2007年12月22日 (土)

キャラ化するニュース

 やっぱり、ギックリ腰でした。

 水曜日にカイロプラクティックに行ってきて、そう診断してもらったんですけど、まだ神経の炎症がひいてなくて、骨の矯正ができないらしく、明日に延期してやってもらえます。

 今までは「絶望的」といっても大げさでないほど、ほとんど何もできずにいたんですが、腰痛の炎症をひかせるため、腰まわりに湿布を貼りまくったところ、まだ不安は残るものの、だいぶ日常生活に復帰できるようになりました。 

 それにしても、今週は腰痛で寝込み続けてたおかげで、もともと散らかってた部屋が、さらにトッ散らかってしまいましたな。 ゴミとか洗濯物とか茶碗とか……。

 私は、ひとりでいるのを寂しいとか悲しいと思ったことが全く無く、むしろ誰かとつるんでるときのほうが、たまに悲しさを感じてしまうタイプでございます。

 それこそが、32歳でいまだ独身である根本原因なのでしょうが、たとえばインフルエンザとか今回みたいな腰痛で、まともに身動きがとれず、身の回りのことができないときは、「あー、彼女が欲しいなー」と、なんとなく思ってしまいますね。

 こういう考え方は、恋人というより、自分専用の介護士が欲しいと願っているという、じつに最悪の発想なわけですが。
 
 

 いいんです。いいんです。

 私にだって、恋人ぐらいいます。

 私が恋する相手はねぇ……

 法律なんですよ。

 

 …

 ……

 って、そりゃたしかに、法律の仕組みを面白いと思ってた時期もありましたが、司法試験で7年も腐れ縁やってりゃ、倦怠期すら通り越してますよ。

 食欲ないときに、法律が、おかゆ作ってくれるか?
 

 うー。寒ぅ。 芯まで冷えるぜ。

 大学時代の友人が最近結婚したんですが、そのきっかけが、なんでも「お見合いパーティ」らしいんですね。 大学時代の友人が最近結婚したんですが、そのきっかけが、なんでも「お見合いパーティ」らしいんですね。

 ……へぇー。 けっこう厳つい野郎なんですけどね。 意外。

 そうなんですよね。 近ごろは恋愛が自由になりすぎて、逆に選択肢が狭まっているというか。 かえって手近な相手で済ませたりして、付き合った後に後悔したりしてる連中が多いような気がします。

 お見合いパーティかぁ……。 ちょっと他力本願なイメージが無きにしもあらずですが、連絡先を聞くまでの道のりは自力でやらなきゃいかんし、時間制限もあるんだから、むしろ自由恋愛より過酷な気もします。

 私も試しに、そういうやつに行ってみることにしました。 12月23日、日曜日に予約してます。

 

 世間は、やはり例年と変わらず、判で押したようにクリスマス気分で浮かれています。 世間が浮かれ果てた結果として、スイーツ業界やら玩具業界・宝石業界・ホテル業界・イルミネーション業界やらケンタッキーだとかが潤うわけです。

 いいんじゃないですか。 みんな、モノを介して幸せそうに振る舞って。

 あーあ、寒いなー。

 そんな時期に「彼氏がいません」と、堂々とお見合いパーティにやって来る女性って、個人的にわりとタイプですけどね。 むしろ素晴らしい。

 そうなんですよ。「クリスマス直前だから格好悪い、恥ずかしい」と、見栄を張って敬遠するようなツマラン女は、自動的に振り落とされてるでしょうから、12月23日という日程は、意外と正解チョイスかもしれません。

 あ、そう思ったら、けっこう楽しくなるかもしれんなぁ! 日曜日!

 
 さぁ、年末までもうひとふんばり、がんばるぜ。 彼女もおらんくせに腰を痛めている場合じゃないのです! 下ネタかよ!

 

>>> バービー、元恋人のケンと「復縁」へ

 世界で愛されている人形のバービーが、2年前に別れた元ボーイフレンドのケンと「復縁」することになった。米玩具大手マテルが9日、明らかにした。

 同社は先月、業績低迷の原因はバービーの売り上げ不振にあると発表しており、今回の復縁劇で売り上げ回復を図りたい考え。

 マテルは2004年2月、バービーとケンは互いに別々の時間を過ごしたいとして、43年間の交際にピリオドを打ったと発表していた。

 バービーと別れた後、ケンはジムに通ったり、スタイリストの手にかかるなどしていたもようで、ボードショーツに白いTシャツというビーチウエア姿を披露している。 [ニューヨーク 2006年2月9日 ロイター]

 

 「互いに別々の時間を過ごしたい」って、バービー人形と男は、セット売りじゃないですよね。 もともとパッケージは別々じゃないでしょうか。

 43年間の交際…… 内縁関係だったら金婚式も間近ですが、その関係にピリオドを打っておいて、結局ヨリ戻したんかい!

 すごいな、バービーちゃんは。 メーカーサイドが、どうして別れさせたのか、逆に聞きたい。 マーケティング戦略としては、とても有利な話題性とは思えないのですが。 恋人同士、「抱き合わせ」で買わせるほうが都合がいいですよね。

 それにしても、ビニール人形ですら幸せに恋愛しとるのに…… マジでねぇ、オレは何やっとるんかと。

 どうでもいいですけど、男子はなぜ、女子のバービー人形を脱がせようとするんでしょうか。 本能?

 

>>> 裁判所 誤ってミッキーマウスを証人として召喚

 イタリア・ナポリの裁判所が、ディズニーのキャラクターのコピー商品をつくった罪で起訴された中国人被告の公判に、誤ってミッキーマウスやドナルドダックなどを証人として召喚してしまった。

 裁判所書記官の書類作成ミスが原因で、書き直しのため公判は延期される見込みという。

 ディズニー側弁護士は「キャラクターたちが出廷しなかったからといって、罪に問われることはないだろうね」とチクリ。(AP/夕刊フジ) 2007/12/05

 

 いやいや、ミッキーやドナルドに出廷させてくださいよ。 裁判所の法廷をも、夢のワンダーランドに変えてみせてこそ、ディズニーイズムの本領発揮ではないでしょうか。

 
 「やぁみんな! ミッキーだよ!  ボクの良心にしたがって真実を述べるよ! そうだよな? ドナルド!」

 「クヮクヮクヮ、もちろんさ!  このドナルドだって、何ごとも隠さないし、偽りを言ったりしないさ」

 
……なるほど、おもしろい。 傍聴希望者が殺到しそうです。

 かの国のニセブランド商法にも困ったものですね。 まぁ、聖徳太子だって、随や唐の文化をパクることによって日本の文化を発展させてきたわけですけど。

 だから、心情的には、日本製の作品が中国に多少パクられても仕方がないのかなぁと思いますが、中国の場合は、オリジナルを吸収して「発展」させるという思想に欠けるため、知的財産法的に問題となってるんです。

 
 4月頃に、日本のアニメやディズニーのキャラクター作品を盗用している遊園地が世界的に報道され、話題となりました。

 22世紀どころか、まるで30世紀の異次元空間からやってきたような疑似ドラえもんが、園内を闊歩してたり、ひげがヨレヨレの、疑似キティちゃんもいましたね。 かわいそうに。

 盗用の仕方が、あまりにも中途半端で、かえって笑えたため、個人的には新たな価値を生み出したオリジナルだと評価したいと思います。 ウソです。

 

>>> キティちゃんJR止める

 15日午後7時55分ごろ、大阪市都島区中野町の大阪環状線桜ノ宮駅を出発しようとした、桜島発天王寺行きの外回り普通電車(8両編成、乗客約800人)の運転士が、ドアが閉まっていることを示す表示灯が点灯しないことに気付いた。確認したところ、5両目のドアに「キティちゃん」の人形(約2センチ)が挟まっているのを見つけた。

 運転士らは、乗客からドライバーを借り、人形を取り除いたうえ、運転を再開したが、大阪環状線の計11本が運休。最大18分の遅れが生じ、約2万人に影響した。

 JR西日本によると、人形は携帯電話のストラップの一部とみられ、持ち主は分かっていないという。同社は「携帯電話のストラップが挟まり、電車の運行に影響が出るのは聞いたことがない」と話している。 (産経Web)2007.11.15 23:47

 

 「アリの穴から堤が崩れる」といいますが、「猫のヒモが電車を止める」……ちょっとしたことから大事は起こってしまうものですね。 

 ドライバーを持ち歩いていた乗客はお手柄ですが、もし、それがマイナスドライバーなら、ピッキング防止法や軽犯罪法に引っかかるおそれもあるところです。 野暮なこと言えば。

 今年のはじめ、バイト帰りの午後11時、JR赤羽駅で、私の乗っていた電車が原因で緊急停車したことがありました。 ブルブルガタガタの震えた声で、乗客にお詫びしていた車掌さんの声がスピーカーから聞こえてきたのは印象的です。

 やはりJRのなかでは、電車の運行トラブルでダイヤが崩れることが、まるで犯罪であるかのように扱われている模様です。 運転手や車掌は生きた心地がしなかったのかも、とお察しします。

 以前に、ヘビやシカが電車を止めたニュースをご紹介したことがありましたが、今回はキティちゃんのおかげで、起こるはずだった何らかの事故が防がれたと考え、運命のいたずらと捉えたほうがいいのではないでしょうか。 精神衛生上。

 私たちは日常生活を送るなかで、つい慣れすぎて忘れがちになりますが、日本の電車における運行の正確さは異常なんですよね。 鉄道旅行で時間が読めるという状況は、世界的にみると考えられないことです。

 たぶん、電車が2,3分遅れたぐらいのことで、いちいちクレームをつけてくる輩がいるんでしょうね。

 もはや客観的には死語ですが、「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」といわれたコピーが、いまだ生き生きと皮肉に突き刺さります。

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2007年11月 4日 (日)

Q大のニュースばい

>>> JR九州のICカード、名は「SUGOCA」
 JR九州は29日、09年春以降に福岡、北九州の両都市圏で導入するICカード乗車券の名称を「SUGOCA(スゴカ)」とする、と発表した。「スマート・アーバン・ゴーイングカード」を略し、九州弁の「すごか」とかけたという。福岡県内の駅を中心に144駅で利用できるほか、電子マネーの機能も付ける予定。
 ICカード乗車券は大都市圏のJRや私鉄で導入されており、JRでは東日本「Suica(スイカ)」、西日本「ICOCA(イコカ)」、東海「TOICA(トイカ)」と、「CA」で終わる名称が多い。
 記者会見したJR九州の石原進社長は「うちもCAで終わる形にこだわったが、九州らしさを考えると『すごか』しかありませんね」と笑った。 (朝日新聞)2007年10月29日

 まぁ、関西の「ほなイコカ」がありなんですから、「ちかっぱスゴカ」(熊本なら「まーごつスゴカ」)でよろしいかと思います。 ……ネーミング会議での、JRの皆さんのニヤニヤが目に浮かぶようですが。

 たしかに、電車ICカードの便利さはスゴカとばってん、どげんもこげんもなかとばってん、福岡ん市内ゆーたっちゃ JRの路線のぁ西と東ん端っこしか通っとらんごたぁですもんねぇー。 「スゴカ」を軌道に乗せるには、いずれ西鉄や地下鉄との連携が必須でしょう。

 特に西鉄バスでも使えるようにならないと、福岡市民にメリットは少ないです。「スゴカ」の名が泣きます。福岡は、歩行者よりもバスの数のほうが多いですからね。(うそ)

 

 さて、その福岡には、某Q州大学というところがございます。もともとは医学系から発展した理系の大学のため、取って付けたような狭っまいところ(玄界灘の埋め立て地?)に文系キャンパスを追いやったり、なかなかワンダフルな対応をしてくれてますね。

 最近のQ大ですが、九州芸術工科大学を「吸収合併」してみたり、山のなかの古墳群を切り開き、広大な新キャンパスを開こうとしているなど、なかなか調子に乗っ…… いや、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

 卒業してから早10年。応援団のなかでも、人一倍母校愛が欠落していたワタクシめが、そのQ大というのが、どれほど素晴らしき九州島のアカデミックエリアかということにつきまして、本日は皆様にご紹介したいと思います。


>>> 九州大 「盗作」教授を出勤停止 3カ月間懲戒処分 著書は絶版に
 九州大学芸術工学部の男性教授(57)=楽器音響学=が、英国で発行された英語の書籍を無断で日本語に翻訳し共著として発行したとされる問題で、九大は9日、教授の行為が就業規則に違反すると判断、出勤停止3カ月の懲戒処分にした。共著を発刊した講談社(東京)も著作権侵害の可能性を認め、7月に共著を絶版処分とした。
 九大によると、出勤停止は懲戒処分の中で懲戒解雇、諭旨解雇に次いで重い処分。同日午後、決定通知を受けた教授は「迷惑をかけた」と話したという。出勤停止は10日から1月9日まで。
 問題になったのは、2002年に教授と東京の私大教授が共著した「基礎音響学」。ケンブリッジ大出版局が発刊した英書と内容が酷似していると指摘を受け、同学部が06年7月から調査。教授は盗作を否定したが学部は今年6月、「盗作に当たると指摘されても否定し難い」との調査結果を発表。教授が英書の8割以上をコピーして製本し、学生に一部1000円で購入させていた点も、原著者や出版社の複製権の侵害と判断していた。 =2007/10/10付 西日本新聞朝刊=


 パクリの問題は、私も気をつけなければなりませんが、私は物書きである以前に「本好き」ですので、あくまで一読者として「今まで読んだことのない、興味深い本を読みたい」という気持ちが強いです。そのうえで「本屋に売ってないなら、自分で読みたい本を自分で書こうか」というスタンスでもいます。

 もちろん、世間に対するサービス精神も忘れちゃいませんが、私にとって、この世で一番うるさい読者は、自分自身だと思っています。原稿を書いている最中にもかかわらず、読者としての私によるツッコミは本当にやかましくて、カンベンしてほしいぐらいです。そうした数々の面倒くさい要求をクリアしないことには、恥ずかしくて世に出したくありません。だから筆が遅いんです。(各出版社に言い訳中)

 単なる分裂気味の精神状態じゃないかといわれれば、それまでなんですが、この教授も、自分の書いたモノに対して、書店の客としての自分は「いくら払えるか」、真剣に考えていただきたいと思います。その考えが残ってる間は、パクリなんて構造的に起こりえないでしょう。

 

>>> 九大大学院の助教授、車けり現行犯逮捕
 16日午後10時半ごろ、福岡市早良区室見1の市道で、男が信号停車していた福岡県前原市の自営業男性(58)の乗用車後部を1回けった後、後部のアンテナを手で折り曲げ、徒歩で逃走した。男性が車を降りて男を追跡。約10分後に600メートル離れた市道上で取り押さえ、男性の通報で駆けつけた県警早良署員が器物損壊の現行犯で逮捕した。
 調べによると、男は現場近くの九州大大学院助教授、岡村高広容疑者(37)。福岡市営地下鉄室見駅で下車した後、コンビニエンスストアで弁当を買って帰宅する途中だった。「持っていた買い物袋に(男性の)車が接触して走り去ったので腹が立ち、追いかけてけったりした」と供述している。当時、酒に酔っていたという。
 九州大のホームページなどによると、岡村容疑者は2002年から現職で、専攻は民法。(読売新聞)2007/03/18


 室見駅は実家の近くですから、ちょっとヤだなぁ。たしかにコンビニはありますけどね。

 続報がないので、本件はどうやら不起訴っぽいです。助教授は、損壊行為そのものは認めたうえで、クルマが弁当に当たったからやったんで「違法性が阻却される」などと供述していたそうですが…… ひょっとして、正当防衛ってコトを言いたいの?

 この的外れ加減は、アルコールのせいなのか、刑法学が専門外のためなのか、よくわかりませんが、いずれにせよ、Q大は恥ずかしいところになりつつありますね。

 以前にも、やばいおクスリを所持していたQ大助教授(当時)が懲役2年(3年間の執行猶予)を言い渡されてますが、それは言わないヤクソク?

 

>>> 爆発物?と一時騒然
 9日午前6時半ごろ、福岡市東区馬出3丁目の九州大学薬学部事務棟1階の郵便受けに、「開けたら爆発する」と書かれた紙袋が置かれているのを新聞配達の男性(38)が見つけた。福岡県警の爆発物処理班など約100人が出動し、現場は一時騒然となったが、中身は薬学部の女子学生(22)への誕生日プレゼントだった。
 東署によると、郵便受けに白い袋とピンクの袋があり、白い袋に「○○ちゃんへ 開けたら爆発するよ」などと実在する女子学生の名前が書かれていた。エックス線で中身を調べたところ、爆発物らしき反応はなく、約2時間かけて、白い袋の中がチョコレートケーキ、ピンクの袋の中が新品の下着3枚であることを突き止めた。
 名前の書かれていた女子学生に確認したところ、「友人から『誕生日プレゼントを郵便受けに置いた』とのメールをもらっていた」と話したため、
袋を置いたのは九大の別の女子学生2人と判明。2人は「盗まれないように、冗談で『爆発する』と書いた」と説明しているという。 (asahi.com) 2006/05/09


……おいおい、大丈夫かQ大! こっちが爆発してしまいそうです。

 別に、先読み能力というほどの話じゃないですよ。「開けたら爆発する」と書いた物体を、そのへんに放ったらかすことによって、何がどうなるのかわからないのでしょうか。このお嬢さんたちは!

 よーし、罰として、今度コンパしようぜぇ! もうちょい利発的な女の子を紹介してくれると嬉しいけども、ぜいたくは言いません。

 あ、そうそう、プレゼント交換もするばい!

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2006年1月16日 (月)

平成18年 六本木ヒルズの変

 ライブドア家宅捜索関連のニュース(Googleニュース)

 ホリエモンの まばたきの回数がますます増えてしまいそうな、衝撃的で、でもライブドアらしいニュースが飛び込んでまいりましたねぇ。

 おととし、ライブドアの関連会社が、ある出版社を株式交換(※買収したい企業の株主たちから株式をもらって、代わりに自社の株式をあげること。当座の現金が無くても企業買収が可能になる便利な制度で、1999年商法改正で日本に導入)によって傘下に入れたと発表されたのですが、実際には、その半年も前に、出版社の株主へ現金を渡しており、すでに「事実上の買収」が行われていたようなのです。

 とすれば、その買収した時期をズラし、事実と異なる内容を発表したことになります。

◆ 証券取引法 第158条(風説の流布、偽計、暴行、脅迫等の禁止)
 何人も、有価証券の募集、売出し若しくは売買その他の取引若しくは有価証券指数等先物取引等、有価証券オプション取引等、外国市場証券先物取引等若しくは有価証券店頭デリバティブ取引等のため、又は有価証券等の相場の変動を図る目的をもつて、風説を流布し、偽計を用い、又は暴行若しくは脅迫をしてはならない。

◆ 証券取引法 第197条(罰則)
1 次の各号のいずれかに該当する者は、5年以下の懲役若しくは500万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
 七 第157条、第158条、第159条第1項若しくは第2項(これらの規定を同条第4項及び第5項において準用する場合を含む。)又は同条第3項(同条第4項において準用する場合を含む。)の規定に違反した者

2 財産上の利益を得る目的で、前項第7号の罪を犯して有価証券等の相場を変動させ、又はくぎ付けし、固定し、若しくは安定させ、当該変動させ、又はくぎ付けし、固定し、若しくは安定させた相場により当該有価証券等に係る有価証券の売買その他の取引又は有価証券指数等先物取引等、有価証券オプション取引等、外国市場証券先物取引等若しくは有価証券店頭デリバティブ取引等を行つた者は、5年以下の懲役及び3000万円以下の罰金に処する。

 

 たしか、産業廃棄物を勝手に山奥へ捨てる行為が、懲役5年以下 罰金1000万円以下ですから、そのような環境破壊に匹敵するほど重大な犯罪だと位置づけられているようです。

 この風説流布罪は、ただ単にウソの事実を世間に流しただけでは足りません。 158条をごらんください。たとえば株式は、ここにいう「有価証券」にあてはまるのですが、風説流布罪成立のためには、ウソ情報をアナウンスすることによって、そういう株式取引などで得をしよう、誰かを儲けさせようとする「目的」も必要なのです。これを「目的犯」といいます。

 ライブドア側が「ウソ」を発表したとき、ホリエモンたちに、そのような利益を得ようとする「目的」があったのかどうか、当時の心理状態を直接証明するのは極めて難しいことです。なので、物的証拠や証人などを集めて、客観的事実をもとに「目的」があったのかどうかを類推する作業が必要となるのです。おそらく、そのための家宅捜索なのだろうと思われます。

 ニュースによると「現金を渡していた」とは言ってますが、そのときに株券と引き替えにされたということは報じられていませんね。だとすれば、ライブドア側は、まだその出版社の新株主にはなっていなかった。簡単にいえば、「会社を“先払い”で買おうとした」ということになるのでしょうか……?

 民法の原則では、売り手の「売りたい」という気持ちと、買い手の「買いたい」という気持ちが合致した瞬間、早々に売買契約が成立し、商品の所有権も買い手に移ってしまいます。商品を実際に手渡すことも、現金を払うことも契約成立・所有権移転のためには不要です。
 ただし、株式は、ちょっと例外的な扱いになっています。

◆ 会社法 第128条(※現行)
1 株券発行会社の株式の譲渡は、当該株式に係る株券を交付しなければ、その効力を生じない。(以下略)

◆ 商法 第205条(※2004年当時)
1 株式を譲渡すには株券を交付することを要す

 つまり、ライブドア側が出版社の株主となるには、つまり、出版社の持ち主としての地位を引き継ぎ、買収が完了するには、株主に現金を渡しただけでは足りず、株券を彼らから譲り受けることが必要なのです。(もっとも、「われわれライブドアグループが新しい株主だ」と出版社側に主張するためには、株主名簿の書き換えも求められますが)

 だから、少なくとも法律上、まだ買収は終わっていなかった。これはライブドア側の反論のひとつとしては成り立ちそうです。ただ、相手方企業の株主に現金を渡しているということは、「これから、この会社を買うぜぇ。そこんとこヨロシク」というアピールには違いないでしょう。それが「事実上」というキーワードが示す意味だと考えられます。
 まさか、ライブドアが恵まれない株主に愛の手を差し伸べたわけではなかろうと思いますから。そもそも、タダであげたんなら贈与税かかるでしょうし。

 私は証券取引法やM&Aに関しては、まるっきり素人でして、以上に書いたことは、あくまで基礎的な法律論から導いた推測にすぎません。間違いがありましたら、遠慮なくご指摘ください。私まで「風説の流布」をしていたら困りますから。

 そもそも、水面下で実質的な買収が進んでいた事実をあえて隠すことによって、株式相場にはどんな影響が出てくるんでしょうか。ライブドアになにか得があるんでしょうか。なかなかイメージが持ちにくいところではあります。

 むしろ、ライブドア得意の忍法「株式分身の術」など、風説流布以外の要因が複合的にからむことによって株価が高騰したようにも思えます。なので、この強制捜査は、ヒルズ住人の虚業体質にメスを入れる点で歓迎したい一方、なんとなく違和感もあるんです。

 昨年騒がれた、ライブドア社によるニッポン放送株の大量取得ですが、あれも「法律上」と「事実上」の食い違いが争点でした。法の抜け道を見つけたければ、そういう「法律と現実のズレ」を意識的に観察していくのが基本中の基本です。

 株式をたくさん買い付けるときは、不平等な結果にならないよう、みんなに公開しながら行うことになっています。これを株式公開買い付け(TOB)と呼びます。ニッポン放送との主従関係を逆転させるために、証券取引法にのっとり、同社の株式をオープンに買い付けていた最中だったフジテレビ。
 しかし、ホリエモンはTOB期間中、朝ちょっと早起きして、午前9時より前に、東京証券取引所の時間外買い付けシステム(トストネット1)をコンピュータ上で行い、数百億円を注ぎ込んでニッポン放送株を大量取得しました。

 トストネットは、株主ひとりひとりと交渉して契約を結ぶわけではなく、公共の株式市場を介して行われる取り引きには違いありません。ただ、「時間外」にコソッと買い付けたという印象は否定できず、当時、世間の非難を浴びました。
 たしかに、法律上はギリギリセーフなのかもしれませんが、証券取引法の立法趣旨に反していた。つまり、このTOB制度をつくった人たちの「フェアで気持ちのいい資本主義社会を実現させたい」という願い・祈りに背く行為だったのではないでしょうか。
 



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2005年7月26日 (火)

普及するか? ドライブレコーダー

車載カメラ「Witness」

 四六時中ひたすら記録しつづけるフライトレコーダーみたいなものを想像していたのですが、少し違うようです。

 Witnessには、当社が最新技術により開発したCCDカメラ・Gセンサー・CFカードを内蔵し、常時、運転者の視点(視野)から自車と周辺状況の記録を行います。事故や急ブレーキ・急ハンドルなどの衝撃(0.4G以上)を受けると、衝撃前 12秒間と衝撃後 6秒間の計18秒間の映像をCFカードに保存します。

 乱暴で危険な運転操作(急ハンドル・急ブレーキ等)を行い、Witnessが作動する際は、警告音を発してドライバーに注意を促し、ある種の緊張感を与えます。また、万が一の事故の時にはビデオ画像と自車の走行データが運転者の正当性を明確に証言してくれる味方となります。

 いわば、自分だけの「セルフ目撃者」を雇うイメージでしょうか。この「Witness」が普及したら、交通事故の鑑識員などは商売あがったりじゃないのかと思っていましたが、どうやら日本交通事故鑑識研究所という組織が販売している商品で、よけいな心配だったようです。
 それに、前方のみの映像記録にとどまりますので、あくまで交通事故鑑識の「補助」として位置づけられた装置なのかもしれません。前方以外の箇所にぶつかる事故に対しては、いまだプロ鑑識員の目が光りつづけるのでしょうが、それでも、画期的な鑑識補助システムであることには違いないはずです。

 ただし、「一般への普及」という観点から見ると、残念ながらかなりの疑問符が付きます。たしかに、乱暴な運転を未然に予防し、交通安全に貢献するという、この商品の目的は正しすぎるほど正しいです。しかし、正しければ売れるのであれば営業は苦労しません。顧客の購買意欲を刺激する「メリット」は用意されているのでしょうか。
 もちろん、事故が起こった後の示談交渉や裁判などの場では、絶大な威力を発揮して助けてくれる(場合によっては自分に不利に働く?)システムです。ただ、ドライバーというものは、交通事故を怖がりながらも「自分に限っては……」と認識しているのが現実です。なので、正しいけれど後ろ向きな車載カメラのメリットを説かれても、あまりピンと来ないはずです。

 ここは、車体価格や保険料の割り引き特典などと連携して売り込むのが得策なんでしょうか。いずれにせよ、法整備という強制力に頼らずに普及を目指すとすれば、この先、長い年月を要することでしょう。



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2005年7月15日 (金)

「何か臭う!」駅の不審物

>>> JR熊本駅で不審な箱、箱の中身はメバル

 JR熊本駅で13日午後、不審物が見つかり、一時、現場周辺が騒然となった。不審物の中身は魚だった。
13日午後3時10分ごろ、熊本市のJR熊本駅の改札口前に不審な箱が置かれているのをJRの職員が見つけた。見つかった箱は白い発泡スチロール製で、緑色のテープが巻かれていた。駅ではすべての電車が構内に入らないように手前の駅で止められ、利用者や店の従業員は避難した。

 警察の爆発物処理班が確認作業を行ったが、箱から出てきたのはラップに包まれたメバル5パックだった。この騒ぎで、特急と普通列車計4本に最大14分の遅れが出た。 (日本テレビ)

 爆発物処理班が、エックス線で箱の中身を確認している間、駅舎1階の改札口とホームが、テープで封鎖されたとのこと。個人的にはガキの頃から慣れ親しんでいた駅なので、そんな人騒がせな事態の絵も、わりと容易に想像できます。

 夕刊フジによると、不審物発見(午前11時ごろ)から現場封鎖(午後3時ごろ)までに時間がかかったことについて、同駅は「現場には不審物を速やかに報告するよう伝えており、なぜ遅れたか調査する」とコメントしているようです。ただ、駅員も「発泡スチロールの箱で、このニオイだったら、中身は魚だろう」と思うのが自然でしょうし、誰かが取りに来るまで、忘れ物としてしばらく預かっておこうとしたのでしょう。

 駅に魚を忘れた張本人も、「今から駅まで取りに行ったっちゃ、どうせ傷んどるやろ」と思って、ついそのままにしてしまったのかもしれません。それがこんな人騒がせな事態を呼んでしまいました。

 このニュース、しっかり者の方が聞いたら「魚の箱みたいな、そんなデカいもの、どうやって忘れるんじゃ」と呆れるでしょうけど、悩み事や考え事をしていたり、自分にあまり利害のない頼まれごとのような場合だと、けっこう置き忘れたりしますよね。私、登校するついでにゴミを捨ててくれと母親に頼まれて、捨て忘れたまま気づかずに歩いていたことがあります。

 
 こういう迷惑な不審物事件、わりと多いみたいですね。「不審物シリーズ」を、新カテゴリとして作りましょうか。


 

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2004年9月23日 (木)

U字ロックがボールペンの尻で開く悪夢

 ネット上で大騒ぎになっているので、ご存じの方も多いかと思いますが、本ブログでも、遅ればせながらこの話題を。私も動画を見て、非常にショックを受けました。
 普通のバイクの鍵は、ハサミの先で簡単に開くことは昔から知られてますけどね…。時代はここまで来ましたか。

 「のこぎりでも壊れない」U字ロック、ボールペンで簡単に解錠(Hot Wired)

 高性能Uロックはボールペンで開けられる!(海外ボツNews)

 クリプトナイト社は、世界に先駆けてU字ロックを開発した老舗ブランド。お値段もご立派で、上位機種なら1万5千円前後します。
 私も去年、盗まれた原付がボロボロで帰ってきた直後(過去ログ参照)、ヤフーオークションで鍵やアラームを検索していて、たまたま見つけた商品のうちのひとつでした。「これならひとまず安心だろうけど、U字ロックにそんな大金払えんぜ。」と思ってパスしましたけどね。

 被害にあったばかりの当時は、こんなサイトも見つけて、これくらいの気合いで防衛しなければ、盗まれても自業自得なのかもしれんな、と強い共感を覚えながら意気込んだものですが、今となっては読んでいて、なんともいえない寂寥感が漂ってきます。

 一方で、ビック社のボールペンは、アメリカではあまりにもポピュラーな製品で、1本1ドルしません。日本でも文具店だったら80円ぐらいで売られているんじゃないでしょうか。それどころか、まとめ買いしたら、1本あたり30円前後になるらしいですので、企業にとっては販促用の名入りボールペンとして重宝されているほどの普及率です。このありふれた日用品が、「世界最強のU字ロック」に対する潜在的な合い鍵になるというわけです。

 クリプトナイト社は、この影響の大きさから見ても、U字ロック元祖の責務としても、即刻製品を回収すべきなのは当然の道義だということを前提に、もし、実際にこの方法で錠をこじ開けて、自転車やバイクを盗む輩がいたとしたら、法律関係としてどうなるのか考えてみました。

 まず、ごく当たり前の話から始めますが、盗んだバイクで走り出した瞬間から、彼(彼女)には窃盗罪(刑法第235条)が成立します。そして、バイクの持ち主は、窃盗犯に対して、バイクの返還と、窃盗という不法行為に基づく損害賠償(民法第709条)を請求できるでしょう。精神的苦痛を理由にした慰謝料も、この際ですから請求してみましょうか。
 U字ロックをボールペンで開けた点についてはどうかな、と考えてみますと、破壊して開けたわけではないので、器物損壊罪(刑法第261条)の構成要件には該当しないようにも思えます。しかし、ここにいう「損壊」は、物の効用を喪失させる行為一般まで広く捉えるのが判例と通説の考え方ですので、鍵としての効用を失わせた行為は「損壊」に該当し、器物損壊罪も一緒に成立させてよさそうです。しかし、U字ロックをその場に放置しているんなら、財産上の実害はありませんので、開錠の点について民事上の損害賠償責任は負わせるのは少し難しいかもしれませんね。

 でも、以上に書いたのは理屈です。普通、バイクを盗んだ連中は捕まらずにのうのうとしています。同類が多すぎて、警察の捜査が追いつかないんですよね。というわけで、被害者はターゲットを別に移さなければなりません。

 考えられるのは、

・U字ロックの販売業者やメーカーを訴える。

・ボールペンの販売業者やメーカーを訴える。

・ボールペンでU字ロックが開くという情報を公開した男を訴える。

・犯人を取り逃がした警察を訴える。

…これくらいでしょうかね。なんとか時間を見て、次回の更新までに一定の結論を出せるようにしておきます。1週間ぐらいかかったりして。

 裏辞典データベースの更新をしました。興味とお暇がある方は、是非お立ち寄りください。

 


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2004年9月17日 (金)

まずは知るところから

ハンセン病問題検証会議 元患者から聞き取り--東北新生園で会合 /毎日新聞・宮城


 3年前の「らい予防法違憲判決」を受けて、過去に私が急造したページがございます。各方面の皆様からたくさんリンクして頂いたり、参照していただいたおかげで、今まで私が作ったページの中でも、最もグーグル検索での「ページランク」の高い(4/10)ものとなっているようです。ありがとうございます。それにしても、あいにくHTMLをロクに知らない頃に作ったものですので、見た目がグチャグチャで相当読みにくかったかと思います。まぁ、今でもイメージ通り書きたいように書けているわけじゃありませんが。

 そんなグチはともかく、今回、このブログの一コンテンツとして、ハンセン病の編年史ページをリニューアルさせましたので、まだご覧になったことのない方を含め、是非ご訪問ください。 たまには硬派に行かせてくださいよ。

 ハンセン病が決して得体の知れない病気だったわけではない20世紀に、現実に、この日本で起こった出来事の時系列表です。これは伝染病の蔓延を予防するための隔離措置なのか。それとも、身体的変形を伴う病気に対して露骨に見せる人間たちの拒絶反応なのか。
 時の政府によって、理屈を超越したかたちで繰り返されてきた前言撤回。医療知見を黙殺する態度。患者を罪人扱いする「治療」。子どもの頃から先入観を刷り込む学校教育。私たちの知らない間に、悲惨とか人権侵害という言葉ですら語り尽くせないくらいの生活が日常化されていたんです。
 私たちだって、もし、その時代に生きていたとして、本当に「らい」を取り巻く周囲の空気を疑うことができただろうか、抗うことができただろうか、と想像してみる必要がありそうです。現在の価値観をもって過去を断罪するのは簡単なことですが、それは、自分は核シェルターにこもりながら誰かに向けて核ミサイルのボタンを押すのと同じですから。 …どんな例えだか。

 ここ数日、いろいろ細かい用事に追われてまして、その間に法律系のニュースも相当の数たまってきてしまいました…。明日からの3連休で裁判所も一休みでしょうから、ここで一気にチェックを追いつかせていく予定です。ご期待くださいませ。


 


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2004年9月 4日 (土)

ペーパーレス

【改正商法】 株券ペーパーレス化へ10月施行 - 毎日新聞

 株券は、なくしたり盗まれたりしますし、株券をなくすと株式の譲渡や質入れもできなくなります。また、その事情を知らずに譲り受けた人がいた場合は、その人の善意取得ということで株主としての権利を失うことだってあります。
 会社側の立場からしても、株券を発行したり管理したりするのには、それなりのコストや手間がかかるものです。そこで「株券不所持制度」というものがあるんですが、実務ではなかなか活用されてきませんでした。

 今回の改正で、上場企業は、原則ペーパーレスの方向で一本化だとのことです。その他の小規模会社も、株券を発行しない旨を定款(会社内の決まり事)に記載すれば、「株券廃止会社」としてペーパーレスの仲間入りができます。そのうち、「株券」という言葉じたいが死語になっていくでしょうね。

 「eメール」に始まり、「電子ブック」やら「お財布ケータイ」やら、次々にいろんなペーパーレスが出現する昨今。この勢いで行けば、トイレットペーパーまでペーパーレス化されてしまいそうです。洗ったお尻の乾燥機能付きのウォシュレットとかね。すでにありそうなところが怖いですが。

 さらに今回、株主名簿の閉鎖(商法第224条ノ3第1項)という概念が廃止され、基準日制度に一本化されます。閉鎖期間中の名義書換について色々詰め込んだ知識は今年から忘れてくださいね。
 株式会社は年1回の株主総会までに、誰が自社の株主かを確定しておく必要があるんです。総会の招集通知を出さなければなりませんから。そこで、誰が株主かを知る手がかりとなるのが、会社の手元にある株主名簿なんです。

 そして、たくさんいる株主の権利行使をスムーズに処理する事務処理上の便宜のため「株主名簿の閉鎖」と「基準日」という制度があります。

 ★「名簿の閉鎖」:一定期間、株主名簿の記載の変更を受け付けないこと。この間に名簿上の株主を確定する。※今回の改正で廃止

 ★「基準日」:一定の日(多くは3月末日)において株主名簿に記載のある株主をもって、その権利の行使をすべき者とみなしてしまう。基準日以降も名義書換は行われるものの、その株主は来年度以降の株主総会にしか出席できないということになる。

 

 商法、とくに会社法は時代の流れの影響をモロに受ける法律なもんですから、毎年のように情け容赦なしに改正が入ります。ですから、商法が試験科目に入っている資格の受験生は、去年憶えた事柄を今年は憶えなくてもよいとか、新たに憶えなければならないことが増えたりとかいうことが年中行事みたいになってます。なので、あちこちから情報・資料を仕入れたり、とにかくフォローが大変なんですね。さっさと合格するか、あきらめるかするに越したことはないんでしょう。
 
 なにせ今年は、官報や新聞上だけで行われていた決算・合併等の公告が、自社ホームページ上でOKになっちゃったりもしています。さらに来年には、商法の中の一章が独立して「会社法」という名の法律ができちゃうってんですから。ってことは、条文番号までイチから憶えなおしですか? …もう、オッサンは付いていけません。トホホ。


 


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2004年9月 1日 (水)

オレだって変わるわよ

性同一性障害による性別変更認める決定 東京家裁で初 - asahi.com : 社会

 ついに時代もここまで来たか、という感もありますが、一説には、10人に1人はなんらかの形で身体的な性別と精神的なそれにズレが見られるそうですから、新しくも古い問題なんでしょうね。
 もし、女好きの私が女の身体を持って生まれていたら、どうなんだろう。かねてから、「性同一性障害」の「障害」という言葉に疑問があったんですが、自分の感情にウソをつきつづけて、うっすらと後ろめたい毎日を過ごしながら、親を恨んだりしたんだろうか、と考えをめぐらすと、やはり、その苦しみは想像を絶するものがあります。
 医学的だけでなく、社会的にも「障害」をどかすことが可能になりつつあります。これからの皆さんには、なんとか、特に苦しんできたであろう恋愛を思いっきり満喫していただきたいですね。

 あとは、戸籍謄本だけでなく、パスポートや健康保険証などの性別変更まで認められるかという問題が残ってますね。管轄が違うでしょうけど。そういえば、運転免許証には性別の欄はありませんねぇ。

 それにしても、「もう1人に対する決定内容は不明」というのは気になります。個人のプライバシーに関するデリケートな問題だという事情はあるでしょうけど、「なんじゃ、『不明』って」という印象は拭えません。
 申立て要件の「変更後の性別の性器に似た外観」って、自己申告ってことはないでしょうから、いったい、どこの誰がチェックするんだろうかと思います。ひょっとして、「不明」の真相は、手術の完成度がいまいちで、あんまり「外観」が似ていないと家裁が判断して申立てを却下したとか? それとも、モロッコから完成度の証明書でも出るのかね?

 


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