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2011年9月20日 (火)

震災復興は、目に見えるか? ~ 宮城県石巻市 3ヵ月後と半年後の比較

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 約2万人といわれる東日本大震災の犠牲者・行方不明者のうち、石巻市のそれが、全体の約4分の1を占めているようです。

 大震災に付け込む犯罪の裁判を傍聴取材するため、私はたびたび石巻を訪れていますが、この街で今立っている場所は、半年前、深さ10メートルを超えた、恐るべき量の海水が押し寄せ、渦巻いていたんだと想像すると、胸が縮んで痛みます。

 身動きがとれない。息苦しい。だが、そんな生命の危機に懸命に抗いながら、なんとかして助かり、家族や仲間の顔をもう一度見たかったことでしょう。

 しかし、冷たい潮流に呑まれながら無念の最期を迎えてしまった多くの人々の犠牲を無駄にせず、津波被害からの復興、さらには創造的発展へ向けて、少しずつ確実に動き出しています。

 そこで、石巻の津波被災地(日本製紙周辺)において、ほぼ同じ場所の「3か月後」と「半年後」を比較してみます。

 ただ、きっちり同じ場所を撮影するように、過去の写真と比べて、位置や角度などを照らし合わせるような作業はまったくやっておりません。完全に目分量。

 そのあたりは、復興に一定のめどがついた数年後あたりに、まとめてキッチリやっていこうと思います。

 なお、「3か月後」は今年6月16日、「半年後」は、今年9月15日の時点です。

 

 

■ 金融機関ATM

<3か月後>
20110616102515

<半年後>
20110915115010

 

 

■ 日本製紙 敷地東側

<3か月後>
20110616120456

<半年後>
20110915111758

 

 

■ 日本製紙 南東側

<3か月後>
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20110616122438
 
20110616121814

 

<半年後>

20110915112650

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■ 日本製紙 引き込み線路

<3か月後>
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20110616103141

 

<半年後>
20110915115312
 

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■ 住宅地(石巻市南光町)

<3か月後>
20110616130035

20110616100456

20110616125625

<半年後>
20110915110557

20110915111433

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■ 住宅地(石巻市門脇町から南東方向)

<3か月後>
20110616120627

 
20110616121335

<半年後>
20110915111854

20110915111948

 

■ そのほか、復興の兆候

<3か月後>
20110616102022

20110616113448


20110616171825


<半年後>

20110915110958

20110915112252

20110915115756

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 震災被害からの復興活動に携わる、すべての方々に感謝し、ねぎらいの言葉を申し上げます。 お疲れ様です! どうも有り難うございます。

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2011年9月10日 (土)

法律本がカワイくって、何か問題でも?

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 いやぁ~、できあがりました。 去年の秋から企画が動き出して、ようやく完成にこぎつけた最新刊です。

 書名は『恋の六法全書』

 これは版元である阪急コミュニケーションズさんサイドの案で、私は最初、いまいちかなと感じたのです。

 が、周囲の女性陣に細々と聞いてみたところ、かなりの高評価を得たため、あわてて快く採用させていただきました。

 ご覧のとおり、表紙にはハートやフローラル柄があしらわれております。 すなわち、メインターゲットは若年層の女性に据えております。

 もちろん、男性が読んでも楽しめる内容になっているはずですが、レジに持っていくのは、ある意味エロ本を買うより恥ずかしいと思う方も多いでしょうね。

 男性の皆さん、よかったですなあ。 今の時代はネットがあって。

 

 ちなみに、この『恋の六法全書』。 現段階で形になっているのは表紙と帯だけで、中身はまだ製本されていないので、私も未確認です。 あと10日くらいかかるらしいですが。

 
 

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 表紙をくるんでみたのは、おととしに刊行しました拙著でした。すみません。

 

 サブタイトルは、「ガールズトークは罪ですか?」としました。

 いわゆる“女子会”で、恋人や男友達に対する愚痴や不満などをぶちまけた場合、名誉毀損という犯罪・不法行為になるかどうか……? という話を最終章で行っていますので、そこをピックアップ。

 

 各章のラインナップは次のとおりです。

 < もくじ >

第1条 同棲恋人との別れ、部屋から何を持ち出せるか
第2条 デート中のキスって、公然わいせつ?
第3条 浮気チェックで、彼氏のケータイ、ノゾキ見る
第4条 合コンの、ウソつき男に気をつけるべし
第5条 1個3000円のLED電球、ありがた迷惑な交換
第6条 ネットで知り合ってデートの約束、すっぽかしは違法?
第7条 好きだから「束縛」 ……どこまで許されるか
第8条 ドライブデートでは、置き去りに注意
第9条 ガールズトークは“罪”ですか?

 

 『恋の六法全書』の、もうひとつの特徴は、物語仕立てという点。

 これが慣れない書き仕事で本当に苦心しました。 編集さんからの指示にもとづき、そして自己判断により、何回書き直したか数知れず。

 まぁ、「法律本にコントを混ぜたい」という言いだしっぺは私自身なんですけれども…。

 

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 物語の舞台は、地方都市のレトロな喫茶店 「純喫茶ふたば」。

 おしゃれなコーヒーショップの勢いに押されて、経営破たんを迎え、ついに最期の営業日を迎えたのである。

 そんな潰れかけ喫茶店のボックス席でガールズトークを楽しんでいるのは、ミキ、アンナ、そして、ふたばの店員キョウコ。

 東京から一時帰省している介護福祉士のミキは、アクセサリーの自作とお笑いライブ鑑賞が趣味。 ネットを介して集まった同好のオフ会で知り合った男と気が合い、だんだん夢中になり始めている。

 ふたばの常連客 アンナは、夫のフミノリと間もなく結婚10周年を迎え、今夜はイタリアンレストランで食事をする予定。 しかし、フミノリが最近なぜか冷たい様子なので、気落ちしている。

 キョウコは、1年間同棲していたダイスケと別れたばかり。 ただ、新しく借りたマンションの部屋には、フミノリのスマートフォンが置き忘れてあり……?

 

 元彼への愚痴、旦那への不満、そして恋愛感のぶつけ合い……。

 3人の容赦ないガールズトークは、ぐんぐん加速して止まらない!

 それぞれの心に、何かを隠し持ちながら……。

 

 『恋の六法全書』 阪急コミュニケーションズから、今月末に刊行予定です。 どうぞよろしくお願いします!

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