冒険企画への船出! 「裁判傍聴マガジン」創刊!
きたる3月28日(金曜日)、イースト・プレス社が、かなり冒険的なものを世に送り出します。
去年の段階で企画書を拝見したかぎりでは、「はたして、こういう雑誌がビジネス的に成り立つのか?」 「まさか創刊号が休刊号になるのでは?」と、きわめて失礼な心配をしてしまいました。
その名も「裁判傍聴マガジン」!!
書名だけだと、「誰が読むの?」と、チョイ不安になりますが、き、きっと大丈夫なはず!
裁判所もれっきとしたお役所であり、平日の昼間しかオープンしてないんですよね。 つまり、平日に休みを取る一部のサービス業でもない限り、まっとうな会社員の方が裁判傍聴を行うというのは極めて難しいのであります。
なにせ、法廷を一度も傍聴をしたことがない日本人が、全体の約88%を占めるという現状がありますから。(※ナガミネの妄想アンケートより引用)
なので、読者層を「傍聴マニアの皆さん」のみに絞れば、たちまちこの企画は破綻します。 もっと広く、傍聴未経験者が目を通して「楽しい」と思っていただくのが至上命題でしょう。
ただ、そこはイースト・プレスさん、手ぬかりはありません。
裁判傍聴というニッチワールドでは知らない人のいない、おなじみの北尾トロさん、阿曽山大噴火さん、「霞っ子クラブ」のユキさんも登場されるそうです。 きっと、こういった方々の記事を読めば、読者の皆さんも、ちょっぴり傍聴した気分に浸れるのではないでしょうか。
また、映画「それでもボクはやってない」の周防正行監督や、外交官で作家の佐藤優さん、ベストセラー「反転」著者の田中森一さん、ノンフィクション作家の森達也さん、などなど! 皆さんにもおなじみの、そうそうたる顔ぶれが並びます。
これだけの人物が誌面に登場していながら、しかも、私にも書かせてくれるなんて、勇気ある会社だなぁ。 よーし、ガンバっちゃうぞ。
やっぱり、どこの誰のマネでもないこの冒険誌が、今後少しでも末長く続いていくほうがうれしいですし、長い目で見れば私にもトクがあるかなと。
面白さでしか動かない、こんな32歳児の私も、自分の損得についてクールに考えられるようになりました。 成長しました。
そんな成長したナガミネは、裁判員制度について書くようにお願いされました。
ホントのことを言うと、裁判員制度そのものに興味や関心があるわけじゃーないのです。それは先方さんにも伝えています。
たしかに「1億人の裁判員予備校」という企画を、2005年末の段階で立てたのは事実ですが、それも決して「書いてみたい!」という衝動から始まったものではなく……
日本人の誰もが重大犯罪の裁判に関与する可能性がある、という一大事です。 なので、いずれメディアで裁判員制度は大きく採り上げられ、世間さまの話題にものぼってくるのは、まず間違いないかなーという……、私にしては珍しく、需要と供給をシビアに意識し、情勢を冷静に分析した結果です。
すいません。言い過ぎました。 たまには、こういうカッコイイことも言わせてくださいな。 いちおう毛の生えそろったオトナですから。
ただ、書く側のテンションが上がらない「裁判員制度」という素材を、まな板のうえに載せたはイイものの……
さぁ困りました。 書いている側が面白いと思えないモノなのに、読む人が面白いと思ってくれるはず、と望むのは、スジ違いですよね。
どうにかして、自分のテンションを上げて調理せねば! しかし、どうサバけばいいのやら……、調理方法に困りに困った挙げ句の果てが、今回のような原稿の仕上がりです。
あいかわらず、バカなことも書いてました。 読み返した自分があきれるほど。 ラクガキかと思った。
もちろんバカは修正せず、プレーンなままお届けします。 め・し・あ・が・れ
それにしても、担当してくださった編集者の方には、いろいろな面でかなり助けられました。 「面白いモノを出したい」という情熱も伝わってきますし、どうもありがとうございます。
「裁判傍聴マガジン」うまく行くといいな~。 皆さんも店頭で見かけたら、パラパラめくってみてください。
明日あたりに、見本誌がウチに届くそうですので、届き次第、こっそり写真を載せます。
あ、そうそう、きのう東京に戻ってきましたよ。 取材先でのホテル代も出す二重生活(?)で、これだけ頻繁に自宅を空けとると、毎月家賃を払ってるのがチョイもったいなく思えてきますね。 われながらセコビッチだぜ。
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