2008年2月 7日 (木)

オバマ市がオバマ氏支持 (早口言葉)

>>>選挙権ないのに…福井県小浜市がオバマ支持のナゼ
米大統領候補者争い大注目

 黒人初の米国大統領を目指すバラク・オバマ上院議員(46)の民主党候補者指名争いでの戦いぶりを、福井県小浜市の人々が注目している。名前の発音が同じで、オバマ氏が来日した際に「小浜市から来ました~」とギャグを飛ばしたという都市伝説めいた噂も広まり、市民の間で“支持率”が急上昇中なのだ。単なるダジャレではなく、「オバマ大統領」が実現すれば「宣伝効果は計り知れない」(大手広告代理店関係者)だけに期待が高まっている。(夕刊フジ) 2008.02.04


 なんだ? このニュース?coldsweats02  すごく、ワタシ好みheart04

 えーと……最近、この@niftyのブログで絵文字artが使えるようになったということで、さっそく使わせていただいております。foot

 たしかに「OBAMA」の文字が、テレビ画面に何度も露出すれば、OBAMA市民としては、素朴に嬉しいでしょうねぇ。wheelchair

 そういえば、鳥取に「羽合(ハワイ)温泉」ってありましたっけ。spa 

 もっと言うなら、大分には宇佐市があります。cancer

 あの水曜どうでしょう陣もmovie、「サイコロの旅3」(だったっけ?)で一瞬目撃した、JR宇佐駅の看板「USA」の文字……。hospital

 ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメーリカー!!chick

 USAの3文字は、OBAMAよりもはるか昔から露出度は極めて高いはずですよ。chair

 そうそう、例の同時多発テロ直後にだって、ミサイル使った報復攻撃を正当化すべく、みんなで連呼して盛り上がってたじゃないですか。 USA! USA!って。ban

 そういうことを考えに入れますと、仮に「OBAMA」の連日露出に経済効果・宣伝効果があるとすれば、いまごろ大分のUSA市民はウハウハのはずですな。kissmark

 

 

 市にメールを送ったという十一面観音菩薩立像で有名な羽賀寺(同市羽賀)の玉川正隆住職に聞いてみると、事情は少し違っていたようだ。

 「オバマさんが日本のテレビの取材に応じ、過去に来日したとき空港の税関職員から『私は福井県の小浜という市の出身です』と声をかけられ、そのこともあって日本に親しみを感じる、と話していたんです。いくらなんでもオバマ氏がそんなことを言うわけがない」と苦笑する。(同)


 そりゃそうですよねぇ。 そんなデーブ・スペクター(埼玉出身)みたいな調子のいいこと、OBAMA氏が言うわけないでしょう。 いくらなんでも。rain

 由緒正しきお寺の住職さんがおっしゃっているんですから、間違いありません。24hours

 そんな古い歴史のある街、福井県オバマ市は、1000年以上前より宮廷に食材を供給した「御食国(みけつくに)」としての伝統とプライドから、2001年に「食のまちづくり条例」を制定しました。eyeglass

 

 

○福井県小浜市 食のまちづくり条例
平成13年9月26日

条例第30号

<前文>

 小浜市に暮らす私たちは、先人が守り育ててきた優れた自然環境と伝統文化に感謝し、さらに磨きをかけ、未来につなげていくことが必要です。
 若狭おばまには、古く、飛鳥・奈良の時代から、宮廷に食材を供給した、全国でも数少ない「御食国(みけつくに)」としての歴史があります。平安時代以降は、「若狭もの」という呼称のもとに、京都の食卓をも支えました。その歴史と伝統は、今も脈々と受け継がれており、若狭おばまは、食に豊かなまちとして発展してきています。
 地方分権時代の中で、特色あるまちづくりが求められていますが、小浜にないものを外から取り入れたり、急進的にまちづくりを行うのではなく、もともとある資源を活用し、市民意識の高揚の中で持続的に進めていくことが必要です。
 小浜市がまちづくりを推進する上で活用すべき資源は、歴史と伝統を誇る「食」です。持続可能な「食のまちづくり」を創造し、展開していくことが小浜市の将来にとって最も価値の高いものとなります。
 私たちは、若狭おばまの歴史や風土を理解し、たぐいまれな「御食国みけつくに」としての伝統を重んじるとともに、「食のまちづくり」を共通した認識のもとに、自由な発想と絶え間ない学習の中で推進していかなければなりません。
 市、市民および事業者が主体的に参画し、協働して「食のまちづくり」に取り組むことによって、さらにいきいきとした市民意識をはぐくみ、個性的で表情豊かな小浜市を形成することを目標に、この条例を制定します。

 

◆ 第2条(定義)
 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
(1) 食   食材の生産、加工および流通に始まり、料理、食事に至るまでの広範な食に関わる様相ならびに食に関連して代々受け継がれてきた物心両面での習俗である食文化および食に関する歴史、伝統をいう。
(2) 食のまちづくり   食を守り、はぐくみ、および活かすまちづくりをいう。
(3) 身土不二(しんどふじ)   人は、生まれ育った土地および環境と密接なつながりを持っており、その土地で生産されたものを食することが最も身体に良いということをいう。
(4) 地産地消(ちさんちしょう)   地元で生産されたものを食することをいう。

 
 

 熱い定義だな~。sun

 国が食育基本法を制定したのが2005年ですので、ずっと早くから食育教育を推進してきたわけです。snail

 ……あのー、「食育教育」っていうコトバ、違和感ありません?fuji

 「育」がしつこいんですよね。 「市川市」「四日市市」みたいな。leo 「御御御付け」みたいな。bullettrain

 こういう取って付けたような感じのモノ、法律用語でも何かあったような気もしますね。 パッとは思い出せないですが。xmas

 たとえば、「名前みたいな苗字」の人を見たときのような……「由美かおる」とか「奈美悦子」とか「真弓明信(阪神タイガース)」とか。banana

 どーでもいいわ。オレのほうがしつこいnote

 それはともかく、OBAMA市の食育で特徴的なのは、市内のすべての幼稚園・保育園児を対象とした幼児料理教室「キッズ・キッチン」。

 たしかに、実際に食材を扱って料理をつくれば、子どもたちの好き嫌いも減りそうですね。

 おととしから内閣府が始めた「食育推進全国大会」。2006年の第1回は大阪で開催されたそうですが、昨年の第2回大会は、OBAMAを擁する福井県で開かれました。

 群馬も第2回大会の開催地に名乗りをあげていて、最後まで候補に残っていた模様ですが、結局は福井に敗れています。 しかし、今年の第3回開催県になって、群馬はリベンジを果たしたかたちですね。

 群馬県は、食育をテーマにした幼児向けのカルタ・絵本・紙芝居・替え歌CDなどを積極的に制作しているという話でして、いまに、福井・オバマ市ぐらい気合いの入った「食育」自治体が出現することも期待されています。 両者はライバル関係なんですねぇ。

 

 つまり! 小浜がオバマだとすると、群馬は、ヒラリー・クリントンだと!shine

 ……今日は、単にそれが書きたかっただけです。 すいません。お許しください。scissors

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2007年12月24日 (月)

日本の役人にゃあマネできぬ!? 小粋なロマンティック地方条例

アメリカ・ユタ州 ソルトレイクシティ条例 2-3-8(e)


  ALTITUDE EXEMPTION FOR FLYING REINDEER ON CHRISTMAS EVE

  On Christmas Eve only, flying reindeer and any cargo they may be towing shall be exempt from the 2,000-foot height restriction and other provisions of Section 2-3-8 of the Revised Ordinances of Salt Lake City, Utah, 1965.

 
 

 クリスマスイブに限り、空を飛ぶトナカイと、それらが引いている貨物については、高度制限(上空600メートルより高いところを飛行すべきとする規制)の適用から外す。

 
 〔 NHK総合「びっくり法律旅行社」 2007.12.21放送分より 〕

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2007年8月31日 (金)

山口県光市「おっぱいまつり」をナメんなよ

 最近、「著書がベストセラーになったという実感はありますか?」と尋ねられる機会がえらく増えてますけど、実感なんかありゃしないですよ。

 だって、本屋で「お言葉集」をレジに持ってってる人、私は今まで1人も目撃したことがありませんから。

 立ち読み中のお客さんなら何人か見かけたことがありまして、そのたびに私はお客さんをマークし、自らも立ち読み客を装いつつ、背後から「お買いなさ~~い さぁお買いなさ~い 『爆笑』げなでけんばってん、つまらんこたぁなかけんがよ~」と、ことごとく著者の呪いをかけてきたのですが、その試みはことごとく失敗しています。

 各種接客業のバイトを長くやっていたせいもあるのでしょうが、ものを対価と引き換えに売っている体感性がないのに、周囲から「売れてる売れてる」と数値でいわれるのは、正直申し上げて違和感があります。 むしろ「物書きって、不思議な商売だなー」ということを実感するのみです。

 その不思議な商売を支えているのが、他でもない出版社の皆さんでして、その努力と才覚に敬意を表しております。

 そりゃあ、今や冗談みたいな額の印税が口座に入ってきてますがね。 ありがたいことですが、各種インタビューで「暮らしぶりは変わりましたか?」と聞かれても、カネの使い方を知りませんから変わりゃしないですよ。 3年ぶりにハーゲンダッツ食ったぐらいです。

 もし「うなるほどのマネーパワーで、ハタチの可愛い女の子と付き合えました」というなら、わが暮らしの革命的変化でしょうが、むしろ、カネのニオイに寄ってくる女どもを、こっぴどく懲らしめていく営みに今後の余生を捧げたいと思ってますので。 そのミッションを全うすべく、もっともっと、カネのニオイを身につけていく所存です。

 いきなり銀行から電話がかかってきて、家に投資信託のパンフレットが送られてきたりもしましたからね。 そのチャンスを見逃さず、おかげさまで投資の面でも成功をおさめ、このたびコムスンの介護事業を買い取ることもできました。

 先日は、ふとした拍子に、ついガソリンの値段を釣り上げてしまったみたいで、全世界の皆さまには、私のマネーゲームのせいで多大なるご迷惑をおかけしております。

 来る日も来る日も葉巻をくべらせ、金髪美女を3,4人はべらせ、ペルシャ猫を5,6匹ひざに乗せてたら、猫アレルギーにかかりましてね。 あまりに身体じゅうがかゆくなったんで、もぞもぞしていたら、手に持っていたブランデーを思いっきし愛猫の頭にこぼしてしまったんです。 それであっという間に屋敷の外へ逃げられて、あれから3日間戻ってきません。

 おーい! ミケやーい!

 ……あわててフェラーリで探し回ったんですが、見つからないんですよ。ダンディズムを貫くのも楽じゃありませんね。 「レイバンの向こうは少年の瞳」でおなじみ、ナガミネでございます。

 

■ 「長嶺超輝」の脳内イメージ (※うそこメーカーさま)

 ……久しぶりに、パソコンの前で手ぇたたいて笑わされました。 くっそー、ひとのことバカにしおって。

 わたしゃ別に「休」んでばっかじゃないんですよ。 次回作の原稿が煮つまってて、書いては消し、書いては消し、3歩進んで5歩下がっているため、傍からは休んでるように見えるだけなんです。

 ただ、パソコンの前にいるだけじゃ、その煮つまりはなかなか解消されません。

 いいネタを求めて、図書館や裁判所などに出かけたり、あるいは暑い中あてもなく知らない街を散歩したり、どーでもいいことを悪友としゃべり散らかしたり、今まで縁のなかった高額商品の売り場を冷やかしてみたり、それでせっかく面白いことをひらめいたのにメモするのを忘れて、後々自己嫌悪に陥ったり、その繰り返しです。 こんな「働き者」、なかなかいませんよ。

 世の中には「印税生活」に漠然と憧れてる人がいますよね。 「世のシガラミから解放され、海外で悠々自適に」などとテキトーにのたまってますけど、そんな勝ち逃げみたいなマネ、実際には不可能ですよ。

 このところ痛感してますが、印税というのは、皆さんから寄せられた「次回作への期待」なんですよね。 あくまで、次の一手を打つための資金として大切に使わなければなりません。

 

■ 「長嶺超輝」の脳内フェチイメージ (※うそこメーカーさま)

 「唇」に囲まれた「耳」って…… どんだけマニアックな趣味の持ち主ですか。 もっと男としてストレートに生きていたい。 ここは基本に立ち返るべきです。

 先日、ビーチバレーの試合会場で、浅尾美和ちゃんのおっぱいを触りに行った大馬鹿がおったそうですが、本当に腹立たしい限りですね。 美和を守ってやれなかった自分の無力さ、不甲斐なさに腹が立ちます。

 あぁ、許してくれ、美和。 ……そんな切ない想いを胸に、小生は「罪滅ぼしの旅」へと向かいました。

 その行く先は、このブログでもたびたびご紹介してきました、山口県光市。 そう、夢にまで見た「魅惑のおっぱいシティ」です。

 
 

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 JR光駅の、すぐ近くには瀬戸内海が広がっています。 海岸には「虹が浜海水浴場」がありまして、かなり賑わっていました。 でも、写真はありません。 だって、盗撮魔と間違われたら悲しいでしょ。

 

 この光市におかれましては、同自治体が打ち出した、ご存じ「おっぱい都市宣言」の一環で、毎年8月上旬に「おっぱいまつり」というのが開催されています。 その現場を、おっぱい愛好家として知られる私が、この目で覗いてきたのです。
 
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 一時期は赤字続きで存続の危機にもさらされたという、お役所が主催のイベント。 朝の9時半から始まって、早々と正午に終わるそうだし、「まぁ、それなりのモンかなぁ」と思って、とりあえず会場に入ったんですけど…… 

 ビックリしましたよ。 大盛況じゃないですか。 身動きに困るほどです。
 
 

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 8月5日 日曜日に行われた、第15回おっぱいまつり。 実行委員の方のお話によると、どうやら第1回は、おっぱい都市宣言の制定前の段階にして、すでに行われていたようです。

 当時は「光市制50年記念」という位置づけだったとのこと。

 

【 第1回おっぱいまつり 】 1994.3

・ 育児相談
・ 手づくりおも ちゃ
・ ちびっこレストラン
・ キャシー中島氏の講演

など


 

 

 しかし、今年度は、ものすごい数の企画が動いています。

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↑ おっぱい育児モニュメント「ふれ愛いっぱい」

 … 光市に飛来するユリカモメをモチーフに、父親鳥の胸(おっぱい)で家族を抱き、母親鳥の胸(おっぱい)で、子供を抱くイメージを表現。 羽のパーツ製作には、1000人の市民が参加したという。

 


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↑ かわいさいっぱい 赤ちゃんハイハイ競走

 … おそらく一番の盛り上がりを見せていたイベント。 コース上に座りこんだり、突然逆走を開始するなど、赤ちゃんたちの予測不能の動きが楽しい。 大人たちは、出走中の赤ちゃんに触れることが禁止されており、おもちゃ等で誘導するなどのテクを駆使しながら、悪戦苦闘していた。

 

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↑ 「食育シアター」の紙芝居

 … 朝ごはんは、ちゃんと食べないと元気が出ないよ、という内容。 現代っ子(死語)も、紙芝居にはちゃんと食いつくのだ。

 
  

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↑ 消防はしご車を体験

 … はしごを延ばして上に乗せたりはしてないが、子供たちはじゅうぶんに喜んでいる。 いい思い出だ。 消防隊員の漢(オトコ)たちは、着るだけでも蒸し暑くて耐えられなさそうな防火装備を身にまとい、炎の中へ果敢に飛び込むのだ。

 
 

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↑ お魚タッチングプール

 … タコとヒラメだ! うまそう!  私の世代でも、魚はスーパーで切り身になってパックされてるもののほうが、むしろ馴染みがある。 泳いでいる魚介類にじかに触れるのは、子どもたちにとって貴重な体験といえよう。
 

 

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↑ 見つめあって、ビデオ発表

 … 巨大スクリーンを装備した宣伝カー! いったい光市はいくら費用をかけとるのか!? それとも、業者サイドの善意で寄せられたのだろうか。 市内の保育園・幼稚園。小中高校・自治会・サークルなど22団体から届いたという、踊りや歌などのビデオ映像が発表されている。 「おっぱいの歌」の歌詞、♪おっぱい おっぱぁ~い…… が、あまりにキャッチーすぎて耳から離れない。

 

 

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↑ ふれあいステージ

 … 子どもの歌や踊りなどの発表や、演劇などが催されている。 私がのぞいた時間帯では、ブラスバンド演奏が披露されていた。 かぶりものを装着しているが、じつに本格的。

 

 

 以上に掲げたのは、ほんの一部です。 イベントの半分くらいしか回れませんでしたし。 まだ「おっぱいまつり」の全貌を体感しきれていないのが現状です。

 いやぁ、すごい。 手づくりイベントの持つ温かさもさることながら、おっぱい都市宣言の「本気(マジ)」を見た思いです。 大したものだ。

 ボランティア要員が647名(うち子ども309名)いるとはいえ、これだけ大掛かりなら、設置や撤収の作業も大変でしょう。 場所は「あいぱーく光」という、市の福祉施設で、月曜には通常業務が行われなければならないことを考えると、「日曜の午前中だけ」に限られるのもうなずけます。

 そういう「はかなさ」も、祭りに欠かせない一要素ですしね。 来年は、もっとゆっくりと「おっぱいまつり」の雰囲気に触れてみたいと思います。

 I Shall Return!!

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2007年4月 7日 (土)

山口県光市「おっぱい都市宣言」をめぐる熱き議論

 木曜日に更新すると「予告」までしておいて、どうも失礼いたしました。 すっかり遅れてしまいました。
 

◆ 著作権法 第40条(政治上の演説等の利用)
1 公開して行なわれた政治上の演説又は陳述及び裁判手続(行政庁の行なう審判その他裁判に準ずる手続を含む。第四十二条において同じ。)における公開の陳述は、同一の著作者のものを編集して利用する場合を除き、いずれの方法によるかを問わず、利用することができる。
2 国若しくは地方公共団体の機関、独立行政法人又は地方独立行政法人において行われた公開の演説又は陳述は、前項の規定によるものを除き、報道の目的上正当と認められる場合には、新聞紙若しくは雑誌に掲載し、又は放送し、若しくは有線放送することができる。
(※3項略)

 

 著作物とは、人の思想または感情を創作的に表現したものをいいますが、地方公共団体の議会の会議録に関しても、その内容について著作権の問題は生じます。 いわゆる「職務著作」の一環みたいです。

 どうやら、著作権法にいう「創作」の意味は、私たちの一般的なイメージよりもはるかに広く設定されているようですね。

 なので、公共的な色彩が濃いであろう光市議会の会議録も、ネット上では引用の範囲内にとどめ、いろいろ気をつかいながらご紹介しなくてはなりません。 ルールですので。

 

 まず、世界で唯一だという「おっぱい都市宣言」の誕生の瞬間を見てみましょう。

1995.03.24 : 平成7年第1回定例会(第4日目)
 

◯15番(中本 和行君) お手元に配付いたしております決議案第1号及び2号の2件につきまして一括で御提案申し上げます。
 まず、決議案第1号は、光市における震災対策推進に関する決議で、今回の阪神・淡路大震災の経験を教訓とし、市民の生命と財産を守るため、従来からの防災対策を早急に見直し、これまでの火災、風水害対策に加え、地震対策にも重点を置いた地域防災計画の策定と震災対策の意識高揚のため本決議をしようとするものであります。
 次に、決議案第2号は、「おっぱい都市宣言」に関する決議で、WHO世界保健機構とユニセフの後援のもと、世界母乳連盟が毎年8月1日を世界母乳の日、また8月の第1週を世界母乳週間と定め、母乳による育児の啓発に努められたところでありますが、当市におきましては、母乳育児率において全国的にも高水準にあるやに聞き及んでおります。母乳を通して養われる母から子への触れ合いは、育児にとって最も重要であることは申し上げるまでもございません。そのため、当市議会としては、さらなる母乳育児の推進及び母と子、父、そして人に優しい光市のまちづくりを図るため、ここに宣言しようとするものであります。
 以上、2件を御提案申し上げますので、よろしく御賛同を賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(田中 虎男君) 説明は終わりました。本件に対する質疑がありましたらお願いいたします。
          〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(田中 虎男君) なければ質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。本件は、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
         〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(田中 虎男君) 御異議なしと認めます。よって、本件は委員会付託を省略いたすことに決しました。
 続いて、討論に入ります。討論がありましたらお願いいたします。
          〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(田中 虎男君) なければ討論を終結いたします。
 これより採決いたします。お諮りいたします。決議案第1号及び決議案第2号の2件は、それぞれ原案のとおり決することに御異議ございませんか。
         〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(田中 虎男君) 御異議なしと認めます。よって、決議案第1号及び決議案第2号は、それぞれ原案のとおり可決されました。
 ──────────・────・──────────
  閉  会

 

 何のドラマもない、じつにアッサリした可決、成立の模様です。 地方自治体名物「シャンシャン議会」は、この「おっぱい都市宣言」をめぐっても例外ではなかったんですね。

 たしか98%は「シャンシャン」で終わるとかいうことです。 私にとって、その情報ソースが、TBSラジオ「伊集院光 日曜日の秘密基地」だってとこがミソですが。

 これは、執行部(行政府)と、議会(立法府)とが、とてもアッチッチな関係(←今年の流行語大賞候補)にある現実が横たわっているからです。 馴れ合いと言っても言い過ぎではないのかもしれません。

 モンテスキューの三権分立の精神からは本来、牽制しあう関係性にあってほしいところなんでしょうけど。

 国の場合は「議院内閣制」ということで、国会と内閣の蜜月関係は制度的にも裏付けられているのかもしれませんが、地方はどうなんでしょう?

 
 えーと、世界母乳連盟? 母乳の日?

 母乳が止まらなくて、練習中に疲れやすくなったという、柔道のヤワラちゃん(谷亮子選手)の話が先日報道されていましたっけ。

 なんでも、ヤワラちゃんは欧米では「ソフティーちゃん」と呼ばれているとのこと。 柔道の「柔」って、ソフトって意味なんだっけ?

 
 母乳は血液からできるそうで、子どもを母乳で育てている母親は、貧血状態になることが多いようです。 スポーツ選手にとっては厳しいでしょうね。 あいにく私は母乳を出した経験がないのでわかりませんけど。

 わが子を母乳で丈夫に育てたいが、お乳がなかなか出ないとお悩みのお母さんも少なくないようです。ただ、本当に体質として出ない人は1%以下とのこと。 おっぱい都市の手にかかれば、いろいろ対策はあるようです。
 

 あと、先日みかけたニュースでは、某アンケートによると、新婚カップルの3分の1は、ダンナが奥さんの乳を吸……

 これ以上書いたら「18禁法律学」のカテゴリに回さなきゃいけなくなるので、やめときます。 まぁ、書いたも同然ですけど。
 

 現に、光市の母乳育児率は、全国平均と比べてもかなり高い水準にあるとのことで、周辺の街に住む妊婦さんも、わざわざ光市内の産婦人科を選んでやってくることも多いのだそう。 母子の存在に配慮した施設が充実しているんでしょうね。さすがです。

 一方で、「おっぱい都市宣言」の認知率は、光市民へのアンケートでもかなり低いことが判明しています。 せっかくの思い切ったユニーク宣言なのに、その宣言が聞こえていたのはわずかだった、という寂しい現実があるようです。

 

1996.03.05 : 平成8年第1回定例会(第1日目)
 
◯市長(末岡 泰義君)

(略)
 保健予防対策につきましては、引き続き母乳育児の推進、40歳以上を対象とした基本健康審査、癌検診などの受診率の向上及び骨量検査など女性の健康づくりに努めるほか、市議会において「おっぱい都市宣言」が行われ全国へ情報発進されましたが、この趣旨を踏まえ、「安心して子供を産み、健やかに育てる環境づくり」をさらに推進するため、「おっぱいまつり」を8月1日の世界母乳の日に開催するなど、啓発活動に力を入れてまいりたいと考えております。

 

 世界母乳の日は、「おっぱいまつりの日」でもあったのですね。

 しかし、光市も借金がかさみ、緊縮財政のもとで開催しているので、おっぱいまつりも存続の危機にさらされている…… という悲しい話も会議録を読んでいると出てきます。 そういうギリギリの攻防、せめぎあいがあるのだとしたら、これも取材のテーマにしてみたいです。

 現在、おっぱいまつりは「あいぱーく光」という公共施設内で、毎年8月上旬に開催され、「あなたの子ども大丈夫? チャイルドシート体験」や「はしが上手に持てるかな(碁石遊び)」などのコーナーが設けられるとのことですけど……。

 どうなんでしょうか。 小さい子どもがいる家族だけでなく、もっと幅広い人々が「行ってみようか」と思えるようなイベントを盛り込んでいかないと、率直に言って生き残りは難しいような気もします。

 役所主導の「祭り」には限界がある、とは思いたくないのですが。

 

2006.03.07 : 平成18年第1回定例会(第3日目)【以下同じ】
 
◯6番(磯部 登志恵君)

 (略)
 1点目、おっぱいプロジェクト構想についてですが、旧おっぱい都市宣言から約12年間にわたる様々な取組みは、あいぱーく光内の健康増進課を中心に、社会課、そして教育委員会の一部の部署で、地道な活動として進められてまいりました。しかし、現状から考えると、おっぱい都市宣言の取組みというのはもっと大きな視点でとらえるべきであり、今後は、光市全所管が関わりながら、まちづくりの一環として進めるべきではないかと思っています。
 3月議会で自然敬愛都市宣言が決議いたしましたが、このときは既に基本構想ができ上がっておりました。私は、これを拝見して、おっぱい都市基本構想がぜひ必要であると考えました。議員提出の都市宣言にもこういう基本構想を付けて提出すべきであるという人もおられますが、私は、これは執行権の範疇に大きく踏み込むおそれが出てくると思っています。そこで、このような構想が、できるだけ早く、多くの人の思いを勘案されて、ぜひ策定していただきたいと思っております。総合計画との関係もあると思いますし、昨年12月議会での私の質問に市長がおっぱいプロジェクト構想について発言をされたことがありますので、このあたりを含めて、お考えをお聞かせいただけたらと思います。

 

 いろんなキーワードが出てきましたよ。

 光市は最近「自然敬愛都市」も宣言しているのですね。これも全国的にみて非常に珍しいもののようです。

 人づくりに欠かすことの出来ない自然との関わりを謳っています。 ただ「自然環境を大切に」と、ボンヤリ言いっぱなしにするのではなく、森や草花、動物たちとふれ合うことが人の心を育てる、という考え方を採用している(ようにみえる)のが特徴的です。

 他方、「おっぱい都市基本構想」「おっぱいプロジェクト構想」とは具体的に何なのか、ネットでこれ以上探すのは限界です。 どっちが上位概念なのかすら不明ですしね……。「総合計画」というキーワードもありますし、現時点では、なかなか全体構造が見えてきません。

 しかし、磯部議員のこの発言から、おっぱいまつりの会場である「あいぱーく光」は、健康増進課が入っているようですから、市役所の一施設(出張所?)だということはわかりました。

 また、あいぱーく光の中には「チャイベビステーション」というところがあるようです。 まぁ、「チャイルド」と「ベビー」ってことなんでしょうね。

 そこは、いろんなイベントの会場として利用されているようで、2002年度には「おもちゃライブラリー」が開設されたそうな。

……続々と出てきますよ。専門用語が。 なんだか、「おっぱい都市用語集」でもつくらないと、混乱してきそうなほどですが。
 

 市議会議員で基本構想を立てることは「執行権の範疇に踏みこむ」ことになりかねない、との言及もあります。 この、いわば「立法と行政のなわばり関係」みたいなものにも興味がわいてきますね。

 

◯市長(末岡 泰義君) それでは、磯部議員さんのおっぱいプロジェクト構想についてお尋ねをいただきましたので、お答えを申し上げたいと思います。
 御承知のように、わが国はいよいよ人口減少社会に突入しておりまして、また、最近の新聞報道等にもありますように、2005年の合計特殊出生率が1.25へと低下するなど、少子・高齢化は加速度的に進行しているのは、ただいま御紹介いただいたとおりであります。このことは、若い世代が高齢者を支えるという従来の社会保障制度の枠組みからの転換を余儀なくされているものであり、少子化対策は、国、地方を挙げて取り組むべき最重要の課題の一つとなっておるところであります。
 そうした中、本市では、子育て支援対策の柱として、母乳育児を通して、子供の健康面のみならず、母と子のふれあいや家族の絆を深めていくため、いわゆるおっぱい育児による総合的な子育て支援策を展開してきたところであります。合併後の昨年6月には、議会におきましても、全国に例のない新たなおっぱい都市宣言が採択されたところでございます。私といたしましても、議員同様、このおっぱい都市宣言の理念の下、母乳育児にとどまらず、恵まれた環境や温かいふるさとの人情に育まれ、健やかな子供を生み育て、人に優しいまちづくりに向けて、地域社会と一体となった取組みを進める必要があるものと考えておるところであります。
 このおっぱい都市宣言は、本市で生まれ育ち、学び、働き、憩い、長寿を全うするという、人の誕生から人生を終えるまで、まさに人の営みを象徴するものであると考えておりまして、議員仰せのように、福祉や教育といった分野に限らず、全庁的な、また横断的な取組みが必要であると思っておるところであります。
 現在、本市では、平成17年3月、社会全体で子供と子育てを支えられる優しいまちづくりを目指した光市次世代育成支援行動計画を策定し、主として福祉、教育の分野を中心に、ライフスタイル全体に係る子育て支援策に取り組んでおりますが、子育て支援や少子化対策は本市のまちづくりにおいても最重要課題の一つであることから、こうした取組みをさらに進めるため、新おっぱい都市宣言の趣旨を踏まえ、総合的な子育て支援対策を展開してまいらなければならないと思います。このため、今後、庁内関係各課による連絡調整会議、名称等は別にしても、そのようなものを設置しまして、御提言のありました基本的構想について検討を進めるとともに、現在策定中の総合計画におきましても、おっぱい都市宣言の趣旨を十分踏まえた戦略的プロジェクトの立案に向けて取り組んでまいりたいと、このように考えておりますし、そのようなことを進めておるところでございます。御理解を賜りますようお願い申し上げます。

 

 「おっぱい」の響きと、「戦略的プロジェクト」という言葉のアグレッシブさとのギャップがたまりませんが、ここでも新発見がありました。

 おっぱい都市宣言の目的は、ただ単に「子育て先進都市を目指す」というだけではないのです。 市長による「人の誕生から人生を終えるまで」という発言がポイントですよね。

 もともと、おっぱい都市宣言にいう「おっぱい」の意味も、通常よりだいぶ広いようです。 第2項には『私たちは、おっぱいという胸のぬくもりの中で、子どもをしっかりと抱き』とありますから。

 おっぱいはともかく、「胸」は男にだってありますから、別に父親が抱いたって、いちおう意味は、通るといえば通るわけです。

 それに、「母乳による育児」は、その後の第3項で謳われているのです。 それよりも、光市としては子どもの抱擁行為の奨励に重点を置いている、とみることだってできます。

 だったらなおのこと、おっぱいまつりは「幼い子どもの育て方」一辺倒でなく、狙うターゲットをもっと広くとらえていく必要があるんじゃないかと思います。

 光市には、あの「母子殺害事件」の痛ましい記憶がまだ残っているかと思います。 そんな自治体だからこそ、幼少期だけでなく、思春期における親と子の関係の重要性にだって、もっとスポットライトを当てていいかもしれません。

 まだ「戦略的プロジェクト」の全貌が明らかになってない段階ですが、今後の展開には目が離せませんね。

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2006年12月21日 (木)

私の知らない「火薬類取締法」の世界

>>> 深夜花火禁止条例が成立へ = 神奈川
 

 海岸で深夜に花火をしたり、大声で騒いだりすることを禁じる全国初の迷惑防止条例改正案が18日、神奈川県議会の防災警察委員会で全会一致により可決された。21日の本会議でも可決、成立の見込み。夏の湘南海岸で深夜に騒ぐ若者らを想定したもので、来年4月の施行を目指している。 (時事通信)2006年12月19日0時0分配信

 

 もともとは、2000年に兵庫県明石市で制定された「夜間花火の規制にかかる条例」が元祖です。

 そこから、兵庫県西宮市や岡山県倉敷市・笠岡市、島根県出雲市などに広がり、神奈川県内でも茅ヶ崎市や鎌倉市で同様の条例ができています。

 ただ、違反による罰金の定めの有る無しは、まちまちのようですね。 しかも、「市」という水準での規制にとどまっていました。

 この「夜間花火禁止」という方針を、あらためて都道府県レベルの迷惑防止条例に組みこもうとするのが、神奈川県の試みのようです。 松沢成文知事の話では、罰則は設けない方向だそうですが。

 たしかに、花火や大音量音楽の禁止を条例の上でアピールするだけでも、かなりの効果が期待できるでしょう。 花火が近所迷惑だという事実に気づいていない、あまり深く考えずに遊んでいる連中は、口頭の注意だけで素直に謝罪してやめてくれるはずです。

 しかし、やはり懲りない悪質な輩はいるものです。

 地元のボランティアがパトロールに動いても、罰則がなければ現行犯での検挙もできないどころか、実力行使が許されないわけで、そういった輩に対して強く出にくく、ナメられてしまうことも懸念されます。

 次々に飛び交うロケット花火の弾道を背にして、無力感を噛み締めつつその場を後にするのでは、ボランティアの方も辛いですよ。

 でも、こういった深夜のロケット花火に興じる若者たちも、「ストレス社会の被害者」だという見かただってできますけどね。

 窮屈で余裕の欠けた現代社会で居場所を失い、その行き場の無いウップンを、粗暴犯罪や万引きなどで発散したりしないだけ、まだ彼ら彼女らはマシなのかもしれません。

 以前も書きましたが、現代の日本には「祭り」が圧倒的に足りません。 サッカーや野球など、プロスポーツがらみの勝った負けたを除いて、パワーを有り余らせた若者が心置きなく大騒ぎできる場があるでしょうか。

 悪いことは悪いと取り締まる一方で、「祭り」を温かい目で見守る寛容さも必要です。 ただ……、具体的に何が彼らにとっての「祭り」になりうるのか。 価値観が多様化した世の中ですから、地域でひとつに決めるのが難しくなっているのは確かですよね。

 

 一般的にいう花火は、法律上「がん具煙火」と呼ばれます。 と、エラそうに書いてますが、私も今日知りました。

 

◆ 火薬類取締法 第2条(定義)
2  この法律において「がん具煙火」とは、がん具として用いられる煙火その他のこれに類する煙火であつて、経済産業省令で定めるものをいう。

◆ 火薬類取締法施行規則(※経済産業省令) 第1条の5
 法第2条第2項 に規定するがん具煙火は、次の各号に掲げるものとする。
  一  がん具として用いられる煙火
 
   イ 炎、火の粉又は火花を出すことを主とするもの
    (1) 吹出し、スモールトーチ、噴火山その他の筒物、すすきその他柄付きの筒物又は球物であつて、火薬15グラム以下のもの
    (2) 朝顔その他の炎を出す柄付きのより物であつて、火薬10グラム以下のもの
    (3) 銀波その他のひも付きのより物であつて、火薬10グラム以下のもの
    (4) スパークラーその他の光輝のある火の粉を出す柄付きのねり物であつて、火薬が露出しているもののうち、火薬10グラム(鉄粉を30パーセント以上含んでいるものにあつては、火薬15グラム)以下のもの
    (5) サーチライト、コメットその他の柄付きのねり物であつて、紙に包まれたもののうち、火薬10グラム以下のもの
    (6) 線香花火その他の火花を出す柄付きのより物又は火薬が露出しているねり物であつて、火薬0.5グラム以下のもの
 
   ロ 回転することを主とするもの
    (1) ピンホイールその他の円盤の周囲に火薬を紙で包んだ管を巻き付けたものであつて、火薬4グラム(爆発音を出すものにあつては、火薬3.9グラム)以下、爆薬(爆発音を出すためのものに限る。)0.1グラム以下のもの
    (2) サキソンその他の筒又は板の端に筒物を装着したものであつて、火薬4グラム(爆発音を出すものにあつては、火薬3.9グラム)以下、爆薬(爆発音を出すためのものに限る。)0.1グラム以下のもの
    (3) ヨーヨーその他の円盤又は板に輪形のより物をはり付けたものであつて、火薬1グラム(爆発音を出すものにあつては、火薬0.9グラム)以下、爆薬(爆発音を出すためのものに限る。)0.1グラム以下のもの
 
   ハ 走行することを主とするもの
    (1) 金魚その他の水上を走行する筒物であつて、火薬2グラム以下のもの
    (2) 小笛その他の笛音を出す筒物であつて、火薬0.5グラム以下、爆薬(笛音を出すためのものに限る。)1.5グラム以下のもの
    (3) ケーブルカーその他の糸を通す筒等を装着した筒物であつて、火薬1.5グラム以下のもの
    (4) 花車その他の紡錘形又は輪形のより物であつて、火薬1グラム(爆発音を出すものにあつては、火薬0.9グラム)以下、爆薬(爆発音を出すためのものに限る。)0.1グラム以下のもの
    (5) 爆龍その他の火薬を紙で包んで折りたたんだものであつて、火薬1グラム以下のもの
 
   ニ 飛しようすることを主とするもの
    (1) 笛ロケットその他の笛音を出す尾つきの筒物であつて、火薬0.5グラム以下、爆薬(笛音を出すためのものに限る。)2グラム以下のもの
    (2) 流星その他の尾付きの筒物であつて、火薬2グラム(爆発音を出すものにあつては、火薬1.9グラム)以下、爆薬(爆発音を出すためのものに限る。)0.3グラム(硫化ひ素を含むものにあつては、爆薬0.1グラム)以下のもの
    (3) 人工衛星その他の板に筒物を装着し、回転上昇するものであつて、火薬1.5グラム以下のもの
 
   ホ 打ち揚げることを主とするもの
    (1) 乱玉その他の星を打ち揚げる筒物であつて、単発式のもののうち、火薬10グラム以下のもの又は筒の内径が1センチメートル以下の連発式のもののうち、火薬15グラム以下のもの
    (2) パラシュートその他の内筒に入れた放出物を打ち揚げる筒物であつて、火薬10グラム以下のもの
 
   ヘ 爆発音を出すことを主とするもの
    (1) スモーククラッカーであつて、火薬1グラム以下、爆薬(爆発音を出すためのものに限る。)0.1グラム以下のもの(マッチの側薬又は頭薬との摩擦によつて発火するものを除く。)及びファイヤークラッカーその他の点火によつて爆発音を出す筒物(スモーククラッカーを除く。)であつて、その筒の外径が4ミリメートル以下のもののうち、火薬1グラム以下、爆薬(爆発音を出すためのものに限る。)0.05グラム以下のもの(マッチの側薬又は頭薬との摩擦によつて発火するものを除く。)
    (2) クラッカーボールであつて、直径1センチメートル以下、重量1グラム以下のもののうち、爆薬(爆発音を出すためのものに限る。)0.08グラム以下のもの
    (3) クリスマスクラッカーその他の摩擦によつて爆発音を出す小形の筒物を内部に装着し、その爆発により軽量の紙テープ等を放出するものであつて、爆薬(爆発音を出すためのものに限る。)0.05グラム以下のもの
    (4) 平玉であつて、その一粒が直径4.5ミリメートル以下、高さ1ミリメートル以下のもののうち、爆薬(爆発音を出すためのものに限る。)0.01グラム以下のもの及び巻玉であつて、その一粒が直径3.5ミリメートル以下、高さ0.7ミリメートル以下のもののうち、爆薬(爆発音を出すためのものに限る。)0.004グラム以下のもの
    (5) 爆竹(点火によつて爆発音を出す筒物であつて筒の外径が4ミリメートル以下のものを連結したもののうち、その本数が20本以下のものに限る。)であつて、その一本が火薬1グラム以下、爆薬(爆発音を出すためのものに限る。)0.05グラム以下のもの
 
   ト 煙を出すことを主とするもの
     煙幕その他の筒物又は球物であつて、火薬15グラム以下のもの
 
   チ その他
     へび玉であつて、火薬5グラム以下のもの
 
 二  削除
 三  始発筒であつて、火薬15グラム以下のもの
 四  火災警報用又は盗難防止用として用いられる煙火であつて、爆薬(爆発音を出すためのものに限る。)0.18グラム以下のもの
 五  気密試験用として用いられる発煙火工品であつて、火薬15グラム以下のもの
 六  経済産業大臣が告示で定める緊急保安炎筒であつて、火薬150グラム以下のもの
 七  経済産業大臣が告示で定める模型ロケットに用いられる噴射推進器(経済産業大臣が告示で定めるものに限る。)であつて、火薬20グラム以下のもの
 八  前号に定める模型ロケットに用いられる点火具であつて、火薬0.1グラム以下のもののうち、経済産業大臣が告示で定めるもの
 九  経済産業大臣が告示で定める内容物盗用防止装置付きかばんに用いられる発煙火工品(経済産業大臣が告示で定めるものに限る。)であつて、爆薬125グラム以下のもの

 

 ……オモシロォォーい! これ、面白くないっスか?

 よくもまぁ、これだけ厳密に花火を分類したもんだと感心します。 ロケット花火から線香花火まで、具体的な数値を出してピッチリ定義されてるんですね。 素人としては、「火薬」と「爆薬」が別のものとは、いちいち意識しません。

 ヘビ花火も懐かしいな。 あの花火らしからぬ華の無さ。 地味すぎるほど地味だけど、味わい深い褐色のモコモコが、私のツボにハマっていました。 あれは夜にやっても、果たして何が起こっているのかわからぬ、まるっきり昼用の花火でして、しかも特別、音も鳴りませんので近所迷惑になりえません。 ヘビ花火については、条例が規制する意図はないでしょうね。

 一号ハ(4)の「輪形のより物」って、ネズミ花火ですかね? こんな、文字で書かれてもイメージしにくいから、すべてを画像で紹介していただきたいですよね。

 いささか季節はずれの話題かなぁとも思いましたが、一号ヘ(3)で、クリスマスクラッカーまで「がん具煙火」に含まれるとされています。

 六号の「緊急保安円筒」は、クルマに積み込んでおいて、故障などで路上に停車せざるをえないときなどに焚いて、煙で他のドライバーに存在を知らせるやつです。自動車学校の学科で習ったような。

 気になるのは九号です。「内容物盗用防止装置付きかばんに用いられる発煙火工品」って何なんだ? 125グラムの爆薬で中身の機密情報を盗もうとした泥棒に攻撃を仕掛ける、産業スパイのシークレットかばんなのか?

 「このカバンは、自動的に消滅する」とか何とか。

……もはや「がん具」の域を超えているような気もしますが。

 

 火薬類というのは危険物ですので、取り扱いの国家資格を持っている人でないと、一切手にできないのが原則です。

 一方で例外として、「がん具煙火」については、そのへんの規制が大幅に緩和されているようですね。

 

◆ 火薬類取締法 第51条(適用除外)

3  煙火については、第17条(※譲渡または譲受の許可)、第20条第2項(※運搬許可証の内容遵守)(第19条第1項ただし書の内閣府令で定める数量以下のものを運搬する場合に限る。)、第21条(※所持者の範囲)、第22条(※残火薬類の措置)、第27条、第27条の2(※廃棄)、第36条(※安定度試験)及び第45条の2(※警察官の緊急措置)(第19条第1項ただし書の内閣府令で定める数量以下のものを運搬する場合に限る。)の規定は、適用しない。
4  がん具煙火については、前項に規定するもののほか、第5条(※販売営業の許可)、第18条(※行商及び屋外販売の禁止)、第25条及び第26条(※消費)の規定は、適用しない。
5  前2項に規定するもののほか、第3条、第4条(※製造の許可)、第11条第2項及び第3項(※貯蔵の条件)、第13条(※製造業者・販売業者の火薬庫所有義務)、第29条(※保安教育)、第30条第1項及び第2項(※保安責任者)、第35条(※保安検査)、第35条の2(※定期自主検査)、第38条(※火薬類の混包禁止)、第41条(※帳簿)並びに第46条第1項第2号(※証明書喪失の事故届提出)の規定は、各規定ごとに経済産業省令で定める数量以下のがん具煙火については、適用しない。

 

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 A型の血液と、B型の血液が混ざれば、それはAB型!?

 「教科書ではともかく、裁判所では“疑わしきは罰する”だよ」
 

 ……全体のごく一部には違いありませんが、現に裁判官が出した「問題判決」「問題発言」の例が挙げられています。 こんな現状の中で、「冤罪」「誤判」を減らそう、無くそうというほうがムチャなのでしょうか。

 うちの「裁判官語録」のコーナーを気に入ってくださっている方に、特に読んでいただきたいと思います。 私が一度書いてみたい媒体のひとつ、 “別冊宝島Real”から。
 

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2006年7月31日 (月)

東京のしゃれた街並みづくり推進条例

 過去4回にわたってお送りした「裁判官語録」も、さすがに一通りは洗い出せたかなぁ、というところですので、また次の気まぐれ新企画を打ち出すことにいたします。
 

 とりあえず仰々しく「条例で見る“地方の時代”」などと題してみましたが、もちろん難しく構える必要はございません。 この法律系おちゃらけブログがやることですんで。

 まずは、東京都の条例に、なにか面白そうなものがないか調査してまいりました。 当たり前ですが、都立の図書館では、東京の資料が一番探しやすいわけでして。

 

◆ 東京のしゃれた街並みづくり推進条例 第1条(目的)
 この条例は、都市計画法(昭和43年法律第100号)等の適切な運用を図りながら、東京都民(以下「都民」という。)、事業者及びまちづくり団体(以下「都民等」という。)の意欲と創意工夫をいかして、個性豊かで魅力のあるしゃれた街並みを形成するための制度を整備することにより、都民等による主体的な都市づくりを推進し、もって都市の再生を進め、東京の魅力の向上に資することを目的とする。

 

 平成15年3月14日 東京都条例第30号です。

 自分たちで「しゃれた街並みをつくろう」「みんなから魅力ある街だと言われたい」と意気込んでおられる、その態度も、なかなかオシャレであります。

 一説には、石原慎太郎 都知事おんみずからが命名なさった条例だともいわれておりますが、未確認情報です。

 
 
 
■ 文京区議会 建設委員会会議録  (平成15年7月4日)

【 小野孝道 計画調整課長 】
 『例えば、“東京のしゃれた街並みづくり推進条例”が、今度東京都でできましたけれども、略して「しゃれまち」と呼んでいるんですが、……(※以下略)』

 

 やっぱり、しゃれた条例は一味違いますねぇ。 略して「しゃれまち」とな。 万が一、「ごきげんよう」のサイコロトークで出てきたとしても、観客が戸惑うことはありません。

 

■ 『街並み再生地区』に指定されたところ

第1号 : 武蔵小山駅東(平成16年)

第2号 : 南池袋(平成16年)

 
 ネットでは、これだけしか見つかりませんでしたが、まさか、以上で「打ち止め」ってことはないですよね。

 武蔵小山は、うんざりするほど長いアーケード商店街があったり、南池袋はオフィス街、少し離れれば、庶民が息づく古くからの住宅街…… といった興味深い風情をかもし出しています。

 しかし、そこに突然、リンク先のような「オシャレ」な景観を創出しようというんですか? ほぉ。
 

 武蔵小山の「整備イメージ図」なんて、こういう、いかにも合理的パッケージ設計の箱モノは、どこにだってありますよね。 あんな理屈抜きでダダ長い商店街を擁する、いい意味でエネルギッシュな地域には似合わないんじゃないでしょうか。

 南池袋の「広場状空地の整備イメージ」も、残念ながら個人的には何の興味もわきません。 排ガスで薄汚れた灰色のテーブルセットに腰掛けて、しこたま排ガス吸いながら美味しい食事を楽しむ施設を、これ以上つくって面白いのでしょうか。 こんな類のは、広尾か表参道に任せておけばいいんです。 

 時代の蓄積を追いやり、地域住人たちの営みを無視して、真っ白な画用紙の上で、優秀なデザイナーのやりたいようにやらせる街づくり。

 過去から連綿と引き継がれた「魅力」を、なんの躊躇なく捨て去ったうえで、土台なきマイナスから立ち上げる街づくりです。 「魅力」というものが何なのか、少しでも思うところがある人ならば、決してやらない取り引きに違いありません。

 電車から降りて、自分がどこの街に来たのかピンと来ないような景観を、これ以上増やすだけなら、何のための、誰のための条例なのでしょう。 「個性豊かで魅力のあるしゃれた街並み」が聞いてあきれます。

 この「しゃれまち」は、都民のためを考えて制定したのか、それとも建設業界のお偉方を喜ばせるために作ったのか、早めにハッキリさせてくださいね。

 

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