2009年11月23日 (月)

もし、クローン人間が誕生したら?

 バタバタしていたスケジュールも、先週いっぱいの集中攻勢により、とりあえず一段落。

 きのうは友人と、カンニング竹山さんのライブ『放送禁止2009』を鑑賞。 9月の頭にチケットを取ったので、前から3列目という、業界関係者並みのイイ席をゲット。

 今年は、所属事務所サンミュージックがらみで、重大な不祥事があったものの、舞台の上の竹山さんは「アノ件」を、様々な角度からイジリ倒していまして、

 痛々しいのですが、言っている本人が腹をくくっているので、遠慮なく笑わせてもらいました。

 しかし、それ以上に自分自身の不甲斐なさなどを、執拗なまでにさらけ出し、完全に開き直ってネタに仕上げて……。

 たしかに、絶対に放送できませんね。

 この人にとっては、「格好つける」という選択肢が格好悪いものとして把握されているのかも。 それが竹山さんの人望の厚さとなって現れているのでしょう。

 でも、竹山さんは台本どおりの展開より、テレビでのアドリブ的な瞬発力で繰り出す発言のほうが、魅力を感じますけどねぇ。

 ……と書いたら、あのライブの存在意義、全否定になっちゃいますが。


 

 今、私の中で検証したいテーマに、「クローン人間をめぐっての法律問題」があります。

 世間の話題として、まったく熱くなっておらず、また冷めてもいないテーマ。

 つまり、無関心・無風のテーマですが、一時期、「ラエリアン」なる集団の言動によって、クローン人間の問題がクローズアップされたことがあります。

 もし今後、「クローン人間」という話題がホットになってしまった場合に、慌てて考えるのも、なんとも泥縄的でミジメですので、今のうちに少しずつ考えておきたいと思います。 

 クローン技術を人間に応用することは、犯罪として禁じられています。

 


ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律 第3条(禁止行為)
 何人も、人クローン胚、ヒト動物交雑胚、ヒト性融合胚又はヒト性集合胚を人又は動物の胎内に移植してはならない。

ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律 第16条(罰則)
 第3条の規定に違反した者は、10年以下の懲役若しくは1000万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。

 

 ただ、「10年以下の懲役若しくは1000万円以下の罰金」(併科あり)という罰則は、たとえば著作権法違反(映像・音楽作品の海賊版DVD販売や無断ネット配信など)と同等でして、決して重いものではないのです。

 まぁ、最高刑を極刑並みに重くしたとしても、「絶対」はありえません。

 人クローンが誕生して、自律的に生きられる状態に至った場合、社会的にどう手当てするのかを考えるのは、ムダなことではなかろうと思います。

 差別の禁止など、基本的人権を享有させるのは当然だとして、

 今までの民法は、「産んだ女性が当然に母親になり、その女性と結婚している男性は父親になる。 結婚していない男性なら、認知をなして父親になる」という大原則がありました。

 体細胞クローンが人間に応用された場合は、男女の遺伝子の交わりが不要で赤ん坊が誕生することになります。

 今まで、「子孫繁栄に関わらない」という事情もあって差別されてきた同性愛者も、子孫を残すことが可能になると……

 たとえば男性2人の遺伝子を引き継いだ子どもは、誰の親になるのか?

 母親なし、父親が2人という家族もありえます。(それはそれでアリかも)

 

 特に、人クローン規制法3条は「胎内に移植してはならない」という規制の仕方をしているため、そこに引っかかるのを避けるため、母胎以外のなんらかの装置、SF的な言い回しでは「人工子宮」のような装置を使ってクローン人間を誕生させる動機も十分です。

 人工子宮で誕生したクローン人間は、法律上誰が保護者になるのか不明になります。

 事実上、その人工子宮を管理していた科学者が世話をするのでしょうが、法律的な義務はないので、なんらかの制度構築は必要かもしれませんね。

 また、現在の法律の解釈で、胎児が人になるのは、「母体から身体が露出したか否か」が基準になります。

 民法の世界だと「全部露出」を、刑法の世界だと「一部露出」を、人として認めるキッカケとするのが通説です。

 人工子宮だと、母体そのものが関係なくなるので、基準の修正が求められるでしょうね。 もっとも、「全部露出」「一部露出」は条文に書いてあるわけではなく、あくまで解釈の学説ですから、修正は比較的柔軟に行われそうな印象。
 

 こう書きながら考えてみたら、人工子宮とクローン人間は、必ずしもセットで問題になるわけではありませんし、以上は人工子宮に固有の法律問題ともいえそうです。

 なんだか、頭がこんがらがりそうなので、とりあえず今日は問題提起だけにさせてください。

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