わたくし、ただいま岡山市内におります。
きびだんごを食べに来たというのもありますが、一番の理由は、日本裁判官ネットワークの方から「講演をしてくれないか」と打診があったからです。
http://www.j-j-n.com/
ウソみたいでしょう。 じつは本当の話なんです。 『長嶺超輝氏をお招きして,トークとディスカッション』と書いていただいてます。
12月1日、午後2時からです。 本当は土曜日の昼間に岡山入りしていれば十分なのですが、ちょっと明日、岡山地裁へ傍聴に行ってみようと企んでまして。
生まれて初めての講演が、裁判官の皆さんを前にして、というのは…… 順番を間違ってますよね。 わかっておりますよ。 私自身が痛いほど感じております。
7回落ちた司法試験挫折者が、あろうことか合格者のなかでも、さらに選ばれし方々に向けて、どのツラ下げて何を話すのか…… 決めてません。 たぶん、緊張のしっぱなしで、気づいたら、いつの間にか全てが終わってるんだろうなぁと思います。
いちおう塾講師の経験がありますので、人前で話すことは、それなりにできますが、中学生相手では「授業の構成を工夫しないと、こっちの話を聞いてくれない」という悩みがありました。
たぶん明後日は、違う悩みがおそってくるのではないでしょうか。 「あまりに真剣に話を聞いてくださるので、ウケを狙っても効かない」という悩みが。 それが一番おそろしいな。
ところで、この写真に写っているものが、何だかおわかりでしょうか。
ピンぼけ写真で失礼します。 ピンぼけだと気づいたときには、この装丁案を出版社へ送り返した後でしたので、ご勘弁ください。
まぁ、発売前の本ですので、ピンぼけぐらいでちょうどいいのかもしれません。 ミステリアスで。
「法律の本らしからぬ、明るいイメージで」とだけお願いして、あとはお任せしていたのですが、想像以上の素晴らしい出来映えに感激いたしました。
肝心の中身のほうも、本日をもって校了となり、すでに私の手からは離れております。
気になるお値段ですが、340ページぐらいあるボリュームたっぷりの本にもかかわらず、破格の1300円(+税)となっております。 なんとなく「1500円以下におさえてください」とは担当編集の方に告げてましたけど、まさかここまでとは。
「面白そう」と思ってくださった方は、どうぞ12月13日(木曜日)をお待ちください。 次回作では、どんなご感想、いかなる反応を頂戴できるのか、私も今から楽しみです。
「裁判官の爆笑お言葉集」に見向きもせず、あるいは「買うまでもない」と立ち読みで済ませていたあなた。 さて、今度の著作「サイコーですか? 最高裁!」も、レジまで持って行かずに平気でいられますかな? いざ尋常に勝負!
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(※もしかしたら、完成品とは一部異なっている箇所があるかもしれません)
■■■ はじめに
■ 間違えて報道されてしまった「次の最高裁判所長官」
■ 司法が目立たず「非民主的」なワケ
■ 日本人は、最高裁のメンバーを知らなさすぎ?
■ 最高裁判所の裁判官 15人 (2007年11月現在)
■ 私たちが、最高裁と関わり合いになるとき
■ 裁判官は独立している、けれども……
■■■ PART1 サイコーですか? 最高裁!
“憲法の番人”について、もっと知りたい
■ 広いぞ! 敷地面積1万1千坪
■ 重いぞ! 御影石1万トン
■ 最高裁が生まれたよ
■ 「居場所」に恵まれなかった最高裁メンバー
■ 最高裁は、どのへんが「サイコー」なのか
< サイコーな 法廷の仕組み >
< サイコーな 傍聴人のあつかい >
< 最高裁の「長官」と「判事」は、似て非なるもの >
< 指名する人、任命する人 >
< ここで判例が生まれる ― 最高裁判事の執務室 >
< どれほどの好待遇が保証されるか >
< 全国の裁判所を取りしきる コントロールタワー ― 最高裁判所 事務総局>
< 独立しているはずの裁判官を「管理」 >
■ 上告を受けつけて、判断をくだすまで
< 最高裁は、オールマイティ集団 >
< 静かな激務 >
< 読んで読んで読みまくって裁く ― 書面審理 >
< 判決文の「ゴーストライター」? ― 最高裁判所調査官 >
< 判例って、なんだろう >
< 判例は法律を超えることもある >
< ほら、あなたのそばに最高裁判決 >
< 個別意見システム >
■■■ PART2 現代日本に潜む サイコーのミステリー
―― 最高裁判所 七不思議
ふしぎ その1
【 誰が座るのか? 大ホールのベンチ 】
ふしぎ その2
【 目隠しを忘れたテミス像 】
ふしぎ3
【 最高裁の地下に コンビニがあるらしい 】
ふしぎ4
【 「宝の持ち腐れ」の大法廷 】
< 大法廷が、満を持して本領を発揮するとき >
< 最高裁の大法廷が使われた裁判(判決期日) > 過去5年間
ふしぎ5
【 裁判をしない最高裁長官 】
< 長官の「お住まい」まで行ってみた >
ふしぎ6
【 裁判官の「出身母体」によって、結論が見える? 】
< いわゆる「寺西判事補事件」 >
< 合い言葉は「6・4・5」 >
< もっと幅広い登用を >
ふしぎ7
【 判決の内容が、先にバレるとき ― 弁論 】
< 最高裁の弁論 ― そこでは何が行われるか >
< 最高裁の弁論をトンズラしてしまった弁護団 >
■■■ PART3 「三審制」という幻想
―― 最高裁の重い腰をあげる難しさ
■ 最高裁は「ナンバーワンで、オンリーワン」
■ 「まだ最高裁がある」……か!?
■ 最高裁は、法の上の問題しか見てくれない
■ どっちが勝ちなんだ? 最高裁の「棄却判決」と「破棄判決」
< 著者オリジナルのゴロ合わせ >
■ 2種類の上告棄却
<上告棄却 決定>
<上告棄却 判決>
■ 原審破棄にも、さらに2種類ある
<破棄 差し戻し>
<破棄 自判>
■ 上告理由に該当しないとわかっていて、あえて上告?
■ たとえば
< 憲法とは、国家が従う法 >
< 憲法は、国民を保護する法 >
< 人権は、最高裁を動かすための「呪文」である >
■ 憲法違反とされた法律はどうなるのか
■ 違憲判決は、最高裁の「珍事」である
■ なぜ、違憲の判断が出にくいのか
< 政治部門に対する遠慮 >
< 内閣法制局の存在 >
■ そこまでやるか? 憲法(違憲)判断を、あの手この手で避ける術
< 上告の門前払い決定 >
< 統治行為論 >
< 憲法判断そのものの回避ルール >
< 合憲限定解釈 >
< 個別意見・傍論における違憲判断 >
< 事情判決の法理 >
■■■ PART4 解散・総選挙のかげで「忘れられた一票」
―― 最高裁判所裁判官 国民審査
■ 裁判官を辞めさせる方法
■ まずは「基本ルール」から
< いつ、どこでやってるのか? >
< 誰ができるのか? >
< 何をどうすりゃいいのか? >
< どういう裁判官を審査するのか? >
■ ほとんどの人が、ノーマークで投票
■ 書き入れる有権者は、裁判官全員に×を付ける傾向
■ 最も右側の裁判官へ、×が集まりがちになる現象
■ どういうタイプの人が「×」を投じたがるか?
< 男性の有権者 >
< 若い有権者 >
< 日本社会党(今の社民党)や日本共産党の支持者 >
■ 「×」票の割合が、最も高い県
■ 国民審査を「骨抜き」にするための、これだけの努力
< 少なすぎる判断材料 >
< 白票が有効、しかも「信任票」にされてしまうシステム >
< 国民審査を1回だけ受けて辞めていく判事たち >
< 期日前投票できる期間が、衆院選の総選挙より短い >
< 国民審査の運営をグダグダにする、一部の投票所の存在 >
■ 国民審査は、どこから来たのか?
■ 「押しつけ」「たなぼた」は、憲法9条だけか?
■ 裁判官の国民審査 フロムUSA
■ 国民審査は「火遊び」か?
■■■ (資料1) 「憲法の番人」に興味がなかった、ニッポンの皆さんへ
―― 最高裁の現役裁判官 15名をご紹介!
< ご意見の早見表 >
< ほかに参考にしたい国民審査資料 >
< 現役裁判官の定年退官年月日 >
■■■ (資料2) 過去の国民審査結果クロニクル
―― 歴代最高裁長官・判事の人柄と、有権者の戸惑い
■■■ おわりに
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