2011年1月28日 (金)

ついにツイッター始めました

 「ツイッターやらないんですか?」と私に聞いた、すべての皆さん、ごめんなさい。

 

 「140字じゃあ、オレ様の言いたいことは書ききれないんで」と、かっこつけたこと言って、ごめんなさい。

 

 3年ぐらい前に「ツイッターの時代なんか、ほんとに来るのか?」なんて、居酒屋話で疑ってごめんなさい。

 

 風邪が治りかけた昨晩、夜を更かしパソコンで調べ物をしながら、なんとなくツイッターに登録してみたものの……

 これ、やってみると面白いかもしれないです。

 

 とりあえず、法律系や芸人系を中心に、気になる人を片っ端からフォローしてたら、130人ぐらいになってしまいました。 全部読むのはあきらめよう。

 
 もしかしたら、今まで無料メールマガジンでやってきたことは、すべてツイッターで済んでしまうんじゃないかと恐れています。

 有料メルマガ配信のお知らせとか、法律系ニュースの紹介とか、法律系テレビ番組の予告とか、最高裁の裁判官の情報とか……

 たしかに、1つずつ分割すれば、140字でやれないこともないんですよね。
 

 しかも、メールマガジンは雑誌に近いものですから、全体の構成を考えて組み立てなきゃいけないし、いったん配信したら取り消せないので、事前にちょっとした覚悟が要るのです。 

 書き手が編集者も兼ねる必要がある。そのため、そんなに気軽には出せないんですよね。

 その点、ツイッターなら、気づいたときにチョコチョコ書いて、その都度みなさんにお届けできる。

 だから、もしかしたら、無料メルマガは近いうちにやめちゃうかもしれません。 まだハッキリ決めてませんけどね。

 そりゃ、プロのくせに「気楽に書けること」をありがたがっちゃいけないんですけど。

 格闘家が電気の出る腰ベルトで、ラクして腹筋鍛えようとするようなもんですからね。

 
 ま、 そんなややこしい話はともかく、

 nag_masaki  という名前で、ツイッターやってます。

 みなさん、フォローしてくださいね★ (← ムリしてる感じ)

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2010年6月23日 (水)

いま、コメディ台本を書いてます

 おかげさまで、この職業で糊口をしのげるようになって3年余り、

 いよいよ「次のステップ」へ進んでみようと考えています。

 もちろん、国内で唯一(?)の法律ネタ専門ライターとして、3歩進んで2歩下がりながらも、着々と仕事を頂戴していますし、決して限界を感じているわけではないのですが、

 思えば、法や裁判について、一般の方々向けにわかりやすく説明することなんて、

 じつは弁護士さんたちが、本業の片手間にチョチョイのチョイとこなせてしまう雑務でもあります。

 弁護士人口は、まもなく3万人時代を迎えます。

 しかも、法律問題という限られたパイを必死に奪い合う3万人です。

 懸命に生き残ろうとする賢明な3万の頭脳に、私ひとりで立ち向かう。

 とすれば、ただ単に「法律ネタをわかりやすく」というスタンスの一本軸だけでは、今までは多少通用したとしても、近いうちに行き詰まってしまうだろうと自己分析します。

 ふつうの弁護士さんではそう簡単に参入できない領域へ足を踏み入れるべき時期に来ているのです。

 

 ……ずいぶんな大風呂敷を広げたもんだと、自分でもあきれますが、

 先日、新宿の「ルミネ・ザ・よしもと」で、とあるお笑いライブの開演を待つ間、第1回MONO-KAKI大賞のチラシを見かけて手にしました。

 よしもと(クリエイティブエージェンシー)と、小学館(ビッグコミックスピリッツ)と、ニッポン放送(AMラジオ局)の強力タッグで、新時代のコメディ脚本家を募集しているとのこと。

 大賞の受賞作は、よしもと神保町花月にて実際に若手芸人によって舞台化され、しかも受賞者には副賞として200万円が贈られます。 でかい!

 これは狙わにゃいかんでしょう。 いちおう、著述のプロヘッソナルとして。

 

 今回が第1回ということで、受賞作の傾向はわかりませんが、舞台で実演するわけですから、あんまりコロコロと場面転換させちゃいかんでしょうし、派手な爆破やカーチェイスのシーンを入れるのも無理がありますし、よしもと若手芸人 (&外部から若手女優を若干名招聘)が演じるわけですから、配役の年齢もおのずと限定されますよね。

 老け役なら、付けひげや特殊メイクなどのオプションをくっつけりゃ可能ですが、子役を置くのはたぶんNGでしょうね。 せいぜい高校生役ぐらいまでかな?

 当方の(職業上の)命綱でもある法律知識をうまく絡めることができれば、ありきたりでないコメディも生まれそうです。

 どの新人賞でも、二番煎じ三番煎じが嫌われるのは周知の事実。

 でもねぇ……

 お笑いに関しては、DVDやライブも含めて、日々さまざま観ているので、当然に心得ている事実ですが、

 やっぱり人を笑わせる筋書きをつくるのは難しい……!!

 それに原稿用紙30枚ってことですから、あんまり凝った伏線みたいなもんも張りづらい。

 また、物語のパターンって、多くの先人が遺した偉業の数々により、ことごとく出尽くしていることを再確認させられます。

 せっかく斬新な設定を思いついたと喜んでも、よくよく分析してみたら、たとえば「がんばれロボコン」の変形だったり、「デスノート」の亜流だったり、どこからともなく「ラヂオの時間」のニオイがしてくることに気づいたりして……、そのぬか喜びっぷりに愕然としますね。

 美人やイケメンの顔がどこか似ているように、面白い物語には何らかの共通点があるもので、結果として既存の作品と重なる部分が生じてしまうのは仕方がないとしても、「なんとかして新しさを打ち出して、爪痕を残したい」という姿勢や意欲は決して諦めてはならないと考えます。

 慣れないながらも、ストーリーを組んでは捨て、組んでは捨てを繰り返し、こないだ、なんとか筋書きの骨組み(プロット)を絞り出しました。

 それどころか、1つプロットができた副産物として、まったく別のプロットもできちゃいました。

 ぜひ欲しいシーンがいくつかあるも、この流れで載せるのは設定と矛盾、あるいは根拠が薄弱だと気づいて、いったん切り離した傍流が、それはそれで単独で物語としてつながったのです。 これには自分で勝手にビックリしました。

 つまり、現時点で、コメディのプロットが手元に2本あるのです。 完成度はともかく。

 「MONO-KAKI大賞」とやらが好む作品の傾向がハッキリ見えませんし、ためしに2本とも送ってみるという手もありますかね。

 ただ、「応募後2年間は応募作品に関する全ての権利は事務局に帰属します」とあるのは、落選した脚本も将来2年間は、別の賞に応募したり、他ルートで出版したりする手が封じられるってコト? だとしたら若干イヤだな。

 〆切りは8月末と、まだ先ですし、これから登場人物のセリフや展開を細かく練っているうちに、また派生してもう1本できちゃったりして……。

 でも、今のレベルでは、大賞をいただくなんて畏れ多い。 100%無理。

 もっともっと容赦なく、物語の質を磨き上げなければ。

 

 今までも十分な辛さだったのですが、これからが、きっと地獄の苦しみです。

 形の無いところから物語を紡ぎ出す、産みの苦しみなのか。

 『お言葉集』『条例集』のような、膨大な資料の中からあてもなくオモシロネタを探し続ける作業とはまったく別種の苦しみでしょう。

 ま、司法試験なんかで自分を追い込むよりは、こっちのほうが100倍楽しいか。

 「あっち」は要領のよさで合格できても、「こっち」は要領で切り抜けようとしたら、ロクでもない結果にしか結びつかなさそうですし。

 でも、私は「こっち」のほうが明らかに向いてます。

 

 最近、ネタ物のエントリばかりお送りしてきましたので、たまにはこういう、書き手の感情が露わになるような、いかにもブログっぽいことを書いてみるのもいいかなと。

  もちろん、法律ライターとしての書き仕事のご用命は、これまで通り大歓迎でございます。 各出版社のみなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

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2009年10月 7日 (水)

ジーンズの尻が破れました

 図書館の食堂にある、プラスチックのイスに座ったんですが、なんだかケツの中央付近が冷たく感じてですねぇ。

 てっきり、 

 イスの一部が、雨水で濡れでもしたのかと思ったら……。

 

20091006165903

 

20091006170031 

 たしか、おととしの夏にもリーバイスの尻が裂けて、裏から布をあてて縫い合わせても「焼け石に水」という感じで、再び亀裂が走った記憶が。

 ケツがデカくなったのか……?ω

 尻が大きいと、イイ投手になれるといいますが、この期におよんでライターからピッチャーに転身するのも難しかろうし。

 

 重点的な「ケツ痩せ」を決行するか、それともジーンズを“消耗品”ということにして割り切るか。

 最近は、3桁の値段で買えるジーンズも一般的になりつつありますし、心理的には後者に傾きつつありますが……。

 やっぱりミッチリ運動します。 台風18号が通り過ぎてから。

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2009年10月 5日 (月)

ビジネス・ロー・ジャーナル・リニューアル

Photo 

 三茶は、ライターで売れない時代に、100円ショップのレジ応援で来て以来ですね。 本当に久しぶり。

 世田谷・三軒茶屋駅のランドマーク。 オレンジ色だから、キャロットタワー (にんじんの塔)。

 小雨が降ってるドンヨリした雲行きなので、あんまりオレンジ色に見えないですが。

 ここの19階に、ビジネス法の出版関係において新興勢力である「レクシスネクシス・ジャパン」のオフィスがあります。

 そちらの月刊誌「ビジネス・ロー・ジャーナル」が、誌面を刷新なさるということで、私に何か面白いネタがないかということで、打診をお受けしました。

 ただ、私はビジネス法には疎いのです。

 「ビジネス・ロー・ジャーナル」誌は、企業法務部の方や、ビジネス系弁護士がおもな読者ということで…… そのへんのターゲットは意識していなかったので弱りました。

 いちおう商法(会社法)は体系的にカジってますが、司法試験を諦めた後に会社法が大改正されまして、その改正を完全にフォローできていませんので、微妙ですね。

 ただ、JASRACの独禁法違反(の疑い)審判については、継続的に傍聴していますので、いちおうビジネス法の中の知的財産法がらみということで、そのことについて話してまいりました。

 あとは、自分本位なジャンルで、おもに刑事裁判などの絡みで、温めている企画を5,6個お伝えしてみました。

 これから、新しいフィールドへ仕事の幅を広げて行ければいいなと思います。 よろしくお願いいたします。

 ……と、この場を借りて、レクシスネクシスの皆さんに、さりげなく呼びかけてみました。 さっき、直接メール出しましたけど。

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2009年6月27日 (土)

本当の意味での「創業」?

 録画していた、月曜放送の「カンブリア宮殿」(テレビ東京系列)を、先ほどようやく起き抜けに視聴。

 いやぁ、テレビを観て、本気でビックリしたのは久しぶりです。

 だって、こんな法律ブログで、経済番組のことを書く必要なんか無いわけですから。 でも、この驚きを、ひとりでも多くの方にお伝えしたい。

 こうした類の経済番組では、しばしば「常識破りの」経営者というものが登場しますけれども、そんな常識破りは、カワイク見えてきます。

 その会社は、利益が出たら…… 従業員やお客様に還元します。 しかも中途半端な還元ではありません。 従業員は1回のボーナスで500万円以上もらえる場合もあるそうです。 会社で1600万円のプレジャーボートを購入し、従業員で共有して使っています。

 メガネの値段自体は、現在の価格破壊の風潮を考えれば、けっこう平凡なので、もしかしたら、お客様より従業員を大切にした会社なのかもしれません。

 その会社の従業員の中には、NHKのディレクターとして、この会社を取材し、惚れ込んでしまって転職してきた方もいるそうです。 天下のNHKからですよ。

 創業者は、従業員の中で最高額となった報酬と同額を来年もらうそうなので、従業員の給与より低い報酬となることもしばしばあって、税務署に怪しまれて査察に入られたこともあるそう。

 その会社には、経営危機に備えて財産を蓄える「内部留保」という発想がありません。 100億近い売り上げを出しながら、経常利益がせいぜい数千万円の範囲でプラスとマイナスを行ったり来たり。 「黒字5万円」なんて年もあるようです。

 その会社は、大きな損失が出たら…… 従業員の給与を平気で下げると予告しています。 平均をはるかに超えた給与をもらっているわけですから、いざというときは貯蓄でしのげるだろうと。

 内部留保を会社に蓄えず、従業員各自で蓄えるという、やはり普通には聞かない発想です。

 それでも、「ノルマがない」「働きやすい」「待遇がいい」ということで、従業員がいつも満足しているため、いざというときは協力してくれるんでしょうね。 実際に給与を引き下げるほどピンチになったことは、最近は無いようですが。

 その会社は、いざ資金繰りが厳しくなったら…… お金は銀行から借りずに、各チェーン店や従業員から借ります。 数万円ずつの出資で、あっという間に数千万円集まってしまうんだそうです。 いつも従業員に恩を売っているからこそできる、離れワザです。

 また、従業員出資制度という独自の投資システムを使えば、平均で年10%程度の利息が付いて還ってくるとのこと。 これも「利息が高すぎる」と、税務署ににらまれたそうです。

 その会社は、管理職がいません。 人事部もないようで、若い女性の事務員さんが新入社員の面接をやっているようです。

 「社長」という肩書きすら、ベテラン従業員が代わりばんこで名乗る名誉職のようなもので、いわゆる社長業という仕事はしておらず、皆さん現場の最前線で働いてらっしゃいます。

 その会社の名前は、広島の眼鏡チェーン店 「メガネ21

 創業者の平本清さんには、別のメガネ会社からリストラされた過去が。

 その会社にいたころ、ふとしたキッカケで、その会社が高価な不動産を買いあさり、巨額の内部留保をしていることを知っていたので、「従業員が喜ぶ会社を創ろう」と決意されたそうです。

 今では、かつて在籍していたメガネ会社の業績をあっさり抜き、地域トップ企業へと成長しました。

 6月29日(月)は、その「メガネ21」特集の後編が放送されます。

 あまりにも常識破りすぎて、いろいろと難癖をつけ、足を引っぱりたくなる既存の経営者の方もいらっしゃるでしょう。

 私としても、頭の中が“?”だらけ。 「そんなバカな、なにか裏があるんじゃないか?」と、いつもの勘ぐりグセが止まらなくなってしまいますが、次回の放送で少しでもナゾが解明されますようにと願います。

 「従業員のため」「お客様のため」「ウィンウィンの関係」なんてことを、自分をよく見せる呪文かお題目のように唱えている経営者の皆さんは、目を見開き、耳の穴をかっぽじって視聴してください。

 そういえば、別のメガネ店ですが、顧客サービスを徹底して、「親子3代で常連です」なんて、筋金入りのリピーターが多数いる会社を、やはりテレビで特集してました。 メガネ店という業態には、大胆なことをしたくなる雰囲気というか、魅力があるんでしょうか。

 まだまだ、テレビ番組は捨てたモンじゃないですね。 先週と次週の「カンブリア宮殿」は、DVDに焼いて永久保存版にするつもりです。

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2009年6月10日 (水)

異業種連携次世代グループ「草加RINC」での講演

 昨晩には、埼玉県草加市の商工会議所で行われた経営者会合「草加RINC」にお招きいただきまして、裁判員制度について話をさせてもらいました。

 いつも、私の著書やブログを読んでくださっている青年実業家の方の呼びかけにより、実現しました。

 裁判員制度の話だけでは、場が堅くなっちゃわないかと心配し、裁判傍聴のこぼれ話などを随所に交えようと考えてたのですが。

 そっちのウケ狙いは、見事に思いっきり外しまして……。

 むしろ裁判員制度について、概要や疑問点を真面目にしゃべるだけで十分に役割を果たせた会合でした。 皆さんの関心も高かったように思います。

 また、明日に一般発売の最新作「ズレまくり!正しすぎる法律用語」など、今までの著書を台の上にこれ見よがしに置かせてもらいました。

 「いっちょ読んでみようか」と積極的に思ってくださったのか、「ここまでされては、買わなきゃしょうがない」と思ってくださったのか、おかげさまで、多くの参加者の方にお買い上げいただき、感謝申し上げます。

 また、草加駅前の中華料理店で、いろんな経営者の方と歓談をさせていただき、みなさん、裁判そのものにも興味を抱いていただけたようです。

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2009年6月 4日 (木)

月曜の夕方から風邪ひいてました

 上半身ハダカで寝ちゃったからなのか。

 それとも、昼飯に食べた作り置きのカレーに、よく火を通さなかったからなのか。

 月曜の夕方ぐらいから、恐ろしい熱っぽさと、だるさに襲われました。

 寝冷えと傷んだカレー、どちらが原因なのかは、さすがにお医者さんは特定しなかったですが(特定されても恥ずかしいけれども)。 少なくともネオインフルに感染したわけではない模様。

 しかも、火曜日には、いきなり税務署から呼び出しを受けて、ドキッとして……

 「まさか、このムチャなタイミングで調査が入るか!? (隠すほどの財産など、ありゃせんけども)」と思いましたら、

 「消費税、あなた間違えて納め過ぎてますので、返します」というお知らせでした。 ほっ。

 意外と、税務署って優しいようです。

 ボーッとした頭で、痛む手の関節にムリをいわせつつ、いろんな書類にイロイロ書き込んできました。

 関節のふしぶしをギシギシいわせつつ、その足で、次の仕事の関係での資料を探すべく、本屋に。

 帰り道、さすがにマスクを買おうかなと思って、ドラッグストアに立ち寄ったのですが、ほとんど無いんですね~。 ガーゼのマスクは残ってますけどね。

 新型インフル騒動で、多くの方が「予防」のためにマスクを大量購入したみたいですが、だいたい、予防のためのマスクなんて、ほとんど気休めにしかならんのだと。

 インフルのマスクは、ウイルスに感染した患者さんが、唾液を飛ばさないようにつけるものなのに。

 言っちゃ悪いけど、こっちはマジなんです。 そんなミーハー気分じゃないのです。

 ミーハーマスクの反動被害をこうむって、一気にだるさが増幅され、なにもかも面倒くさくなり、マスクは買わずに帰ってきました。 とにかく帰って寝たかった。

 水曜は横浜地裁に傍聴へ行って、夜は小中学校時代の友人と飲む予定だったのですが、キャンセルにさせてもらいました。

 ほんと、仕事といったら、メールを返すことで精一杯でしたよ。 あとは、ちょっと調子がよくなったときに、最高裁の国民審査ネタをネットで調べることぐらい。

 この3日間に原稿の締め切りがなくて、ホントに助かった。 ……というより、もうちょっとだけ仕事があってもいいけどなぁと思いますけど。

 

 今日は、月~水の間にできなかった事務仕事をイロイロ済ませてしまう予定です。

 そして、明日は裁判傍聴に行こうかなと思っています。

 そう、これでもう今週は終わりなんです。 もったいない!!  皆さんも、体調管理にはくれぐれもお気をつけください。

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2009年5月28日 (木)

ベテランライターの方にお会いした

 「会社図鑑!」「資格図鑑!」「大学図鑑!」シリーズなどで知られる、フリーライターのオバタカズユキさん、フリー編集者の斎藤哲也さんにお会いしに、谷中の「連結社」事務所へ行ってきました。

 オバタさんは、過去に「裁判官の爆笑お言葉集」の書評をしてくださった方で、かねてより、なんと私めに好印象を抱いてくださったそう。

 ありがとうございます!

 さらに、このブログを「イカれた感じ」と評していただき、「我が意を得たり!」の思いです。

 ネット上の文章は、編集者の厳しい目や手を通していないからですね。 脊髄反射でキーボードを叩いた結果を、恥ずかしながら皆さんに読んでいただいております。 

 以前は、もうちょいバカやっていた余裕もあったんですが、近ごろは悲しいことに、このブログに意識を集中させる時間も減ってきていますし、法律の世界についてまっとうに語る責任も、それなりに生じ始めています。

 だいぶおとなしくなってきたなと、我ながら思います。

 

 斉藤さんは、スウェーデンの社会科教科書のなかに、法律や犯罪について説明している箇所がある例を挙げられ、「子ども向けの法律本」という企画を温めてきているのだそう。 同じことを考えている方にお目にかかれて、うれしいです。

 私も「子ども向けの法律本」は、今までに形を変えつつ、いろんな編集者にご提案していて、好感触も頂戴しているのですが、なかなか具体的に動いていきません。 厳しい世界です。

 
 

 オバタさんから「10年後、どういうライターになっていると思う?」と尋ねられ、答えに詰まった私。

 ホントは即答できなきゃいけないんでしょうが。

 あれこれ逡巡したあげく、「手段は何でもいいので、世の中に面白い本を増やしたい」という答えが口から飛び出しました。

 自分でもビックリしました。

 そうだったのか、オレ!

 そんな重大なことを覚悟していいのだろうか。

 出版業界を背負いこむには、最近肩こりがひどすぎます。

 

 オバタさん、斉藤さんのお力を借りつつ、新しい執筆フィールドへ向かえればいいなと願います。

 おふたりに、この場を借りてお礼を申し上げます。 事務所に2時間も長居して、おじゃましました。

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2009年5月27日 (水)

どうして法律は、つまらないのか?

1.法律用語がつまらない

 「悪意」は、なぜか「知っている」という意味。 「債務名義」は、名義とは関係ない。 「または」と「もしくは」を使い分け、「被告」と「被告人」は意味が違うとか、「保証」と「連帯保証」も違うとか…… えー加減にせぇ!

 

2.知っていても儲からない

 同じ文系科目なら、経営とか会計などを扱う学問のほうが、絶対に儲かりそう。 法律は、専門家にでもならない限り、知っていても腹の足しにならない。 欲望よりも、ガマンを強いる学問のような気がする。

 

3.条文に縛られすぎる

 どんなに素晴らしい意見を言っても、「そんな条文あるの?」「判例あったっけ?」と切り返されたら終わりである。 法解釈学は、お上のお墨付きを前提に進められる宿命だ。

 「オマエの彼女がどうなってもいいのか!」と脅迫するのは、脅迫罪として取り締まってほしいが、刑法222条の被害者に「ガールフレンド」がラインナップされていない以上、処罰の対象にならない。 これはキュークツだし、常識はずれ!

  

4.社会のルールの最低ラインしか引けない

 たとえば「社会のために、みんなのために尽くしなさい」というルールは、倫理的・道徳的・宗教的には、個人に対していえる。

 けれども、法的な決まりごとには“強制力”がともなうので、「社会のために尽くしなさい」というルールを、それぞれの個人へ向け、少なくとも法的に設定することは、「全体の利益のために、個人に犠牲を強いちゃいけないよ」という、日本国憲法のもとで、極めて難しい。

 せいぜい、社会のために尽くすという気持ちを、それぞれの個人が持つよう、それぞれの心から自発的に沸きあがってくる方向で、キャンペーンしたり説得したりするのが精一杯である。そう考えると、法律が社会のルールをキッチリ設定して構わない場面って、意外と限られてくる。

 

5.縁の下の力持ち

 法律学というものは、医学に似ていて「他人のマイナスを埋めてゼロに戻す」「再び社会のスタートラインに立たせる」ために努力する。 経済とか芸術みたいに、世の中へ新しい価値を積極的に増やしていく役割は、基本的に託されていない。 つまり、地味なのだ。

 

6.自分の立場と反対の利益も考えなきゃいけない

 誰かの恥ずかしい私的活動をあばくときは、表現の自由とプライバシーのぶつかりあいが問題となる。
 「たしかに……かもしれない。しかし……」というパターンに乗せて、反対利益にも配慮するフリをしなければ、自分の立場を表明できない。 こんなのメンドくせぇ! 他人のプライバシーは、みんな興味津々で知りたいんだよ!
 「多少は証拠が足りなくても、あんな怪しいヤツは刑務所にぶちこんどきゃいいんだよ」と主張するときは、同じ条件で自分が刑務所にぶちこまれる可能性を覚悟して考えなきゃいけない。 スッキリせん!

 

7.時代の流れを、後追いするしかない

 クローンとか、遺伝子操作とか、医薬品のネット販売とか、ほかの分野は、すごく未来を見据えて、時代を力強く牽引している。
 しかし、法律は新しい技術の足を引っぱることしかできない。 かっこ悪い!! ダサイ!

 

8.真実を追究しない

 自然科学や経済学などは、「現実は、こういう仕組みで、こう動いている」という真実を追い求める。かっこいい!
 法律は「現実は、こうあるべき」と、大上段から偉そうなことしか言わない。 そして、裁判では「こう考えれば合理的」ということが「真実」として扱われ、マジの真実までたどりつく気は毛頭ない。

 

9.人間が見えない

 起こった現象を、法律的に意味のある部分だけ都合よく取り出し、登場人物どうしを、権利と義務の矢印で結んでみせて、抽象的にいちおう妥当と思われる結論を導く。 社会科学のクセに、人間の営みが生々しく浮かび上がってくることは少ない。

 

10.あんまり身近な話題がない

 「一票の格差」だとか、「無罪の推定」だとか、「黙秘権」とか、日常生活では想像しづらいし、わざわざ想像しなくても生きていくに支障がない問題が多すぎる。考えるだけムダ!

 

11.かわいくない

 ワンちゃんやキティちゃん、乳幼児、ナイスバディのグラビアアイドルや目の覚めるイケメン君などは出てこないので、ウキウキした気分にならない。とにかく楽しくない。

 例外的に「おニャン子クラブ事件」「チャタレイ夫人の恋人事件」など、わりとテンションの上がりそうなネーミングのものもあるが、判決文を読んだら萎える。

 
 

 まぁ…… 正味の話、ここまで徹底的につまらないと、逆にだんだん面白くなってきますよ。 別にマゾじゃないけど。

 面白く感じられるレベルまで、法律を勉強し続けるのがメンドくさいんですが。

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2009年5月20日 (水)

ホテルパシフィック東京

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 本日は、ひさびさに品川へ。

 あの「ドラゴンクエスト」シリーズに楽曲を提供してこられた作曲家として著名な、すぎやまこういち氏にインタビュー取材を、ムリにお願いしてしまいました。

 恐縮です。

 テレビゲームのコントローラーには、ここ10年ぐらい触ってない私。 なぜ、ドラクエなのか?

 というより、すぎやまさんは、「一票の格差を考える会」の代表でいらっしゃるからです。

 一票の格差とは、都市と地方で、票を投じることによって、誰かを当選させる「重み」が違っている現状をいいます。

 2004年の参院選では、鳥取の選挙区で約15万票を得て当選した候補者がいた一方、大阪では、約72万票を得ながら落選した候補者がいます。

 地方では15万人の有権者の支持を得れば、国会で1票を持てる。しかし、都会ではその5倍以上の有権者から支持されないと、国会議員として1票持たせてもらえないのです。

 衆議院でも、最大格差は2倍以上あります。

 この重みの違いは物理的なものじゃないので、投票用紙を持っただけでは感じられないのが厄介なところ。

 だから、あまり一般の方に「理不尽だ!」「ヘンだ!」と直感的に思ってもらえないのが心苦しいです。

 

 島根の10円は、東京でいう50円の価値だといわれれば、「おかしい」と思う人が多いのでしょう。

 公営ギャンブルや宝くじをする方なら、住む場所によって換金率や当せん金額が違ったら、怒り出す人が大勢いると思うんです。

 その経済的な単位「お金」が、政治的な単位「票」に代わったようなものなんですけれども。

 一票の格差が「1対1」に近い値なら、日本で二大政党ぐらい、何十年も早く到来していたかもしれません。

 もちろん、二大政党での政治がイイばかりとは限りませんが、まず、選挙の根本ルールが水面下でゆがんでいる事実に、少しでも多くの方に気づいていただければなと願います。

 

 そこで、格差是正についての取り組み、そもそもなぜ格差是正しなければいけないのか、最高裁の判断が是正に消極的な点、諸外国の一票格差、さらには国民審査について、同会の事務局長でいらっしゃる熊井氏も交え、いろいろと伺ってまいりました。

 なぜ、パシフィック東京の喫茶店を選んだのかというと、このホテル、来年なくなっちゃうからです。

 記念に1回泊まってみたいわ~。

 まぁ、「パシフィック東京で原稿執筆!」という、夢のような“缶詰め”は、かえって仕事がはがどらなかそうなので、ありえないでしょうね……。

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