずですので、2つ同時に運んだのでしょう。だとすると、2つ合計で約1.6キロの重さがありますので、運ぶのに両手を使ったのではないかと思われます。だとすると、左右の手に同じ重力がかかるわけですから、指紋も2つ以上付いていたほうが自然です。

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【被告人のDNAが見つかったのは、細胞片1つだけ】

 現場から見つかった細胞片のうち、DNAが検出されたのは886点。そのうち、被告人のDNAと一致したとされるのは1点だけです。スコップで突き破られた掃き出し窓の網戸の破れて尖ったところに引っかかっていた皮膚片だそうです。検察側は、その網戸の破れ目から手を突っ込んで、窓のクレセント錠を開けようとしたときに付いたと主張します。
 弁護人は、「網戸の破れ目に付くくらいなら、もっと鋭く尖ったガラス片にも、細胞片が付いていてしかるべきではないか」と主張します。

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【被告人の履いていた靴の足跡が見つかっていない】

 現場室内で見つかった、いくつかの足跡は、鹿児島市内でも普通に売られている安全靴と一致しました。被告人が普段履いていたのは、ニューバランスのスニーカーですが、その足跡は現場で見つかっていません。被告人は内装やリフォームの仕事をしていましたが、安全靴は一切使わないそうです。唯一履いたのが、東京で工事現場の仕事をしていたときだそう。

 もちろん、「事件が大々的に報道されたのを見て、証拠隠滅のために捨てた」と考えることもできますので、有罪を崩す決め手としては弱いのも確かです。
 ただ、弁護人は最終弁論で「現場の庭では足跡が40個も見つかりましたが、そのうち、安全靴の足跡はひとつもない、これも不思議です」と主張しています。たしかに不思議です。

 

【被告人の関連品に痕跡なし】

 被告人のクルマの中には、血液も蛍光灯ガラスのカケラも見つかっていません。わずかに蛍光反応はあったみたいですが、本件との結びつきは不明です。
 被告人の衣服や靴にも血液反応がみられませんでした。
 検察官は、「犯行時の衣服は捨てた」と主張しています。たしかにそれはありうるでしょう。

 

【警察の証拠集めがズサン】

 最もよくわからないのは、現場から見つかった状態での指紋や細胞片が、写真で残されていない点です。整理ダンスから採取したのなら、そのプロセスを写真撮影する。網戸から見つかった皮膚片なら、その付着状態を撮影する。これをやらなければ、その指紋や細胞片が本当に事件現場から採取されたものだという証拠にはなりません。

 また、皮膚片から採取したDNA溶液を全量消費しており、当時と同じ状況での再鑑定が不可能な状態にあります。これは犯罪捜査規範186条に違反します。足利事件のDNA鑑定と同じ失態を何度繰り返す気なのでしょうか。
犯罪捜査規範 第186条(再鑑識のための考慮)
 血液、精液、だ液、臓器、毛髪、薬品、爆発物等の鑑識に当たつては、なるべくその全部を用いることなく一部をもつて行い、残部は保存しておく等再鑑識のための考慮を払わなければならない。

 DNA鑑定が「6月22日終了」と書かれたDNA鑑定書の作成日付は、なぜか「7月10日」となっています。被告人の逮捕後ですね。どうして鑑定書作成をこんなに先延ばししたのか疑問です。「6月22日」という鑑定終了日は虚偽ではないか、被告人の逮捕後、細胞採取後にDNA鑑定したのでは?という疑問すら湧きます。 さすがに決めつけることはできませんが。

 DNA鑑定データ(エレクトロフェログラム)は、パソコンを介して出力されますが、その日付データは、パソコンの内蔵時計と連動しているので、「変更することは可能」と、DNA鑑定人自身が法廷で証言しました。

 現場には、警察官の足跡が7つ、鑑識官が残したと見られる指紋様の払拭痕が3つ、台所の床などにはチョークなどの線が残っていて、実況見分時の現場保存もズサンです。

 弁護人は最終弁論で「指紋が被告人のものと一致したということで安心し、ズサンな捜査しかしなかったのではないか」と指摘しています。

 

<以上より>
 弁護団は「指紋やDNA鑑定の捏造の可能性」「足跡などの偽装工作の可能性」を指摘しています。 ただし、真犯人が捏造したのか、それとも警察が捏造したのかは、あえて特定を避けました。

 これを検察側は「荒唐無稽な主張だ」と一蹴していますが、果たして荒唐無稽とまで言い切れるものかどうか?

 特にDNAは「被告人から採取した唾液をとって塗りつければいい」ので、目に見える指紋や掌紋よりも偽造が簡単だと、弁護側は主張します。 また、警察で新たに開発された指紋採取道具「JPシート」を使えば、採取した指紋を別の場所へ転写することも、「可能かどうかと聞かれれば可能」だと、県警の指掌紋主任鑑定官が証言しています。

 たしかに、足利事件と違って、被疑者が長い間見つからずに迷宮入りしていたわけではないので、捜査機関の側にインチキ有罪証拠を作り上げる動機が薄いのも確かですが……。

 やっぱりよくわかりません。

 

有罪か無罪か、よくわからない場合は、無罪判決を出す。 これが「推定無罪」という刑事裁判の基本的ルールです。

 

 先月、2週間にわたって裁判を傍聴し続けたので、本当は細かい情報を挙げようと思えば、まだまだ盛りだくさんあるのですが、キリがないのでこの辺りにさせていただきます。

 皆さんも、金曜日に示される判決に注目していただきたいと思いますね。

 「無罪を出すべきだ」と積極的に言い張るつもりはありませんが、「この程度の証拠しかないのに、有罪にしちゃいけない」とは思っています。

 では、また鹿児島へ行ってきます!

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コメント

無罪でしたね

投稿: | 2010年12月10日 (金) 23:52

DNAも一致、前科もあり嘘をついている被告を無罪にしたことに納得できなくて色々検索していたら、こちらに辿り着きました。
とても詳しい経緯の説明で、よくわかりました。
ありがとうございます。
確かに不自然な点が沢山ありますね!
でも被告も変だし...
モヤモヤしてます。
被害者家族の立場なら、たまったものではないですね。

投稿: モモ | 2010年12月11日 (土) 07:09

無罪でよかったと思いました。ただ「被害者の家に行ったことは一度もない」という主張は嘘と判断されましたね。私も被告は嘘をついていると思います。無罪が確定したら本当のことを話してほしいものです。

投稿: きたひろさとう | 2010年12月11日 (土) 07:49

指紋以上に信用できる証拠が世の中にあるか馬鹿もん、しかもその上にDNAである、
もしこれが警察の捏造というなら、もっとハッキリする捏造をするだろう、DNAでも髪の毛を捨てるだろう。幾らでも時間と採取ができるのである。しかも逮捕が7月10日だろ馬鹿もんもし偽装するなら
そんなに泳がすか考えろ、犯人が捕まらない分からないならもっと遅くなる、
だいたい考えても分かるだろう、90歳と84歳の老人怨恨は、殆ど家族、親戚になる、なのに何故
赤の他人にする必要が有る、幾ら冤罪でも考えられん
俺からみると完全な白浜の犯行を裏付けてる、勿論入り込んだのはガラスを割っての犯行である、車が無いから空き巣と考えて入ったのである、物色してるところを見つかってそのときガラスを除けたのである許しをこうたが警察に通報と言われ、それであの残忍な殺しになった。そして、犯行の指紋を拭きまくったが紙に残るのを忘れたのだろう。勿論ガラスも拭いたのであるが、残ったのである。勿論靴あとも残すわけが無い。
無罪であるとこのような出鱈目は言う事ができるが
しかし証拠が不自然だのというのはとんでもない話である。靴後が家から出たようなあとが無いとか密室だからとか言うのと同じである。犯人は不自然にする努力をするに決まってるだろう。金が有るのに持ち出さない、
人殺しをしたのだぞ、そんなもの目の前にあっても逃げるだろう、勿論証拠を消してだ。
勿論犯人は白浜である。家族ならば、顔に出るだろう。勿論赤の他人を犯人に仕立てられるわけが無い。
昨日のインタビューでこいつは犯人であると顔に書いてある。

投稿: 正義の者 | 2010年12月11日 (土) 08:04

日本人は朝鮮人の持つ残忍性について無知すぎる。
半島人や朝鮮系日本人は、自分より弱い者には、想像を絶する残虐性を発揮するものである。
だからこの被告は、コンビニ強盗の時と違って、弱い老人、恐らく恐怖で命乞いをする老夫婦に鬼畜の所業をしたに違いない。
だいたい強盗に対して未遂だからと数年で娑婆に出てこれるのがまずおかしい。
支那人、朝鮮人には、特別な極刑で望むべきだ。
彼らは、近代人でも、法治国家の人間ではないのだから。

投稿: | 2010年12月11日 (土) 12:31

>モモさま
ご訪問、そしてお礼の言葉、ありがとうございます。
モヤモヤが取れないのは仕方ありません。コレを書いている私自身もモヤモヤしているからです。かといって、「自分は今までの人生で、怪しげな行動を一切とっていないか?」と自問自答してみれば、答えはNoですので、被告人の行動や生活状況の怪しさだけでは絶対に犯人視の根拠にできません。

>きたひろさとうさま
どうもありがとうございます。内心「どうせ情況証拠の積み重ねという理屈で極刑だろう」と思っていましたので、理屈通りに無罪が出たのは驚きました。もっと驚いたのは、被告人がウソを付いていたと認定したことです。つまり「殺害とは別の機会に侵入した可能性」を指摘したことです。

この説は、かなり前からある専門家の方が水面下で唱えていたのですが、これって「盗みに入った家が、その後たまたま殺害現場になった」あるいは「盗みに入った家がたまたま殺害現場だった」ということですよね。
白浜さんが空き巣の常習犯なら、そういう可能性はまったくゼロではないものの、偶然性が高すぎてそれこそ荒唐無稽だろうと思っていました。

でも、ある人物(たとえば殺害犯人?)が陰で手を引いて、作為的に白浜さんを被害者夫妻の民家へと導いたとすれば……、まぁ偶然性は排除されますが、なんだか小説っぽくて現実味が薄いですよね。相当緻密に暗躍する裏組織があれば別ですが。

白浜さんの携帯電話は、電話帳などが削除されていたそうですが、何者かとの通話記録が残っているという話は、被告人質問で出ていました。白浜さんの回答によると、電話帳などを削除したのは「お金が無いので解約しようと思ったから」だそうで、携帯ショップで安価なコースがあるのを聞いて、解約をやめたのだそうです。


>正義の者さま
なんだか一方的にお叱りを受けてしまいましたが、指紋は貴殿が想像していらっしゃるほど、ずば抜けて信用度の高い証拠ではありませんし、しかも現場にいたことを推定する間接証拠でしかありません。それにガラス片や整理ダンスに付着した指紋が、殺害行為の証拠になるわけではありません。

たとえば、店のレジに指紋が付いていたとして、盗犯として逮捕されたある男性がいましたが、過去にレジ工場での勤務歴があり、その指紋はレジ作成作業中に付いたものとみられたため、誤認逮捕として扱われた例もあります。

また、白浜さんの逮捕は昨年6月29日、DNA採取は翌30日です。通報されようとしたから惨殺したという説をお唱えですが、被害者宅の電話線は抜かれていました。殺す動機としては薄いと考えます。それ以降の熱意のこもったご主張も興味深く読ませていただきました。

投稿: みそしる | 2010年12月13日 (月) 00:00

無罪判決に注目が集まっていますが、被告が無罪であれば一体真犯人は誰なのでしょうか?

これは推理小説でも警察小説でもなく、実際に起こった事件なのです。

被害者は150回以上も殴られています。きっと、一発では死に至っていないと思います。

殴られる痛さと意識が徐々に遠のく中での死に対する恐怖。御老人の今際の時を考えると筆舌に尽くしがたい状況だったとことでしょう。

昭和初期から戦争を体験し、混沌とする日本を生き抜いてきた私たちの大先輩に対する残忍な行為は、他人ながら犯人に許し難い感情を抱く人も多いと思います。

警察や検察の面子などと言わずに、総力を結集して真犯人を捕まえ、厳罰に処して欲しいものです。

その結果、無罪となった被告の方への真の潔白と真の謝罪へとつながるのではないでしょうか?

真相は“神のみぞ知る”で終わらせるにはあまりにも残忍で悲しい事件ではないでしょうか。

投稿: にしざわ | 2010年12月14日 (火) 19:15

>にしざわさま

義憤に駆られるお気持ちは、とてもよくわかります。慈悲の欠片もなく人間の尊厳を踏みにじる惨い事件が現に起きているにもかかわらず、誰も罰せられずに有耶無耶にされ、真犯人がどこかで笑っていることを考えると、やるせない感情が湧いてきます。

当然、本件がフィクションでないことも承知しております。鹿児島の裁判所や事件現場周辺にも足を運んでいるわけですし。

ただし、まだ検察側が控訴するかどうか、対応を決めかねている段階ですので、無罪は確定していません。上の裁判所(裁判員無し)で、白浜さんに逆転有罪が言いわたされる可能性もまだ残っています。

一方、ここには書けませんが、本件の真犯人の可能性について、ある無視できない仮説もあります。また、富山の氷見事件のように、真犯人が自ら名乗り出る望みも捨ててはなりません。

にしざわさんがおっしゃるとおり、鹿児島の警察や検察には、たとえ無罪が確定しようとメンツなど気にせず、決して諦めずに粘り強く、同時に決して慌てず慎重に捜査を続けてほしいものです。

投稿: みそしる | 2010年12月14日 (火) 19:53

警察が指紋を捏造したとは思えないですね。捏造するなら凶器にも付けておくはずですから。何故指紋や掌紋が残っていたか、よくわからないです。

投稿: おにぎり | 2010年12月15日 (水) 12:51

>おにぎりさま

コメントありがとうございます。
おっしゃるとおりで、捏造なら凶器のスコップに真っ先に指紋を転写しようと考えそうですが、スコップの表面がサビだらけで、転写しようとしても転写できずにあきらめた、と考えることも一応可能です。

それに、科警研の推進する捜査方針を知ってか知らずか、当時の鹿児島県警は指紋の現場付着状況について、なぜか写真を撮っていません。仮に警察による指紋捏造なら「この指紋はスコップに付いていた」とウソを言い張って有罪証拠をゴリ押しすることもできたはずですよね。実際はそうでないため、そこに注目すると、警察による捏造の線は薄いようにも思えます。

弁護人は被告人の言い分に沿って動くのが大原則ですので、被告人が「その家に行ったことがない」と言う以上、それに沿う弁護方針を組み立てなければなりません。

行ったことがない場所に指紋がある、ならば「捏造」ではないか。被告人には前科があって指掌紋の記録が警察に残っているし、被告人の日用品や愛車などに付着した指紋を転写することも、あり得ない話ではない、というわけですね。

そもそも、窓ガラスの破片に指紋が残っているのに、どうして窓サッシやクレセント錠に指紋がないのか。掃き出し窓を解錠して動かしたときは手袋をしていて、ガラス破片を運ぶときには手袋を外したのか。 普通、そんな意味不明なことしませんよね。

じゃあ、ガラス破片の指紋は捏造か?

だとすると、わざわざ薬指が滑り動いたような指紋を捏造したのか。捏造にしては細工が凝りすぎではないでしょうか。

それに、被告人による家宅侵入強盗のしわざに見せかける捏造ならば、侵入口の窓サッシやクレセント錠、そして金庫にもペタペタ指紋を貼り付けたっていいわけです。それが無い。

だから、捏造だと考えても捏造でないと考えても、両方不自然なんですよね。本当に弱ります。

投稿: みそしる | 2010年12月15日 (水) 19:29

>この説は、かなり前からある専門家の方が水面下で唱えていたのですが、これって「盗みに入った家が、その後たまたま殺害現場になった」あるいは「盗みに入った家がたまたま殺害現場だった」ということですよね。
鶴見事件もそんな感じだったな。物取りか怨恨かという死刑求刑事件。鶴見事件もジャッジメントがこのメンバーだったら、被疑者は殺人罪で無罪になってただろうね(窃盗では有罪でしょうが)。

投稿: sss | 2010年12月15日 (水) 23:39

>sssさま

鶴見事件、不勉強ゆえ存じませんでしたが、こんな出来事もあるんですね。事件現場から現金を盗んでいるとすれば、もちろん自業自得ではありますが、それなら窃盗罪で裁かれるべきで、強盗殺人罪で裁かれる筋合いはありません。
http://homepage2.nifty.com/sobanokai/soba0210.html

惨殺するほどの怨恨がみられない点で、鹿児島の本件と似ていますが、鶴見事件の被告人は、いちおう被害者と面識がある事例のようですね。

仮に、今回の鹿児島地裁の認定どおり、被告人が現場に行ったことがあるとして、見ず知らずの人の殺害現場へ、たまたま侵入してしまった可能性にどれだけ賭けていいだろうかと……。

投稿: みそしる | 2010年12月16日 (木) 00:10

ググッて来ました。大変興味がある事件ですが、ニュースからの情報ではわからないことが多くあり、大変興味深く読ませていただきました。奇妙な点が多い印象ですが、これから自分なりに推理してみようと思います。
真犯人は許しがたいですし、かといって一方的に決め付けるのも良くないので複雑な気持ちです。

投稿: yusaku | 2010年12月24日 (金) 05:23

すいません。追記させていただきます。
犯人は残虐である一方、大胆で落ち着いているという印象があります。スコップでガラスを割って進入しそれをそのまま凶器として使っていることや、一度殺害場所とは離れているテーブルに、殺し方とは一変して丁寧に立てかけている点です。
精神の強さと凶悪性を持った人間の犯行ではないでしょうか。これは推測ですが、強盗目的で進入し、もみ合い、口論の末、激高し被害者を殺害し、それで気は治まり当初の目的であった現金をあさって、思うような大金はなかったか(1000万とかの大金のある可能性のある家だった)、また恐怖心から10万程度の現金を持ち去ることを拒み(死者の恨みの恐怖心や、罪悪感、被害者とのもみ合いで発生したプライドの保護意識などが考えられるか)早く逃亡したいという意識に狩られ、もしくはたんすを探索した時点でまとまった現金を発見したかして逃亡した。というケースもあり。個人的には初めから恨み目的ではない気がします。スコップの立てかけはそれを物語っていると思います。
以上類推か妄想でした。自分は人間の行動を捉えるような事が仕事ですし好きな事でもあるので申し上げました。

投稿: yusaku | 2010年12月24日 (金) 06:54

>yusakuさま

ご訪問、そして貴重なご意見をたまわりまして、ありがとうございます。

民家への押し込み強盗が、90歳前後のお年寄りの反抗を抑圧するためだけに、おふたり合計して150回もスコップで殴りつけることもないわけで、これは怨恨を晴らすための凶行だと考えるのが「市民感覚」なのかもしれません。

しかし、yusakuさんの推理のとおり、殺人という異常行動をしている最中の人間心理は、われわれの思い込みでは計り知れないものがあるかもしれませんね。

たしかに、スコップを台所のテーブルに立てかけておくのは不自然で、その点は弁護人も指摘していました。「いかにもこれ見よがし。捨てればいいじゃないか」と。

かといって、スコップに残っているのは、凶行の犠牲となったご夫婦の血痕ぐらいで、白浜さんの痕跡はないのです。

もし、真犯人が別にいて、白浜さんに罪をなすりつける目的があったとすれば、スコップをこれ見よがしに現場に置いた理由もよくわからなくなります。本人はそこまで深く考える余裕も無かったのかもしれませんが(単純に重たくてジャマだったから?)

本件は、一昨日、検察側が控訴したので、無罪は確定せず、まだ裁判が続くことになりました。

投稿: みそしる | 2010年12月24日 (金) 10:43

Dear Nagamine (Misoshiru)-San:

Many thanks for your detailed analysis of this case (Shirohama, not guilty).

I live in Australia for more than two decades, and here we have no capital punishment ("Shikei"), because we ought to save the life of many defendants who were "wrongly" sentenced.

In my opinion, "Shikei" should be abolished in Japan, too.

鹿児島の老夫婦殺人事件で、「死刑」を求刑されていた白浜被告が「無罪」の判決を受けたのは、一応妥当である、と私は考えている。 ただし、このケースの実体はかなり複雑だという印象も受ける。つまり、殺人を実際に犯した真犯人(殺人犯)と、(無罪になった)白浜被告との間に、一種の「すれ違い」が、事件当時、殺人現場近くであった可能性があるからだ。

被告(大工)は盗み(あるいは未遂)の前科(つまり、「盗癖」)がある。 従って、たまたま盗み(コソ泥)に入った
現場(異様に静まりかえった家)で、老夫婦が惨殺されているのを発見して、びっくり仰天して、何も盗まずに逃走したという可能性も大いに残されている。 この場合、白浜被告に対する罪状は、「家宅侵入」罪であろう。 「死刑」は明らかに重過ぎる! 

この事件が「迷宮入り」する前に、ぜひ名探偵「シャーロック・ホームズ」のお出ましが必要だ。。。 事件は(短絡気味の)地元の警察の手には負えそうもないからだ。

投稿: ワトソン | 2011年1月 8日 (土) 04:58

>ワトソンさま

どうもありがとうございます。コメントが遅れてすみません。

タンスに指紋があったが、凶器に指紋がない、そして現金が盗まれず残されている点を、ひとまず矛盾なく説明するには「侵入した家がたまたま殺害現場だった」という仮説が一番てっとりばやいのは確かですね。

説明に都合がいい仮説があると、飛びつきたくなる気持ちは、私自身にもあって、その気持ちはとてもよく理解できるんですが、ただ、コンビニ強盗の前科1犯をもって「盗癖あり」とみるべきかどうかは難しいところですね……。

とはいえ、ご指摘のような流れが背景にあった可能性も、決して否定してはならないと思います。たまたまでなく、何者かが意図的に殺人現場へ誘導した、との説も含めて。

控訴審の行方に注目したいと思います。


投稿: みそしる | 2011年1月11日 (火) 23:21

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